2021年5月17日

フジテレビ、FNN系列
〈地震映像を自動切り出し 災害情報カメラ収録システム構築〉
約200拠点の映像 ループで24時間
系列全局、配信サービスで共有 迅速なオンエアを実現

フジテレビジョン(東京都港区)は、FNN系列28局全体で200拠点以上ある情報カメラをベースに、全国で発生する地震の映像を即座に送出できる災害情報カメラ収録システム「TOREZO(トレゾ)」を構築し、5月から系列で本格的な運用をスタートした。各情報カメラからの映像を24時間ループ収録。地震発生時に震源地から近いカメラの映像ファイルを自動的に切り出し、この映像をフジテレビ、系列局間で共有できる。システムインテグレーターは朋栄。コアシステムやエンコーダーの開発を担当したメディアエッジと連携する形でシステム構築している。〈続きは本紙で〉

2021年5月17日号 主な記事

 ●「ViSUALIVE」で音楽番組を生配信 仮想空間にライブ会場/バーチャル・ライン・スタジオが協力
 ●NHK「技研公開2021」 オンラインで開催へ
 ●スターキャットがVR映画製作プロジェクトを開始
 ●JR東日本/新宿駅の自由通路に長さ45.6mの大型ビジョン

放送

● 地震映像を自動切り出し 災害情報カメラ収録システム構築/フジテレビ、FNN系列

CATV/CS

● VR映画製作プロジェクト 幅広い制作者から企画募集/スターキャット・ケーブルネット
● 河川カメラの映像をリアルタイムで放送/ジェイコム九州
● 新居浜市の生涯活躍の拠点 多目的複合施設を開設/ハートネットが指定管理者
● 自宅へSTB配送訪問工事が不要に/ケーブルテレビ品川

デジタル映像

● 仮想空間にライブ会場を開設/バーチャル・ライン・スタジオが協力

プロ機器

● IPリモート制作装置やAI自動切り出し機を発表/ソニー、ソニーマーケティング
● アドビ「プレミアプロ」 日本語音声を自動書き起こし 早期アクセスプログラムを提供
● 8K小型ストリーミングカメラ 国内の販売代理業務を開始/アストロデザイン

ディスプレー/大型映像

● 常設システムの販売強化 対応製品をラインアップ/レイヤードジャパン、三浦社長に聞く
● 新宿駅通路に大型LEDビジョン 国内最大規模の長さ45.6m/JR東日本、JR東日本企画
● LIVE BOARDの屋外大型LEDビジョン 4月末時点で合計122面が稼働
● デジタルサイネージの世界市場 26年には278億ドルに/グローバルインフォメーションが予測
● クリスティ社製品を拡販 八丁掘に新ショールーム/ウシオグループ

映画/番組/CM

● 21年度の事業計画を発表 配信番組の増加が顕著に/ATP
● 映画「海辺の家族たち」 父の最期に3人兄妹が久しぶりに再会

総合

● 次世代地上デジタル放送方式 20世紀型発想による再敗戦
● 「まちづくり」に顔認証技術/ジョルダンが新クラウドサービス
● 社会インフラ事業者向けに新事業ブランドの提供開始/NTTコムウェア

イベント一覧

● NHK技研公開21 オンラインで開催 17項目の研究開発成果など披露

NHK放送技術研究所の「技研公開2021」が、6月1-30日の1カ月間、技研公開2021ウェブサイト(https://www.nhk.or.jp/strl/open2021)でオンライン開催される。
「究める技術、高まる体感」をテーマに、よりリアルで没入感あふれるコンテンツ体感を実現する「イマーシブメディア」や、多様なデバイスでコンテンツを届ける「ユニバーサルサービス」、未来のための基礎研究「フロンティアサイエンス」に関する17項目の研究開発成果などを披露する。
将来の放送・メディア技術に関する講演や、技研職員による研究発表などの動画も掲載する。
見どころの1つが「空間共有コンテンツ視聴システム」。VR(仮想現実)およびAR(拡張現実)技術を活用し、離れた場所にいる人と同じ空間で同じコンテンツを視聴できるように感じられるシステム。カメラ付きのヘッドマウントディスプレーを使い、文化財をテーマにしたコンテンツを、離れた場所の2人が一緒に楽しむ様子を見せる。
見ている人の前方約180度の視界を囲む形のフレキシブルディスプレーと、映像と音に合わせて振動するイスを組み合わせ、コンテンツへの高い没入感を体感できる未来のVRディスプレー「未来の没入型VRディスプレー」なども示す。


● SSFF&ASIA「観光映像大賞」 最終選考5作品を配信 20日にトークイベント

4月27日からオンライン会場がスタートしている、「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)2021」」は、5月11日から『第10回観光映像大賞』ファイナリスト5作品の発表と配信をスタートした。
ファイナリストに選出されたのは、満島ひかり主演による長崎県南島原市の作品や、武田梨奈主演の佐賀県上峰町の作品など5作品。この中から6月16日に大賞作品(観光庁長官賞)が発表される。
【作品視聴サイト】https://shortshorts.org/2021/ja/tourism
また5月20日には、「観光映像にみる、コロナ禍の観光~地域ブランディングの目線で今発信すべき観光映像を検証」と題し、ファイナリストとしてノミネートした5作品の各自治体・団体がパネリストとなるオンライントークイベントをライブ配信する。
新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の発令で、県をまたいでの移動に制限が設けられるなど、大きな変化を迫られることになった観光業。これまでとは異なる夏のレジャーシーズンを控える今、今回選ばれた観光映像を作った意図や観光地の現状、観光の在り方や楽しみ方、映像を使った観光のブランディング手法、表現・発信方法などについて語る。ホストは映画祭代表の別所哲也氏が務める。
【日程】5月20日/20時-21時30分
【申し込み・詳細】YouTube ssff & ASIA 2021 公式チャンネル:youtu.be/7vP89JsCykM


● 監督を目指す人へトークセミナーも 5月25日開催/SSFF&ASIA

SSFF&ASIAでは、2019年から映画祭クリエイティブパートナーとして協賛しているAOI Proが運営する、広告映像をプロから学ぶサブスクリプション型オンラインコミュニティAOI Film Craft Labとともに、映像クリエイターのキャリア形成を趣旨とするトークセミナー「映画監督とCMディレクターへの道~監督を目指す人に伝えたいこと~」を5月25日(20時開始)にオンラインで開催する。
【申し込み・詳細】https://shortshorts.org/2021/ja/event/aoi-film-craft-lab-presents


● ダビンチリゾルブを習得 ウェビナー形式で実施/ブラックマジック

ブラックマジックデザインは、5月26、27日にウェビナー形式(Zoom)によるダビンチリゾルブの有償トレーニングを開く。学生向けの無料キャンペーンも継続する。同トレーニングの参加者には復習用として、当日のトレーニングの模様を期間限定で公開する(コピー不可)。
◆ダビンチリゾルブ・ベーシックトレーニング
[参加費] 一般:2万2000円、学生:無料(学生証確認)
【DaVinci Resolve 16 – Edit Basic Training】▽映像編集ソフト初心者から安心して映像編集を学べるコース▽5月26日/13時30分-17時30▽申し込み=https://bmduser.jp/training/detail.php?p=p00000051
【DaVinci Resolve 16 – Color Basic Training 】
▽カラーグレーディングを集中的に学べるコース▽5月27日/13時30分-17時30分▽申し込み=https://bmduser.jp/training/detail.php?p=p00000070
なお、トレーニングの参加にあたり、受講者はデュアルモニターを用意する必要がある(トレーナー側の映像を表示するものと、自身でダビンチリゾルブを操作するためのもの)。例えば、ラップトップ+スマートフォンといった組み合わせも可。


● Too×Adobeウェビナー「動画を始めよう!」

Tooが5月21日に公開する。オンラインセミナー、オンライン研修、SNSでの広告動画など、動画を活用したマーケティングが普及している。セミナーでは①「なぜ今、動画なのか」、②「実際にどうやって作るのか」、③「どう始めたらいいのか」を、アドビ エヴァンジェリストの山下大輔氏が解説。全3編、各20分程度の動画となっている。公開後はどの時間でも視聴できる。
【視聴登録・詳細】https://www.too.com/event/2021/cc_


● 日本映画テレビ技術協会「第52回勉強会」

5月19日にオンラインで開く。テーマは「EDIUS Cloudの特長とワークフロー」で、最近注目されているクラウドを利用したリモートワークでの映像制作について、グラスバレーの協力を得て実施する。
【日時】5月19日/15-16時
【オンライン方式】マイクロソフト「Teams」
【定員】100人(定員になり次第、締め切る)
【申し込み】http://www.mpte.jp/outline/bukai/mpte/52.html


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