2021年7月5日

ローカル局のデータ放送 自治体情報配信が急拡大
KBC マスター更新時に新設備 ウェザーニューズと共同開発
EBC 地域貢献へシステム改修

ローカル局が、地デジのデータ放送で自治体の行政情報を配信するサービスを推進する動きが活発化している。地デジ化当初は、いくつかのテレビ局で自治体情報を配信するケースがあったが、本格化はしなかった。ここにきて同サービスに乗り出す局が急増しているのは、新型コロナウイルスのワクチンの接種情報という、自治体にとって、特に高齢者に対して、効果的な情報伝達手段が必要になったことが大きく、そこでテレビの機能が見直されている。データ放送設備のコストパフォーマンスの向上、ローカル局が単体での収益モデルの構築を模索していることなども背景にある。〈続きは本紙で〉

2021年7月5日号 主な記事

 ●TREE Digital StudioがFlame編集室とドルビーアトモス対応MA室を新設
 ●日本ケーブルテレビ連盟「2030ケーブルビジョン」を策定
 ●MWC21バルセロナ/通信事業もプラットフォームへ
 ●パス・コミュニケーションズと東急エージェンシーが野外大型ビジョンのアドネットワーク化で協力

放送

● ローカル局のデータ放送 自治体情報配信が急拡大

CATV/CS

● 2030ケーブルビジョン 「地域ニーズに総合力で臨む」/日本ケーブルテレビ連盟が策定

プロダクション

● Flame編集室とドルビーアトモス対応MA室/TREE Digital Studioが新設

デジタル映像

● 3D仮想空間のウェブページ バーチャルキャンパス実現 フォーラムエイトのVRシステムを導入/東京工業大学が構築
● 5G時代の体験型アート作品 「GINZA 456」で展示イベント/KDDI/チームラボ

インターネット/通信

● MWC21バルセロナ 通信事業もプラットフォームへ

プロ機器

● Mayaと統合したVFXツール クラウドベースのサブスクで提供/WETAデジタルが公開
● 瀬戸内海放送の新社屋設備 朋栄がシステム構築 13-16日にウェビナー
● パナソニック IT/IPプラットフォーム「KAIROS」 サイバーエージェントから8式受注
● 放送局やeスポーツでの運用を提案/パナソニック「KAIROS」
● ルーターとスイッチャーの機能を装備したロスビデオの新製品/デジキャスが発売
● イベント配信用スイッチャー リアル会場にも映像を出力/ローランド
● 業務用の4Kメモリーカメラ 縦長動画を配信、スコアの表示も/JVCケンウッド

ディスプレー/大型映像

● 宮下公園の商業施設内で稼働 高さ7メートル超の大型ビジョン
● 約40媒体の屋外大型ビジョン 広告配信事業で共同運用/パスと東急エージェンシーが開始
● KDDIのコンセプトショップ 大型映像システムが稼働 

映画/番組/CM

● 映画「少年の君」 孤独な優等生の少女と不良少年との純愛

統計・調査

● 21年5月 民生用電子機器の国内出荷金額 前年同月比45.1%増/JEITA

イベント一覧

● 「ケーブル技術ショー」オンライン展示会 新たなコンテンツを公開 テーマ別の動画ツアー実施 出展者による技術セミナーも

CATV関連3団体(日本ケーブルテレビ連盟、日本CATV技術協会、衛星放送協会)が6月14日から7月30日まで開催している、ケーブルコンベンション2021関連イベント「ケーブル技術ショーオンライン展示会」では、6月28日から新コンテンツを公開した。6月3、4日の技術展示会(東京国際フォーラム/以下、リアル展示会)で出展された多様な最新製品・最新技術や、技術セミナーで発表された最新ソリューションなどを一挙に視聴体験できる。
―――
オンライン展示会は、場所や時間に拘束されず、会期中に何度でも入場可能。製品・サービス単位の検索やレコメンド機能および資料のダウンロードなど、スピーディーで正確に情報収集ができる。
リアル展示会の会場をVRで再現しており、会場内を360度見渡しながらウォークスルーで回れ、実際の展示物やパネル、動画での製品・技術・ソリューションの説明を閲覧することが可能になっている。
出展者との各種チャット機能や名刺交換機能を利用し、気軽に出展者に質問・問い合わせができるのも特徴だ。。
来場には、ケーブル技術ショーの公式ウェブサイト(www.catv-f.com)で登録する。リアル展示会に入場登録済みの場合は、取得したIDで来場できる。
◆テーマ別動画ツアー
リアル展示会で出展者が発表・展示した最新の製品・サービスをテーマに沿って説明し、オンライン上においてワンクリックでブースを巡る。ツアータイトル/訪問出展者は次のとおり。
[主催者テーマ展示ツアー] IPTVフォーラム/日本ケーブルテレビ連盟/日本ケーブルラボ/放送サービス高度化推進協会・日本CATV技術協会
[4K.8K ケーブル技術関連ツアー] アイベックステクノロジー/イメージニクス/ジャパンケーブルキャスト/住友電気工業/古河電気工業/ミハル通信
[次世代高速通信・大容量化関連ツアー] NECネッツエスアイ/シンクレイヤ/住友電気工業/大電/古河電気工業
[防災・減災、地方創生関連ツアー] NECネッツエスアイ/ジャパンケーブルキャスト/住友電気工業/THK/データブロード/日本アンテナ/日本ソフト開発
【詳細】https://www.catv-f.com/theme-tour/
◆出展者オンラインテックセミナー
出展者の最新製品・サービス・ソリューションをセミナーで公開。出展者と内容は次のとおり。
[アンリツ] ローカル5Gの導入課題と課題解決へのアンリツの貢献
[伊藤忠ケーブルシステム] 高速通信時代の到来「ローカル5GとFTTH10G-PON」
[NECネッツエスアイ] 地域DX実現への取り組み
[パナソニック システムソリューションズ ジャパン] CATV事業者の課題を解決する新4K-STBソリューション
[富士通ネットワークソリューションズ] CATV通信インフラの次の一手-地域DXを支えるローカル5Gの取り組みと活用事例
【詳細】https://www.catv-f.com/technology_seminar/
◆技術展示会フォトギャラリー
リアル展示会では、各社が最新の製品、サービス、ソリューションを出展し、活発な商談を展開した。その一部を切り取り会場での様子を伝える。
【詳細】https://www.catv-f.com/past/photo_2021.html
◆技術展示会ダイジェストムービー
ケーブル技術ショーの技術展示会、技術セミナーの様子が一目で分かるダイジェストを公開。
【詳細】https://www.catv-f.com/past/index.html#movie2021


● 「地域新電力ビジネス」 CATV事業者の事例報告/CRIオンラインセミナー

ケーブルテレビ情報センター(CRI)は、第14回CRIオンラインセミナー『「地域サービス+解約防止」に効力を発揮する「地域新電力ビジネス」の実力を知る』を7月13日に開く。
中海テレビ放送、JCOM、イッツコム、Goolightに続いて、ケーブルテレビ(栃木センター)、湘南ケーブルネットワークでは、日宣と共同で「地域新電力会社」を設立し、新電力事業を開始した。
既にケーブルテレビ社では、新電力会社の「販売代理店」として新電力の販売をしていたが、『地域の電力を地域で考え、地域を活性化』する試みとして、2020年9月に地域新電力会社「ホームタウンエナジー」を設立し、今年3月1日から電力小売サービスの事業を開始した。
今後は、地域の自治体などが運営するバイオマス発電、ソーラー発電などの調達割合を増やすなど、将来的には電力の地産地消、地域の低炭素化を目指すとともに、地元企業を通じて地元の電源を供給するなど地域経済の活性化を実現したいとしている。
16年4月に電力サービスを開始以降、順調に売上(19年度22億円)を拡大している中海テレビ放送(ローカルエナジー)、販売代理店から「地域新電力ビジネス」に事業拡大をしたケーブルテレビ社、CATV事業者に向けた「新規事業(電力BtoC事業)」を推進する日宣、それぞれの取り組みについて報告する。
【日時】7月13日/13時30分-15時
【参加費】CRI会員3000円、非会員6000円
【受講方法】Zoom
【申し込み・詳細】https://www.cri-info.jp/20210624_6130.html


● 京都映画企画市を開催 時代劇・歴史劇の企画募集/VIPO、京都府

映像産業振興機構(VIPO)は、京都府と共同で「第13回 京都映画企画市 -Kyoto Film Pitching-」を11月7日に開催するにあたり、映画企画の募集を開始した。
これは、時代劇の拠点である京都の優位性を生かし、京都から若手クリエイターを世に送り出すことを目的とした、時代劇・歴史劇ジャンルの映画企画コンテスト。
優秀映画企画には、長編劇場公開につなげるために350万円相当のパイロット版(短編)映像制作の権利を付与し、長編作品の映像化をバックアップする。
募集期間は9月2日(必着)まで。
【詳細】https://www.vipo.or.jp/news/27496/


● 三信電気ウェビナー「パナソニック「IT/IPプラットフォーム KAIROS」と始める、新しい時代のライブプロダクション」

三信電気が7月8日に開く無料ウェビナー(Zoom)。ライブプラットフォーム「KAIROS」による、SMPTE ST 2110、NDI、SRTストリーミングなど、最新のIP技術を使用したリモート制作のメリットについて、実機デモを交えて解説する(協力:パナソニック)。
併せて、KAIROSの入出力として使用できるImagine社のSDI/IP変換ゲートウエイ「SNP(Selenio Network Processor)」についても説明し、新しいライブ・リモートプロダクションのワークフローを提案する。
【日時】7月8日/14-15時
【Zoom視聴登録】https://zoom.us/webinar/register/8616246042659/WN_adYeoqZGQVqeASfFWyJYiA


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