CMT2017 放送局が最新のネット活用 TBS、マルチキャスト映像配信実験 HC対応TVで放送同時配信 視聴者ごとのCM差し替えも
 [2017年6月12日]


 CM差し替えができるIPマルチキャスト映像配信実験はTBSテレビとベクテ(旧トマデジ)がハイブリッドキャスト(HC)対応テレビを使って共同実施したもので、将来の放送同時配信へのアプローチを示す技術検討に位置付けられている。  現在、動画の配信で一般的に使われているのはIPユニキャストだが、1対1の通信であるため、動画配信ではあて先の数だけ大容量のデータを送信することになり、送信元サーバーへの負荷は重く、使用帯域幅も大きくなる。  見逃し配信などで利用しているCDNは、従量課金のため、利用者が増えるほど支払い額も高くなる点も課題であった。  一方のIPマルチキャストは1対複数の通信なので、送信元のサーバーからは1つのストリームを送るだけでよく、帯域消費に無駄がない。CDNを使わず、費用を最小限に抑えた配信インフラが実現できるという。  ただしIPマルチキャストは、いまのところNTT東西の閉域網でのサービスしかないため、HC対応のテレビはIPユニキャスト機能を実装しているが、マルチキャストには対応していない。  そこで今回は、NECプラットフォーム社製の家庭用ルーターを用いて、マルチキャストで配信されたデータをルーター内に蓄積し、ルーターとテレビの間はユニキャストでやりとりする受信環境を構築。  テレビチューナーで受信した2K番組に並行して、IPマルチキャストで配信された4K映像が配信されてくる様子を実演した。HCからIPマルチキャストプレーヤーを起動し、ネットワーク経由で4K映像を視聴するイメージだ。

(つづき・詳細は映像新聞 2017年6月12日号1面)


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