到来 ネットTV時代
放送と動画を自由に行き来 無限化する映像コンテンツ需要
制作・編成力が最強のツール ビッグデータ活用で新たな鉱脈も
 [2018年1月1日]


 リモコンのdボタンを押してログインすると、画像付きEPGから、番組を過去にさかのぼり、見逃した番組が視聴できる--スカパーJSATが昨年12月からスタートさせた放送通信融合サービス「スカパーハイブリッド」は、ハイブリッドキャストを利用し、BS・CS放送のスカパー全チャンネルが表示される画像付きシームレスEPGを実現した。
 当日および過去1週間、未来1週間の計15日間分の番組情報が画像付きで表示される。EPGで番組を選択すれば、BS・CS・オンデマンドの違いを意識することなく、自由に見たいコンテンツが視聴できる。
 BS、CSのリニアに流れる放送の番組とIPサービスがシームレスに連携するこのサービスは、長らく語られてきた「放送と通信の連携」を真の意味で具現化した最初の事例だろう。
 スカパーの新サービスはテレビとネットが完全融合する「ネットテレビの時代」が到来したことを示している。アニマックスも昨年12月1日から、プレイステーション4でオリジナル編成のIPリニア放送とVODを月額500円で視聴できるサービスを開始したが、今後もこうしたIP連携は加速していくはずだ。
 JEITAの予測ではIPサービス対応テレビは2020年末には2400万台になるとされている。例えばこの3割がインターネットとつながったとしたら、もはやテレビは放送番組を見るだけの機器ではなくなる。
 放送と通信の間を自在に行き来し、ふと出合ったコンテンツをあるときは最初に早戻しして視聴。あるときは過去にさかのぼって関連作品を視聴する、そんな環境が当たり前になっていくだろう。
 放送とネットがシームレスにつながる世界には無限のコンテンツ需要が眠る。視聴ビッグデータをAIで解析するなどの工夫で、放送事業者が持つ制作力、編成力、そして営業力は、その需要を新たなビジネスの鉱脈にすることが可能だ。

(つづき・詳細は映像新聞 2018年1月1日号1面)


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