新4K8K衛星放送 受信機量産化へ前進
新CAS協議会
CASチップ試作品各社に貸与
A-PABがテストストリーム 放送を想定した検証可能に
 [2018年2月12日]


 協議会は2015年春から今年6月を期限に、新CAS方式の開発をメーカー2社に委託しており、今回のESは、2社からそれぞれ、初めてチップの形で納品されたものだ。試作品だが、CASの基本機能はすべて備えている。
 協議会に会員登録しているメーカーは24社で、ESはその内のほとんどの社に、1月15日から2月の上旬にかけて貸与された。この中には、国内の主要受信機メーカー、およびワールドワイドの市場を持つ受信機メーカー数社が含まれている。
 ESには鍵情報などの機密情報が含まれていることから、協議会は貸与するメーカーと「ES提供にかかわる利用契約」を結んだ。
 24社の内一部の会社は貸与を検討中で、一部の会社は、自らは部品の調達をしないためにESは不要としている。ESを貸与したほとんどの会社からは、いまのところESそのものの不具合の指摘はないという。
 ESは手作りの要素が強く、数量が限れていることから、昨年10月に実施した新CASチップに関するアンケートの結果を勘案して、協議会が各メーカーへのESの割り振りを決めている。
 一方では現在、放送サービス高度化推進協会(A-PAB)が、新4K8K衛星放送について新CASを踏まえた最新のテストストリーム(擬似放送波)を制作中で、これの提供が開始されれば、各メーカーがローカルの環境で、受信機、CASが機能するのかなど、実際の放送を想定したテストが可能になる。
 同テストストリームを制作する作業班には主要受信機メーカーも参加しており、現在A-PAB内部でテストストリームの検証が実施されている。
 協議会からESを貸与された受信機メーカーの大半はA-PABにも参加しており、こうした社は、既にA-PABの試験設備からテストストリームをコピーして自社に持ち帰り、受信機の試作機に入力するなどして検証作業を実施している模様だ。
 その関連で協議会には、技術仕様に関する問い合わせがきているという。A-PABでは3月までにすべてのテストストリームを完成させ、希望するメーカーに順次提供していく予定だ。

(つづき・詳細は映像新聞 2018年2月12日号1面)


VISUAL COMMUNICATION JOURNAL THE EIZO SHIMBUN ©Eizo Shimbun, Inc. 映像新聞社 映像新聞ウェブサイト Home