SIGGRAPH2017開催 「XR」時代の幕開く
多方面に広がるVR技術 高度化が目立った360度映像
モデリング関連に優れた論文
 [2017年8月7日]


 米国コンピューター学会のCG分科会であるACM SIGGRAPHの年次大会「シーグラフ」がロサンゼルスに戻ってきた。CGの得意先であるハリウッドを抱えるロサンゼルスでは、これまでも多くの話題にわく大会が開催されてきたが、今年もその例に漏れず盛況となった。
 映像展示では、単純な360度映像よりも、ステレオなどの高度化を施された360度映像が目立った。研究分野では、形状の自動分類や特徴抽出、人体モデルの挙動、流体などモデリング関連に優れた論文が多く見られた。特に流体は発表が多かった。
 また、計算上の形状を実物に移転するための研究も複数あり、3Dプリンターへの応用をにらんだものにも力が入っていた。機械学習や人工知能(AI)は研究に広く使われており、商品にも導入されている。古典的なCGのみならず、画像を扱う研究の多くの分野を吸収しているのが最近の傾向である。
 AI利用の一例が、NVIDIAのレイトレーシング・エンジン「OPTIX5.0SDK」で、レイトレーシング・アルゴリズムで使用する探索の簡略化を図った。探索を打ち切る領域、継続する領域をいち早く判断し、無駄な計算を抑制し、高速化を実現する。同エンジンを使用したレンダラーは、各社から今秋以降発売される。
 ハリウッドのおひざ元とあって、映画に関連した発表やイベントも多い。各作品で使われた模型や小道具の展示といった新趣向もあり、にぎわいを見せていた。
 展示会場では、NVIDIAのほか、AMD、インテルといったGPU事業者のブースが目立った。NVIDIAは、今回、ノートPC用の外付けGPU(eGPU)2機種を発表し、全方位対応をうたっている。

(つづき・詳細は映像新聞 2017年8月7日号1面)


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