イベント

2022/3/282022年3月28日

● 「AI美空ひばり」など公開 ロボット技術の歴史を体感/日本科学未来館が特別展開催

日本科学未来館(東京都江東区)は、特別展『きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?』を3月18日から8月31日までの日程で開催中だ。
「ロボット」という言葉を、欧州出身の作家カレル・チャペック氏が1920年に生み出してから100年以上が経った。
「ロボット」はいつ、どのように誕生したのか。そして、過去から現在までどのように発展・拡大してきたのか。壁一面に広がる年表を見ながら、「AIBO」「ASIMO」など時代を代表するロボットたちの間をぬうように進み、歴史を体感できる。
また、インスピレーションの源となった研究・開発を後押しした小説やアニメ、ゲームなどのSF作品も公開している。国内の展覧会では過去最大規模となる約90種130点の展示数になっている。
この展覧会では、多彩なロボットを紹介しつつ、「人間とは何か」を来場者とともに考えることを目的としている。科学技術とどう向き合うのか、どのような未来を描くのか、多数のロボットを見たり触れたり、双方向型の仕掛けを体験したりしながら、幅広い層が楽しめる内容だ。
NHKが開発した『AI美空ひばり』は、没後30年を超えた美空ひばりの新曲ライブを具現化するために、4K.3Dの等身大のホログラム映像でステージ上に本人を出現させた。秋元康がプロデュースした新曲を、AI技術を用いて美空ひばりの歌声で再現した。2019年の「NHK紅白歌合戦」で披露され話題となった。
開館時間は午前10時-午後5時(入場は閉館の30分前まで)。休館日は原則として火曜日。入場料は19歳以上が2100円など。
【詳細】https://kimirobo.exhibit.jp/ticket.html


● XR配信プラットフォーム ローカル5G環境で体験会/アスク

アスクは、KCCSモバイルエンジニアリング(KCME)のローカル5G製品と、KCMEに設置したローカル5Gネットワーク環境において、NVIDIAが提供するXR配信プラットフォーム「NVIDIA CloudXR」を活用したデモ体験会(無料)を4月15日に開く。
AR、VR、MRに代表されるXR技術やデバイスの普及により、フォトリアリスティックやインタラクティブなコンテンツを、いかに限定された環境で再現するかが課題となっている。NVIDIA CloudXRは、スタンドアロンタイプのHMD(ヘッドマウントディスプレー)など性能が限られた端末に対し、高品質なコンテンツの遠隔での表示を実現する。
今回は、サーバーレンダリングした高品質なXRコンテンツを、高性能なローカル5Gネットワークを介して配信するデモ環境を用意。デモを通して優れた低遅延性が体感できる。
【日時】4月15日/1回目13時30分-15時、2回目16時-17時30分(各回1社5人まで)
【会場】KCCSモバイルエンジニアリング(東京都港区三田3-13-16三田43MTビル16階/ローカル5Gデモルーム)
【申し込み】https://www.ask-corp.jp/inquiry/nvidia-cloudxr-seminar.html


● PFF「第3回 大島渚賞」 藤元明緒監督に決定 4月に記念上映会を実施

PFF(ぴあフィルムフェスティバル)は、「第3回 大島渚賞」の受賞者として、ベトナム人女性労働者たちを描く長編第2作『海辺の彼女たち』が昨年公開され話題を集めた、藤元明緒監督に決定した。4月3日に東京・丸ビルホールで記念上映会を実施する。
同賞は、映画の未来を開き、世界へ羽ばたこうとする、若くて新しい才能に対して贈られる賞。かつて、大島渚監督が高い志を持って世界に挑戦していったように、それに続く次世代の監督を、期待と称賛を込めて顕彰するもの。
上映作品は『海辺の彼女たち』と『絞死刑』(予定)
【日時】4月3日/13時開映
【会場】丸ビルホール(東京都千代田区丸の内2-4-1 丸ビル7階)
【入場券】チケットぴあで発売中(会場でのチケット販売はない)、料金は一般2500円ほか


● 第17回 大阪アジアン映画祭 韓国作品がグランプリ 各賞の受賞結果を発表

日本映画を含むアジア作品や内容がアジアとアジア人に深くかかわる作品を集めた「第17回大阪アジアン映画祭」は、3月10-20日の11日間のスクリーン上映を終え(オンライン上映は21日終了)、最終日においてクロージング作品『MISS OSAKA』(デンマーク・日本共同制作)の日本初上映の前に、各賞を発表した。
グランプリ(最優秀作品賞)は、韓国作品『おひとりさま族』(ホン・ソンウン監督)が受賞した。
審査員は「今、世界の多くの場所で、人が1人で生きるということは現代的な題材である。題材の良さにとどまらず、主人公が職場での電話対応をする際の彼女1人をとらえたフレームワークなど、映像によって観客に伝えていく力が優れている。また、人間の生と死のかかわりのもと、照らし出される孤独と他者とのつながりに、静謐(せいひつ)でありながら力強さも感じられる」と授賞理由を挙げている。
そのほかの受賞結果は次のとおり。
【来るべき才能賞】飯塚花笑(『世界は僕らに気づかない』監督/日本)
【コンペティション部門スペシャル・メンション】『アニタ』(監督:リョン・ロクマン/香港)
【ABCテレビ賞】『はじめて好きになった人』(監督:キャンディ・ン、ヨン・チウホイ/香港)
【薬師真珠賞】バヤルツェツェグ・バヤルジャルガル(『セールス・ガール』主演俳優/モンゴル)
【JAPAN CUTS Award】『山歌(サンカ)』(監督:笹谷遼平/日本)
【芳泉短編賞】『二度と一緒にさまよわない』(監督:ユージーン・コシン/トルコ・ロシア・ウクライナ)
【芳泉短編賞スペシャル・メンション】阿部純子(『バグマティ リバー』出演/日本・ネパール)
【観客賞】『アニタ』

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