最新号2025年11月17日号
放送基幹設備に広がるIP化
次期マスター更新ではセンター化
キー局仕様のソフトサブ登場
ワークフロー変革目指すエコシステムも
━ 今週号(11月17日号)の注目記事はコチラ ━━━━━━━━━━━━━━
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AI時代の新潮流 マイクロコンテンツ戦略(1) 15秒映像 テレビ局に新たな経済圏 AIが「瞬間の魅力」に再編集 9:16から最適な16:9自動生成 離脱した視聴者呼び戻す導線に
ポスト・ピークTV時代--それは、テレビが「最も好ましいスクリーン」でなくなった時代を意味する。若年視聴者はもはやリビングの前に座っていない。彼らは手のひらの中、片手の中で情報を浴びるように消費している。米国では、広告・視聴収入の減少がテレビ産業を直撃し、既存モデルは静かに崩れ始めている。しかし、その危機のただ中から、新しい『映像経済』が芽吹き始めている。それが「マイクロコンテンツ戦略」だ。米国で成功しているこの戦略の実像を探り、マイクロコンテンツの潮流を解き明かしてみたい。(続きは本紙でレポート)
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アウトオブホーム ディスプレーの可能性(18) ポスト放送時代のもう1つの「スクリーン」 Inter BEEの会場でも存在感を増す AIと自動編集技術の進化が後押し
11月19-21日に「Inter BEE 2025」(幕張メッセ)が開催される。Inter BEEの会場に足を踏み入れると、放送・映像・音響という3本柱を軸に、AI、クラウド、IP化、リモート制作といったキーワードが飛び交う。その外縁で静かに、そして確実に存在感を増している映像メディアがある。それがデジタルサイネージだ。(続きは本紙でレポート)
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Inter BEE 2025 現場に根ざした実用技術が集結 制作支援から運用効率化まで AI、クラウドの活用が加速 コンテンツを軸にして多様な方面の提案
メディア総合イベントとしてアジアで中心的な位置を占める「Inter BEE 2025」が19-21日に開催される。61回目の今年は、幕張メッセの7つのホールに多くの出展者がブースを構える。コンテンツ制作に資するツールへの要求とともに、リーチ拡大や経費削減圧力も大きい。クリエイターのみならず、ビジネスを含めたメディアの世界からのさまざまな要求に応えるツールとサービスが展示される。(続きは本紙でレポート)
※本紙とデジタル版は同一内容です。
2025年11月17日号 主な記事
●特集:Inter BEE 2025/放送基幹設備に広がるIP化
●関西テレビ、博報堂、GoogleCloud/生成AIで昭和のドラマを復活
●DAZNのライブストリーミング戦略
●WOWOWとドコモがコンテンツ共同調達で提携
●AI時代の新潮流 マイクロコンテンツ戦略(1)
●アウトオブホーム ディスプレーの可能性(18)
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特集
● Inter BEE 2025/放送基幹設備に広がるIP化
・現場に根ざした実用技術が集結 制作支援から
運用効率化まで
AI、クラウドの活用が加速
・映像制作の現場を変革 持続可能な環境を提案
ローカル局向けに「フルクラウド化」
・各社の出展概要 -
コンテンツビジネス
● AVIA 北東アジア・ビデオサミット W杯ではメ
タと連携 「メタクエスト」でスタジアム体
験/DAZNジャパン 笹本CEO
● コンテンツ共同調達で提携 両社の放送・配信
インフラで相互に 超大作ドラマ「水滸伝」
共同制作/WOWOW、NTTドコモ -
CATV
● J:COMの高速ネット接続サービス Wi-Fi7標準
搭載して提供開始 -
プロダクション
● 「どてらい男」復元プロジェクト 生成AIで昭
和のドラマを復活 失われた話数を A Iで補完
/関西テレビ、博報堂、Google Cloud -
デジタル映像
● アニメIPで試合を再現 プロ野球を「オルタナ
ティブ放送」/NPBE、ソニー、サンリオ -
インターネット/通信
● ローカル5Gソリューションを開発 レース車両
の映像など伝送 サーキット特性に合わせ構築
/IIJグループ -
プロ用機器・サービス
● 放送基幹設備に広がるIP化 次期マスター更新
ではセンター化
● TASCAMデジタルミキサー 電源二重化モデルを
追加/ティアック
● 新サブウーハー5機種 AoIP対応モデルも/ノ
イマン
● モーキャプ補正ソフト 法人向けに先行販売/
アイ・ペアーズ
● OWC製のUSB-C SSD 安全性と操作性を両立/ア
スクが取り扱い開始
● 編集ツールにリゾルブ採用 ブラックマジック
デザインが発表/RKB毎日放送 -
ディスプレー/大型映像
● オイコスが新たに2媒体設置 札幌中心部に大
型ビジョン
● アウトオブホーム ディスプレーの可能性(18)
ポスト放送時代のもう1つの「スクリーン」 -
映画/番組/CM
● 映画「TOKYOタクシー」 山田洋次が戦後80年
史を背景に描く 老婦人が語る奇想天外な過去 -
総合
● ローソンでAIグラス試用 作業内容を分析・可
視化/KDDI
● アバターと通信技術使い行政サービスの実証実
験/avatarinなど3社 -
イベント一覧▷
● ケーブルマン・オブ・ザ・イヤー 2025年度は2氏が受賞 12月4日に記念講演会など
ケーブルテレビ情報センター(CRI)は、今年度の「ケーブルマン・オブ・ザ・イヤー2025」として、若松美咲氏(ケーブルテレビ カスタマーサービス部コンタクトセンター)、宮川朋之氏(日本映画放送 代表取締役社長)の2氏が選出されたと発表した。
若松氏は、24年11月開催の電話応対コンクール全国大会において、参加者5910人の中で優勝を果たした。宮川氏は、2つの専門チャンネルの開局から25年以上にわたり、最前線で活躍している。
「ケーブルマン・オブ・ザ・イヤー」は、CATV業界の発展のために貢献された、業界関係者(個人・団体)を対象にした「表彰制度」で、1988年の第1回から今年で38年目を数える。
選考はCRI会員、業界(団体)関係者、業界メディア記者会からのアンケート(推薦)をもとに選考委員会において検討される。
◆記念講演会・贈賞式
CRIは、今回の受賞を記念し、講演会ならびに贈呈式を12月4日に開催する。記念講演会(15-16時)は、『新語・流行語で振り返る2025年』をテーマに、やくみつる氏(漫画家・コメンテーター・エッセイスト)が登壇する。続いて贈呈式(16時15分-17時)、受賞者を囲む会(17時-18時30分)を開く。
【会場】日本プレスセンタービル10階(東京都千代田区内幸町2-2-1)▽記念講演会+贈呈式=ホール▽受賞者を囲む会=レストラン・アラスカ
【参加費】CRI会員=1万5000円、CRI非会員=2万5000円(受賞者を囲む会費含む)
【申し込み・詳細】https://cri-info.jp/20251113_8395
● 放送ライブラリー 特別企画「山田太一」 名作ドラマの上映と展示
放送番組センターは、横浜情報文化センター内の放送ライブラリーで、数々の名作ドラマを生み出し、2023年11月29日に逝去した脚本家・山田太一氏の3回忌に合わせ、特別企画「山田太一・上映展示会 ~名もなき魂たちを見つめて~今、伝えたい言葉がある–」を、12月12日から26年2月11日まで開く(休館日あり)。作品上映と展示で山田氏の業績を振り返る。
『男たちの旅路』(NHK/1976-82)、『岸辺のアルバム』(TBS/1977)、『想い出づくり。』(TBS/1981)、『ふぞろいの林檎たち』(TBS/1983-97)など、放送史に残る数々の名作ドラマを手掛けた山田太一氏は、常に、市井の「名もなき人々」の日常を見つめ、その時代やそこに生きる人々の姿を描き続けた。
展示会場では、山田太一脚本のテレビドラマ全作品の紹介、貴重な台本、初公開の直筆原稿や資料のほか、山田氏が多くの人々と交わした手紙を展示。また、山田氏からバトンを引き継いだ、各界で活躍する人たちから寄せられたメッセージも公開する。上映会場では、数々の名作ドラマを上映。
【会場】放送番組センター・放送ライブラリー(横浜市中区日本大通11)
【詳細】https://www.bpcj.or.jp/event/detail/145418/
● 26年7月に第11回 関西放送機器展 出展申し込み受付を開始 最新技術の特別出展企画も
関西放送機器展実行委員会(構成:アジア太平洋トレードセンター、テレビ大阪、テレビ大阪エクスプロ)は、2026年7月8、9日に大阪南港ATCホール(大阪市住之江区)で開催する関西最大級のプロフェッショナル向け放送・業務用機器展「第11回 関西放送機器展」の出展申し込み受付を開始した。
「AI」や「バーチャル」「リモート」といった最新技術に主眼を置いた特別出展企画も用意している。関連する製品やサービスを集中展示し、来場ターゲットへ効率的に訴求できる。企画への出展を希望の場合は、出展申し込みフォームから出展ゾーンを選択する。
◆特別出展企画
【生成AIゾーン ~AI活用で放送・制作現場の効率化を提案~】
制作現場で導入が進む生成AIを集中展示。可能性を秘める最新のAI技術を体感してもらうことで、導入検討に結びつける。
【バーチャルゾーン ~大型スタジオ・大規模セットからの転換~】
スタジオの建て込みやばらし作業が軽減されることによるコスト削減に加え、表現バリエーションの増加、撮影場所や時間の制約をなくす技術をPRする。
【リモートプロダクション ~遠隔地からの映像制作~】
現場で撮影された映像・音声などを遠隔地の制作拠点で作業をする技術を展示。最新のネットワークを活用し作業を効率化。
【コンテンツ配信ゾーン ~1億総クリエイター・映像制作をもっと身近に手軽に~】
動画配信サービスの普及、民生用機器やソフトのクオリティーが飛躍的に向上し、誰もが気軽にコンテンツ制作ができる環境が整ってきている。プロ・アマチュアクリエイターに限らず、これからクリエイターを目指す人にも、新たな出会いの場を創出。
【Media overIPゾーン ~IP化を加速し新たなビジネスを創出~】
放送システムのIP化に関連する内容を展示。映像や音声などのコンテンツをIPネットワークで伝送するソリューションや最新の通信技術に関するゾーン。
【申し込み・詳細】https://d.bmb.jp/9/4031/126/16115 -
連載・寄稿
AI時代の新潮流 マイクロコンテンツ戦略(1) 15秒映像 テレビ局に新たな経済圏 AIが「瞬間の魅力」に再編集
お知らせ
映像新聞からのお知らせ
- 2025年10月20日 【定期ご購読者用】大阪・関西万博レポートの関連紙面を特集しました。定期ご購読者はログインしてご覧になれます(ページ数12頁)
- 2025年9月15日 ●発行日のお知らせ 映像新聞は月4回発行のため、9月は1日、8日、15日、29日を発行日とし、22日の発行はありません。次号は9月29日号になります。
- 2025年6月16日 ●発行日のお知らせ 映像新聞は月4回発行のため6月は2日、9日、16日、30日が発行日となり、23日の発行はありません。次号は6月30日号になります。
- 2025年3月24日 ●お知らせ 「放送100年」特集面を公開しました
- 2025年3月24日 ●発行日のお知らせ 映像新聞は月4回発行のため、3月は3日、10日、17日、24日が発行日となり、31日の発行はありません。次号は4月7日号になります。
- 2025年3月10日 ●お詫び 映像新聞デジタル版の配信において、システム上の不具合により、デジタル版が登録者の一部で閲覧できない事態が発生しました。正午時点で復旧いたしましたので、引き続きご利用お願いいたします。
- 2024年12月23日 ◆訂正◆ 12月23日号1,3面の見出しおよび記事において「IWON」となっていますが「IOWN」の誤りです。訂正しお詫びいたします▼12月23日号デジタル版を修正いたしました。
- 2024年12月23日 ●映像新聞12月発行日のご案内 映像新聞は月4回発行のため、月曜日が5回ある月については、発行のない週があります。12月は、2日、9日、16日、23日の発行日となります。30日の発行はございません。
- 2024年12月23日 ●冬季休業のお知らせ 誠に勝手ながら、映像新聞社は12月28日(土)~2025年1月5日(日)を冬季休業といたします。この間にいただいたお問い合わせ、ご注文につきましては、1月6日以降の対応となります。何卒ご了承くださいませ。
- 2024年12月1日 ●お知らせ ◆訂正◆ 11月25日号3面のTVerの記事の見出しが「累計アプリDL数4000万突破」となっていますが「累計アプリDL数8000万突破」の誤りです。訂正しお詫びいたします▼11月25日号デジタル版を修正いたしました。
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