最新号2025年6月16日号
Interop Tokyo 2025
特別企画ShowNet Media-X 全国12の放送局が参加
TBSとMBS 大阪-東京間で放送TS、PTPを伝送
━ 今週号(6月16日号)の注目記事はコチラ ━━━━━━━━━━━━━━
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キー局決算と中期経営計画⑤ テレビの方向性 放送存続へ政府が緊急提言 コンテンツ振興で経営基盤強化 生成AI、地域創生が鍵に
これまで民放キー局や衛星放送の2024年度決算を分析してきた。リアルタイム視聴の減少とテレビ広告費の減少により、放送事業が苦しい局面を迎えている中、自民党や政府も対応に動いている。自民党の情報通信戦略調査会は5月に緊急提言を実施し、新しい資本主義実現会議は今月初め、「グランドデザインおよび実行計画2025」を発表。政府の今後の基本政策となる骨太の方針もまとまろうとしている。いずれにも登場するのが、地方創生・コンテンツ産業の強化・人材育成・先端技術の応用などで、テレビ局の次の方向性を示唆している。政府と自民党の議論から今後の行方を考える。
(次世代メディア研究所 鈴木祐司)(続きは本紙でレポート)
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AIはコンテンツ制作を変えるのか?日本編 「AI橋田壽賀子」でドラマ 『渡鬼』脚本から200本をデータ化 苦心した「心に染みる」話の展開
生成AIがコンテンツ制作を支援するツールとして利用され始めている。5月11日には、「AI橋田壽賀子」によるドラマ『渡る世間は鬼ばかり 番外編』がBS-TBSで放送された。内容は、中華料理店「幸楽」の娘だった愛が母となり、自分の娘がメイド喫茶に勤めて親子げんかに発展する…、という今風の社会問題も含めて味付けされたが、テーマソング、石坂浩二のナレーションはこれまでの『渡る世間は鬼ばかりシリーズ」(以下『渡鬼』)と同じで、「ご飯をこしらえる」「敷居を跨(また)がせない」といった橋田壽賀子ドラマに欠かせないセリフも健在だった。AIはコンテンツ制作を変えるのか。実例の1つとして取り上げる。(佐藤由香/映像新聞 論説委員)
(続きは本紙でレポート)
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韓国ソウルで開催「KOBA 2025」レポート ① 500社以上が最新の技術・機器を展示 制作と視聴体験の革新を目指す 各社が先進的なAI技術など実演
韓国・ソウルのCOEXで5月20-23日に国際放送機器展「KOBA(Korea International Broadcast, Media, Audio & Lighting Show)2025(第33回)」が開催された。会場はA・C・Dホールおよびコンファレンスセンターにまたがり、総展示面積は約3万平方メートル。500社以上の出展者が集結し、最新技術や製品の展示、技術セミナーが実施された。来場者は約5万人だった。注目企業の展示内容や技術的な注目点について2回に分けてレポートする。(続きは本紙でレポート)
※本紙とデジタル版は同一内容です。
2025年6月16日号 主な記事
●Interop Tokyo 2025 特別企画ShowNet Media-X全国12の放送局が参加
●Imagica EMSがACES技術セミナーを開催
●キー局決算と中期経営計画(5) テレビの方向性/放送存続へ 政府が緊急提言
●アップルが開発者会議開催 各OSのUI大幅に刷新
●「KOBA2025」レポート(1) 500社以上が最新の技術・機器を展示
●大阪・関西万博の会場内に未来型店舗/セブン-イレブン
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放送
● Interop Tokyo 2025 特別企画ShowNet Media-X
全国12の放送局が参加 -
CATV
● TVサービスに新コース 専門チャンネル60chと
動画配信をセットで提供/J:COM
● 高校野球選手権の地方大会 計260試合以上を生
中継/J:COM
● ビジネスPCの販売開始 企業・自治体のDX化に
貢献/J:COM BUSINESS -
プロダクション
● ACES技術セミナーを開催 SMPTE幹部が仕様や展
望を解説/Imagica EMS
● AIによる制作支援ツール ProAIと共同開発
/TYO
● ”自律映像生成AI”を公開 東急プラザ原宿で披
露/東北新社
● AIはコンテンツ制作を変えるのか?日本編
「AI橋田壽賀子」でドラマ
● 三井デザインテックの広報動画を学生が制作
/東京工科大学の演習授業 -
インターネット/通信
● 韓国ICT企業と専用IP回線接続 映像伝送サービ
ス展開
制作・放送・配信までワンストップで/スカ
パーJSAT
● 「バーチャル高校野球」で全49地方大会をライ
ブ配信/朝日新聞社、朝日放送テレビ
● モバイルIP中継機器で映像伝送/NTT ComがTBS
との実証実験に成功 -
プロ用機器・サービス
● 「Crystal LED CAPRI」 VP向けのLEDを追加
/ソニー
● 米放送局、レンタル会社にカメラを納入/池上
通信機
● アップルと連携強化 EOS VR SYSTEMがVision
Pro対応を拡充/キヤノン
● ヘッドホンを使用して立体音響モニタリング
DAWプラグインを発売/Neumann
● stYpe最新製品を実演 RedSpyは国内70式導入
/アーザスなどが内覧会
● 韓国ソウルで開催「KOBA 2025」レポート(1)
500社以上が最新の技術・機器を展示 -
ディスプレー/大型映像
● 大阪・関西万博の会場内に未来型店舗/セブン-
イレブン -
映画/番組/CM
● 映画「はらむひとびと」 育児、家事、仕事、
夫婦のすれ違い -
統計・調査
● 24年映像ソフト市場を発表 前年比101.9%の
8276億円 動画配信の成長鈍化が顕著に/JVA -
総合
● VR立体視による術野映像のリアルタイム配信で
共同研究/Kandao、帝京大学冲永総研など
● エヌジーシーが社名変更 7月から「ヒビノグラ
フィックス」
● アップルが開発者会議「WWDC25」 各OSのUIを
大幅に刷新へ
● 新映像ソリューションブランド「MEVIX」発表
/パナソニック プロジェクター&ディスプレイ -
イベント一覧▷
● 第10回「関西放送機器展」が開催 大阪南港ATCホールで7月2、3日 展示会、講演・セミナーで最新情報
今回で第10回を迎える「関西放送機器展」が、7月2、3日に大阪市住之江区の大阪南港ATCホールで開催される。主催は、アジア太平洋トレードセンター、テレビ大阪、テレビ大阪エクスプロで構成する関西放送機器展実行委員会。
機器展会場では、撮影・編集・照明・音響・通信技術など、出展企業各社の最新機器やサービスが展示され、実機を一堂に見て・触れて・体験できるイベントとなっている。
また、総務省・基調講演をはじめ、最新情報や実例も交えた主催者企画の特別講演や出展者セミナーも開かれる。入場無料(事前登録制)。
講演内容は次のとおり。
◆基調講演
「放送技術政策の最新動向」(総務省 情報流通行政局放送技術課長/村上聡氏)
◆特別講演
「NAB Show 2025報告:AIが加速するコンテンツビジネス』(映像新聞社 論説委員室論説委員、PH.D/杉沼浩司)
「IOWN構想と放送業界におけるリモートプロダクションの取組について(仮)」(NTTビジネスソリューションズ バリューデザイン部ソーシャルイノベーション部門社会基盤ビジネス担当担当課長/吉田達也氏、NTT西日本 デジタル革新本部技術革新部IOWN推進室担当課長/磯部智宏氏)
◆日本映画テレビ技術協会presents 特別講演
「ACN EXPO EKIDEN 2025『0からのスタートと工夫』」(朝日放送テレビ 技術局制作技術部リーダー/長野允耶氏、朝日放送 テレビ技術局制作技術部リーダー/細川圭吾氏)
「万博開幕を飾るオープニングイベント ~1万人の第九 EXPO2025成功とIOWN活用ST2110-20/30リモートプロダクション~」(毎日放送 総合技術局制作技術センターエキスパート/田中聖二氏、毎日放送 総合技術局制作技術センター副部長/市川充史氏、毎日放送経営戦略局DX推進部/樋口達大氏)
「テレビ業界特化のベンチャーから見るAI活用最前線『それ、生成AIだけで大丈夫?』」(NAXA代表取締役/中村将也氏、アマゾンウェブサービスジャパン ソリューションアーキテクト小南英司氏)
【日時】7月2、3日/10-17時
【会場】大阪南港ATCホール(大阪市住之江区南港北2-1-10)
【詳細】https://www.tv-osaka.co.jp/kbe/
● AI作品の展示即売会 幅広いジャンルから出品募集/サードウェーブが11月に開く
サードウェーブは、今年11月8日に開催するAI作品の展示即売会「AIクリエイターズマーケット」の出展受付を開始した。
「AIクリエイターズマーケット」とは、AIを用いて制作したモノの展示販売をするイベント。AIを使用して作った画像や動画、音楽、書籍、漫画、アクセサリー、グッズ、アプリ、ゲームの他、AIを搭載したデバイスや玩具・遊具も含まれる。さらにはAIをより便利に、簡単に、楽しく使うためのツール類やAIに関する解説書や同人誌などが対象となる。
場所は、「AIフェスティバル2025 Powered by THIRDWAVE」内の特設会場。既にAIクリエイターとして活躍中のプロ、自身の制作物の発表の場を探しているアマチュアなど、参加にプロアマの制限はない。個人・法人ともに出展可能で、展示のみでも参加できる。グループであれば最大3人まで。
出展費は2000円。申し込み受付期間は、7月31日(申し込みにはドスパラ会員番号が必要=取得無料)なお、応募者多数の場合は抽選となる。
◆実施要項
【日時】11月8日/10-17時
【会場】ベルサール秋葉原(東京都千代田区外神田3-12-8 住友不動産秋葉原ビル)
【詳細】AIフェスティバル 2025 Powered by THIRDWAVE特設サイト(https://www.aifestival.jp/)内「AIクリエイターズマーケット」コーナー
● 韓国エンタメの秘密を探る 制作環境の影響など考察/C&R社オンラインセミナー
クリーク・アンド・リバー社(C&R社)は、無料のオンラインセミナー「韓国映画の進化とその背景~あっという間に日本を上回った韓国エンタメの秘密を探る~」を6月19日に開く。
同セミナーでは韓国映画の歴史とその進化、韓国のコンテンツ制作環境や労働条件が作品の質に与える影響について考察する。韓国のエンタメ業界の進化や日本との違いを学び、これからの制作活動や後進育成などのヒントになる。
講師は、日本工学院専門学校クリエイターズカレッジ教員の高澤敦博氏。
◆セミナーの内容=①韓国映画の黎明期、②日本のテレビと韓国のテレビドラマ、③帰国した留学生、そして大学で育った人材が与えた影響とは、④日本と韓国の教育環境の差、⑤2010年以降の韓国エンタメ業界の激動、⑥日本のエンタメ古往今来
【日時】6月19日/19-20時
【定員】60人
【詳細】https://www.creativevillage.ne.jp/category/crv_event/160072/
● 上映企画「返還映画コレクション③-第二次・劇映画編」/国立映画アーカイブ
◇国立映画アーカイブ/上映企画「返還映画コレクション③-第二次・劇映画編」
アメリカ議会図書館から1968年に返還を受けた、日本の映画界が臨戦体制に入った1937年から太平洋戦争末期の1944年までの作品を中心とし、29プログラム(31作品)に編成して上映する(有料)。
【会期】7月15日-8月24日(月曜休館)
【会場】国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋3-7-6)
【詳細】https://www.nfaj.go.jp
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連載・寄稿
テレビの方向性 放送存続へ政府が緊急提言
NAB(エヌエービー=全米放送事業者協会)新代表のカーティス・レジェット氏よりビデオメッセージ

お知らせ
映像新聞からのお知らせ
- 2025年6月16日 ●発行日のお知らせ 映像新聞は月4回発行のため6月は2日、9日、16日、30日が発行日となり、23日の発行はありません。次号は6月30日号になります。
- 2025年3月24日 ●お知らせ 「放送100年」特集面を公開しました
- 2025年3月24日 ●発行日のお知らせ 映像新聞は月4回発行のため、3月は3日、10日、17日、24日が発行日となり、31日の発行はありません。次号は4月7日号になります。
- 2025年3月10日 ●お詫び 映像新聞デジタル版の配信において、システム上の不具合により、デジタル版が登録者の一部で閲覧できない事態が発生しました。正午時点で復旧いたしましたので、引き続きご利用お願いいたします。
- 2024年12月23日 ◆訂正◆ 12月23日号1,3面の見出しおよび記事において「IWON」となっていますが「IOWN」の誤りです。訂正しお詫びいたします▼12月23日号デジタル版を修正いたしました。
- 2024年12月23日 ●映像新聞12月発行日のご案内 映像新聞は月4回発行のため、月曜日が5回ある月については、発行のない週があります。12月は、2日、9日、16日、23日の発行日となります。30日の発行はございません。
- 2024年12月23日 ●冬季休業のお知らせ 誠に勝手ながら、映像新聞社は12月28日(土)~2025年1月5日(日)を冬季休業といたします。この間にいただいたお問い合わせ、ご注文につきましては、1月6日以降の対応となります。何卒ご了承くださいませ。
- 2024年12月1日 ●お知らせ ◆訂正◆ 11月25日号3面のTVerの記事の見出しが「累計アプリDL数4000万突破」となっていますが「累計アプリDL数8000万突破」の誤りです。訂正しお詫びいたします▼11月25日号デジタル版を修正いたしました。
- 2024年11月12日 ●お知らせ・映像新聞Inter BEE特集掲載号を、11月13-15日Inter BEE 2024幕張メッセメインロビー(入場口エリア)および、ホール4 映像新聞ブース#4509で無料配布いたします。
- 2024年11月12日 ●お知らせ・Inter BEE 2024特集掲載号の無料ダウンロード版を公開しました。
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