2020年1月27日

宙に浮くVHF帯
V-Low放送 3月に終了 周波数有効活用は白紙状態に
V-LowはコミュニティFM向きか
総務省「ニーズの的確な把握を」

 エフエム東京が中心となって展開していたV-Low帯(90-108MHz)を用いるマルチメディア放送の「i-dio」が放送チャンネルを今年3月31日に終了する。これにより、NTTドコモ系のNOTTV終了後、「跡地」となっているV-High帯(207.5-222MHz)と合わせ、VHF帯の有効活用政策は白紙に戻った。両帯域のマルチメディア放送は、地上波テレビ放送のデジタル化に伴い利用可能となったVHF帯(90-108MHzおよび170-222MHz)の利用方策として定められた。かつて大きな利権であったVHF帯の今後が注目される。〈続きは本紙で〉

2020年1月27日号 主な記事

 ●NTTドコモ/8KVRで音楽ライブを生配信
 ●銀座ソニーパーク/QUEENの楽曲の世界を映像と音楽で体感
 ●「映像ビジネス2020」(1) 拡大を続けるVOD市場
 ●CES2020報告(3) 家電に求められる「ワクワク感」
 ●ビズライト/鉄道車内で環境に応じた広告や情報発信

放送

● 宙に浮くVHF帯 V-Low放送 3月に終了 周波数有効活用は白紙状態に
● 新4K8K衛星放送 視聴機器出荷300万台突破/A-PABが発表
● 視聴率競争2019(下) 多様化するTVの見られ方

CATV/CS

● eスポーツで地域活性化 プロチームと業務提携 CATV網を活用/CNCI
● 総合スポーツch 3月1日に開局/スカパーJSAT

プロダクション

● 展示会への出展を拡大 3月のAnimeJapanにも参加/フェローズ

デジタル映像

● eスポーツ新会社を設立 ICTソリューション提供/NTT東西、スカパーなど共同出資

インターネット/通信

● 8KVRで音楽ライブを生配信 臨場感を訴求、3月にイベント開催/NTTドコモ

プロ機器

● 8K映像をHDMIで光伝送 アクティブ・オプチカル・ケーブルを発売/エイム電子
● 小型の4Kトライキャスターを発売 NDI8入力、簡単接続の可搬型/ディストーム
● サムスン製の名刺サイズSSD/ITGマーケティングが2月から販売

ディスプレー/大型映像

● 鉄道車両内でデジタルサイネージ 環境に応じた広告や情報発信/ビズライトが事業本格化
● LEDディスプレー新製品 日本市場向けに開発/レイヤードジャパン
● 姫路のクラシック音楽イベント ウシオライティングが技術支援
● シャープの電子黒板が認証 マイクロソフトによるビジネス用途向け規格

映画/番組/CM

● 映画「巡礼の約束」 チベット人の死生観を柱に描く

家電/民生機器

● CES2020報告(3) 求められる「ワクワク感」 ネット環境下で家電の底力を発揮へ

総合

● AI記事自動要約システム プロトタイプを開発/日本テレビ、NTTドコモ
● 日本アド・コンテンツ制作協会 岩井理事長 新年会であいさつ 「テレビCM復権の年に」

イベント一覧

● SCビジネスフェア2020

第44回日本ショッピングセンター全国大会「SCビジネスフェア2020」が、1月22-24日に横浜市西区のパシフィコ横浜で開催された。
国内のデジタルサイネージシステムではトップクラスの設置実績を誇るピーディーシー(PDC)は、毎年この展示会には力を入れており、今年も大規模なブースで「デジタル技術で楽しく居心地の良い空間づくり」をテーマに、最新のソリューションの展示やプレゼンテーションを展開した。
・大型ビジョンでの演出提案 AI、IoT技術活用も/PDC
・「感動体験の創造」へ ICTや演出技術生かす/丹青社


● QUEENの楽曲の世界を映像・音楽で体感する場を開設/銀座ソニーパーク

ソニー企業は22日、ロックバンドQUEENが約4年ぶりに来日公演するのに合わせ、運営する東京・銀座のGinza Sony Parkにおいて、実験的プログラム第13弾「#013 QUEEN IN THE PARK~クイーンと遊ぼう~」をオープンした。
今回のプログラムでは、楽曲を聴くだけではなくミュージックビデオの中に自分自身がメンバーの一員として登場できる体験や、マルチプロジェクションシステム「Fragment Shadow」を使って、体験者自身の影が立体的にメンバーのシルエットと重なり合う体験など、楽曲の世界に入り込むような『体感』ができる場を用意した。
『Bohemian Rhapsody-Sound VR』では、ソニーが独自に開発した波面合成アルゴリズムによって空間上に自由に音を配置する空間音響技術「Sonic Surf VR(ソニックサーフブイアール)」を活用。音が動いたりすり抜けたり、立つ場所によって聞こえ方が異なったりするなど、新しい音響体験を楽しむことができる。今回は、これまでに実施したことのないスピーカー配置を採用している。
ほかにも、『QUEEN IN THE PARK オブジェ』や特製ネオンサインなど、パーク全体でQUEENの楽曲で遊び尽くすことができる空間を備えている。
プログラムは3月15日まで開催される。


● テレビドラマ制作セミナー 「続編」の企画から放送まで/VIPO

映像産業振興機構(VIPO)は、「テレビドラマ制作セミナー ~再始動する続編ドラマのつくり方~」を、2月21日に日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムと共同で開く。
講師は、関西テレビのドラマ『まだ結婚できない男』(阿部寛主演/2019年10-12月放送)でタッグを組み、第一線で活躍中の脚本家・尾崎将也氏(『梅ちゃん先生』『特命係長・只野仁』など)と、関西テレビ・プロデューサーの米田孝氏(『僕たちがやりました』など)。モデレーターには、テレビドラマ研究者でテレビドラマ番組各賞の審査員を務める、日本大学芸術学部教授の中町綾子氏を迎え、オリジナルドラマの続編(前作『結婚できない男』)が13年ぶりに制作されるまでの舞台裏について語る。
受講対象者は、将来のテレビ・映画など映像産業を担うスタッフ、プロデューサー、コンテンツ業界のプロデューサー志望者など。
セミナー終了後にはネットワーキングの時間を設けている。講師や他の受講者と名刺交換など直接交流できる機会となる。
【プログラム内容】▽オリジナルドラマ制作の企画立案から放送までの流れ▽『まだ結婚できない男』13年ぶりの続編が立ち上がるまでの苦労▽テレビドラマ制作の今、脚本家とプロデューサーの視点から(企画の通し方、制作費〈予算〉の規模と管理、キャスティングのポイント、海外リメイク作品についてなど)▽脚本を勉強する人たち(制作者も含め)に向けて▽質疑応答
【日時】2月21日/18時30分-20時30分
【会場】VIPO内ホールR(東京都中央区築地4-1-1 東劇ビル2階)
【参加費】一般4000円、学生1500円、VIPO会員3000円
【定員】50人(事前申込制/先着順)
【申し込み締め切り】2月17日/17時
【申し込み】https://www.vipo.or.jp/news/22999


● SKIPシティ国際映画祭の開催が決定 作品公募開始

埼玉県、川口市、SKIPシティ国際映画祭実行委員会、特定非営利活動法人さいたま映像ボランティアの会は、17回目となる「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020」を、9月26日-10月4日の日程で開催することを決定した。それに伴い、1月23日からコンペティション部門の作品公募を開始した。期間は3月31日(必着)まで。
【公募対象作品】
[国際コンペティション] (長編作品のみ/国内作品・海外作品対象)= 長編映画制作本数が3本以下の監督による60分以上の作品
[国内コンペティション] (国内作品のみ対象)=「長編部門」長編映画制作本数が3本以下の監督による60分以上の国内作品、 [短編部門] 商業公開された長編映画を制作したことがない監督による、15分以上60分未満の国内作品
【応募方法・詳細】公式サイト=http://www.skipcity-dcf.jp


● ライブアニメとUGC TV放送との関連解説/次世代メディア研究所

次世代メディア研究所は、2020年セミナー「ライブアニメ&UGCが拓く既存メディアとの新たな世界」を2月6日に開く。
広告収入激減に見舞われている放送だが、新たなデジタル技術とビジネスモデルで、劣勢を補完する術がまだ残っている。それを提言するのが、NTTドコモとLINE LIVE。ライブアニメやUGC(ユーザー生成コンテンツ)型のライブ配信サービスで、10-20代の人気を集めている。そこには「テレビがつくってきた一握りの有名人による番組文化とは異なる、等身大のリーダーが作り上げるミニコミュニティー文化が形成されている」という。
セミナーでは両社のサービスを解説するとともに、無料広告や有料のほかに『投げ銭』と呼ばれる横の関係での応援ビジネスについて考察する。これがテレビ×デジタルの展開になると、キー局に限らずローカル局でも番組に簡単に応用できる。テレビに何ができ、どんな可能性があるのかを議論する。講師は、NTTドコモ スマートライフ推進部オープンイノベーション戦略担当部長の佐藤浩之氏と、LINE エンターテイメントカンパニー LIVE事業部/副事業部長の浅野裕介氏。
【日時】2月6日/16時-18時30分
【会場】ネオマーケティング セミナールーム(東京都渋谷区南平台町16-25 養命酒ビル)
【受講料】法人会員契約企業は、契約人数まで無料、一般参加は2万円
【詳細】http://jisedai-media.main.jp/home/seminar


● ProLight & ProVisual開催 舞台照明とイベント映像、エリアを拡大して展示

舞台照明に加え、今回から舞台・イベント映像のエリアを新設した展示会「ProLight & ProVisual2020」が2月19-21日に開かれる。
舞台やコンサート、イベントの空間をつくり出す「光」として照明と映像は深くかかわっている。同展示会は、現場のプロフェッショナルと機材を扱うメーカー・代理店・レンタル会社が、新たな演出を創造するためのコミュニケーションやビジネス創出の場となることを目指して実施する。
現在業界で注目されている各メーカーの最新製品をはじめ、定番製品も取りそろえ、その性能や特徴を専門スタッフが実演を踏まえ説明する。入場無料。
【日時】2月19、20日/10-17時、21日/10時-16時30分
【会場】東京ビッグサイト西3、4ホール(東京都江東区有明3)
【詳細】https://prolight-provisual.jp

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