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最新号2025年12月22日号

総務省 衛星放送WG
第二次取りまとめ案パブコメ
BS4K継続の是非で割れる意見
キー局系が「事業モデル再構築」賛同
衛星放送協会など「継続へ議論を」
NHKは「政策の道筋」要求

━ 今週号(12月22日号)の注目記事はコチラ ━━━━━━━━━━━━━━

激動 放送業界2025⑤ NHKの新ベクトル 関連会社活用し増収を 世界展開視野に大河ドラマ制作 豊富なコンテンツが武器に
 放送100年の今年は、広告費でテレビが首位となって50年、ウィンドウズ95発売でネットが普及し始めて30年、BSデジタル放送スタートから25年、YouTube開始20年など、メディアの周年が重なった。デジタル系に押されるマスメディアだが、その柱たるテレビをけん引してきたのがNHKだ。100年前に東京の愛宕山からラジオで第一声を発した公共放送は今どのような状況にあり、どこへ行こうとしているのか。NHKの可能性や今後を考えてみる。(続きは本紙でレポート)

AI時代の新潮流 マイクロコンテンツ戦略⑥ 放送局復権の鍵 コンテンツ署名 AI時代の報道倫理を担保 再文脈化の循環に「信頼」紐づけ 放送は社会をつなぐ装置に
 マイクロコンテンツによって映像は、放送後に何度も再編集・再生成され、価値が拡大する資産へと変わりつつある。それは15秒の経済が動かす『新しい放送圏』であり、米国では、既にマイクロコンテンツが映像経済の中核に躍り出ている。そうした中で同国ではいま、「コンテンツ署名(CP:Content Provenance)」の導入が進んでいる。これはデジタルコンテンツの信頼性を確保するための仕組みで、AI時代の放送復権の鍵となる存在でもある。(続きは本紙でレポート)

版権ビジネスが経営の柱に コンテンツの多角的な活用展開 業界は人材不足と制作費高騰に直面/時代劇制作を長年支えるC.A.L
 今、海外では大ヒットとなったドラマ『SHOGUN 将軍』のシーズン2の制作が発表され、ネットフリックスの本格時代劇『イクサガミ』が世界中で高い配信数を獲得するなど、武士・忍者ブームを巻き起こしている。このように時代劇のグローバル展開が広がる中、日本の地上波では制作本数が激減しているのも事実だ。日本の時代劇制作を長年支えているCAL(シー・エー・エル、東京都港区/以下CAL)の白石統一郎代表取締役に同社の歴史、近況、そして今後の展望などについて聞いた。(続きは本紙でレポート)

※本紙とデジタル版は同一内容です。

2025年12月22日号 主な記事  ●第二次取りまとめ案パブコメ BS4K継続の是非で割れる意見
  キー局系が「事業モデル再構築」賛同/総務省 衛星放送WG
 ●「NHK ONE」でミラノ・コルティナ五輪番組を配信
 ●激動 放送業界2025(5) NHKの新ベクトル
 ●AI時代の新潮流 マイクロコンテンツ戦略(6) 放送局復権の鍵 コンテンツ署名
 ●衛星業界の1年/グローバル市場の再編と統合
 ●渋谷でAIサイネージ実証実験 多言語ショート動画を自動配信/東急不動産、ソフトバンク
 ●Inter BEEレポート(5)

  • 放送

    ● 第二次取りまとめ案パブコメ BS4K継続の是非
      で割れる意見
      キー局系が「事業モデル再構築」賛同
      /総務省衛星放送WG
    ● スポーツデータ統合基盤構築 広告効果の多角
      的検証が可能に/電通、DAZN 視聴・観戦行動
      を分析

  • プロダクション

    ● SSFF&ASIA 応募作のAI活用は前年比3倍に 国
      際カンファレンスで報告
    ● 没入型ミュージアムを演出 3D LEDで楽曲の
      世界を体感/IMAGICA EEX
    ● 版権ビジネスが経営の柱に コンテンツの多角
      的な活用展開/時代劇制作を長年支えるC.A.L

  • インターネット/通信

    ● 「NHK ONE」でミラノ・コルティナ五輪/NHK
      ユニバーサルサービス充実 開・閉会式「手話
      通訳」
    ● 激動の1年になった衛星業界 グローバル市場
      の再編と統合 アマゾンLEOやスペースXが低軌
      道衛星競争

  • プロ用機器・サービス

    ● Inter BEE 2025 レポート(5)
     ・LED最先端ソリューション スポーツ施設向け
      装置など/AVIX、Uniluminが共同展示
     ・超小型衛星端末とハブ 直接受信併用を提案
      /エーティコミュニケーションズ
     ・総合力を生かし多彩なLED 日本市場への対応
      力強化をPR/リアントロニクス
     ・3D仮想空間での実写収録デモ 自社製品などで
      VRスタジオ構築/イノベーターワン
     ・ライブプロダクションプラットフォーム披露
      /テクノハウス
     ・Novel Look提案 専用光学ユニットを追加
      /キヤノン
     ・8K映像技術を核に「つながる」ソリューション
      展開
      ライブエンタメ、産業向けに応用/アストロデ
      ザイン
     ・新型のルーターパネル発表 トランジション機
      能を搭載/コスミックエンジニアリング
     ・AI自動編集ツール提案 縦型ショート動画に対
      応/ブロードデザイン
    ● Fireflyを機能強化 AI動画企業と戦略的提携
      /アドビ
    ● 新シネマレンズ「VISTA-C」 クラシカルな表
      現を実現/KPIが受注開始
    ● Vision Pro用音声アプリ AR空間でミキシン
      グ/Neumann
    ● サイネージでAI活用 伝送ソリューションも多
      彩に/ジャパンマテリアルが内覧会

  • ディスプレー/大型映像

    ● 渋谷でAIサイネージ実証実験 多言語ショート
      動画を自動配信/東急不動産、ソフトバンク

  • 映画/番組/CM

    ● ミラノ・コルティナ五輪 総合・Eテレ、BSな
      ど/NHK
    ● 異色の新人・畑明広監督が初長編 仏作品とし
      て映画祭コンペに出品
      巨大都市建設現場描く社会派ドラマ

  • 総合

    ● アンソロピックと提携拡大 3万人の専門家を
      育成/アクセンチュア
    ● 姿を変えつつあるCES 自動車メーカーは相
      次ぎ撤退へ 展示環境を見直すソニー、サムス
      ン 重機・作業車両が新たな目玉に

  • イベント一覧

    ● 第39回 電波技術協会賞 通信・放送・電波に関連する技術発展に貢献した12人表彰

    電波技術協会は、「第39回 電波技術協会賞贈呈式」を11月18日、東京・大手町のKKRホテル東京で開いた。
    贈呈式では、久保田誠之理事長のあいさつに続き、高畑文雄選考委員長(早稲田大学名誉教授)が選考結果を報告。その後、計12人に賞が贈呈された。
    同賞は、通信、放送、電波利用に関する技術の振興・発展に顕著な功績のあった個人を表彰するもの。
    受賞者は以下のとおり(敬称略/順不同)。
    ▽河端英一(NHK全国放送所の電源強化整備などによる安定した電波確保に貢献)
    ▽緒方一貴(スポーツ中継における国際信号のハイビジョン化など映像技術の発展に貢献)
    ▽古野辰男(移動無線通信システムの伝搬特性解明および回線設計の最適化により無線アクセス方式の発展に貢献)
    ▽中川匡夫(無線周波数回路技術と無線信号処理技術の研究開発により無線通信システム技術の発展と展開に貢献)
    ▽伊藤泰成(移動体通信衛星サービス用地球局の衛星追尾精度の改善・向上による通信サービス安定提供に貢献)
    ▽井上隆(セルラーシステムのエリア設計におけるカバーエリア予測精度の向上によるモバイル通信サービスの普及に貢献)
    ▽片柳幸夫(700MHz帯の周波数再編などにより放送事業および移動通信の発展に貢献)
    ▽松永慎二(地上デジタル放送移行と営放システムの構築、FM補完放送の積極的置局により放送事業の発展に貢献)
    ▽安木成次郎(テレビ受信システム機器およびCATVのFTTH化に伴う機器の技術開発と普及に貢献)
    ▽松下智昭(テレビ受信機の開発や放送規格策定などによりデジタル放送の普及促進に貢献)
    ▽森川栄久(わが国の基幹的な衛星通信実証実験による大容量移動体衛星通信技術および通信・測位複合技術の研究開発に貢献)
    ▽喜多村和洋(世界初の8K放送対応テレビの商品化・映像体験の高度化に貢献)


    ● 映文連アワード グランプリは信越放送が受賞 子どものこころ診療部舞台

    映像文化製作者連盟(映文連)は11月26日に、優れた短編映像作品を表彰する「映文連アワード2025」の表彰式・上映会を、東京・六本木の国立新美術館講堂で開いた。同アワードは今年で19回目。翌27日および28日には、受賞作品上映会が「インターナショナル・コーポレート・フィルム・ショーイング2025(世界の優秀企業映像を見る会)」とともに都内で開催された。
    今年度のコンセプトおよびキャッチコピーは、「映像自由区Filmmakers’Frontier」。このような視点から、映文連は引き続き、クリエイターたちを支援し、育成することを意図し、映像製作者たちを応援する取り組みを展開している。
    映文連アワードには、「コーポレート・コミュニケーション」、「ソーシャル・コミュニケーション」、「パーソナル・コミュニケーション」の3つの部門があり、今年度は3部門合わせて昨年105を大きく上回る157作品の応募があった。
    映文連の善方隆会長は「今年も映文連アワードアワードらしく多様な作品が集まった。誰でも映像を発信できる時代を反映し、地方からのメッセージが増えている。普段あまり気付かない隠れたテーマに触れられるのも、映文連アワードの魅力でもある」とあいさつした。
    最優秀作品賞(グランプリ)に輝いたのは、『SBCスペシャル本田先生のこころ診察室~発達障害のこどもたち~(50分)』(製作:信越放送、ディレクター:宮川伊都子、カメラマン:丸山清寿、音声:富岡努、ナレーター:宮入千洋、プロデューサー:手塚孝典)。
    作品は、信州大学医学部附属病院・子どものこころ診療部を舞台に、発達障がいの子どもたちと向き合う診療の現場を描く。発達障がいを専門とする本田秀夫医師の診察室には、限られた30分の診察時間の中で、子どもたちがそれぞれの「こころの声」を抱えて訪れる。
    本作は、個々に異なる発達特性をもつ子どもたちの診察を通して、医師が見つめる発達障がいの理解と支援、そして子どもたちが生きていく未来のあり方を問いかける。
    ディレクターの宮川氏は「信州大学医学部の発達障がいを専門に見ている本田先生の診察室にカメラを3年間入れて撮ったものになり、映像に何か特別でクリエイティブな表現があるわけではないが、発達障がいというものを皆さんに考えてほしい思いで作った」と受賞あいさつで述べた。


    ● 全国映画資料アーカイブサミット 多様なプログラムで議論展開 VIPOが26年1月23日に開く

    映像産業振興機構(VIPO)は、国立映画アーカイブの「令和7年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業」の一環として、2026年1月23日に恒例の「全国映画資料アーカイブサミット」をオンライン(Zoom使用)で開く。参加費は無料(事前登録制)。
    7回目の開催となる今回のサミットでは、望ましい映画資料アーカイブの構築に向けて議論を深めるため、映画資料アーカイブにおけるケーススタディを軸にした著作権についてのセミナー、映画分野の展覧会キュレーション、日本のアニメーションに関するオンラインデータベース、海外大学の日本映画資料コレクションについての発表といった多様なプログラムを予定している。
    【日時】26年1月23日/13時-16時45分(終了予定)
    【申し込み締切日】1月22日(17時まで)、ただし、定員に達し次第受付終了
    【申し込み・詳細】https://www.vipo.or.jp/news/48953/


    ● ふるさと映画祭2025 地域活性化をテーマにした各地のオリジナル映画上映

    12月26-28日開催の「ふるさと映画祭2025」は、規模を拡大し初めて東京・丸の内の東京国際フォーラムで実施する。全ての上映が舞台あいさつ付きで、日本各地を舞台とした『ふるさと映画』の上映のほか、長編作品の特別上映もある。
    今回で5回目となる「ふるさと映画祭」は、地域活性化をテーマに日本各地の魅力が詰まったオリジナル映画を上映する、映画と地域活性化が連携したイベント。
    国際フォーラムの中央広場で同時開催する「ふるさとステージ」では、レッドカーペットイベント、パネルディスカッションなどを実施する。
    また、映画祭のアンバサダーには、各都道府県の代表者として、さまざまな分野で活躍している人々が就任。アンバサダーは各日の全ての舞台あいさつで登壇するほか、レッドカーペットやアンバサダートークショーにも参加する。
    【詳細】https://www.xn--48jvbwbxf.com/


    ● 制作者に聞く! ~番組制作の現場から~「題名のない音楽会~山田和樹が育む未来オーケストラの音楽会」

    ◇制作者に聞く! ~番組制作の現場から~「題名のない音楽会~山田和樹が育む未来オーケストラの音楽会」
    放送ライブラリーが2026年1月24日に開く公開セミナー。同番組は、世界的指揮者の山田和樹氏の言葉により殻を破り成長していく子供たちの姿が、視聴者に感動を与えた点や子供たちの未来を切り開く意義のある番組作りなどが高く評価された。
    同セミナーでは、制作スタッフや出演者に、番組づくりのきっかけや今回の企画を進行する上で大切にしたこと、収録でのエピソード、放送後の反響などについて聞く。
    【日時】26年1月24日/13時30分-16時30分(番組上映のあと、ゲストによるトーク)
    【参加費】無料(抽選で200名)。応募締切日=26年1月12日
    【会場】放送番組センター/放送ライブラリー(横浜市中区日本大通11 横浜情報文化センター内)
    【申し込み・詳細】https://www.bpcj.or.jp/event/detail/145438/

  • 連載・寄稿

    AI時代の新潮流 マイクロコンテンツ戦略(6) 放送局復権の鍵コンテンツ署名 AI時代の報道 倫理を担保 再文脈化の循環に

  • 連載・寄稿

    激動 放送業界2025(5) NHKの新ベクトル 関連会社活用し増収を

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