2020年4月27日

在京キー局が新型コロナ対策
バラエティー、ドラマの収録休止
の素材利用や特別編集
報道・スポーツ情報系はリモート駆使 スタジオ出演は自局アナのみに

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言によって国民の在宅率が高まり、これに比例するようにテレビのHUT(総世帯視聴率)が伸びている。テレビにとっては視聴機会拡大の好機にも見えるが、ほかの多くの産業と同様に、テレビ局も、密集・密閉・密接のいわゆる「3密」を回避するための厳しい制約の中で、日々の放送を維持している。在京民放キー局各社に現在の取り組みについて聞いた。各局ともバラエティーやドラマのスタジオ収録、ロケを休止しているが、その穴を、過去の収録素材を利用したり、ダイジェストや特別編集で対応したりしている。〈続きは本紙で〉

2020年4月27日号 主な記事

 ●JPPAがポストプロダクション調査結果を発表/19年度の会員社編集室は827室
 ●ケーブルコンベンション・技術ショーの開催方式変更
 ●街頭大型ビジョンとコロナ禍新規CM契約の減少で苦戦
 ●ヒューマンメディアが日本と世界のメディア/コンテンツ市場の動向を分析

特集

● NABショーEXPRESS 特集
・放送・映像制作業界の新型コロナ対策 リモートプロダクションが普及 機器のクラウド化で実現
・IPソリューション拡充 4K4入力マルチビューワーも/朋栄
・4K対応の送信機を5月発表 AIプラットフォームとも協力/三信電気/LiveU
・新センサーで低ノイズのHDR 17型ディスプレーは高輝度実現/C300 MkⅢなど発表
・8K放送用レンズを発売 66倍高倍率と広角7.6ミリの2製品/富士フイルム
・HDMI2.1変換器発表 8Kモニタリング環境構築を支援/アストロデザイン

放送

● 在京キー局が新型コロナ対策 過去の素材利用や特別編集
● 新4K8K受信可能機器、394万台に 3月末累計出荷台数/A-PABが発表

プロダクション

● フリーランスへの補償を要望 7日に国に書面を提出/日本映像職能連合

インターネット/通信

● 「ママリ」で家族向け動画コンテンツを配信/コネヒト

プロ機器

● 三脚システムなど発表 人気シリーズを改良/平和精機工業
● イベントをワンストップで配信 各種サービスを一括で提供/Jストリームなど4社
● JBLの卓上型スタジオモニター Bluetooth接続で扱いやすく/ヒビノが発売
● 純国産のハイブリッド型 ドローン開発に向け増資/エアロジーラボ

ディスプレー/大型映像

● 新型コロナウイルス対策 政府広報のCMを放映/日本パブリックビューイング協会
● ガラスドームの広場に大型LEDビジョン稼働/香川県高松市の大型商店街
● 北九州市・JR小倉駅構内に大型ビジョン 公共競技の中継を終日放映
● 赤見電機製の大型LED メンテナンス事業を開始/藤井電業社、フェデック大阪支店

映画/番組/CM

● 映画「アンティークの祝祭」 人生の終わり悟った老婦が過去を整理

家電/民生機器

●動作利得が向上 UHFアンテナ4機種/DXアンテナ

統計・調査

● ポストプロダクション設備調査が発表 19年度の会員社編集室は827室/JPPA
● NEXERが動画配信の利用調査 外出自粛で利用が急増 46.2%が「増えた」と回答
● メディア、コンテンツ市場 日本と世界の動向を分析/ヒューマンメディアが統計データ

イベント一覧

● ケーブルコンベンション/技術ショー 開催方法の変更を決定 VOD配信やオンライン展示へ

日本ケーブルテレビ連盟、日本CATV技術協会、衛星放送協会の3団体は、6月10、11日に東京・丸の内の東京国際フォーラムで予定していた「ケーブルコンベンション2020/ケーブル技術ショー2020」の会場での開催を取りやめることを決定した。
ケーブルコンベンション/ケーブル技術ショーは、CATV業界の総合コンベンションとして、2012年から業界3団体の主催により開催されている国内最大の業界イベントで、出展者および来場者にビジネス創造、交流の場を提供している。
しかし今年は、新型コロナウイルスの感染拡大により、政府から「緊急事態宣言」が発出され、東京都からイベントの中止または施設使用の制限、停止の要請がなされている現状で、今後の先行きが見通せない状況を考慮し、会場を使った開催は避けるべきとの結論に至ったという。
そのため、これまでのケーブルコンベンションでは、終了後にセミナーの収録映像をVOD配信してきたことや、技術ショーでは多くの出展者からウェブを活用するオンライン展示会およびVOD型セミナー開催の要望があることから、デジタルメディアを利用したイベント開催を検討している。
具体的には、技術ショーでは、セミナー、講演や、製品、ソリューション技術、サービスの説明をVRなどの技術を駆使したオンライン展示会とし、ケーブルコンベンションでは引き続き、映像を駆使したセミナーのVOD配信を企画する予定。6月末開催を目指すが、詳細は決まり次第、発表するという。


● REDについて再学習 4月30日に無料で実施/RAIDがウェブセミナー

RAIDは、同社取扱製品についての理解を深めるウェブセミナー(ウェビナー)を開く。2020年度第1回は「REDについて再学習」をテーマに4月30日に実施する。
同セミナーは、RED社製品のユーザーや、RAIDのビジネスパートナーおよび機材の取り扱いを検討している関係者に向けたもの。既にREDカメラを使用した経験がある人、また技術的・部分的に理解が足りていないと感じている人を対象に、REDカメラのワークフローについて復習し、さらに知識を深めていくことを目的としている。PCやスマートフォンなどで自席から参加できる
内容は、①RAWとLogについて改めて違いや特徴を再確認、②REDには欠かせないREDCINE-Xの必須機能を確認、③撮影後のグレーディングで活用したダビンチリゾルブの概要、④ダビンチリゾルブでREDを生かすためのTIPSを説明–など。
講師は、RAIDテクニカルサポート担当であるマウントキューの山本久之氏。
【日時】4月30日/14時-15時30分
【参加費】無料
【登録方法】www.raid-japan.com/blog/support/red/seminar-200430


● デジタルコンテンツEXPO 先端技術などの出展募集/DCAJが11月開催へ

デジタルコンテンツ協会(DCAJ)は、11月18-20日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で、国際イベント「デジタルコンテンツEXPO(DCEXPO)2020」を開く。現在、メインプログラムである展示コーナー「CTS(Content & Technology Showcase)」の出展を募集している。
CTSには、先端デジタルコンテンツ技術やデジタルコンテンツが集結し、海外を含む多くの来場者とのビジネスマッチングが期待される。
なお、DCEXPO2020は、新型コロナウイルス感染症が収束し、11月に「Inter BEE 2020」と同時開催することを前提に計画している。DCAJでは状況を注視しながら必要な措置をするという。
【出展申し込み・詳細】公式ウェブサイト=www.dcexpo.jp
【出展に関する問い合わせ】DCEXPO事務局/Eメール=apply@dcexpo.jp


● 第2級技術者資格 講習試験の日程発表/日本CATV技術協会

日本CATV技術協会(以下、技術協会)は、「2020年第2級CATV技術者資格」の講習試験の日程を発表した。全国各地で7月から開催し、2日間の講習(技術科目と法規科目)と同日に実施する試験に合格すると、資格が取得できる。受験申し込みの受付期間は5月7-29日。
また、第2級CATV技術者資格の有効期限が20年9月30日となる該当者の資格更新手続も実施する。申し込み受付期間は、第2級CATV技術者資格講習試験と同じ時期になる。
CATV技術者資格は、技術協会が実施する資格制度。従来の有線テレビジョン放送技術者資格をデジタル化時代に対応した資格として発展改称し、既に約1万4000人が資格を取得している。CATVの安全信頼性の確保のための技術スキル、有線一般放送の登録申請にあたっての技術的能力、テレビ受信調査および建造物障害予測調査の受注要件、そのほかCATV関係で広く認められた資格になっている。
また技術協会では、「2020年度全国技術講習会」を5月11日(CIVI研修センター 新大阪東)から順次全国で開催する。
なお、新型コロナウイルスの感染状況により、講習会開催が延期または中止の場合がある。
【詳細】www.catv.or.jp


● OTOTENの開催を中止/オーディオ協会

日本オーディオ協会は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、6月6、7日に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催を予定していた「OTOTEN2020」の中止を決めた。


● セミナー サムシングファン

サムシングファンは、オンライン限定による「H2Hセミナー」を次のとおり開催する。
◆4月28日15時30分-17時「在宅勤務(テレワーク)成功のカギ!3社の代表が語る事例と今後の課題」(ゲスト=LRM代表取締役CEO 幸村智也氏、アジャイルウェア代表取締役CEO 川端光義氏、司会=サムシングファン代表取締役 薮本直樹氏)
【詳細】reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=ldoj-lekhqc-a81bc1b670b1b6559735a97bb71c0bbd
◆4月30日16-17時「Afterコロナ戦略の鍵となる『副業』IT人材活用とは」(ゲスト=シューマツワーカーCEO 松村幸弥氏)
【詳細】reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=ldoj-lekhsh-5 3dacac60149938c195f643ddc74d674
◆5月1日16時-17時「withコロナ時代を乗り切るセールス&マーケ改革」(ゲスト=ウィルゲート専務取締役COO 吉岡諒氏)
【詳細】reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=ldoj-lekhsg-da7713f981059aaa21a7f9ffa856d14f

連載

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