2021年2月8日

<文化審議会 著作権分科会が報告書>
放送番組の同時配信 権利処理円滑化
 今国会で法案提出・成立目指す
権利制限規定の適用拡大 放送と同等の環境実現へ

文化庁の文化審議会著作権分科会は3日、「放送番組のインターネット同時配信等に係る権利処理の円滑化に関する報告書」をとりまとめた。「権利制限規定の同時配信等への拡充」「許諾推定規定の創設」をはじめ、ネット同時配信において、放送と同等の権利処理を可能とするための5つの措置について、法改正・省令改正などの具体的内容を示している。制度改正における対象サービスは、同時配信・追っかけ配信・見逃し配信。文化庁では、今国会での法案提出・成立を目指して作業を進める方針だ。〈続きは本紙で〉

2021年2月8日号 主な記事

 ●狂言をオンラインで動画配信 VFXの活用で新たなエンタメに/日テレイベンツ
 ●「TV局 増収新路線」(1)/活発化する視聴データ活用
 ●HDMI新たな発展/最新版の高速性を生かす
 ●「震災から10年」特番制作 全国のCATV局に配信へ/日本ケーブルテレビ連盟東北支部
 ●映連が2020年の映画概況を発表 コロナ禍で興収は大幅減、「鬼滅」など邦画は健闘

放送

● 放送番組の同時配信 権利処理円滑化 今国会で法案提出・成立目指す/文化審議会 著作権分科会が報告書

CATV/CS

● 「震災から10年」特番制作 全国のCATV局に配信へ/日本ケーブルテレビ連盟東北支部
● 荒川区が日本舞踊を映像配信 8K360度撮影で協力/東京ケーブルネットワーク

プロダクション

● 狂言をオンラインで動画配信 VFXの活用で新たなエンタメに/日テレイベンツ

インターネット/通信

● 世界の衛星通信業界の現状と展望 (下) 低軌道周回衛星システム配備

プロ機器

● ビデオ配信プラットフォーム 「PlaySight」を紹介/三信電気がウェビナー
● 「パルサーベーシック」発売 制作向けの自動QCツール/伊藤忠ケーブルシステム

ディスプレー/大型映像

● 8KでDRUM TAOのライブ映像/IMAGICA GROUPが高臨場感上映
● 「看板・ディスプレイエキスポ」「販促エキスポ」 最新のデジタルサイネージ
● 一体型高精細LEDディスプレー コントローラー内蔵の2機種/レイヤードジャパンが販売開始
● 軽量ディスプレーグラス 試作機を公開 スマホ動画を大画面で/ドコモ
● 海浜幕張駅前に2面の大型LED 地域情報など発信/ビスメディアが運営

映画/番組/CM

● 映画「けったいな町医者」/「痛くない死に方」 在宅医・長尾和宏に関する2作品公開

統計・調査

● コロナ禍で大幅減、「鬼滅」など邦画は健闘/映連が2020年の映画概況を発表
● 20年12月 薄型テレビの出荷数量 4K対応は40.7万台/JEITA

総合

● 2020年度第3四半期決算 売上高は前年同期比減収増益に/WOWOW
● HDMI 新たな発展 最新版の高速性を生かす/HDMI LA、トビアスCEOに聞く

イベント一覧

● 事業者向けセキュリティー ハンズオンセミナーを開く/日本ケーブルラボ、連盟

日本ケーブルラボ(以下、ラボ)と日本ケーブルテレビ連盟(以下、連盟)は共同で、CATV事業者向けに「セキュリティーハンズオンセミナー」を2月16日からリモートで開く。両団体がセキュリティー分野に特化し、ハンズオン型で開催する初めてのセミナーとなる。
これまでラボと連盟は、汎用的な社内システムおよび顧客管理データベースを利用していることが多いCATV業界において、サイバーセキュリティー対策の底上げが急務と考え、セキュリティーに関するさまざまな取り組みを進めてきた。
その取り組みの一環として、セキュリティーへの意識向上、実践基礎技術の習得、最新の技術動向の啓蒙を目的として、セキュリティー情報に関する講義と、実際にPCを使ったセキュリティー戦略構築のための実習をするハンズオンセミナーを企画した。
セミナーはリモートによる「座学」と「ハンズオン実習」の2部構成。受講者のレベルに合わせて初級・上級レベルのセミナーで実施する。受講者にはPC操作を通じて「脅威」と「守り方」を体感してもらう内容になっている。
【Aコース/初級レベル】(経験の浅い人向け)▽第1回=2月16日/13時30分-17時30分▽第2回=3月2日/13時30分-17時30分
【Bコース/上級レベル】(経験の豊富な人向け)▽第1回=2月18日/13時30分-17時30分▽第2回=3月4日/13時30分-17時30分
【プログラム(予定)】
[座学] ▽セキュリティーに対する連盟の取り組み▽自社のサイバーセキュリティー強化への必要な取り組み▽最新のセキュリティー脅威
[ハンズオン実習] ▽ポートスキャン手法▽ネットワーク脆弱性検査手法▽ウェブサイト脆弱性検査手法
【定員】各回10人
【参加費】税別1万5000円
【申し込み・詳細】https://www.jlabs.or.jp/archives/23611


● MPTE AWARDS 各賞の募集を開始 4月1日締切/映テレ技協

日本映画テレビ技術協会は、「MPTE AWARDS 2021」各賞(技術開発賞、映像技術賞)の募集を開始した。
「技術開発賞」は、毎年著しい成果業績が認められた映画・テレビなどの技術に関係ある、原則として日本国内における発明・考案・研究・開発などから特に優秀なものとして推薦された候補を対象として選定する。
「映像技術賞」は、2020年4月1日から21年3月31日までに、日本国内で公開された劇場公開作品および放送作品を制作するために使われた技術で、特に優秀なものとして推薦されたものについて選定する(再上映、再放送、編集版などは除く)。
応募締め切りは、いずれも4月1日(必着)。
「MPTE AWARDS 2021」第74回表彰式は10月末開催を予定している。
【詳細】http://www.mpte.jp/news/2021/02/03/mpte_awards_2021


● EIZOがアカデミー科学技術賞 「ColorEdgeシリーズ」で受賞 本体に内蔵の自動キャリブレーションなどが評価

EIZOは、クリエイティブ市場向けカラーマネージメントモニター「ColorEdge CGシリーズ」の企画・開発で、アカデミー賞の一部門である「アカデミー科学技術賞」を受賞した。同賞は映画界に貢献する技術を生んだ企業や技術者を讃えるもので、同社はこれが初受賞となる。
ColorEdge CGシリーズに搭載される自動キャリブレーションなどの開発に貢献した上野幸一氏(映像技術開発部主幹エンジニア)、米光潤郎氏(同部主幹エンジニア)、作田淳治氏(モジュール&ものづくり統括部シニアエンジニア)、中島賢人氏(企画部シニアプロダクトマネージャー)の4人に、「技術貢献賞」が贈られる。
同シリーズは、キャリブレーションセンサーをモニター筐体に内蔵し、自動でキャリブレーションできること、画面表示の輝度・色度ムラを抑え、表示均一化を図るデジタルユニフォミティ補正回路を搭載すること、他ソフトウエアとの連携を容易にするSDK(ソフトウエア開発キット)を提供することなどが評価された。
授賞式の模様は、日本時間2月14日午前6時から、映画芸術科学アカデミーのウェブサイトでインターネット配信される。


● VIPOアカデミー「コンテンツ業界の興行展開」攻略セミナー

映像産業振興機構(VIPO)がオンライン(Zoom)で開く。「業界分析」「事例研究」「グループディスカッション」により、業界のマーケットやビジネスモデルと現状を学ぶ
【日時】2月17日/18時-21時30分
【参加費】VIPO会員5500円/団体会員6600円/一般7700円
【定員】50人(事前予約制・先着順)
【申し込み・詳細】https://vipo-academy.jp/course/ib/#sec05

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