2021年3月15日

民放キー4局
個人非特定の視聴データ 集約・分析する共同実証実験
外部マーケデータと連携 安全に番組や広告効果分析

テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビジョンの在京キー4局は共同で、関東地区のインターネットに接続されているテレビを対象に、各社が収集している視聴データを集約・分析する「テレビ視聴データに関する共同実証実験」を開始した。期間は1日-31日。同実証実験は、個人は特定できないオプトアウト方式で取得した視聴データを用いるもの。参加4局は、同方式による個人非特定型視聴データの活用について検討する会合のメンバーで、日本テレビ放送網は同会合には参加していない。〈続きは本紙で〉

2021年3月15日号 主な記事

 ●実在の場所をリアルなCGで再現 撮影困難な場所でも自由に制作/ギークピクチュアズが新サービス
 ●テレビ朝日が「ゴーテック2021」をオンラインで開催
 ●注目の「MWC21」が6月に開催へ本格化する5Gの産業利用
 ●E5esports Worksがeスポーツ関連事業を拡大
 ●キヤノンが百舌鳥古墳群施設の体感型映像空間を構築

コンテンツビジネス

● 「グレンダイザー」をゲーム化 日本ロボットアニメの金字塔/仏ミクロイド、ダイナミック企画

放送

● 個人非特定の視聴データ 集約・分析する共同実証実験/民放キー4局
● オンラインで「ゴーテック2021」 AI活用で多彩な事例 自動撮影スタジオなど/テレビ朝日
● 新サービス「テニスワールド」 練習コートや会見 ライブ配信/WOWOW
● 2月は加入が躍進 約1万8000件の純増/WOWOW

CATV/CS

● 電力小売サービス開始 「地域の電力を地域で」/ケーブルテレビ社
● GIGAスクール構想 町田市の教育活動を支援/JCOM町田・川崎、イッツコム
● 4.7GHz帯ローカル5G 初の「業界統一コア」利用/愛媛CATVが無線局免許
● 3月20日に「第6回文京映画祭」 バーチャル空間上で実施 アバターを介して参加可能

デジタル映像

● 実在の場所をリアルなCGで再現 撮影困難な場所でも自由に制作/ギークピクチュアズが新サービス
● eスポーツ関連事業の拡大図る 運営する施設をスタジオ化 定期番組の配信やイベント開催/E5esports

インターネット/通信

● TVerに可観測性プラットフォーム/New Relic
● 注目の「MWC21」が6月末開催へ 本格化する5Gの産業利用

プロ機器

● ネットフリックスの技術 プログラムに3製品が参加/ポムフォート
● フルHDの17.3型液晶モニター EIA19インチラックに搭載可能/エーディテクノが発表

ディスプレー/大型映像

● 百舌鳥古墳群ビジターセンター 世界遺産を体感できる映像空間を構築/キヤノン
● 日本科学未来館が新たな常設展示 「宇宙・地球・生命の探求」公開
● プロジェクター付きシーリングライト/popIn 程涛社長にインタビュー
● 店頭サイネージメディア 提供情報サービスを拡充 規模も100店以上に/DNP

映画/番組/CM

● 映画「生きろ 島田叡 ―戦中最後の沖縄県知事」 軍と住民との板挟みになった官選知事

総合

● スマホとPCでスポーツ配信 制作システム「KAIROS」を活用/パナソニックが実証実験

イベント一覧

● 23日に著作権セミナー 教育利用での新制度を解説/映文連

映像文化製作者連盟(映文連)は、著作権セミナー「改正著作権法第35条と補償金制度の動き」を3月23日にオンライン(Zoom)で開く。
2018年の著作権法第35条の改正に合わせて、教育利用における著作権者の権利制限が進んでいる。運用指針の協議が続けられ、他方、公衆送信においては利用者(教育関係者)が権利者に補償金を支払うことで許諾不要とする「授業目的公衆送信補償金制度」が今年4月から本格的に運用される。
今回のセミナーでは、本格運用直前のタイミングで、授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)の事務局長と映像担当の理事、著作権関連法実務の第一線で活躍する法曹家・北村行夫弁護士(虎ノ門総合法律事務所)を講師に迎え、この動きについて解説してもらう。
また理解度が深まるように、映文連理事を交えてのパネルトークも設ける。
映像制作者やその関係者にとって、これから認識と理解が必要な内容となっている
【日時】3月23日/16-18時
【定員】90人
【参加費】会員4000円、一般5000円
【申し込み締切】3月19日
【申し込み・詳細】https://www.eibunren.or.jp/?p=5426


● ドラマ制作セミナー 「ドクターX」など題材にヒロインの描き方を学ぶ/VIPOが18日にオンラインで

映像産業振興機構(VIPO)は、テレビドラマ制作セミナー「ヒットの法則 国境を越えて共感されるヒロインの描き方」を3月25日に、日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムとの共催によりオンライン(Zoom)で開く。
講師は、『七人の秘書』『ドクターX外科医・大門未知子』など多くのヒットドラマを手掛けている脚本家・中園ミホ氏と同ドラマのテレビ朝日エグゼクティブプロデューサー・内山聖子氏。モデレーターには、日本放送作家協会の理事長のさらだたまこ氏を迎え、ドラマ制作と番組の海外展開などについて聞く。
受講対象者は、将来のテレビ・映画など映像産業を担うスタッフ・プロデューサー、コンテンツ業界でのプロデューサー志望者など。
【日時】3月25日/18-20時
【参加費】VIPO会員2500円、一般3500円、学生1500円
【定員】70人
【申し込み締切】3月18日15時
【申し込み・詳細】https://www.vipo.or.jp/news/25968


● ARコンテンツ制作技術のガイドライン/VIPOが公開

映像産業振興機構(VIPO)は、『AR等のコンテンツ制作技術活用ガイドライン』のドキュメントを公開した。
VIPOは、経済産業省の支援を受けて作成した『VR等のコンテンツ制作技術活用ガイドライン2018』に続き、今後の市場成長ならびに活性化が大いに期待されるARに対しても同様に「制作技術活用ガイドライン」の制作作業を進めてきた。
また、『VR等のコンテンツ制作技術活用ガイドライン2018』の改訂作業も実施し、同時に公開している。
【詳細】https://www.vipo.or.jp/news/26004


● 映画制作でのクラウド編集 IMAGICA Lab.の事例を聞く/フォトロンがウェビナー

フォトロンは、クラウドソリューションAvid|Edit On Demandの映画制作における日本初事例を解説する「IMAGICA Labに聞く、ニューノーマル時代におけるクラウド編集ウェビナー」を3月19日に開く。
ニューノーマル時代における制作環境の変化に対応するため、クラウドを活用したリモート編集が注目されている。また、新型コロナウイルス感染症拡大の状況下においても、リモートで編集をすることで編集室での感染リスク低下や緊急時にも作業を止めずに進行できるといったメリットもある。
ウェビナーでは、IMAGICA Labの西尾光男氏が映画『都会のトム&ソーヤ』(2021年夏公開予定)制作時の様子やAvid|Edit On Demandの使用感について説明。リモート編集による映画制作の現場の声が聞ける機会になる。
【日時】3月19日/15時-16時30分
【申し込み・詳細】https://www.photron-digix.jp/info/2021/101548.html


● 国立映画アーカイブ 『ファンシイダンス』 バリアフリー上映

開催中の上映企画「1980年代日本映画-試行と新生」において、『ファンシイダンス』(1989年、周防正行監督)をバリアフリーで上映する。聴覚障がい者向けの日本語字幕と、映画の音声を増幅するヒアリングループシステム座席を用意。また、視覚障がい者向けの音声ガイドをFM配信し、ラジオも貸し出す。障がい者(付添者は原則1人まで)は無料(事前予約制)。
【日時】3月27日/13時の上映回
【会場】国立映画アーカイブ 長瀬記念ホールOZU 2階(東京都中央区京橋3-7-6)
【詳細】https://www.nfaj.go.jp/exhibition/japanese1980s202101/#section1-5


● InterBEEオンラインが終了

電子情報技術産業協会(JEITA)は、初のオンライン開催となった「Inter BEE 2020 ONLINE」(ライブイベント期間=2020年11月18-20日、オープン期間=20年11月18日-21年2月26日)が終了し、登録来場者数が2万1056人(うち国内2万746人、海外310人)だったと発表した。


● オーディオ協会が展示イベント中止

日本オーディオ協会は、6月19、20日に東京国際フォーラムで開催予定だったオーディオ展示会「OTOTEN 2021」の中止を決めた。開催中止は2年連続となる。
コロナ禍の終息が未だ見通せない中、リアルなオーディオ機器の試聴 体験やイベント内容について検討した結果、「来場者が十分に満足できる展示会の開催は厳しい」と判断した。

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