2021年3月22日

<地デジ4K化>
映像符号化方式の調査が進展 VVCの優位性を確認
放送方式の電波測定も着々 名古屋では伊勢と津に新中継局

 4K化をはじめとする、地上デジタル放送高度化のための作業が順調に進んでいる。地デジ高度化は、令和元年に情報通信審議会(情通審)の情報通信技術分科会において諮問され、検討が開始された。情通審では地デジ高度化に向けた要求条件を整理。情通審の「地上デジタル放送方式高度化作業班」(以下、作業班)の作業に、「令和2年度 総務省周波数逼迫対策技術試験事務」(放送用周波数を有効活用する技術方策に関する調査検討/平成31年-令和4年度の4カ年計画/以下、技術試験事務)が連携して作業が進められている。〈続きは本紙で〉

2021年3月22日号 主な記事

 ●キュー・テックがリモートプレビューサービスを開始
 ●東日本大震災から10年/CATV各局が関連番組を制作
 ●問われる「放送」のあり方 電波の意義を再確認へ
 ●「JAPAN SHOP 2021」が開催商業施設で導入が進む大型LEDシステム

特集

● 進化する8K 放送記念日特集
・東京国立博物館 NHK 8K文化財プロジェクト 国宝などを高精細CG化

放送

● 地デジ4K化 映像符号化方式の調査が進展 VVCの優位性を確認
● 速報性のネット、信頼度高いテレビ 問われる「放送」のあり方

CATV/CS

● 東日本大震災から10年 CATV各局が関連番組を制作 復旧、復興の日々を記録・発信

プロダクション

● リモートプレビューサービスを開始 高画質で低遅延なライブ配信が可能/キュー・テック
● ミュージカルムービーを制作 演劇とアニメのハイブリッド/ホリプロ、ドワーフ

デジタル映像

● リアルとデジタルを融合 投稿された作品が動画の中に/チームラボ、KDDIが体験型展示
● 全国高校eスポーツ選手権 2部門の決勝大会を開催 N高が大会初の2冠達成
● 第1回スポーツチェンジメーカーズ パナソニックが新技術を披露

プロ機器

● 制作用リモートカメラを発表 画質の高さと効率化を両立/キヤノン
● 高輝度で超短焦点のプロジェクターを発売/富士フイルム
● ビデオ自動追尾装置を取り扱い AIでカメラ操作を自動化/アスク
● HD16入力のIPマルチビューワー SDI信号の混在表示に対応/朋栄 3月から出荷

ディスプレー/大型映像

● 商業施設向けイベント「JAPAN SHOP 2021」 導入が進む大型LEDシステム

映画/番組/CM

● 映画「ミナリ」 緑に囲まれた新天地で農業を始めた家族 在米韓国人移民の日常を描く

イベント一覧

● 「CEATEC 2021」10月19-22日開催 リアル展示会とオンライン 24日から出展申し込み受付

電子情報技術産業協会(JEITA)は、「CEATEC(シーテック)2021」を10月19-22日に千葉市の幕張メッセおよびオンラインで開催すると発表、併せて出展者の募集を開始する。
2000年の第1回開催以来、歴史を積み重ねてきた同展示会は、昨年初めて完全オンラインにて開催し、延べ15万人以上が来場した。
CEATECには毎年CPS(サイバーフィジカルシステム)/IoT(モノのインターネット)の革新技術が集結することから、CEATECそのものも革新的な展示会へと飛躍するべく、サイバーとフィジカルを統合することで実現する「共創を実現するための場」を目指し、今年は幕張メッセとオンラインの両会場をシームレスにつなげて実施。新たなCEATECの形成にチャレンジしていくという。
開催テーマは「つながる社会、共創する未来(Connecting Society, Co-Creating the Future)」、スローガンは「ニューノーマル社会と共に歩むCEATEC(Cyber Physical Exhibition with/after COVID-1 9)」。4日間の会期前後にもオンラインにおける企画を予定している。
出展の申し込み受付は3月24日から開始。CPS/IoTの活用をリードするIT・エレクトロニクスをはじめ、モビリティー、工作機械、運輸、住宅、金融、観光、流通・小売り、医療・ヘルスケア、エネルギーなど、さまざまな産業・業種における企業・団体の参画を幅広く募集する。優先申し込み期限は5月31日までとなっている。
【出展の申し込み】CEATEC 2021公式サイト=https://www.ceatec.com/ja/application/


● SXSW2021 Onlineで実施 DCAJのイベントを公開 TechBiz採択のピッチなど

デジタルコンテンツ協会(DCAJ)は、経済産業省が進めるビジネスマッチング事業の一環である「TechBiz(コンテンツ技術 海外展開支援プログラム)」の採択8社と、毎年3月に米国テキサス州オースティンで開催される音楽・映画・インタラクティブなどを組み合わせた大規模イベント「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)2021 Online」(現地時間3月16-20日オンライン開催)に出展した。
今回、SXSWのオフィシャルイベントにおいて、VTuber(バーチャルユーチューバー)としても活躍する東雲めぐをナビゲーターに、8社のピッチと音楽ライブを組み合わせたイベントを実施、アーカイブで6月末まで公開する
【公開サイト】https://vimeo.com/524247062
【タイトル=Tech Cave Japan [ハイテク洞窟日本] Music*Session】▽スタートアップ・ピッチ=①TCS インタラクティブな音楽体験「Avatar Jockey」/②知能技術 ウイルスの接触感染を防止する空中操作AI「Ubimouse」/③理経 防災訓練VR「RIVR」/④Synamon ビジネス向けVRコラボレーションサービス「Neutrans」/⑤XPAND 空間リンクツール「XPAND Code」/⑥Recika デジタルコンテンツ販売と投票のブロックチェーン活用アプリ「livesola」/⑦withID「魔法の世界へ誘う3DCG VRコンテンツ」/⑧Gugenka デジタルフィギュア「HoloModels」


● CRIオンラインセミナー ソーシャルキャストサービスの現況解説

ケーブルテレビ情報センター(CRI)は、第11回CRIオンラインセミナー「急速拡大する『ソーシャルキャスト』の実力を知る」を4月13日に開く。
企業やメーカーをはじめ、学習塾などの教育機関、エンタメ(TV局、BS・CS局、スポーツ団体、ジャズクラブ)などの事業者では、自社で所有する動画を有料で配信する「ソーシャルキャスト」が急速に普及している。視聴者を限定した無料サービス分野では、食材メーカーによるレシピ紹介や社内教育、ファンクラブ、同好会、代理店等への動画研修などに活用されている。
そこで今回のセミナーでは、「ソーシャルキャスト」サービスを手掛けるストランダー(東京都新宿区)マーケティング部長の空閑由次氏を迎え、「ソーシャルキャスト」時代到来の背景、活用ユーザーの意向・動向や、「動画配信プラットフォーム」の概要(配信から加入者管理、課金)、限定公開の仕組みなどについて聞く。
また、CATV局が保有する「コミchコンテンツのIP配信」(4Kコンテンツの全国配信や、エリア内未加入者の視聴が可能に)の対応や、エリア内事業者や視聴契約者が有する地域コンテンツを取りまとめて配信するなど、「B2B2C」の連携サービスについても解説する。
【日時】4月13日/13時30分-15時
【受講方式】Zoom
【参加費】CRI会員=3000円、非会員=6000円
【申し込み】https://www.cri-info.jp/conference.html

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