2021年8月23日

在京キー局5社
ネット同時配信 10月から順次開始へ
「TVer」の仕組みを活用 当面はPC、スマホ向けに
地域制御せずに全国に配信

在京民放キー局5社のインターネット番組同時配信(以下、同時配信)が10月から順次、開始される。遅くとも2022年1月には、5局の同時配信が出そろう。配信プラットフォームは、民放番組の見逃し配信サービスを提供している民放公式テレビポータル「TVer」の仕組みを活用する。地上テレビ放送では、NHKが2020年4月1日から常時同時配信の本運用を開始。利用者は着実に増えている。在京キー局も実証実験を重ねるなど、同時配信の本格実施の道筋を探っていた。〈続きは本紙で〉

2021年8月23日号 主な記事

 ●渋谷スタジオを開設 8K/4K編集室と5.1chMA室で構成/ソニーPCL
 ●WOWOW/21年度第1四半期で開局以来最高の新規加入
 ●SIGGRAPH2021開催/多くのセッションがVOD対応
 ●チームラボが京都の東寺でインタラクティブな演出展開
 ●ビズライト・テクノロジー/電車内サイネージを運用

放送

● ネット同時配信 10月から順次開始へ/在京キー局5社
● ロケ地オンラインツアーを無料招待 英ドラマ放送記念で実施/スカパー、スターchなど

CATV/CS

● コミchでVOD映像配信 ケーブルキャストのサービス導入/CATV事業者のぴーぷる
● 地域BWAの活用 イッツコム、世田谷区、ジェイコム東京が連携
● サービス体験のアプリに新機能/JCOM、エニー
● 地域スマート医療の普及へ 関連コンソーシアムに入会/CNCI

プロダクション

● 渋谷スタジオを開設 8K/4K編集室と5.1chMA室で構成/ソニーPCL

デジタル映像

● SIGGRAPH2021開催 多くのセッションがVOD対応 チューリング賞の受賞者が対談
● チームラボが京都の東寺で「光の祭」
● チームラボ作品展を実施 「光の玉」が人の動きで変化/千葉県が「ちばアート祭」開催

インターネット/通信

● ソフトテニスの中学校全国大会をライブ配信/MGスポーツ

プロ機器

● 8K・ドルビーアトモスの市場を拡大 5G通信でコンテンツ配信/DNP、アストロデザイン6社が連携
● イベント配信向け新サービス 設営から配信までサポート/ブライトコーブ
● 英社の代理店業務をヒビノに/アートウィズが移管
● 抗ウイルスの紫外線照射装置 アースシネマズ姫路に設置 ウシオグループのジーベックス

ディスプレー/大型映像

● プロテラスのデジタルサイネージ事業 会社分割によりアビックスが11月取得
● 各種コンテンツを上映 150型シアターなどが稼働/高知よさこい情報交流館
● 関空と伊丹空港でデジタルサイネージ広告事業を展開/エムシードゥコー
● 電車内サイネージを運用 ダイナミックDOOHに対応/ビズライト・テクノロジー
● 4K HDR対応の75型ディスプレー/ジャパンネクスト

映画/番組/CM

● 映画「モロッコ、彼女たちの朝」 イスラム社会の女性問題に鋭く切り込む

総合

● 21年度第1四半期決算 開局以来最高の新規加入/WOWOW
● スカパー 第1四半期決算 前年同期比で減収減益も 対通期業績予想では順調

イベント一覧

● ウェビナーをVOD配信 23日から9日間の期間限定/朋栄

朋栄は8月23-31日、「FOR-A CONNECT 2021 オンデマンド」を実施する。視聴は無料でウェブサイト(https://www.for-a.co.jp/connect2021/url)から登録する。
7月に同社が開催した初のウェビナーイベント「FOR-A CONNECT 2021 オンライン」では、瀬戸内海放送の高松本社新社屋および岡山本社への納入事例解説や、BASSDRUMによるバーチャルプロダクションの特別講演、「IP/12G」「リモート制作」「バーチャル」「クラウド」をテーマにした製品説明をした。
視聴登録者は1000人を超え、イベント実施後に「見逃した部分を見たい」などの要望があったことからオンデマンドを実施する。
プレゼンテーションでは、同社の担当者が最新の取り組みについて説明。IPとSDIを1つの環境で制御する「IP/12G対応オーケストレーション 新SOM-100」の新機能や、Dejero製品と取り扱いを開始した京セラ製5G対応デバイス、キャラクタージェネレーターVWSシステムのクラウド運用を目指すクラウドベースキャラクタージェネレーター「TS-Cloud」がある。


● AWSへの移行戦略 クラウドサービスを解説/三信電気が25日にセミナー

三信電気は、オンラインセミナー「AWSへの移行戦略! ~Winサーバーをクラウド化する訳~」を8月25日に開く。
近年オンプレミスで稼働している業務システムや基幹システムなどの保守が切れる時期を見越して、AWS(アマゾンウェブサービス)をはじめとするクラウドサービスへの移行を検討する企業が増えている。
同セミナーでは、AWSへの移行事例や移行のポイントなど具体例を挙げながら解説する。参加無料(Zoom使用)。
なお、開催後、申し込み者には見逃し視聴用のリンクを送る。当日参加できなかった場合でも後日視聴できる。
【日時】8月25日/14時-14時45分
【申し込み】https://zoom.us/webinar/register/5016276132339/WN_8kU9ISqMTMG_xoT9qPRe0Q


● 大阪・関西万博 出展参加の説明会 オンデマンドで配信

2025年日本国際博覧会協会は、2025年開催の「日本国際博覧会(大阪・関西万博)」について、企業・団体を対象とした出展参加説明会を、8月19日にオンラインで開いた。この説明会の模様を8月23日(13時)-10月29日(17時)の予定でオンデマンド配信(無料)する。
説明会では、出展、参加の枠組みや募集スケジュールなどを伝え、今後、企業・団体の大阪・関西万博への積極的な参加を募っている。
内容は、①主催者あいさつ、②全体概要(万博概要、参加メニュー概要)、③「テーマ事業協賛」の参加概要、④「未来社会ショーケース事業出展」の参加概要、⑤「パビリオン出展」および「参加メニュー全般」の参加概要⑥質疑応答。
【視聴申し込み】https://www.ex25mtg.com


● 韓国制作会社とのマッチングを実施/VIPOが参加募集

映像産業振興機構(VIPO)は、日本のIP(知的財産権)を映像化した実績を持つ韓国の映像制作会社BAエンタテインメント社、スバク社、ミジフィルム社とのオンラインビジネスマッチングを実施するにあたり、映像化の原作または映画やドラマのリメイク権などを、韓国の映像制作会社に販売することに興味がある日本企業を募集している。審査・選考を通過した企業のみが参加できる。
実施時期は、9月下旬から10月中旬の予定。マッチング予定作品数は、韓国映像制作会社1社あたり5作品程度(最大15作品程度)。
【詳細】https://www.vipo.or.jp/news/27719


● Colour Awards の作品カラリスト対象に募集/フィルムライト

フィルムライト(東京都文京区)は、英FilmLight社が主催するカラリストを対象とした「FilmLight Colour Awards 2021」についての概要を発表した。作品の応募は、次の4カテゴリーに分類され、「Baselightの革新的な使用」カテゴリー以外は作品制作のプラットフォームは問わない。
[劇場長編] 1つのオリジナルプログラムで単独パートとして上映または放送されたもので50分以上の長編
[テレビシリーズ・エピソードもの] ライブ、ドキュメンタリー、ノンフィクション、アニメーション(複数エピソード)などのテレビ番組。1シーズンのシリーズで2話以上のグレーディング
[CM・音楽ビデオ] CM、音楽ビデオを含む10分以下の作品。映画トレーラーは含まない
[Baselightの革新的な使用] Baselightユーザーが対象。Baselightのプロジェクトでワークフロー、相互運用にブレークスルーを実現し、クリエイティブで型破りな使い方をしたもの
作品提出は9月15日まで受け付ける。なお、2020年1月1日よりも前、21年6月1日以降に公開された作品は対象外。作品はカラーグレーディングを担当したカラリストによって提出する。11月に各カテゴリーの最優秀賞を発表予定。
【作品提出・詳細】https://filmlight.awardcore.com


● 事例から学ぶセミナー AI活用で現場を改善/サードウェーブ

サードウェーブは、ウェビナー「AI活用で現場を改善-事例から学ぶAI入門とGPUの重要性-」を8月26日に開く。参加無料(Zoom使用)。
同ウェビナーでは、「AIをもっと身近に」をテーマに、AIに関する企業の困りごとやニーズに幅広く対応しているインフォーズのAI人材育成マネージャー 松井宏樹氏が講演する。
AI技術の中で、特に注目度が高い技術としてディープラーニングが挙げられるが、その躍進にはGPUが大きな役割を果たした。講演では、AIとは何か、その特徴や性質などAIについて入門的な内容に加え、GPUがどのように活用されてきたのか、AI活用事例を交えて解説。最後にサードウェーブから、GPUを搭載したワークステーションについて説明する。
【日時】8月26日/12-13時
【申し込み・詳細】https://tw.smktg.jp/public/seminar/view/2476

定期購読についてはこちら毎月4回(月曜)発行

映像新聞を年間購読すると、デジタル版もご覧になれます。
デジタル版は最大5端末までのログインが可能です。

映像新聞は、放送やブロードバンド、デジタルコンテンツプロダクション、映像制作者など映像業界へ向け、ビジネスとテクノロジーの両視点で情報を発信しているビジネスを熱くする専門紙です。
さらに詳しい記事・画像は本紙でご覧いただけます

ご購読のお申込みはこちら

NAB(エヌエービー=全米放送事業者協会)新代表のカーティス・レジェット氏よりビデオメッセージ

お知らせ

ご購読のお申込みはこちら[毎月4回(月曜)発行]