2022年4月18日

マスター設備のIP化・クラウド化
調査検討会 利点や課題を整理
設備投資からの脱却可能
保守費用軽減、機器の変更も容易 系列や県域局の放送設備センター化も

総務省の地デジ高度化予算による技術試験事務「放送設備のIP化・クラウド化の技術動向等に関する調査検討会」(三菱総合研究所が受注)が終了し、放送設備のIP化・クラウド化の利点・課題などの現状が整理された。マスターシステムのIP化・クラウド化については、局内設置(オンプレミス)のSDIマスター、IP・ソフトマスター、そしてクラウドマスターの特徴を比較した。〈続きは本紙で〉

2022年4月18日号 主な記事

 ●バーチャルプロダクションを本格稼働/ソニーPCLが清澄白河BASEの内覧会
 ●テレビ70年/ドラマの歴史(5) コンテンツ戦略の柱にドラマ
 ●NABショー2022開催へ/多彩なイベントが魅力
 ●サムスン電子がスマホ体感型施設大型LEDディスプレーで演出
 ●エアークローゼット/洋服に合わせバーチャル体験イベント

コンテンツビジネス

● 海外展開促進事業で成果 日本の漫画が韓国で実写化/VIPOが発表

放送

● マスター設備のIP化・クラウド化/調査検討会 利点や課題を整理
● フジの無料見逃し配信 月間再生数6000万超え 自局の最高記録を更新

CATV/CS

● 自治体IoTプラットフォーム CATVネットワークを活用/NICE TV、TST、インテックが協業
● 千葉県のSDGsパートナーに登録/ジェイコム千葉

プロダクション

● バーチャルプロダクションを本格稼働/ソニーPCLが清澄白河BASEの内覧会

デジタル映像

● 洋服に合わせバーチャル体験/エアークローゼットがイベント

インターネット/通信

● 次世代ボクサー発掘番組を製作/NTTぷらら

プロ機器

● NABショー出展の新製品を発表 EFシネマレンズに新シリーズ/キヤノン
● リモカメがZOOM認証機に 快適なオンライン会議を実現/パナソニック
● 4K旋回型カメラを発売 超解像40倍ズームを搭載/ソニーマーケティング
● 南日本放送に「iSTEP+」を納入 緊急地震速報に連携して番組送出/池上通信機
● アビッドのクラウドホスト型サービス採用/パラマウント

ディスプレー/大型映像

● 大型LEDディスプレーで演出/サムスン電子「Galaxy」体感型施設
● Galaxy新モデル発表 高輝度の有機EL搭載/サムスン電子ジャパン
● 天井LEDディスプレーなど最新のデジタルサイネージ/アディダス ブランドセンター原宿
● 映像を軸とした空間演出 プラネタリウム作品制作/HERE.
● ウエストポイントが展示会で披露 大型LED搭載トラック

映画/番組/CM

● 映画「マイ・ニューヨーク・ダイアリー」 おしゃれな演出で若い女性の自立描く

総合

● 広帯域映像配信の実証実験 アストロデザインが機材で協力/NICTが主催
● 福岡ダイレクトショップを移転/マウスコンピューター

イベント一覧

● NABショー2022 多彩なイベントが魅力 映像制作者の幅広い要求に対応 クラウドやリモート関連で議論

電子メディアの総合展示会「NAB(エヌエービー)ショー2022」(以下、NAB)が3年ぶりに開催される。コンファレンス類は現地時間の4月23日から、展示会は24日からとなっている。今回、NABは「実世界の要求に対応」を目指してイベントを設計したとしている。テレビ・ラジオ関係者だけでなく、映画制作、ストリーミングなど、幅広いメディア関係者に向けた展示会としている。セッションも変化に対応した。展示フロアの三本柱として「創る、つながる、稼ぐ」を据えている。英語では、この3語の頭文字はいずれも「C」であり、合わせて「3C」となる。コンファレンス(講演など)も3Cに基づいたトラックが用意されている。セッションタイトルにも3Cを反映。NABは、電子メディアを幅広くカバーするイベントへの変身を図っている。 (杉沼浩司)〈続きは本紙で〉


● 春期4コースの受講者募集 オンラインで双方向講義/VIPOアカデミー

映像産業振興機構(VIPO)は、コンテンツ業界に特化した人材育成事業「VIPOアカデミー」春期4コースのオンライン受講者を募集している。VIPOアカデミーの特徴とするグループワーク中心の双方向講義に、自宅から参加が可能になる。各コースの内容は以下のとおり。
【コーポレートリーダーコース 第15期】(5月12日-7月28日)
講義と演習、グループ活動を通して、経営戦略、ファイナンス、ビジネスプランニング、プレゼンテーション、リーダーシップの知識やノウハウを身につけることで、企業の成長・発展に貢献するコーポレートリーダー(経営幹部人材)を育成する。定員16人、申し込み締め切り4月27日。
[料金] VIPO会員33万円、団体会員38万5000円、一般44万円
[詳細・申し込み] https://vipo-academy.jp/course/cl
【プロジェクトリーダーコース 第13期】(5月14日-7月26日)
講義と演習、グループ活動を通して、企画力(ロジカルシンキング、ファイナンス、発想力)と推進力(プロジェクトマネジメント、リーダーシップ、プレゼンテーション)を強化することで、クオリティーとスピードを両立させ、周囲を巻き込んでプロジェクトを成功に導くプロジェクトリーダーを育成する。定員16人、申し込み締め切り4月27日。
[料金] VIPO会員27万5000円、団体会員33万円、一般38万5000円
[詳細・申し込み] https://vipo-academy.jp/course/pl
【グローバルビジネスコース 第11期】(6月3日-7月29日)
実践を重視した講義(日本語・英語)と英語での演習を通して、ビジネス力(コミュニケーション力、交渉力、プレゼンテーション力)を強化し、グローバルシーンにおいて活躍できる人材を育成する(英語力想定レベル:中級=TOEIC600-700点程度)。定員10人、申し込み締め切り6月20日。
[料金] VIPO会員17万6000円、団体会員19万8000円、一般22万円
[詳細・申し込み] https://vipo-academy.jp/course/gb
【リーガル・エッセンシャルコース 第11期】(5月31日-7月12日)
コンテンツ業界のビジネスパーソンとして必要不可欠な著作権、ライセンス、契約などのリーガル知識を身につけることで、契約トラブルを未然に防ぎ、ビジネスを広げていける人材を育成する。定員16人、申し込み締め切り5月20日。
[料金] VIPO会員13万2000円、団体会員15万4000円、一般17万6000円
[詳細・申し込み] https://vipo-academy.jp/course/le


● Tokyo Docs 2022 ピッチ企画の募集開始 海外展開を支援するイベント

Tokyo Docs事務局(東京都港区)は「Tokyo Docs 2022」ウェブサイトを開設し、ピッチ企画の募集受付を開始した。応募締め切りは6月24日(13時59分)まで。
「Tokyo Docs」は、ドキュメンタリーの国際共同制作を含む海外展開を支援するための国際イベント。日本とアジアの制作者と国内外のディシジョン・メーカー(放送局・動画配信会社・配給会社など)とのネットワーキングの機会を提供する。今年は11月1、2日にオンラインで開催する予定。
「メインピッチ」は、国際共同制作を含む海外展開を目指す企画を国内外のディシジョン・メーカーに向けてプレゼンテーションする場となる。制作資金の確保をはじめ、海外での放送、配信、上映、販売のサポートを得るきっかけとなる。
募集企画は、日本および世界が直面するさまざまな課題、人々の多様な生き方、そして日本を含むアジアの社会・文化の多彩な魅力を伝える企画など、幅広いテーマを扱った内容を募る。演出は自由。
ピッチに選ばれた日本の制作者の企画には、事前にトレーラー制作のための支援金が提供される。ピッチ者には、企画の説明とトレーラーを合体した7分程度のピッチ動画を用意してもらう。
動画の作成は、海外の関係者のアドバイスを受けながら進める。また、Tokyo Docs実行委員会が字幕制作などをサポートする。
なお、前年に引き続き、短編ドキュメンタリー作品も募集する予定(詳細は後日発表)。
【Tokyo Docs応募の詳細】https://tokyodocs.jp/how-to-apply


● 韓国プチョン映画祭併設 マーケット推薦企画募集/VIPO

映像産業振興機構(VIPO)は、経済産業省「令和4年度コンテンツ海外展開促進事業(コンテンツ関連ビジネスマッチング事業)」のもと、昨年度から引き続き、映画プロデューサーの「企画ピッチ参加」を支援する。
その一環として、韓国で開催される「プチョン国際ファンタスティック映画祭」併設の企画マーケット「NAFF It Project」へ、VIPOが推薦する企画(1件)を募集している。
「NAFF It Project」では、世界中から応募された映画企画の中から約20企画を選出し、その企画のプロデューサーと監督が、世界から招待された出資者、映画祭担当者、プロデューサーなどを相手に、ピッチング(個別ミーティング)を実施する。開催期間は、7月9-12日。
参加費は無料(映画祭側の渡航・宿泊費のサポートあり)。応募期限は5月10日まで。
参加条件は、長編(60分以上)の劇場向け公開作品であること。シリーズ作品の場合、40分以上で2話以上の作品であること、企画段階、もしくはプリプロ段階、撮影中または編集中の作品であること–など。
【申し込み・詳細】https://www.vipo.or.jp/news/29299/


● キャラジェネ新製品など機能説明ウェビナー開く/朋栄

朋栄は、イベントプレイヤー「IEP-500」および、キャラクタージェネレーター「EzV-410」について説明するウェビナー(無料)を4月26、27日に開く。
◆イベントプレイヤー「IEP-500」
ライブイベントや展示会などの現場で映像、静止画、音声ファイルなどの 素材を直感的に素早く、簡単に送出する。特徴は、①1画面で完結する操作性、②動画・静止画送出時カルタとり方式で素早いポン出し、③登録時ファイル変換不要、④簡易テロップ機能、DSK(ダウンストリームキー)機能、⑤プレビュー後に本線送出可能–など。
ウェビナーでは、製品の概要の説明の後に、実機GUIによるデモも実施する。
【日時】4月26日/1回目=11時-11時30分、2回目=18時-18時30分(各回同じ内容/終了時間は目安)
◆キャラクタージェネレーター「EzV-410」
標準構成でHD.2系統または4K.1系統のテロップ送出が可能な新製品。画面のリサイズ・機能表示レイアウト変更が自由にできる。通常のテロップ送出のほかに、選挙、スポーツ、気象情報送出(L字送出、ツイッター連動送出)など多様な用途に対応可能なアプリケーション(オプション)を用意している。
【日時】4月27日/1回目=11時-11時30分、2回目=13時30分-14時(各回同じ内容/終了時間は目安)
【詳細】https://www.for-a.co.jp/news_events/events.html


● ソリトンシステムズ「Zao-X 実機公開Webセミナー」

「Smart-telecaster Zao-X」のウェブセミナー(無料)。4K/60p対応、遅延伝送、4G/5G通信対応、最大6回線マルチリンク、シリアルトンネリングなどの機能の説明のほか、実機を使ったライブ中継も生配信で実施する。
セミナーには、オンラインプラットフォーム「VEOS」を使用。
【日時】4月21日/14-15時
【申し込み】https://veos.tokyo/


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