2019年4月15日

NABショー
IP、ATSC3.0、4K8K焦点に SMPTE規格IP製品急拡大
各社がリモートプロダクション
ソニーも「ST2110」対応 朋栄はIP、SDI統合環境

全米放送事業者協会(NAB〈エヌエービー〉=National Association of Broadcasters)主催の世界最大の放送・映像技術の祭典「NABショー」が4月6-11日(機器展は8-11日)、米国ネバダ州ラスベガスのラスベガス・コンベンションセンターで開催された。熱気あふれた機器展会場で焦点となったのは、IP、ATSC3.0、4K8K。IPは、SMPTE(全米映画テレビジョン技術者協会)の放送用IP標準「ST2110」に準拠した製品やシステムが拡大。IP時代が着実に前進したことを感じさせた。

2019年4月15日号 主な記事

●NABショーレポート(1)
●NABショー フォトレポート
●連載「メディア平成30年史」(9)一変した広告界
●大分局と大分ケーブルが初の共同企画制作
●「コンテンツ東京2019」開催最先端のデジタル技術競う

CATV/CS

● 初の共同企画制作を開始 留学生の視線で地域紹介/NHK大分局と大分ケーブルテレコム
● 親局停波に備えて放送補完システム/三重テレビと県下CATV局が協定

デジタル映像

● 最先端のデジタル技術を競う「コンテンツ東京2019」開催

プロ機器

● IP、ATSC3.0、4K8K焦点に SMPTE規格IP製品急拡大 各社がリモートプロダクション/NABショー
● NABショーレポート
   8K ROIカメラシステム HD映像を4枚切り出し/パナソニック
   8K放送用デッキなど発表 ダビンチリゾルブ 編集効率を向上する新機能/ブラックマジックデザイン
   カメラ新製品を発表 ヘッドとCCUを1本で接続/ソニー
   「ST2110」サポート コンソール新製品など/LAWO
   ライブプロダクションが主力に IP機材拡充 リモート制作など提案/グラスバレー
   NDIの最新バージョン発表 ソニーもIPカメラにNDI搭載/NewTek
   各社が各種対応製品を出展 海外企業も8Kへ舵を切る 制作のトレンドは「遠隔化」
   フォトレポート 次世代放送システムを競演 8K対応製品が各社から出展

ディスプレー/大型映像

● リノベーションのミュージアム開設 300型の大型映像システム導入/パナソニックライフソリューションズ社
● 資生堂の新研究所にクリスタルLED納入/ソニービジネスソリューション
● 4K対応220型LED フジタのプレゼンルームに設置/シリコンコア・テクノロジー
● デジタルサイネージ導入 円柱型や75型モニターなど/東京ドーム
● さいたま市に関東初ドルビーシネマ導入/松竹マルチプレックス
● 広島新駅ビルにシネコンを出店

映画/番組/CM

● 映画「荒野にて」 不幸を一身に背負う天涯孤独の少年 静かな辛抱強い戦いを提示

統計・調査

● 「通信・放送産業動態調査」を発表 民放・広告契約の減少傾向続く/総務省

総合

● スポーツ分野の大型映像 レンタル事業などを移管/ビジョンテクノネットが三菱電機グループ会社に

イベント一覧

●映文連アワード2019 短編映像作品の募集開始 5月31日まで 9月に入賞発表

映像文化製作者連盟(映文連)は、第13回「映文連アワード2019」の募集を開始した。
「映文連アワード」は、プロフェッショナルの仕事にふさわしい作品を積極的に発掘・顕彰することによって、短編映像業界の活性化を図るとともに、次世代を担う新しい才能(学生・個人)を発掘。それにより映像業界の人材育成としての機能を担うことを目的として、2007年に創設された短編映像祭。
今年のコンセプトは『世界劇場×百花繚乱』。「動画」コンテンツがネット上にあふれ、多様化し複雑化していく映像の世界にあって、作る側と見る側が互いに絶妙な関係性を保ちながら、『斬新な世界像=物語』を共鳴させることによって、新たな付加価値を創り出していく映像制作者たちを応援するとしている。
応募作品は1次、2次審査を経て、最優秀作品賞(グランプリ)、文部科学大臣賞、経済産業大臣賞、優秀作品賞(準グランプリ)、部門優秀賞、優秀企画賞、優秀技術賞、i賞(個人賞)、そのほかの特別賞を決定する。
締め切りは5月31日(消印有効)。入賞作品は9月中旬に映文連ウェブサイト上で発表。11月中旬に都内で表彰式を開くほか、11月から翌年2月までの間に、東京、大阪、札幌、沖縄などで受賞作品を一般公開する。
【応募要件】2018年4月1日から2019年3月31日までに完成した作品。上映時間は原則として60分以内
【募集部門】
▽コーポレート・コミュニケーション部門=企業のアウター・ブランディング、インナー・ブランディングなどを目的とし、産業または企業文化を伝えるための作品
▽ソーシャル・コミュニケーション部門=教養(教育、文化、社会)を目的とする作品や社会性のあるテーマを広く一般に伝えるための作品
▽パーソナル・コミュニケーション部門=映像制作を志す学生、または個人グループが制作した作品で、自由課題を想定
【参加料】(各1作品につき)▽一般=1万8000円▽映像文化製作者連盟会員=1万2000円▽映像制作を志す学生または個人グループ=6000円
【出品作品の形態】DVDまたはブルーレイディスクが原則(そのほかの形態で応募の場合は要相談
【申し込み方法】参加申し込み書に必要事項を記入の上、作品とともに映文連事務局へ提出する(郵送可)
【詳細】(参加申し込み書のダウンロード可)http://www.eibunren.or.jp/top/eibunren-award2019.html


●「NABショー」報告セミナー 映像制作の実機展示も/Tooが24日に開く

Tooは、4月6-11日に米国・ラスベガスで開催された「NAB(エヌエービー)ショー」の視察報告をするセミナー「映像制作の最新事情-NAB2019アフターリポート」を4月24日に開く。協力はアドビシステムズ、EIZO、日本HP。
セミナーでは、NABショー全体のレポートとともに、映像業界の市場動向、4K.8Kハイエンド編集システムのアップデート情報などを伝える。また、映像向けハイエンド記録メディアAngelbird製品やEIZOの製品を実機展示する。受講は無料。
【日時】4月24日/15時30分-18時
【会場】Too本社3階「The Gallery Too」(東京都港区虎ノ門3-4-7 虎ノ門36森ビル)
【定員】30人(事前登録制)
【申し込み・詳細】https://www.too.com/event/y2019/nab2019


●アムールの秋映画祭で「日本フィルムデイズ」 ユーラシア国際映画祭が企画 21日に関連イベント開催

一般社団法人ユーラシア国際映画祭は、9月にロシアで開催される「第17回 アムールの秋映画祭」の中で、初めて「日本フィルムデイズ」を実施する。それに伴い、4月21日に専修大学 神田キャンパスにおいて関連イベント『日本ロシア交流 音魂像魂絵魂の結合』を開く。
「アムールの秋映画祭」は、ロシアの5大映画祭の1つ。今年は9月14-22日にロシア・アムール地方の首都フラゴべ シチェンスク市で開催される。
今回のイベントの第1部では、ロシア映画『抒情』(ニコライ・ブルラク監督)を上映する。これは「アムールの秋映画祭」の裏側を描いた作品。過去の栄光にすがる俳優、演出したいスタッフ、女優に恋する男がおりなす人間ドラマを展開する。
第2部では、ユーラシア国際映画祭代表の増山麗奈氏の「ライブペインティング」、映像アーチスト・中島興氏の「即興映像上映」をはじめ、バイオリン演奏、ダンサーによるコラボパフォーマンスを実施する。
【日時】4月21日/14時-16時30分
【会場】専修大学 神田キャンパス731号室(東京都千代田区神田神保町3-8)
【資料代】1000円
【問い合わせ】TEL:070-6425-4217(担当:加藤)
◆日本作品を募集
ユーラシア国際映画祭が「アムールの秋映画祭」で企画した「日本フィルムデイズ」では、日本からの公募作品を募集している。
【詳細】qq1q.biz/UaBe

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NAB(エヌエービー=全米放送事業者協会)新代表のカーティス・レジェット氏よりビデオメッセージ

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