2019年8月12日

WOWOWが技術トライアル
VENICE使った新作ドラマ ドルビーシネマで試写
4K HDR+アトモスで高度な表現 撮影地のありのままの光とらえる

 WOWOW(東京都港区)は7月26日、ソニーの6Kフルサイズセンサー搭載シネマカメラ「VENICE」を使って4K HDR制作した新作ドラマ『連続ドラマW そして、生きる』の試写会を、「梅田ブルク7」(大阪市北区)のドルビーシネマスクリーンで、ドルビーアトモスを用いて実施した。4K放送の開始(2020年12月)に向け、より高度なドラマ表現につなげるための映像音声技術トライアルの一環で、前回の作品『連続ドラマW 坂の途中の家』の4K HDR試写に続くものだ。〈続きは本紙で〉

2019年8月12日号 主な記事

 ●ライト工業とIMAGICA Lab.が安全教育用VR CGコンテンツを共同制作
 ●日本テレビなど3社が提供/ドラマ連動型AI会話サービス
 ●SIGGRAPH2019報告(1)/CG制作環境一段と多様性
 ●九州放送機器展2019レポート最新機器・技術が集結
 ●プロテラスが大型LED設置面積18年実績で国内トップ

CATV/CS

● CATVでオンライン診療 J:COMが9月から 福岡と東京で実証実験
● ドラマ同時生放送に挑戦 17日の花火大会に合わせて/CNCIグループとメ~テレ
● 料金据え置きのままネット速度をアップ/ケーブルテレビ品川

プロダクション

● 安全教育用VR CGコンテンツを共同制作/ライト工業、IMAGICA Lab.

デジタル映像

● SIGGRAPH2019報告(1) AIは汎用技術、HMDはAR用に進化 CG制作環境 一段と多様性

インターネット/通信

● ドラマ連動型のAI会話サービス/日本テレビなど3社が提供

プロ機器

● 小型の片手持ちスタビライザー DJIがミラーレス用に発表 被写体追尾機能を搭載
● 英ファブリクス社をグループ化 世界規模の事業展開に対応/リーダー電子
● 「九州放送機器展2019」開催 157社が出展、2676人が来場 4K HDR、IPライブ制作に関心

ディスプレー/大型映像

● 大型LEDディスプレー設置面積 18年実績で国内トップ/プロテラス
● 東京2020五輪1年前セレモニー 大型映像とマッピングで演出

映画/番組/CM

● 映画「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯」 沖縄基地反対を唱えた政治家の生き様

総合

● WOWOWが技術トライアル VENICE使った新作ドラマ ドルビーシネマで試写
● スカパーJSATが第1四半期決算 営業収益345億円 減収減益
● 「福島わらじまつり」の中継 NCVが福島-米沢間で4K生配信を実証実験
● 防災訓練用のVR映像を開発 臨場感ある内容で高い実効性/理経が東京海上グループと協業

イベント一覧

●全映協フォーラム2019 in 幕張 11月14日に開催 地方コンテンツの魅力訴求

全国地域映像団体協議会(全映協)は、「全映協フォーラム2019 in 幕張」を11月14日に千葉市美浜区の幕張メッセ国際会議場で開催することを決定した。
全映協は、全国の地方に基盤を置く映像関連団体が、地域を越えた情報交流促進を掲げ、新たな映像プロダクション像を求め活動している。
各種のコンテンツ発信は、インターネットを用いれば地域から世界へ簡単に発信できるなど、映像を取り巻く環境は多様性を増している。さらに国では日本の魅力を効果的に海外へ発信する事業も展開。この事業に同協会加盟団体も参加し、地方の魅力を海外へ発信している。
全映協フォーラム2019は「地方から映像配信の時代」をテーマにし、例年以上に各種映像コンテンツを駆使して、地方の魅力や可能性を国内外にアピールする大会を目指す。
今回のフォーラムでは、経産省から「コンテンツの現状と課題」、総務省から「コンテンツ政策の動向」について、それぞれ講演。また、日本映画テレビ技術協会によるプレゼンテーションを予定している。
引き続き、「全映協グランプリ2019」の結果発表・表彰式を実施し、フォーラム終了後には懇親会を開く。
・全映協グランプリの作品募集
全国地域映像団体協議会は、「全映協グランプリ2019」の作品募集を開始した。
応募対象は、2018年度(18年4月-19年3月)完成(学生部門は19年8月までに完成した作品)の国内作品で、各地域映像団体の推薦・応募によることが条件。
応募分野は、①番組部門②CM・キャンペーン部門③学生部門(高等学校・専門学校・短大・大学の部)④地域振興コンテンツ部門⑤デジタルコンテンツ部門の5部門となっている。
応募締め切りは8月30日18時必着。
【応募方法】
▽応募作品の収録媒体=1作品ごとにDVD5枚▽必要情報を記入した応募用紙5部(地域振興コンテンツ部門については「映像コンテンツ」とその「効果を検証した資料」を同時に5部提出)▽審査手数料(1作品につき1万円、学生の部は無料/地域映像団体単位で応募・振り込むこと)
【作品・応募用紙送付先】道洋行内 石川県映像事業協同組合事務局(石川県金沢市松島2-191)


●釜山映画祭の見本市に出展 個別ミーティング実施 映画企画を募集/VIPO

映像産業振興機構(VIPO)は、経済産業省「令和元年度新コンテンツ創造環境整備事業(ビジネスマッチング事業)」のもと、今年度から映画プロデューサーの「企画ピッチ参加プログラム」をスタートさせた。その一環として、10月に韓国で開催される釜山国際映画祭の併設見本市「Asian Film Market」にVIPOブースの出展が決定。そのブースにおいて、ピッチング(個別ミーティング)をする映画企画を募集している。
釜山国際映画祭では、企画マーケット「Asian Project Market(APM)」が開催されている。そこでは、世界中から応募された数多くの長編映画企画の中から選ばれた約30企画のプロデューサーと監督が、世界から招待された出資者、映画祭担当者、プロデューサーなどを相手に、企画ピッチングを実施する。
Asian FilmMarketへ参加することは、APM同様に企画をアピールする絶好の機会となる。同見本市の開催期間中、VIPOブース内にミーティングテーブルを設け、そこで各国の映画関係者などと個別に応対する。ミーティング時間は、1件あたり30分。原則、事前のミーティングアポイントなどは各自で行う。
企画決定後、参加者に向けたオリエンテーションを実施する予定。応募締め切りは8月27日17時まで。
【見本市開催期間】10月5-8日
【会場】韓国・釜山 BEXCO Exhibition Center(VIPOブース内)
【募集企画数】3-5企画(応募書類に記載された内容を踏まえ、参加条件を満たしているかなどを考慮し、審査・選考する)
【詳細】https://www.vipo.or.jp/news/22480


●CM接触と来店との関係 視聴データ活用を考察/次世代メディア研究所

次世代メディア研究所は、セミナー「位置データでテレビは甦る!? ~CMのCVを説明できる時代へ~」を8月23日に開く。
テレビの視聴データを活用する新たなマーケティングの1つとして、CM接触と店舗来店との関係を明らかにするシステムが登場した。どの時間帯、どんな番組にCMを出稿すれば、効果が得られるかを『見える化』すると、CMの出稿の仕方が大きく変わる。
今回のセミナーでは、テレビCMとOOH(Out of home)などを連携して広告効果を上げるなど、位置情報の活用で最先端をいく2社の取り組みを報告する。
講師は、電通デジタル広告事業プラットフォーム2部部長の秋元健氏と、シナラシステムズジャパン ヴァイスプレジデントの松塚展国氏。
【日時】8月23日/16時-18時30分
【会場】ネオマーケティング セミナールーム(東京都渋谷区南平台町16-25 養命酒ビル)
【受講料】法人会員契約の企業は契約人数まで無料、一般参加は2万円
【申し込み】http://jisedai-media.main.jp/home/reception

連載

異変 テレビ広告費 キー5局の各課題 視聴率上昇も広告費減

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