2019年9月16日

J SPORTS
ラグビーW杯 全48試合 4Kで生中継
IGBSのホスト映像ベースに 注目2試合で4K独自中継
現地に簡易スタジオ設けユニ制作

 スポーツテレビ局のJ SPORTS(東京都江東区)は、9月20日に開幕する「ラグビーW杯2019」で、全48試合を4Kで生中継する。ホストブロードキャスターであるIGBS(International Games Broadcast Services)が制作するホスト映像をベースに、「スカパー4K」で放送するものだ。NHKはBS8Kで3試合、BS4Kで6試合(地上波含め全31試合)、BS日本は4Kで10試合以上(同全19試合)放送する。〈続きは本紙で〉

2019年9月16日号 主な記事

●アスク出版/映像を使った語学教材を制作
●BS放送の新事業者が決定/よしもと、松竹東急など4者に
●FPGAメーカーの米ザイリンクスが最新技術を解説
●グラスバレーがST 2110によるIPライブ制作を披露
●JR西日本が「可変案内サイン」「駅空間演出」を実証実験

放送

● ラグビーW杯 全48試合 4Kで生中継/J SPORTS
● BS放送の新事業者が決定 よしもと、松竹東急など4者
● BS/CS 110度スカパーに番組供給 全スカパー契約者が加入可能に/WOWOW
● 秋編成 各局の戦略(中) TBS若返り 視聴率低下も広告収入安定 若年層開拓

プロダクション

● 映像を使った語学教材を制作 プラットフォームでの展開目指す/アスク出版

プロ機器

● VTuberが主演するドラマ制作で製品が活用/ブラックマジックデザインが発表
● IBC2019で発表 IP制作、4Kライブ・シネマ フルサイズセンサーの新4Kカメラ/ソニー
● 12G対応4K小型ライブスイッチャー IBCで出展/パナソニック
● PoE対応のHDBaseT グラフィックカードを発売/エーディテクノ
● 多角度からの自撮り機材 ミラーレスカメラで運用/シネマックスが開発
● ST 2110でIPライブ制作 複数社の機材を接続して実演/グラスバレー

ディスプレー/大型映像

● 高輝度レーザー光源DLPプロジェクター 4K解像度で5万ルーメン実現/パナソニック
● テラスモール松戸内に最新型のシネコン開設/ユナイテッド・シネマ
● 「可変案内サイン」と「駅空間演出」 駅利用者の利便性向上へ/JR西日本が実証実験
● 第61回サイン&ディスプレイショウ LEDパネルで空間演出 大型サイネージなど提案

映画/番組/CM

● 映画「帰ってきたムッソリーニ」 喜劇の中にある隠れたメッセージ

総合

● 新しい世界に向かうFPGA 米国で「イノベーション・デー」開催
● スチューダー・ジャパン ヒビノの組織内に統合 サポート体制を強化

イベント一覧

●11月17-20日に「SIGGRAPH Asia 2019」 最新のCG・対話型技術が集結 オーストラリアでの開催は初

最新のCGや対話型技術が集まる「SIGGRAPH Asia 2019」(以下、シーグラフアジア)が、11月17-20日にオーストラリア・クイーンズランド州ブリスベンのブリスベン・コンベンション&エキシビションセンターで開催される。このイベントには、デジタルイメージング、アート、光学、アニメーション、対話性、画像認識、クリエイティブAI、教育、そして新興技術(エマージング・テクノロジー)に関する最新の研究成果とその研究者が集結する。主催者は、60以上の国と地域から1万人近くの来場者を見込んでいる。
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世界各地から集うクリエイターは、発想を相互に交換したり、新しい協力関係を構築したりする。実行委員長のトーマス・ベドナーズ氏は「芸術家や科学者にとって、シーグラフアジアは特別な場所だ。すべてのエネルギーがCGと対話型技術に向かうことは、芸術家や研究者にとって『第2の家』となる。今年のシーグラフアジアは、あらゆる人々に刺激を与えるように注意深く構成されており、逃すことができないイベントになるだろう」と述べている。
オーストラリアでシーグラフアジアが開催されるのは、今回が初めて。夢を描くことによる力と、知識と形の始まりに対するオーストラリア先住民の信ずるところに触発された『ドリーム・ゾーン』をテーマとする。
ベドナーズ委員長は「このイベントは、われわれのすべての夢が収束する場所だ。CGと対話型技術を使って誰もが夢を描ける。技術が芸術、科学、デザイン、工学の可能性を推し進め、われわれの情熱と、われわれが大切にしているものとが、つながるようになる」と述べている。
シーグラフアジアには、アイデア、ソリューション、テーマ、論文の発表や、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を含む作品を発表したい専門家や学術関係者、そして芸術家たちが集まる。
今年はシーグラフアジアとして初のデモシーン・プログラムを実施し、「コモドールC64」(1980年代初頭の8ビットPC)を使ってグラフィックスが学習できる。
開催地のオーストラリアは、ポストプロダクションやVFX(特殊視覚効果)産業が盛んで、多くの新興企業がクイーンズランド州に拠点を構える。国内経済の堅調な成長は、ILMやミルフィルムなどの国際的な企業を引き付けた。
オーストラリアの主要なスタジオには、アニマルロジック・エンタテインメント、Alt・vfx、カッティング・エッジ、メソッド・スタジオ、ルマ・ピクチャーズなどがある。また、没入型技術の主導的研究機関でもオーストラリアは知られている。
シーグラフアジア参加登録は、専用ウェブサイト(sa2019.siggraph.org/registration)からできる。なお、早期割引は9月28日に終了する。
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主な講演者
◆ドナ・J・コックス教授
米イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の教授で、データ可視化とサイエンティフィック・ビジュアライゼーションの草分け的存在で、コンピューターアーチスト、デザイナー、作家として国際的に知られる。今回は「地理空間マッピングの革命」と題した基調講演に登壇する。
同教授は、芸術・デザイン学部における初のマイケル・エイケン寄付講座教授であり、先端可視化研究所(AVL)の所長、同校に設立されている国立スーパーコンピューター応用研究所(NCSA)の研究教育担当副センター長でもある。また、NCSAの芸術メディア(eDream)研究部門にある新興デジタル研究教育施設の施設長も務める。
◆ジェフリー・ショー氏
ニューメディア・アート登場以来活躍しており、1960年代の映画とインスタレーションのパラダイムを現在の技術に基づき仮想化した形式に拡大した。ショー氏は「現在、過去、現在の未来-デジタルメディア・アートの具体化された実践」について講演する。
◆インディゴ・キレツ氏
VRとVFXアーチストであり、継続教育、CGリソース、デモシーン・コミュニティーの提唱者でもある。同氏はデモシーンを通じてCGを学び、2000年代半ばは産業用VRに従事した。
その後、手続き型植生および景観生成のテクニカルアーチストとしてピクサーに入社、『ブレイブ(邦題=「メリダとおそろしのもり」)』でVES賞を受賞した。その後、VR短編作品のVFXスーパーバイザーとしてOculusに参加し、VRアニメーションツール「Quill」を開発した。
キレツ氏は、CGに関する記事を100本以上発表している。また、CGのソーシャルプラットフォームであるシェーダートーイの共同設立者であり、400を超えるシェーダーを提供している。
【シーグラフアジア2019の詳細】https://sa2019.siggraph.org


●ブライトコーブが無料セミナー 動画マーケティングを学ぶ パネル討論も 事例を交えて解説

ブライトコーブは、企業の広報担当者、動画マーケティング担当者、動画制作担当者などを対象にした無料セミナー「VIDEO MARKETING SALON~改めて考える 動画マーケティングの最適化~」を9月26日に開く。
講演「カスタマージャーニーから考える、動画マーケティングの最適化」(ブライトコーブ/大野耕平氏)では、動画広告などを含み51種類の使い方が存在すると言われている「動画」について、どのようなものがマーケティング施策に寄与するのか、事例を交えて解説する。
「海外事例から見る、動画の大量制作に必要な考え方」(90 Seconds Japan/南健一氏)では、5年後には今の倍以上の規模になると予測されている日本の動画広告市場において、現状の体制や手法でその本数を作ることは難しくなることから、海外企業の事例をもとに、大量に作るために必要な考え方や進め方、コンテンツなどについて学ぶ。
続いてパネルディスカッションを開き、具体的な対策について意見を交す。パネラーは、三井住友DSアセットマネジメント/阿部勲氏、オリックス グループ広報部宣伝チーム主任/大塚孝裕氏、90 Seconds Japan セールスグループリーダー/太田壮風氏、モデレーターは、ブライトコーブ/大野耕平氏。
【日時】9月26日/15-18時
【会場】LEAGUE神保町 Event Space(東京都千代田区神田神保町2-3-1 神保町ブックセンター1階)
【定員】50人
【申し込み締切】9月23日
【詳細・申し込み】videomarketingsalonoptimisatio.splashthat.com


●スチューダー・ジャパン ヒビノの組織内に統合 サポート体制を強化

ヒビノプロオーディオセールスDiv(ヒビノ)は、サポート体制の強化と業務の効率化のため、ヒビノグループのスチューダー・ジャパン-ブロードキャストを10月1日付で組織内に統合する。これにより、スチューダー・ジャパン-ブロードキャストが取り扱いをしているSTUDERや映像商品の販売およびサポートは、今後ヒビノプロオーディオセールスDivが担う。
【統合による組織変更】
▽ [統合前] スチューダー・ジャパン-ブロードキャスト 営業部(STUDER製品)↓ [統合後] ヒビノプロオーディオセールスDiv東京第一営業部ブロードキャスト営業チーム
▽ [統合前] スチューダー・ジャパン-ブロードキャスト 映像システム部↓ [統合後] ヒビノプロオーディオセールスDiv映像システム部(新設)


●第47回勉強会を10月4日に開催/映テレ協会 大阪支部

日本映画テレビ技術協会(MPTE)大阪支部は、「MPTE第47回勉強会」を10月4日に開く。テーマは、①「Video over IPの基礎とその最新動向について」(グラスバレー)、②「Pixellotカメラによる中継制作の概要とAIカメラの可能性」(アイネックス)、「NHKアーカイブス 16ミリフィルムの4K化、そしてカラー化の取り組み最前線」(NHK知財センター)となっている。
【日時】10月4日/13時-17時30分
【会場】毎日放送 M館(本館)1階 ちゃぷらステージ(大阪市北区茶屋町17-1)
【参加費】協会会員は無料、非会員2000円
【詳細・申し込み】http://www.mpte.jp/outline/bukai/mpte/-4 7.html


●CM出稿の新方式「ASS」 今後の広告取引を展望/次世代メディア研究所がセミナー

次世代メディア研究所は、2019年セミナー「ASSの挑戦~今後の広告取引を展望する~」を9月27日に開く。
テレビの広告出稿での新方式・ASS(Advance Spot Sales)が注目されている。これは、スポット枠に設定されたCM枠を、各種視聴データに基づき15秒CM1本単位で購入できるシステム。CMの効果を上げる施策の1つで、今夏に開発された「枠ファインダ-」により、ASSはさらなる進化を始めている。
この取り組みで、テレビ広告費の下落に歯止めはかかるのか、スポンサーの要求にテレビはどこまで応えられるのか、広告取引はどう進化していくのか-。日本アドバタイザーズ協会(JAA)電波委員会委員長とASSをつくり出した日本テレビの担当者により、テレビ広告の現状と今後の可能性を議論する。
講師はJAA常務理事 電波委員会委員長の小出誠氏と、日本テレビ放送網 営業局総合営業センタースポット班デスクチーフの巽直啓氏。モデレーターは次世代メディア研究所の鈴木祐司代表。
【日時】9月27日/16時-18時30分
【会場】ネオマーケティング セミナールーム(東京都渋谷区南平台町16-25 養命酒ビル)
【受講料】法人会員契約企業は契約人数まで無料、一般参加は2万円
【詳細・申し込み】http://jisedai-media.main.jp/home/seminar


●セミナー「米国市場でのアニメ関連IP展開戦略」

映像産業振興機構(VIPO)が9月25日に開く。DeNA、バンダイナムコスタジオ、ブシロードで北米向けのIP(知的財産)展開をしてきたブシロード社執行役員の中山淳雄氏を迎え、北米における成功するIP展開のヒントを北米のアニメイベント、動画配信、モバイルゲーム市場の動向、およびアニメ関連IPの歴史と実体験に基づき、その成功と失敗事例を踏まえて講演する。
【日時】9月25日/午前の部:10-12時(午後の部は申し込み終了)
【会場】VIPO ホールR(東京都中央区築地4-1-1 東劇ビル2階)
【定員】50人
【参加費】無料(事前申込制:期限9月18日まで/定員に達し次第終了)
【詳細】https://www.vipo.or.jp/news/22551

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