イベント

2019/06/242019年6月24日

●第56回 ギャラクシー賞 ETV特集がテレビ部門大賞/各放送批評懇 各賞を表彰

放送批評懇談会は、「第56回 ギャラクシー賞」の贈賞式を5月31日に東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで開いた。4部門(テレビ部門、ラジオ部門、CM部門、報道活動部門)の大賞、優秀賞、選奨を当日発表したほか、志賀信夫賞、テレビ部門個人賞・特別賞・フロンティア賞、ラジオ部門DJパーソナリティ賞、マイベストTV賞を表彰した。
各賞は次のとおり(選奨は除く)。
【テレビ部門】
★大賞▽ETV特集「静かで、にぎやかな世界~手話で生きる子供たち~」(NHK)
★優秀賞▽金曜ナイトドラマ「dele」(テレビ朝日)▽オトナの土ドラ「結婚相手は抽選で」(東海テレビ放送/共同テレビジョン)▽ETV特集「誰が命を救うのか 医師たちの原発事故」(NHK)
★フロンティア賞▽スローな武士にしてくれ(NHK/オッティモ/NHKエンタープライズ)
★特別賞▽BS1スペシャル「ボルトとダシャ マンホールチルドレン20年の軌跡」(NHK/えふぶんの壱/NHKエンタープライズ)
★個人賞▽菅田将暉
【ラジオ部門】
★大賞▽私宅監置・沖縄~扉がひらくとき~(ラジオ沖縄)
★優秀賞▽午後はとことん よろず屋ラジオ「許せない!特殊詐欺 絶対にだまされないぞスペシャル」(福井放送)▽「J-WAVE 3 0th ANNIVERSARY SPECIAL RINREI NATIVE MUSIC JOURNEY」(J-WAVE)▽TBSラジオ年末交通情報~おまけ付き~(TBSラジオ)
★DJパーソナリティ賞▽鬼頭里枝「テキトーナイト!!」(静岡放送)パーソナリティ
【CM部門】
★大賞▽スカパーJSAT 基本プランシリーズ「スカパー堺議員シリーズ」(スカパーJSAT/電通/電通クリエーティブX)
★優秀賞
[テレビCM] ▽南都銀行 相続・遺言信託 シリーズ「南都家の一族」(南都銀行/博報堂関西支社/クレイ)▽三井住友カード企業シリーズ「Thinking Man編」(三井住友カード/電通/TUGBOAT/東北新社)
[ラジオCM] ▽群馬マスコミ3社(上毛新聞社・群馬テレビ・エフエム群馬)特殊詐欺ゼロキャンペーン「無許可編」(エフエム群馬/群馬テレビ/上毛新聞社)
【報道活動部門】
★大賞▽1980年から現在も続くハンセン病に関する報道および活動(山陽放送)
★優秀賞▽ドキュメンタリー「マザーズ」を起点とした特別養子縁組の継続報道7年(中京テレビ放送)▽ガイアの夜明け「マネーの魔力」(テレビ東京)
【志賀信夫賞】今野勉
【マイベストTV賞第13回グランプリ】「チコちゃんに叱られる!」(NHK/NHKエンタープライズ/共同テレビジョン)


●デジタルサイネージアワード発表 NTTドコモの作品が大賞 外国人向け観光情報サービスのPR実施 渋谷で「だまし絵ムービー」

デジタルサイネージコンソーシアム(DSC)は12日、「デジタルサイネージジャパン2019」(関連記事15面)の会場内で「デジタルサイネージアワード2019」の受賞作品発表会と表彰式を開いた。同アワードは、公募したデジタルサイネージ(サイネージ)作品の中から優秀な作品を選出・表彰することで、市場のさらなる活性化を目的に実施している。
19年度は、前年に10回目を迎えたこともあり、部門を刷新。5月最終週の審査会で、グランプリ、準グランプリ、クリエイティブ部門賞、テクノロジー部門賞、IoT AI部門賞、広告部門賞を選出した。応募作品は全体として、クリエイティブのレベルが高いだけでなく、新しい技術やコンテンツ共有の仕組みが普及浸透していく勢いが感じられたという。
グランプリ作品は、NTTドコモ、ADKマーケティング・ソリューションズ、ADKクリエイティブ・ワンによる『WOW!NINJA in SHIBUYA』が選ばれた(「クリエイティブ部門賞」「広告部門賞」を同時受賞)。
これは、NTTドコモの訪日外国人向け観光情報サービス「WOW! JAPAN」の認知拡大施策として、渋谷の交差点で巨大フルカラーLEDサイネージの「渋谷 MODIビル ソニービジョン」を駆使した「だまし絵ムービー」。主に信号待ちの時間に外国人観光客をターゲットに、昨年11月10日から約1カ月実施された。
会場で表彰を受けたNTTドコモのプロモーション部戦略担当の猪嶋李佳氏は「調査によると、外国人の約6割が今でも日本に忍者がいると信じているという。そこで忍者が出現して数々の忍法を披露するエンターテインメントを公開したところ、多くの外国人観光客から驚きの声や歓声、拍手が巻き起こった。国内だけでなく、台湾のテレビ情報番組でも紹介された。グランプリに選ばれ光栄」と話していた。
審査委員長の中村伊知哉(DSC理事長、慶応大学教授)氏は「大型LEDビジョンを使っているが、プロジェクションマッピングにも見える演出は見事だった。東京五輪へ向けてさらに訪日外国人は増える傾向にあり、今後も外国人向けのイベントには期待したい」と話した。
準グランプリには、電通の『ジュラシック・ピラー』が選ばれた。これは、同名映画のプロモーションに都営地下鉄大江戸線・六本木駅のホームビジョンを利用したイベントである。駅サイネージの機能を拡張して、家族層や若者の取り込みに成功しターゲットの拡大に寄与した。SNSでも拡散され、70以上のネット媒体を中心に記事が紹介されたという。
このほかの受賞作品と受賞者は次のとおり。
【クリエイティブ部門賞】▽「NamuNamu2.0」サイバー南無南無▽「Shinjuku City Visualize」superSymmetry by omnibus japan
【テクノロジー部門賞】▽「交通広告デジタルサイネージ入稿データ共有プラットフォームTADSS(タッズ)」JR東日本アイステイションズほか全国交通広告媒体社23社局▽「Jリーグデジタルスタジアム」日本プロサッカーリーグ、NTT
【IoT AI部門賞】▽「おしゃべり案内板」NTTドコモSayaプロジェクト▽「5G PROJECTION CAR」NTTドコモ、カケザン、イメージソース
【広告部門賞】▽「メディアミックスの取り組み」ビズリーチ▽「マックシェイクカルピス TV×SNS(twitter)×OOH(デジタルサイネージ)3メディア連動企画」日本マクドナルド


●中海テレビ/SCNの高橋孝之氏が放送文化基金賞を受賞

第45回放送文化基金賞(個人賞)に中海テレビ放送取締役副会長、サテライトコミュニケーションズネットワーク(SCN)代表取締役の高橋孝之氏が選ばれた。CATV業界では初の受賞になったという。高橋氏は、30年間にわたり地域・住民との協働による番組作りでCATV界をリード、全国120局以上に採用された緊急情報サービスで減災に貢献したことが評価された。


●AV製品のアワード 映像音響部門で金賞/ベンキュージャパン

ベンキュージャパン(BenQ)は、DLP 4Kプロジェクター「HT3550」と「HT5550」が、国内最大級のオーディオ・ビジュアル・アワード『VGP2019 SUMMER』(音元出版主催)における映像音響部門のカテゴリーで金賞を受賞したと発表した。さらに、発光高効率、広色域、耐久性を実現した独自のレーザー光源システム「BenQ BlueCoreレーザー技術」が「VGP2019 SUMMER開発賞」を受賞したほか、6製品が入賞した。


●「disguise」の機能解説 デザインや演出を3Dで視覚化/アークベンチャーズがセミナー

シンユニティグループのアークベンチャーズは、プロデューサー、ディレクターを対象に、同社が販売する「disguise(ディスガイズ)」の機能や活用方法を伝えるセミナーを7月10、11日の両日開催する。
disguiseは、さまざまなショーイベント・ライブなどにおけるステージデザイン、映像・照明演出など、プロダクションのあらゆる段階をリアルタイムに視覚化できる3Dシミュレーションソフトを統合したメディアプラットフォーム。
3D空間上に3Dオブジェクトを配置し、デザインや演出を事前にシミュレーションすることができる。実際にステージを組むことが難しい場合でも、コンテやイメージパースでなく、リアルタイムの映像でプレビジュアライズし、実際の状態に近い視点で確認が可能になっている。
シミュレーションした内容を、そのまま本番に持ち込むことができ、それによって時間と予算の大幅な節約につながる。さまざまな外部機器との連携により、先進的でクリエイティブなインタラクティブ演出や、大規模なショーのコントロールも可能にする。
【日程】7月10、11日/各回約2時間
【会場】東京都千代田区六番町1-9 シンユニティ東京ラボ
【申し込み】forms.gle/8DzzgHEeALBzJUDq6
【問い合わせ】info@ark.ventures
なお、オペレーター、映像会社、レンタル会社などを対象とした「テクニカルセミナー」を8月に実施する。
【日時】8月7-9日/10-18時(予定)
【会場】東京都江東区大島2-32-8 シンユニティ東京
【問い合わせ】info@ark.ventures


●7月9日に特別セミナー 企業経営でのAI活用 専門家が解説/JAVCOM

日本ビデオコミュニケーション協会(JAVCOM)は、特別セミナー「AIでどう変わる企業経営は ~AI活用がもたらす未来の経営~」を7月9日に開く。
クラウド、ビッグデータ、モノがインターネットにつながるIoTの普及、そして2020年に次世代高速通信5Gが通信インフラにより実現化を目指すなか、各産業でAIの活用が加速化し、われわれを取り巻く環境が著しい変化を迎えてきている。
特別セミナーでは、企業再生の第一人者であり、AIに精通する経営共創基盤(IGPI)代表取締役CEOの冨山和彦氏が登壇し、AI活用で変わる未来経営について講演。今後の企業戦略に役立つ内容になっている。
【日時】7月9日/15時30分-16時50分
【会場】富士フイルム 西麻布ホール(東京都港区西麻布2-26-30)
【参加費】JAVCOM会員社/後援団体会員社5000円、一般8000円
【申し込み締め切り】7月2日
【詳細】javcom.or.jp
【問い合わせ】Eメール=semi@javcom.or.jp


●「WAT2019」開催 世界の短編アニメを上映 女性監督による作品特集 6月29日から下北沢トリウッドで

オフィスH(アッシュ)企画・主催による「世界のアニメーションシアター WAT2019」が6月29日から、開館20周年を迎える下北沢トリウッド(東京都世田谷区)を皮切りに開催される。
海外のショートアニメーションのトレンドを伝える「WAT」は、今年で20年目となる。今回は『ヴィジュアルに、発信する女性たち』と題し、女性監督によるドキュメンタリー・アニメーションを特集。韓国、スウェーデン、そして日本の作品計13本/17話を上映する(鑑賞は有料)。
下北沢トリウッドでは6月29日-7月26日に、3プログラム構成で上映。その後、京都、姫路、名古屋などへ巡回する。7月13-26日には、オフィスHとトリウッドが配給する、文化庁メディア芸術祭・アニメーション部門大賞を受賞した『はちみつ色のユン』(監督:ユング、ローラン・ボアロー)の日本最終上映を実施する。
上映会初日には、出産をテーマとする『Birth』シリーズの企画・総合監督の若見ありさ氏をはじめ、シリーズ作品の各監督が舞台あいさつをする。
また、特別イベント「ママシアター」(7月12日/10時-11時45分)、韓国アニメーション監督のキム・イェヨン、キム・ヨングン夫婦によるトークイベント(7月7日/作品上映後15時30分開始)などを企画している。
【詳細】 http://www.wat-animation.net/


●Tsunami XR社製VR/ARコラボレーションツール、TSUNAMI XR WORKSPACESソリューションセミナー/アスク

VR・AR技術を用いたコラボレーション環境構築を検討する法人を対象として6月28日に開く。複数人でVR・AR空間共有ができる、Tsunami XR社製VR・ARコラボレーションツールの説明、各産業分野での事例報告、さらに体験スペースを用意している。参加無料。
同製品は、2D、3Dドキュメント、各種資料の共有、共有空間内の会議ツールを利用した新しいコミュニケーション方法を体験できる。AR機能ではタブレット端末を使用して、より手軽な製品情報共有や製造現場での活用も可能にする。
さらに新たにリリースしたV5.2の最新機能、機能拡張(操作体験、タブレットモード、ARモードなど)も解説する。
【日時】6月28日/15-17時
【定員】10人(1社2人まで)
【申し込み】 https://www.ask-corp.jp/inquiry/tsunami-xr-seminar.html

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