2025年11月24日

Inter BEE 2025
放送業界に変革の波 進むソフト化・クラウド化
各社が統合型ソリューション
報道・制作サブで採用相次ぐ

━ 今週号(11月24日号)の注目記事はコチラ ━━━━━━━━━━━━━━

Inter BEE 2025 放送業界に変革の波 進むソフト化・クラウド化 各社が統合型ソリューション 報道・制作サブで採用相次ぐ
 電子情報技産業協会(JEITA)が主催する「Inter BEE 2025」が11月19-21日の3日間、千葉市の幕張メッセで開かれた。61回目となる今回のInter BEEでは、ビジネスと設備の両面で、放送業界に押し寄せる変革の波に対応するソリューションが機器展の主役になった。それは、放送コンテンツの多面展開と、放送のビジネスモデルを変革するソリューション。IP化、ソフトウエア化、クラウド化によって放送設備を最小限の投資で運用・維持できることがポイントだ。(続きは本紙でレポート)

激動 放送業界2025① 変わるフジテレビ 厳しさの中に新たな道 コンテンツ単位で投資効果 覚悟の体制切り替え
 放送100年の2025は、業界にとって厳しい1年となった。年明け早々にフジテレビ問題が起こり、増収基調だったテレビ広告費が減少に転じた。「オールドメディア」という言葉が「新語・流行語候補」に挙げられたが、マスメディアへの国民の目が厳しさを増した。衛星放送の退潮やネットの影響力増など放送の後退も目立った。選挙などでマスコミの論調を覆す結果が頻発し、史上初の女性首相誕生もその一例となった。さらに生成AIの進化、検索トラフィックの減少など情報流通も激変の予感が漂う。メディア激動の1年を振り返る。(続きは本紙でレポート)

AI時代の新潮流 マイクロコンテンツ戦略② 秒の経済設計する米メディア企業 最適化された断片で新しい価値接点 静かに転換する支配構造  AIで“視聴者の共感”
 短尺映像でユーザーの関心を引き、そこから長尺コンテンツやライブ配信、EC、イベントへと誘導する。この『秒↓分↓時間』の導線こそが「マイクロコンテンツ経済」の心臓部であり、テレビ局がデジタル時代に再び『トラフィックの主役』となるための希望の道でもある。米国の主要テレビ局やSVODがどのようにこのマイクロコンテンツを使い収益を獲得しているのか、システマティックに戦略を実装しているのか--その実像を解き明かしたい。(続きは本紙でレポート)

※本紙とデジタル版は同一内容です。

2025年11月24日号 主な記事

 ●Inter BEE レポート(1)
 ●IMAGICA GROUP、OLMデジタル AI活用検証プロジェクト「ANIMINS」で技術構築
 ●激動 放送業界2025(1) 変わるフジテレビ
 ●AI時代の新潮流 マイクロコンテンツ戦略(2)
 ●モビリティショー/電気自動車の減速と現実路線

放送

● BSデジタル25周年キャンペーン 5夜連続で民
  放5社コラボ番組/A-PAB
 ・ローカル局コンテンツ促進の「LCB」 FASTで
  の検証開始へ

CATV/CS

● JDSの番組と連動 茨城・結城市のイベントで
  羽田美智子がトークショー
● 信州体験のモニターツアー 食文化交流で地域
  の魅力発見/Goolightが実施
● チャリティーイベント運営 足立区内の子供た
  ちを支援/J:COM足立

プロダクション

● 「AIはアニメ制作のパートナー」 プロジェク
  ト「ANIMINS」で技術構築
  /IMAGICA GROUP、OLMデジタル
● 芝浦にインタラクティブコンテンツ事業を集約
  /TREE Digital Studioが新オフィス

プロ機器

● Inter BEE 2025 放送業界に変革の波 進むソ
  フト化・クラウド化 各社が統合型ソリューシ
  ョン 報道・制作サブで採用相次ぐ
● Inter BEE 2025 レポート(1)
 ・AI、IP、真正性 新エコシステムなどを提案
  /ソニーが描くコンテンツ制作戦略
 ・メディア信号処理プラットフォーム「ignis
  mp」発表/池上通信機
 ・フレキシブルLEDディスプレー 厚さ1.5ミリ 湾
  曲タイプの実機を展示/スタンレー電気が開発
 ・AI活用した編集用新機能 複雑な作業がプレミ
  アで完結/アドビ
 ・フォトレポート 最新機器・次世代技術が一堂
  に
● アンテナ製造工場を新設 V2X通信導入に伴う
  周波数再編で置き換え需要に対応/ミハル通信
● 体験ソリューション中心にイベントJAPANに出
  展/シンユニティグループ
● スバルの工場見学向けに3DVR撮影システム活用
  /キヤノンMJ
● AMD主催のイベントで高性能ノートPCなど展示
  /マウスコンピューター

ディスプレー/大型映像

● 「コモンズ立川立飛」でデジタルサイネージ運
  用/ニシカワ

総合

● ジャパンモビリティショー2025 電気自動車の
  減速と現実路線 実現性示すコンセプトカーに
  転換 電子情報技術との融合に課題
● ショートドラマ領域に特化マーケティング・ラ
  ボ発足/電通が3社と共同で

イベント一覧

● 名古屋市で第1回アニメ映画祭 国際コンペに29カ国から45作品 「アニー賞」と日本初のコラボも 企画マーケットも同時に実施

名古屋市で「第1回あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル」(通称:ANIAFF/主催:同実行委員会)が12月12-17日に開催される(企画・制作:ジェンコ)。
ANIAFFでは、アニメーション業界最高の栄誉である「アニー賞」(国際アニメーション映画協会主催)との日本初のコラボレーション、アニメ業界における多様性と公平性の向上を目指す世界的組織WIA(Women in Animation)の招待が決定。また、新しい才能の発掘に目を向け、世界に放つ作品を創出するための企画マーケット「ANIMART」も実施する。
期間中、世界各国・地域からジャンルや表現方法を超えたアニメーション作品が集結。名古屋市内のミッドランドスクエア シネマ、ミッドランドスクエア シネマ2、109シネマズ名古屋を中核とした上映施設を中心とし、国際コンペティション部門、ニューウェーブ部門など6つの部門で多くの作品を上映。このほか、多彩なゲストを迎えてのトークやワークショップ、シンポジウムなども開く。
同映画祭の幕開けを飾るオープニング作品としては、10月1日に韓国で公開されたばかりのキム・ヨンファン監督最新作『Your Letter』を上映する。
2024年1月以降に完成された40分以上のアニメーション作品であることを条件とした1回目の国際コンペティションの募集には、初めての開催にもかかわらず約3カ月で世界29カ国から45作品が集まったという。その中から、『ひゃくえむ。』、『ホウセンカ』といった日本の作品をはじめとした11作品を上映する。
なお、国際コンペティション受賞作品は、金鯱賞(グランプリ作品)に賞金100万円、銀鯱賞(審査員賞)に賞金50万円、赤鯱賞(観客賞)に賞金20万円および、それぞれにトロフィーが授与される。
【詳細】https://aniaff.com/


● 国立映画アーカイブ「逝ける映画人を偲んで 2023-2024」

日本映画の輝かしい歴史を築き、惜しまれながら逝去された映画人を、故人がかかわった映画作品の上映を通じて追悼する。今回は計84作品(60プログラム)を上映。
【第1期】12月9-26日
【第2期】2026年2月10日-3月22日
【会場】国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU(東京都中央区京橋3-7-6)
【詳細】https://www.nfaj.go.jp/film-program/yukeru202512

連載

激動 放送業界2025(1) 変わるフジテレビ 厳しさの中に新たな道
AI時代の新潮流 マイクロコンテンツ戦略(2) 秒の経済設計する米メディア企業 最適化された断片で新しい価値接点

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