2021年10月4日

毎日放送
パナソニックオープン
「KAIROS」とリモカメでゴルフ中継をライブ配信
異なる3カ所でリモート制作 無人カメラで省人化の試みも

 毎日放送(大阪市北区/MBS)は、9月23-26日に京都・城陽カントリー倶楽部で開かれた男子プロゴルフツアー「パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ」(主催=パナソニック・毎日放送)で、パナソニックの次世代ライブ映像制作システム「KAIROS(ケイロス)」とリモートカメラシステムを用いたインターネット配信を実施した。KAIROS本体を試合会場の放送センターに、コントロールパネルをMBSとGAORA本社に設置し、3カ所でのリモート制作を試みている。〈続きは本紙で〉

2021年10月4日号 主な記事

 ●TSPがオーディオストックで効果音を販売
 ●IBC2021の参加費無料/リアルとオンラインのハイブリッドに
 ●苦悩する「6G」設計(上)/無線技術に関する資料公開
 ●コニカミノルタプラネタリウム満天/自発光するLED素子利用

放送

● パナソニックオープン 「KAIROS」とリモカメでゴルフ中継をライブ配信/毎日放送

CATV/CS

● 知事が県政を語る新番組 10月から6社で放送開始/千葉県ケーブルテレビ協議会
● ライブカメラ機能など加入者向けアプリ追加/知多メディアス
● 国際自転車ロードレース大会に協賛/大分ケーブルテレコム
● Nishiki-2 SDGs映画祭 名古屋市で11月に開催/スターキャット・ケーブル
● ちゅピCOMが合併1周年 ブランディングの強化図る/広島のCATV事業者

プロダクション

● オーディオストックで効果音を販売/東京サウンド・プロダクション

デジタル映像

● バーチャル広告協会 調査研究や情報発信へ/NECが設立、入会募集

プロ機器

● クラウドストレージ「Wasabi」 低価格なS3互換サービス 10月から提供を開始/VGI
● コナミの人気サッカーゲームに照明技術を提供/シリコンスタジオ
● 中国放送の4K HDR中継車 中型サイズで大型並みの運用性/池上通信機が納入
● HBM搭載FPGA ソニー製ライブスイッチャーで採用 4K HDRをリアルタイム処理/ザイリンクス
● 放送用IPネットワークの検証環境 ユーザー機器との相互接続評価も/東京エレクトロンが開設
● Apogee社のUSBマイク用アクセサリー製品を発売/メディア・インテグレーション

ディスプレー/大型映像

● 姿を消す大型有機EL装置 望まれる新型パネルの開発 目地なしで多様な表示に期待
● コニカミノルタプラネタリウム満天 自発光するLED素子利用 新開業のイオン名古屋で稼働
● オリジナルアートなど放映 京都駅、4カ所に液晶マルチ/京都プレミアムvision
● ヒット運営の屋外大型ビジョンで裸眼3D広告映像を放映 第1弾は東京・大阪で実施
● 「新宿ウォール456」運営/JR東日本、JR東日本企画

映画/番組/CM

● 映画「夢のアンデス」 1973年9月の軍事クーデター後のチリ 弾圧の歴史と現在の姿を追う

統計・調査

● 21年8月 薄型テレビの国内出荷数量 前年同月比28.9%減/JEITA

総合

● ヒビノベスコがヒビノと合併
● 苦悩する「6G」設計(上) 無線技術に関する資料公開 5Gの100倍の速度実現に疑問符
● AI開発へ次世代の人材育成 東大大学院で専門講座/ソニー、NECなどの寄付で実施

イベント一覧

「CEATEC 2021 ONLINE」11月末まで発信 カーボンニュートラル、5G、DXが焦点 300社以上が出展/JEITA

電子情報技術産業協会(JEITA)は、幕張メッセ(千葉市美浜区)でのリアル展示会とオンラインを組み合わせたハイブリッド開催を目指してきた今年のCEATECを完全オンライン開催に変更するとしていたが、1日、その内容について発表した。オンライン開催のタイトルは「CEATEC 2021 ONLINE」。昨年に続くオンライン開催となる。
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「CEATEC 2021 ONLINE」は、「カーボンニュートラル」「スーパーシティ&スマートシティ」「モビィリティ」「5G」の4つを重要テーマとして、11月末まで発信する。
10月15日をオープニングデーとし、主催者、来賓メッセージ、キーノートスピーチを実施。メインイベントは19-22日で、出展者による展示ブース、プレゼンテーション、カンファレンス/セミナーを実施する。
また、23-11月30日をアフターイベントとして、展示、カンファレンス/セミナーをオンデマンドで配信する。特別セッションも予定している。
出展社は300社以上が決まっており、これは昨年と同水準。アドビ、ソフトバンク、ポーラ、三菱ふそうトラック・バスをはじめ、約3割が新規の参加だという。
「CEATEC 2021 ONLINE」には、公式サイトで入場登録を完了することでログイン可能となる。展示は、企業エリア、ソサエティー5.0、Co-クリエーションパークの3エリアで構成する。
企業エリアは、出展規模に応じて、プレミアム、スタンダード、ベーシックの3プランを用意。ソサエティー5.0は、カーボンニュートラル、スーパーシティ&スマートシティ、DXの3テーマと連動した展示が展開される。
Co-クリエーションパークでは、国内外の100以上のスタートアップ企業や大学、研究機関が出展する。


IBC2021 参加費が無料 リアルとオンラインのハイブリッド開催に

IBCは、12月3-6日にオランダ・アムステルダムで開催予定の放送・映像技術展「IBC2021」の参加費を無料にするとともに、オンラインのプラットフォーム「IBC DIGITAL」を構築・運営して、ハイブリッド開催にする。
IBC DIGITALは、10月21日から来年3月末まで実施する予定。これはライブイベントと並行して実行されるハイブリッドプラットフォームで、コンテンツを見たり、出展者や他の参加者とオンライン会議をスケジュールしたり、また、出展者のプロフィール確認や、同僚をライブミーティングに招待することで、参加者がIBC体験をつくることができるというもの。
さらに、AI技術でセッション、出展者、製品に対するパーソナライズされた情報を提供するとしている。
これまでの入場パスは、無料のビジターパスと245ユーロのプラスパスの2種類だが、その違いはコンテンツプログラムへのアクセスだった。
今年は、生産とポストプロダクション、コンテンツサプライチェーン、OTT、消費者へのダイレクト(どこでもコンテンツ)、ライブ&リモート生産とイノベーション–の5つをテーマにしている。
基調講演は、ディスカバリーやFOXスポーツ、HBO、オリンピック放送サービスといったスピーカーを予定している。


IPライブ制作における実測定の基礎など解説/リーダー電子が技術セミナー

リーダー電子は、「IPライブ制作における実測定の基礎およびNMOS制御の事例」と題した技術セミナーを10月26-28日にオンラインで開く。
放送システムのSDIからIP化が進む中、IP(ST2110)機器の基本的な接続方法や測定器によるIP測定の基礎、およびNMOS制御の事例をテーマとする。事前登録制(受講料無料)。
内容は、①波形モニターによるIP接続までの実践、②波形モニターによる実機IP測定、③IPパケット監視装置による各測定、④PHABRIX QxLによるIP測定、⑤NMOSの制御の実操作、⑥PTPの設定について。
【日時】10月26、27、28日/14時-15時30分
【定員】各500人
【申し込み・詳細】https://www.leader.co.jp/event/


SDIとIP混在インフラ番組制作の基礎と応用/フォトロンがウェビナー

フォトロンは、SDI/IPリソースが混在するインフラ構築時の課題を解決するEVS社製品を紹介するウェビナー「EVS『IPライブ』プロダクションプロダクトの基礎から応用」を10月13日に開く。
IPを活用した番組制作に対する関心が高まっている一方、SDIとIPのリソースが混在したインフラの構築には、運用や管理面での課題が少なくない。今回のウェビナーでは、このような課題を解決するEVS社IPプロセッシングプラットフォーム「Neuron」、ブロードキャストコントローラー「Cerebrum」について説明する。
参加無料(事前登録制)。
【日時】10月13日/15-16時
【申し込み】https://photron-digix.jp/info/2021/101775.html


「デジタルの日」制定記念 デジタルアートの可能性/DCAJがセミナー

デジタルコンテンツ協会(DCAJ)は、10月10、11日が「デジタルの日」に制定されたことを記念して、オンラインセミナー「デジタルが拓く未来 ~デジタルアートの可能性~」を企画、10月11日に実施する。
同セミナーでは、CG制作の先駆者であり、現在も世界的に活躍するアーチスト、東京大学名誉教授の河口洋一郎氏と、NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)主任学芸員でメディア・アート、サウンドのエキスパートとして国内外の作家の個展なども手掛ける畠中実氏が、進化するデジタルアートの魅力や可能性、デジタルで広がる未来を語り合う。参加無料(事前登録制)。
【日時】 10月11日/15-16時(14時45分にリンクオープン予定)
【形式】オンライン(Zoom)
【定員】100人
【申し込み】https://www.dcaj.or.jp/news/2021/09/1011.html


「デジタルコンテンツ白書2021」発刊セミナー/DXで進むハイブリッド化とグローバル化

◇「デジタルコンテンツ白書2021」発刊セミナー/DXで進むハイブリッド化とグローバル化
デジタルコンテンツ協会(DCAJ)が10月14日に開く。従来とは大きく変貌した2020年の国内コンテンツ産業の市場規模を解説するとともに、「デジタルコンテンツ白書2021」の特集『コロナ禍が直撃、DXに挑戦するライブエンターテインメント』のインタビューや、デジタルコンテンツ白書編集委員長との座談会を通じて、音楽ビジネスの現状と新たな取り組みについて伝える。
【日時】10月14日/14-17時
【形式】オンライン(収録配信)
【参加費】一般7000円、DCAJ賛助会員特典は無料
【申し込み・詳細】https://www.dcaj.or.jp/news/2021/09/WP2021seminar.html

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