2019年1月21日

WOWOW
映像・音声技術向上で新部門 WOW Laboを開設
新サービス開発目指す
3Dオーディオ試写室など 外部クリエイターらと連携

WOWOW(東京都港区)は、東京・辰巳のWOWOW放送センター(東京都江東区)敷地内に新たに設けた局舎「C館」に、技術を軸に新しいコンテンツの開発、放送サービスの品質向上などを図る研究開発部門「WOW Labo」を開設する。3Dオーディオの試写室や4K映像のグレーディング、編集、表示システムなどを設け、これらを活用しながら、映像・音声技術の向上を図る。外部のクリエイターやエンジニアらとの連携を図る場としても機能させ、ここから生まれたアイデアや技術を実験・検証して、新たなサービスを開発。ユーザーへの提供を目指す。〈続きは本紙で〉

2019年1月21日号 主な記事

●SIGGRAPH Asia 2018でプロダクションが研究成果を披露
●ケーブル3団体合同賀詞交歓会 関係者が年頭所感
●CES2019レポート 半導体業界ゲームへシフト
●渋谷のカウントダウンイベント街頭大型ビジョンが活躍

コンテンツビジネス

● 360度の空間音響技術 制作から配信まで提案/ソニーがCESで発表

放送

● 映像・音声技術向上で新部門 WOW Laboを開設 新サービス開発目指す/WOWOW

CATV/CS

● 相互連携で番組制作 地域貢献事業に取り組む/ジェイコム九州、九州朝日放送
┃ 朝の地域情報生番組 AIアナウンサー登場 /J:COM八王子、J:COM日野、J:COM多摩
┃ アイ・キャンがIXオプション/ケーブルキャスト
┗ ケーブル3団体合同賀詞交歓会 ネットワーク高度化を前進

プロダクション

● SIGGRAPH Asia 2018 プロダクションが研究成果を披露 CGやAIの先端技術

デジタル映像

● 「新体感ライブ」でドコモと協業 映像配信プラットフォーム提供/NTTぷらら

プロ機器

● 統合管理ソフトウエアを発売 SDIとIPを1システム運用/朋栄
┃ ライブ配信用ミキサー発売 出演者自身が音と映像を演出/ローランド
┃ DeckLinkを伝送装置に採用 ブラックマジックデザインが発表/クイックリンク
┗ 大阪、名古屋の各会場で約30社が最新機器実演/映画テレビ技術協会が展示会

ディスプレー/大型映像

● 新たな光と映像の演出 御堂筋でのイベントで活用/ウシオライティング
┃ 新年のカウントダウンイベント 渋谷駅前の街頭ビジョンが活躍 5台の大画面で同時放映
┃ 最新鋭のLEDディスプレー フジタ技術センターに設置 立体視映像にも対応/シリコンコア
┃ 音声信号で表示切り替え 災害対策用に実証実験/大日本印刷が新型サイネージ
┗ 「MTV News」 地下鉄の車両内で放映 サイネージの視聴習慣を向上/バイアコムジャパン

映画/番組/CM

● 第42回日本アカデミー賞 優秀賞が発表 授賞式は3月1日に開催
┗ 映画「バハールの涙」 ISISによる犠牲者の悲劇から着想 反抗する女性たちの戦い描く

家電/民生機器

● 音場をパーソナライズ するヘッドホンを発売/クリエイティブメディア
┃ CES2019レポート(1) 半導体業界ゲームへシフト 自動運転実現の遅れ影響
┗ ゲーミングモニターを発売 優れた応答速度/ベンキュージャパン

統計・調査

● 年末年始恒例番組のリアルタイム視聴総数 TV視聴率調査データから推計/ビデオリサーチ

総合

● 視聴データの集約・分析で共同実験 ネット接続TV対象に/在京民放5社
┃ 野生有害獣の対策 通信システム活用/マスプロ電工、日進市などが実験
┃ 国際空港の駅ホーム内で5Gを活用した実証試験/ATR、KDDI、パナソニック、京急電鉄
┃ スポーツを通じて新技術広く届けるチャンスに/映画テレビ技術協会が新年会
┃ 位相差フィルム製造ライン 大型TV向けに来春稼働/日本ゼオンが起工式
┃ 「足元を固めて次の進化を」/JPPA 三上会長が年頭の抱負
┗ 中国・VTEAM社を買収 商品力、営業体制を強化/レイヤードグループ

イベント一覧

●「カメラ内覧会2019」 各社の最新機器が一堂に/三友が29、30日に開催

三友は、1月29、30日に東京・北青山のTEPIAで「カメラ内覧会2019」を開く。入場無料。
三友コーナーでは、最高峰シネマレンズ「Leitz CINE LENSES」、高品質シネマ用NDフィルター「TRUE ND」、録画機能搭載の8Kコンテンツプレーヤー「HyperCUBE R」(参考出展)、小型タイムコードジェネレーター「Tentacle Sync E」、高性能小型カメラ「Dream CHIP -ATOM one-」(参考出展)などを展示する。
「カメラコーナー」および「VRカメラコーナー」では、各社の最新機器をそろえる。
【出展企業】▽アイ・ディー・エクス▽アスク▽銀一▽キヤノンマーケティングジャパン▽DJI▽三和映材社▽JVCケンウッド▽ソニービジネスソリューション▽パナソニックシステムソリューションズジャパン▽ブラックマジックデザイン▽武蔵オプティカルシステム▽キャムキャスト7▽テクニカルファーム▽テクノハウス▽TO GO▽日本ビデオシステム▽マンフロット▽ローランド(協力:ライトアップ)
なお、「三友スーパー蚤の市2019 ~映像・音響機器、機材ケースなどが超お得な2日間~」を同時開催する。
【日時】1月29日/13-18時、30日/10時-17時30分
【会場】TEPIA 先端技術館B1F 会議室(東京都港区北青山2-8-44)
【詳細】www.mitomo.co.jp/news/event-camera-2019


●3次元マルチch音響方式 番組制作ガイドライン解説/NHKエンジニアリング

NHKエンジニアリングシステム(NES)は、「三次元マルチチャンネル音響方式番組制作ガイドライン(ARIB TR-B4 4)技術セミナー」を2月6日に開く。ガイドラインの策定に携わったNHKの音響専門家が、その内容を解説するとともに、会場をプロダクションスタジオに移して、実際の22.2ch音響を聴く。
【日時】2月6日/13時30分-17時
【会場】第2共同ビル南館C会議室(東京都渋谷区宇田川町7-13)/ヌーベルアージュ渋谷スタジオ(渋谷区宇田川町37-13 下田ビル3階)
【受講料】1万5000円(NES友の会会員1万円)、テキストとして「ARIB TR-B4 4」を事前に用意する(ARIB非会員は1部3740円でARIBのウェブサイトからダウンロードできる
【定員】10人(定員を超える応募があった場合、NES友の会会員を優先のうえで抽選)、締め切り1月24日
【申し込み】www.nes.or.jp/seminar_entry_TR-B44


●国内6つの映画祭の受賞作上映イベント/国立映画アーカイブ

国立映画アーカイブは、1月26-27日に上映イベント「ライジング・フィルムメイカーズ・プロジェクト~次世代を拓く日本映画の才能を探して」を開く。
若い才能と映画界との架け橋になっている映画祭が、日本各地で開催されている。このイベントでは、中長編作品を対象に10回以上開催している各地の代表的な映画祭から推薦された受賞作品を上映する。国内6つの映画祭が一堂に集い、次世代の日本映画を開く若い才能と出会える機会となる。
各回、映画祭関係者が作品を紹介する上映前トークを開き、上映後は監督とゲストとのトークを予定している。
【上映作品】
▽「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」国内コンペティション長編部門 優秀作品
▽「カナザワ映画祭」期待の新人監督賞(グランプリ)
▽「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」オフシアター・コンペティション部門グランプリ
▽「ぴあフィルムフェスティバル」PFFアワード グランプリ
▽「福岡インディペンデント映画祭」グランプリ
▽「田辺・弁慶映画祭」コンペティション部門 弁慶グランプリ
【日時】1月26、27日(いずれも11時上映開始)
【会場】国立映画アーカイブ地下1階 小ホール(東京都中央区京橋3-7-6)
【定員】151人(各回入替制・全席自由席)
【料金】一般520円/高校生・大学生・シニア(65歳以上)310円ほか
【詳細】www.nfaj.go.jp/exhibition/rfp/#section1-1


●24日に「全国ロケ地フェア」 フィルムコミッションと映像制作者のマッチング

ジャパン・フィルムコミッション(JFC)は、「全国ロケ地フェア2019」を映像産業振興機構(VIPO)の協力で1月24日に開催する。
同フェアは、全国のフィルムコミッション(FC)が一堂に会して、地域で撮影を希望する映像制作者の相談を直接受けることができる、地域FCと映像制作者のマッチングイベント。毎年、映画、テレビ、CM、アニメ、スチールなどの制作者が、ロケ地情報や地域連携を求めて訪れ、全国のFC担当者と交流している。
参加費無料(事前申し込みは不要)。意見交換会では、地域の特産品も用意する。
【日時】1月24日/13時-20時30分(意見交換会19時30分-20時30分)
【会場】VIPO内(東京都中央区築地4-1-1 東劇ビル2階)
【問い合わせ】Eメール=jfc@japanfc.org

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