2021年10月25日

東京サウンド・プロダクション
多拠点ファイル共有を強化 安定した高速通信
閉域網と10Gbps回線を併用
ビデオセンターや本社など全拠点を接続

東京サウンド・プロダクション(TSP、東京都港区)は、ポストプロダクション部門であるビデオセンター「西麻布スタジオ」「EX+スタジオ」「ソフィアスタジオ」の3拠点をネットワークで接続し、映像・音声素材を共有することで制作能力の向上を図った。同社はこれまでも大容量データを安全に効率よく扱うための取り組みを続けてきたが、昨年春から閉域網を大幅に見直すと同時に10Gbps専用線を導入。設備を効率的に運用し顧客の要望に迅速に対応していく。〈続きは本紙で〉

2021年10月25日号 主な記事

 ●初のプロツールス特化型に更新/東京サウンド・プロダクション MA405
 ●ケーブルラボワークショップ(上) ローカル5G用いた多ch映像配信適応型MBMS検討
 ●米アップルが新製品発表イベント自社設計CPUの新型機登場
 ●SKIPシティ国際Dシネマ映画祭大賞に初のマルタ作品
 ●シャープがCEATEC出展アイテム内覧会で最新機器を披露

特集

● 4K・8K映像技術展 映像伝送EXPO 特集
・最新の機材・サービスが集結 幅広い産業分野での活用期待
・8K高解像度を実現 有機CMOSイメージセンサー/パナソニック
・リモート映像制作の体験コーナーを設置/アスク・エムイー
・ポスター、シースルーなど 各種LEDディスプレー出展/シーマ
・CM作成用リモート試写 防災用映像伝送システムも/ENWA
・都内⇔幕張8K映像伝送 超低遅延の双方向デモ/ミハル通信
・各種伝送方式に対応 イスラエル社製品をデモ/コイケ
・4K HDMI関連製品 長期安定したシステム実現/ビデオトロン
・KVM over IP製品など セキュアで高性能な伝送/Adder Tecchnology

CATV/CS

● ケーブルラボワークショップ(上) ローカル5G用いた多ch映像配信

プロダクション

● 多拠点ファイル共有を強化/東京サウンド・プロダクション
● 初のプロツールス特化型に更新/東京サウンド・プロダクション MA405
● インカメラVFX技術で Vaundyの新曲MVを制作/AOI Pro.、TREE Digital、ヒビノ

インターネット/通信

● 映像配信高度化機構が解散

プロ機器

● パートナープログラムで販路拡大 動画のビジネス利用拡大を受け/ブライトコーブ
● イーブンタイドのペダルエフェクトを発売/タックシステム
● HDMIインラインコントローラー トリガーを起点に外部装置を制御/エーディテクノが発売
● ダビンチリゾルブ17.4 M1 Pro搭載Macで高速化/ブラックマジックデザインが発表

ディスプレー/大型映像

● 最新のディスプレー関連機器を披露 mini LED次世代製品など実演/シャープが「CEATEC 2021出展アイテム内覧会」
● シャープ開発の透明液晶パネル採用 新型パーテーションを製品化 22年4月から販売/タテイシ広美社
● LEDディスプレー新製品 ブラックSMDを搭載/レイヤードジャパンが企画・開発
● 東京競馬場 ターフビジョンが稼働 JRAでは最大サイズ
● 大井競馬場で恒例ベント イルミネーション実施 新たなスポットも登場
● マッピングイベント ARを駆使した演出を実施/NAKEDと大井競馬場がコラボ

映画/番組/CM

● 映画「モーリタニアン 黒塗りの記録」 米国同時多発テロ後の不当な拘禁を追及

総合

● 米アップルが新製品発表イベント 自社設計CPUの新型機登場 8K編集も可能な新MacBook Pro

イベント一覧

第18回文化庁映画週間 11月6日に上映会を実施 4日にはシンポジウムも

文化庁は、18回目となる「文化庁映画週間」を東京国際映画祭2021期間中(10月30日-11月8日)である11月2-6日に開催する。
文化庁映画週間では、優れた文化記録映画や長年にわたり日本映画を支えてきた人々を顕彰するとともに、記念上映会やシンポジウムなどを実施し、映画を通じて関係者らが集う場を提供する。
6日には「令和3年度文化庁映画賞受賞記念上映会」(午前10時開始)を開く。
上映作品は、『夜明け前のうた 消された沖縄の障害者』(原義和監督)、『きこえなかったあの日』(今村彩子監督)、『二重のまち/交代地のうたを編む』(小森はるか・瀬尾夏美監督)。会場は東京・東新橋のスペースFS汐留、入場無料(事前予約制)。
4日(午後4時開始)には、シンポジウム「1990年代日本映画から現在への流れ」を実施。会場は東京・丸の内の丸ビルホール。入場無料(事前予約制)。
【文化庁映画週間・詳細】https://bunka-cho-filmweek.jp


SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021 国際コンペ大賞に初のマルタ作品 SKIPシティアワードは短編が初受賞

18回目を迎えた「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021」(主催=埼玉県、川口市、SKIPシティ国際映画祭実行委員会、特定非営利活動法人さいたま映像ボランティアの会/以下、「Dシネマ祭」)は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から9月25日-10月3日の9日間、動画配信サイト「シネマディスカバリーズ」でのオンライン配信で開催。最終日の3日には、YouTubeライブでのオンライン授賞式で、グランプリをはじめとする国際コンペティション(国際コンペ)、国内コンペティション(国内コンペ)の各賞を発表した。
―――
「国際コンペ」には、104の国・地域から過去最多となる合計889本の応募があり、1次審査を経て10作品がノミネートされた。
最優秀作品賞(グランプリ/賞金100万円)は、地中海の島国マルタで先祖代々伝統的な漁を続けてきた男が、船の破損をきっかけに漁師の仕事を捨てるか逡巡(しゅんじゅん)する姿を描いた人間ドラマ『ルッツ』(アレックス・カミレーリ監督)が受賞。マルタ製作の映画としては、Dシネマ祭での初ノミネートとともに初のグランプリ受賞となった。
審査委員長の竹中直人氏(俳優、映画監督)は「芝居が見事。本物の漁師の方々だが、主人公の顔つきは、表現せずして表現しているというか、静かに淡々と芝居をしているのにズシっとくる。とにかく好きな映画で、心に深く残った。ひと言でまとめるのはとても難しいが、どこかハードボイルドで、とてもセンスの良い映画。監督の眼差しが、ねちっこくなく、クールでいて熱い。それがたまらなかった」と講評した。
「国内コンペ」には、長編6作品、短編8作品がノミネート。今後の長編映画制作に可能性を感じる監督に対し贈られる「SKIPシティアワード」は、カウンセラーと謎の患者のやり取りを不穏な心理ホラーに仕立て上げた、酒井善三監督の『カウンセラー』が受賞。短編作品の同賞受賞はDシネマ祭史上初の結果となった。
同監督には、次回企画に対し、SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザの映像制作支援施設・設備を利用する権利を一定期間提供する。
優秀作品賞と観客賞は、長編部門『夜を越える旅』(萱野孝幸監督)と短編部門『リトルサーカス』(逢坂芳郎監督)がそれぞれダブル受賞した。この結果も同映画祭として史上初となった。
―――
●受賞結果
【国際コンペティション】
★最優秀作品賞(グランプリ)=「ルッツ」(マルタ)/アレックス・カミレーリ監督
★監督賞=マークス・レンツ監督〈「ライバル」(ドイツ、ウクライナ)〉
★審査員特別賞=「シネマ・オブ・スリープ」(カナダ)/ジェフリー・セント・ジュールズ監督、「ミトラ」(オランダ、ドイツ、デンマーク)/カーウェ・モディーリ監督
★観客賞=「国境を越えてキスをして!」(ドイツ)/シレル・ぺレグ監督
【国内コンペティション】
★SKIPシティアワード=「カウンセラー」(日本)/酒井善三監督
★優秀作品賞 [長編部門] =「夜を越える旅」(日本)/萱野孝幸監督
★優秀作品賞 [短編部門] =「リトルサーカス」(日本、カンボジア)/逢坂芳郎監督
★観客賞 [長編部門] =「夜を越える旅」
★観客賞 [短編部門] =「リトルサーカス」


映画祭向け情報サイト 新たな掲載作品の募集開始/VIPO

映像産業振興機構(VIPO)は、欧州で開発された業界関係者向けオンライン映画視聴プラットフォーム「Festival Scope Pro」に開設したVIPO特設ページにおいて、2022年2月開催のベルリン国際映画祭に向け、新たに掲載する作品を募集している。
VIPO特設ページは、主に海外の映画祭プログラマーに向けて日本映画の視聴機会を提供し、映画祭への選定を促すことを目的とする。第1弾では、7月に開催されたカンヌ国際映画祭期間中から22作品を掲載し、2人の監督を特集した。今回は、その第2弾となる。
「Festival Scope Pro」は、主に世界の映画祭プログラマーが最新作品の情報をいち早くキャッチし、本編を視聴することで、映画祭のプログラミングに役立てるためのプラットフォーム。各国の機関や映画祭が独自ページを開設し、その中でさまざまな作品を紹介している。
今回の応募資格は、日本の劇場公開を予定している実写長編映画およびアニメーション、ドキュメンタリー、短編映画等であること。作品数は25本程度を予定。(応募多数の場合には、視聴層を鑑みて最新の実写長編映画を優先する場合がある)。
掲載場所は「Festival Scope Pro」内VIPO特設ページ(pro.festivalscope.com/label/show/vipo)。掲載期間は22年2月1日から次回更新時まで(次回は22年カンヌ国際映画祭期間を予定)。
参加費は無料。応募締切日は11月17日。
【申し込み・詳細】https://www.vipo.or.jp/news/28246


韓国の放送コンテンツなど 日本に提案するイベント 企業とのオンライン商談も

韓国のストーリーIP(知的財産)、マンガ、放送コンテンツを日本のコンテンツ市場に提案する『2021 K-STORY & COMICS IN JAPAN』の「K-Content Connect Day」が10月29日に、「ビジネスデイ」が11月4、5日に東京・四谷のコリアセンターで開催される。
今回は、10件のストーリーIPと6件の韓国テレビ局・配給会社の主な新作を紹介するイベントおよび、会場からオンラインで韓国のコンテンツ企業との商談ができるビジネスミーティングの2本立てで実施する。
なお、会場だけでなく、10月29日に同イベントのウェブサイト上(https://www.kcomics-jp.kr)でも作品別の紹介動画の視聴が可能になる。
◆K-Content Connect Day
[日時] 10月29日/14-18時
[会場] コリアセンター2階ハンマダンホール(東京都新宿区四谷4-4-10)
◆ビジネスミーティング
[日時] 11月4、5日/実施時間は個別に案内
[会場] コリアセンター2階ラウンジ(オンラインミーティングブース)/事前登録したバイヤーのみ参加可能
【参加申し込み】forms.gle/naP5Ny8DqzfuVfdK6
【問い合わせ】韓国コンテンツ振興院 日本ビジネスセンター/Eメール=koccatokyo@kocca.kr


XR総合展〈秋〉開催 最新の機材・技術が集結 27ー29日に幕張メッセで

RX Japanは、VR・AR・MR(総称:XR)をビジネスのDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に活用できる見本市「第1回 XR総合展〈秋〉」を10月27-29日の3日間、千葉市美浜区の幕張メッセで開催する。
XR総合展は2021年4月に初開催(春展)したが、多くの出展検討企業、来場者から「ぜひ今秋にも開催してほしい」という要望があり、「秋展」の実施を決定したという。
第1回の「秋展」では、最新のXR技術が集結。HMD(ヘッドマウントディスプレー)、体験型シミュレーター、デジタル・ツイン、バーチャルプラットフォームなど、移り変わりと進化が早いテクノロジー業界では、常に最新製品・サービスが誕生している。それらの最新製品を「一度にまとめて」「手に取って」「触れて」「体験」することで、自社の特性に最も合ったサービスの選定が可能になるとしている。
導入事例や最新動向が分かる関連セミナーも実施する。
【会期】10月27-29日/10-17時
【入場】事前登録制(無料招待券を申し込む)。招待券がない場合は5000円
【詳細】https://www.xr-expo.jp


オンライントレーニング「IMAGICAアーチストが教えるEdit&Fusion実践コース」

◇オンライントレーニング「IMAGICAアーチストが教えるEdit&Fusion実践コース」
ブラックマジックデザインが、IMAGICAの編集・制作者をゲスト講師に迎え、「ダビンチリゾルブ17」を使った編集と「Fusion」のトレーニングを実施する。より実践に沿った内容で、プロから直接学べる機会となる。
いずれのトレーニングも受講後に1カ月間アーカイブの視聴が可能となっている。
【日時】▽「Editの基本の考え方」 10月30日/13-16時、「Fusionフェイスレタッチ」 10月31日/13-16時
【受講料】1万1000円(2コース受講の場合は合計2万円/学生は半額)
【申し込み】https://bmduser.jp/training/detail.php?p=p00000140

定期購読についてはこちら毎月4回(月曜)発行

映像新聞を年間購読すると、デジタル版もご覧になれます。
デジタル版は最大5端末までのログインが可能です。

映像新聞は、放送やブロードバンド、デジタルコンテンツプロダクション、映像制作者など映像業界へ向け、ビジネスとテクノロジーの両視点で情報を発信しているビジネスを熱くする専門紙です。
さらに詳しい記事・画像は本紙でご覧いただけます

ご購読のお申込みはこちら

NAB(エヌエービー=全米放送事業者協会)新代表のカーティス・レジェット氏よりビデオメッセージ

お知らせ

ご購読のお申込みはこちら[毎月4回(月曜)発行]