2021年12月27日

消防庁の地デジ活用防災情報配信
長野県須坂市で実証実験
各警戒レベルで避難指示 詳細情報はQRコードから

 総務省消防庁は、地上デジタル放送波を活用した防災情報配信の実証実験を12月9日、長野県須坂市で実施した。同県北佐久郡軽井沢町(11月19日)、長野市(11月30日)に続く実証で、全国7カ所(軽井沢町・長野市・須坂市、東京都中央区・江戸川区・八丈島、兵庫県加古川市)での実証に位置付けられている。同実証実験は、総務省消防庁の検討会が策定した実証計画に沿って、従来からの防災行政無線と同様なことが、地デジ電波によって可能かを検証するとともに、その結果を基にガイドラインを策定することが目的。実証にはIPDC(IPデータキャスト)を用いる。〈続きは本紙で〉

2021年12月27日号 主な記事

 ●Inter BEEレポート(6)
 ●関東大震災映像デジタルアーカイブ/当時の関連映画をウェブサイトで公開
 ●NHKが8K「ゲルニカ」の見学会8K文化財や手術用映像も
 ●テレビ業界この1年
 ●シーグラフアジア2021/フォーラムエイトがVR CGソフトの活用例を示す
 ●東京ドームが大規模リニューアルメインビジョンは4.4倍に

放送

● 8K「ゲルニカ」の見学会 8K文化財や手術用映像も/NHK
● ライブ配信PFに資本参加 新たな視聴体験を創出/MBSメディアホールディングス
● テレビ業界この1年 見え始めた既存ビジネスの限界

CATV/CS

● 先端無線実証プロジェクト 「なごのキャンパス」で体験/スターキャット・ケーブル
● 大阪市と相互連携を強化 映像通じ市民サービス向上/ジェイコムウエスト
● 学習環境を支援特別プラン提供/JCOM北大阪
● BD対応のSTB新製品 4Kチューナー3基搭載/パナソニック 22年3月発売

プロダクション

● MADD.screening 2021 8K/360度映像作品を上映 「内なる宇宙」テーマに募集

デジタル映像

● シーグラフアジア2021 VR CGソフトの活用例を示す/フォーラムエイト
● 「煌めきディスプレイ」展示 実物感の高い映像表示を実現/IMAGICA GROUP
● ドームスクリーンを出展 最先端のプラネタリウム技術/スカイビジョン
● 光の祭典「TOKYO LIGHTS」 デジタルアート作品上映

プロ機器

● Inter BEE 2021 レポート
・ブルーストリームの2製品を発売 最大1秒まで音響を遅延/エーディテクノ
・8Kカメラの光伝送装置 CCUまで最大2キロメートル伝送/アストロデザイン
・競輪配信用の映像技術を披露 AI編集や車載中継装置を独自開発/ミクシィが初出展
・5Gによる映像伝送をデモ IP PAVILIONに出展/朋栄
・IP PAVILION ST 2110中継車を使ったオーディオ連携を実演
・Leitzのシネマレンズ フルHD高速度カメラも展示/三友
・リモート編集システム実演 素材管理、環境構築を一元で提供/メモリーテック
・ハイブリッドキャストフル活用 多彩な情報サービス提供可能に/メディアキャスト
・高速度撮影マルチアングル 同期したスロー再生を実演/メディアエッジ
・周辺機器の新製品が多数 光伝送やリモコンなど/日本ビデオシステム

ディスプレー/大型映像

● 東京ドームが大規模リニューアル メインビジョンは4.4倍に 国内球場で最大級のLED画面
● 代々木競技場が重要文化財に 大型映像システム稼働

映画/番組/CM

● 関東大震災映像デジタルアーカイブ 当時の関連映画をウェブサイトで公開
● 都内全62区市町村の天気 報道番組内で/TOKYO MX
● 映画「安魂 」 大切な人に先立たれた人々の心の再生

総合

● 消防庁の地デジ活用防災情報配信 長野県須坂市で実証実験
● グリーン化に向けて準備が必要 CO2の排出量を低減へ 光通信技術の改善で電力削減

イベント一覧

● 4K専門ch「ケーブル4K」 短編動画コンテスト企画 5分以内 作品の募集を開始

日本デジタル配信が運営する4K専門チャンネル「ケーブル4K」では、『ストーリー性のある、5分以内の短編動画』を全国の映像クリエイターから募集する「Micro Cinema Contest(マイクロシネマコンテスト)」の応募受け付けを開始した。
同コンテストでは、5分以内のストーリー性のある短編動画作品を『マイクロシネマ』と定義。近年のコロナ禍により外出の自由が奪われ、故郷に帰ることさえも困難になった中、「遠くからふるさとを思う気持ち」や、「会いたい人に会えない気持ち」などを『マイクロシネマ』として、映像クリエイターの感性で表現してもらうもの。
応募作品は、映画監督、映画企画・配給プロデューサー、映像制作専門誌の各分野で活躍する3氏が審査。グランプリ(1作品/賞金20万円=4K部門から選出)のほか、6賞を選出する予定。
受賞作品には賞金のほか、ケーブル4Kで特別番組としての放送(来春予定)をはじめ、各動画メディアへの展開など、より多くの人に作品を見てもらえる場を作る。
ケーブル4Kでは、このコンテストを通して作品発表の機会を提供することで、コロナ禍により表現の場が縮小してしまったプロの映像作家から映像制作を始めて間もない人まで、クリエイターの支援につながることを期待しているという。
◆コンテストの概要
【募集期間】2022年3月31日まで
【発表】22年4月下旬
【募集部門】▽ドラマ部門(4K/2K各部門)=日本国内の『地域』特色が伝わるシーン/カット(またはセリフなど)を作品中に含めた5分尺以内の作品▽ミュージックビデオ部門=課題楽曲『見慣れたまち』(作詞・作曲:笹川美和)に合わせて、地域の映像シーンを含めたミュージックビデオ作品
【詳細】microcinemacontest.jp


● 映画資料アーカイブサミット 保存・活用の基本知識学ぶ VIPOがオンラインで開催

映像産業振興機構(VIPO)は、文化庁より「令和3年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業(撮影所等における映画関連の非フィルム資料)」を受託し、来年1月20日に「全国映画資料アーカイブサミット2022」をオンライン(無料)で開く。
同サミットは、映画資料の保存/活用のための基本知識をテーマに、映画資料への理解を深めることが目的。3回目となる今回は、従来のテーマや議論をより深化させるため、多くの事例を解説。また顔の見える参加型サミットを目指し、希望の視聴者は顔出しする形式を想定している。
アーカイブ中核拠点形成モデル事業では、映画資料のアーカイブ化推進において中核となる大学や所蔵館、機関などを拠点化し、一定期間集中的に事業に取り組むことでアーカイブ整備を効率的かつ効果的に促進することを目指している。
【日時】2022年1月20日/10時30分-17時45分
【定員】500人(事前予約制、先着順)
【申し込み締め切り】1月19日まで
【申し込み・詳細】www.vipo.or.jp/news/28640


● 第15回 田辺・弁慶映画祭 グランプリ作品など発表 全国から151作品の応募

田辺・弁慶映画祭実行委員会は11月19-21日の3日間、オンラインで「第15回 田辺・弁慶映画祭」を開催した。
田辺・弁慶映画祭は、和歌山県田辺市で毎年開催される映画祭。名称は開催地である和歌山県田辺市の田辺と、田辺市に縁の深い人物である武蔵坊弁慶に由来している。
今回のコンペティション部門には全国から151作品の応募があり、入選8作品を紀南文化会館(和歌山県田辺市)で特別審査員4人、キネマイスター審査員9人に市民審査員を加えて審査。さらにオンライン配信による視聴者の投票を実施した結果、受賞作品が決定した。
なお、各受賞作品は副賞として「テアトル新宿」(東京都新宿区)、「シネ・リーブル梅田」(大阪市北区)の2カ所で上映される予定。
【受賞作品】
★弁慶グランプリ「ミューズは溺れない」(淺雄望監督)
★観客賞「ミューズは溺れない」(同)
★キネマイスター賞「魚の目」(ますだあやこ/板野侑衣子監督
★俳優賞=若杉凩(「ミューズは溺れない」出演)、倉嶋かれん「B/B(ビーツー)」出演)
★映画com賞「PARALLEL」(田中大貴監督)
★フィルミネーション賞「ミューズは溺れない」(淺雄望監督)
★審査員特別賞「情動」(林隆行監督)

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