2022年1月24日

大阪大学
コネクテッドモビリティ環境実現へ 「放送型情報配信」を研究開発
V-High帯とLTE放送モードで実験 VOD型で待ち時間なし

大阪大学(大阪府豊中市)では、今後本格化する自動運転などを視野に入れ、必要な情報をリアルタイム(低遅延)かつタイムリー(効率的)に取得するための「コネクテッドモビリティ環境」実現の方法として、通信を放送的に利用する「放送型情報配信」の研究開発を進めている。昨年12月15日、IPDCフォーラムの会員有志が協力し、同大学サイバーメディアセンターで、V-High帯(VHF帯の一部)とeMBMS(LTEを使って複数の端末に同時に情報を送信するブロードキャスト技術)による放送型情報配信の有効性確認の実験を実施した。V-High帯の有用性の検証とともに、5G放送モードへの展開も見据えている。〈続きは本紙で〉

2022年1月24日号 主な記事

 ●設立10周年記念アニメを制作統括/Cygames 映像制作室
 ●WOWOWが俳優の短編映画挑戦の企画第2弾を実施
 ●CES2022開催(2)/プラットフォーム狙うGM
 ●神戸ポートタワーでマッピングイベント開催
 ●第45回「日本アカデミー賞」15部門の優秀賞を発表

放送

● 俳優の短編監督挑戦企画第2弾 玉城ティナ、永山瑛太ら5人が参加/WOWOW

CATV/CS

● 災害時の地域支援 横浜市南区と協定/J:COM横浜

プロダクション

● 設立10周年記念アニメを制作統括/Cygames 映像制作室

デジタル映像

● KDDIがXR体験イベント 山手線車両内などで実施 ARアートや観光案内を提供

インターネット/通信

● 新規ビジネスを創出へ 動画配信などの課題解決/理経とEVCが業務提携

プロ機器

● LAWOのIPネイティブコンソール モジュール式で柔軟に構成/オタリテック
● SRTアライアンスに加盟 解析製品を提供/リーダー電子
● 4Kプレゼンテーションスイッチャー/ミックスウェーブが発売
● KAIROSクラウドを実証実験 カーレースを最少機材でライブ配信/パナソニック

ディスプレー/大型映像

● 複合施設「パレットタウン」再開発へ デジタル美術館は移転へ/チームラボ
● 4K対応ディスプレー発売 電子看板向け機能搭載/マウスコンピューター
● 14台の大型LEDビジョン稼働 各種情報提供や空間演出/成田国際空港
● 神戸ポートタワーでマッピングイベント/シンユニティグループが映像制作
● 大阪「セブンパーク天美」 520型LEDビジョン稼働 商業施設内で国内最大級

映画/番組/CM

● 第45回日本アカデミー賞 作品賞など15部門の優秀賞を発表
● 映画「マヤの秘密」 ホロコーストから逃れた女性の復讐劇

家電/民生機器

● 「CES2022」開催 (2) プラットフォーム狙うGM 35年までにトラックをEV化

総合

● コネクテッドモビリティ環境実現へ 「放送型情報配信」を研究開発/大阪大学
● リモートでアニメCGを制作 5G活用した実証実験に成功/ドコモ、スプラッシュトップなど4社

イベント一覧

● CP+2022 初のハイブリッド開催 「どんな状況でも対応して開催」 笠松実行委員長が概要を説明

カメラ映像機器工業会(CIPA)は19日、展示会「CP+(シーピープラス)2022」の開催概要発表会をオンラインで実施。CP+実行委員会の笠松厚雄委員長が報道陣に説明した。
CP+2022は、パシフィコ横浜と公式ウェブサイトでのハイブリッド形式となる。
会期は、会場が2月24-27日の4日間、オンラインが2月22-27日の6日間。22、23日は、プレイベントとして石塚茂樹CIPA会長によるキーノートスピーチ「動画とカメラの未来(仮)」などを配信する。
1月20日時点での出展社数は会場が32社、オンラインが15社。「動画エリア」は今回は設けない。
安全対策として通路を広げゆったりとレイアウトをした。また来場者は日時を事前登録する。
さらに主催者、出展者を含むすべての人は、来場する日ごとに「72時間以内に取得したPCR検査の陰性証明」あるいは、「ワクチン接種証明と24時間以内の抗原検査の結果の両方」を提示する。
笠松氏は会場開催に「強い要望があった」とすると同時に、「コロナ禍での開催には賛否両論がある。中止するのは簡単だが今後も100%の安全はあり得ない。どんな状況下でも柔軟に対応しながら開催したい。今回はそのノウハウを得る第一歩だ」「会場イベントの中止は考えておらず状況次第で制約を強化する」と話した。また、「入場者数の多さは目指さない。安全な開催を最優先にする」と述べた。


● 21年改訂版テキストを中心に 下請法などのポイント解説/放送コンテンツ適正取引推進協議会

放送関連7団体(衛星放送協会、全国地域映像団体協議会、全日本テレビ番組製作社連盟〈ATP〉、日本ケーブルテレビ連盟、日本動画協会、日本放送協会、日本民間放送連盟)などで構成する「放送コンテンツ適正取引推進協議会」は、「よく分かる放送コンテンツ適正取引」オンライン研修会(Zoom使用)を2月8日に開く。参加費無料。
同協議会は、「総務省ガイドライン」第6版、第7版の内容を反映した、『よく分かる放送コンテンツ適正取引テキスト(2021年改訂版)』を取りまとめ公表した。このテキストを中心に下請法などのポイントを解説する。
講師は、池田朋之氏(民放連・下請取引専門部会長/テレビ東京・特別専門委員)、松村俊二氏(ATP・メディアセンター執行理事/共同テレビジョン・権利開発部部長)。なお、研修会終了後にアーカイブ配信(2月10日-3月31日)を実施する。
「放送コンテンツ適正取引推進協議会」は、「放送コンテンツの製作取引適正化に関するガイドライン」の周知・啓発を図ることを目的として設立された。
【日時】2月8日/15時開始(最大2時間程度)
【定員】500人
【研修会の申し込み締め切り】2月1日
【アーカイブ視聴の申し込み締め切り】2月10日
【研修会・アーカイブ視聴の申し込み】forms.gle/dqiyz3kqw7HYpLFb9


● NVIDIA Omniverse製品セミナー クリエイター向けに実施 CG構築作業を体験/アスク

アスクは、CGクリエイター・デザイナーを対象とした「NVIDIA Omniverse体験会」を、日本電子専門学校と合同で1月28日に開く。
NVIDIA Omniverseは、デザイナーやアーチストが使う3Dツールで作られた3Dモデルやシーンを、オフラインのファイル共有ではなく、その場、その瞬間にアプリケーション間でリアルタイムにデザイン共有ができるコラボレーションデザインプラットフォーム。
体験会では、NVIDIA Omniverseの製品概要と必要な動作環境の説明をはじめ、操作を実際に体験できる環境も用意。NVIDIA Omniverseによるコラボレ-ションにより、各種DCC(デジタルコンテンツ作成)アプリケーションからNVIDIA Omniverse上にあるUSDファイルをリアルタイムに操作し、CG構築作業を体験することができる。見学のみも可能。参加費無料。
【日時】1月28日/18時-19時30分
【会場】日本電子専門学校 7号館 7B11室(東京都新宿区百人町1-25-4)
【申し込み締め切り】1月26日17時
【申し込み】www.ask-corp.jp/inquiry/nvidia-seminar.html


● IPプロダクションなど 2月2日に勉強会開く/映テレ技術協会 大阪支部

日本映画テレビ技術協会 大阪支部は、「MPTE第56回勉強会」(オンライン=Microsoft Teams)を2月2日に開き、2つのテーマで最新技術情報を伝える。
講演①は「IPプロダクションの取り組み」(NHK福岡拠点放送局 西田幸治氏)、同②は「第74回技術開発賞&第24回経済産業大臣賞『新クロマキー技術「ニジクロ」の開発』」(関西テレビ放送 金子宗央氏、大西祐輔氏)。参加費無料。
【日時】2月2日/15時-17時45分
【定員】200人
【申し込み】www.mpte.jp/outline/branch/osaka/post-92.html


● J-LOD補助金事業 採択作品 「ドライブ・マイ・カー」 米ゴールデングローブ賞 「非英語映画賞」を受賞

映像産業振興機構(VIPO)は、VIPOが事務局を務めるJ-LOD補助金事業において採択された映画作品『ドライブ・マイ・カー』が、アカデミー賞の前哨戦とも言われる「ゴールデングローブ賞」外国語(非英語)部門において、非英語映画賞を受賞したと発表した。
『ドライブ・マイ・カー』は、村上春樹原作、濱口竜介監督という国際的に注目を集める作品で、J-LOD①「コンテンツ等の海外展開を行う際のローカライズおよびプロモーションを行う事業」に採択された。昨年7月には「カンヌ国際映画祭」コンペティション部門において、日本初の脚本賞をはじめ4冠を受賞している。


連載

検証「テレビ離れ」(下) 新たな方向性 避けられない広告収入の減少 主要な収入源をシフト

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