2022年4月11日

総務省 放送システム委員会
地デジ高度化で第三次検討状況報告 導入放送方式は「LDM」に
伝送パラメーターは変更 新ch確保で「高度化方式」

総務省の情報通信技術分科会 放送システム委員会は7日、地上デジタル放送方式高度化作業班が実施した地上デジタルテレビジョン方式の高度化に向けた技術的な検討状況「第三次検討状況報告」をとりまとめた。放送方式については、①地上放送高度化方式②階層分離多重(LDM)方式③3階層セグメント分割方式--の3つの方式が検討対象となっているが、要求条件に沿った調査検討の結果、高度化方式とLDMに絞られることになった。〈続きは本紙で〉

2022年4月11日号 主な記事

 ●C&R社/映像やゲームなど16の制作チームを統合
 ●プライベート5Gが急展開/ソフト化で装置導入負担が軽減
 ●J:COM電力サービス家庭用コースで「グリーンメニュー」を提供料金の一部で森林保全
 ●パナソニックグループが4法人を統合しB2B展開
 ●チームラボとサムスン電子ジャパンがショールームで5Gスマホ使い体験型イベント

放送

● 地デジ高度化で第三次検討状況報告 導入放送方式は「LDM」に/総務省 放送システム委員会
● 11日から「リアルタイム配信」/民放5系列

CATV/CS

● J:COM電力家庭用コース 「グリーンメニュー」提供 料金の一部で森林保全
● 交通安全活動で協力 豊平警察署から感謝状/ジェイコム札幌
● 横浜市磯子区と協定 災害時の支援を強化/J:COM横浜

プロダクション

● 「C&R Creative Studios」を設立/クリーク・アンド・リバー社
● 「メタバース プロダクション」が本格始動
電通クリエーティブX、東北新社、ヒビノ、電通クリエーティブキューブが共同推進
● 全国ロケ地データベース アプリ開発・運用/VIPO、JFC

デジタル映像

● 5Gスマホで体験型イベント/チームラボ、サムスン電子ジャパン

ディスプレー/大型映像

● アスリート気分を体験 スタジアムツアーを開始/国立競技場
● 大型ディスプレーを活用 新たなアトラクション導入/くら寿司 スカイツリー押上駅前店
● 医療向け高精細モニターや最新のソリューションなど/バルコ「ITEM2022」出展製品披露
● アイキャッチにデジタルサイネージが多数稼働/アシックスの原宿店舗

総合

● プライベート5Gが急展開 より多くの企業に普及すると期待
● 正式入会前に参画可能 「トライアル制度」開始/JEITAの部会・委員会活動

イベント一覧

● 地域コンテンツの祭典 各部門の受賞作品を発表/ケーブル連盟北海道支部・東北支部

日本ケーブルテレビ連盟北海道支部・東北支部は、北海道・東北地区発のコンテンツの祭典である第3回「しばれるアワード」の受賞作品を発表した。
今回は、コンペティション部門21作品、コミュニティ部門10作品、配信動画部門7作品の応募があった。1次審査会を経てノミネートされた作品の中から各賞を決定した。受賞作品は、全国のCATVおよびインターネットで配信する予定。
各部門の受賞作品は次のとおり。
★コンペティション部門
[グランプリ] 「震災から10年『ここから生まれる希望』~今、思うこと。伝えたいこと。~」(仙台CATV)
[準グランプリ] 「脱サラ農民の挑戦 ~北の大地で育むSMILE RICE~」(旭川ケーブルテレビ)
[審査員特別賞] 「アスビト」(ニューメディア米沢センター)
[優秀賞] 「ねぶた師14人合作願いの灯」(青森ケーブルテレビ)
★コミュニティ部門
[グランプリ] 「秋田竿燈まつり2021~今だからこそ知る竿燈の素晴らしき世界~」(秋田ケーブルテレビ)
[準グランプリ] 「あーとふる県美大・タイガー立石展3」(青森ケーブルテレビ)
[審査員特別賞] 「みやぎ昭和ノスタルジック紀行」(仙台CATV)
[支部長賞] 「街ナカ情報発信!てけてけおじゃマップ『函館新外環状道路で函館空港へ!』」(ニューメディア函館センター)
★配信動画部門
[グランプリ] 「Making of Hachi」(秋田ケーブルテレビ)
[優秀賞] 「とっさの英会話居酒屋での接客Level1、2、3」(ニューメディア函館センター)
「ムラケンタの唄う麺Tube」(ニューメディア米沢センター)


● 第7回「JEITAベンチャー賞」決定 電子情報技術産業の発展に貢献へ 受賞企業6社を発表 特別賞も 成長性・波及性・社会性を審査

電子情報技術産業協会(JEITA)は、「JEITAベンチャー賞」の受賞企業6社を発表した。JEITAベンチャー賞は、電子情報技術産業の総合的な発展のみならず、経済発展に貢献しうるベンチャー企業を表彰するもの。これまで計39社が受賞しており、今年が7回目の取り組みとなる。
―――
今回も「JEITAベンチャー賞審査委員会」(審査委員長:荒川泰彦・東京大学名誉教授/特任教授)が成長性(先導性)、波及性、社会性の3つの視点からベンチャー企業を審査・選考した。その結果、AiCAN、インプリム、エイシング、エスケーファイン、otta、ボールウェーブの6社が受賞した。
また今回から特別賞として「Early edge賞」(市場における貢献度は未知数だが非常に高い技術を保有し、将来、大きな成長が期待できる企業を特別賞として表彰するもの)を創設、Mantraが受賞した。
今回受賞したベンチャー企業は今後、JEITAの活動に参画してもらうほか、「CEATEC」への出展やJEITAが主催するシンポジウム・セミナーなどへの登壇、さらにはJEITA会員企業との交流支援などの特典が授与されるという。
受賞企業の概要は次のとおり。
★EITAベンチャー賞
[AiCAN] (川崎市高津区)=昨今の社会課題である児童虐待の問題解決に取り組み、子供の安全を守る業務をサポートする「AiCANサービス」を提供。AIを搭載した業務支援アプリケーションである「AiCANアプリ」を顧客に提供し、各ケースに関する記録、リスクアセスメント、写真などの画像データを登録・共有することで、AIが各ケースの傾向や今後の動向について予測し、児童相談所職員などの「判断の質向上」と「業務の効率化」を実現している。
[インプリム] (東京都中野区)=独自開発の「プリザンターUIエンジン」により、業務アプリケーションを簡便に作成できるプラットフォーム「プリザンター」をオープンソースで提供している。
[エイシング] (東京都港区)=製造業向けに機械制御に特化した独自エッジAIアルゴリズムを研究開発し、超軽量独自AIアルゴリズム「MST(Memory Saving Tree)」をはじめ、巧みなオープンクローズ戦略で主要な技術を特許化した。
[エスケーファイン] (滋賀県草津市)=セラミックス粒子と紫外線硬化剤との材料調合技術と高精度レーザー制御技術を融合することで、世界最高レベルのセラミック造形3Dプリント技術の事業化を実現した。
[otta] (福岡市博多区)=BLE(Bluetooth Low Energy)技術を応用した見守り端末と端末から発信される電波を受信する基地局の組み合わせで、見守り端末が基地局を通過した時間と場所の情報を見守り利用者にアプリ上で伝えるサービスを展開。
[ボールウェーブ] (仙台市青葉区)=「ボールSAW」の原理を活用した微量水分計を開発。既に複数の販売実績を有し、半導体プロセス管理向けで海外大手ファンドリの認定ファシリティ・メーカーと独占販売契約も締結。また、持ち運び容易なハンディガスクロマトグラフを製品化している。
★Early edge賞
[Mantra] (東京都港区)=マンガに特化した自動翻訳システム「Mantra Engine」を開発。マンガの画像データからセリフの文字を抽出し、多言語に自動翻訳する。日本語、英語、中国語、韓国語など14カ国語に対応する。


● アニメータードラフト会議/Tooが作品募集

Tooは、複数のアニメ制作CGプロダクションに一括で就活アプローチできる、CGアニメーターのための動画コンテスト「あにつく2022連動企画 第八回アニメータードラフト会議」の作品を募集している。
題目の作品を応募すると複数のプロダクションが審査。採用候補としてコンタクトしたい応募者に指名が入る。応募資格は、2023年3月卒業予定の学生のみ(応募は2回限り)。締め切りは5月13日。
【詳細】www.too.com/atsuc/y2022/draft.html


● アヌシー国際映画祭併設 マーケットにブース出展/VIPOが参加企業を募集

映像産業振興機構(VIPO)は、経済産業省「令和4年度コンテンツ海外展開促進事業(コンテンツ関連ビジネスマッチング事業)」の一環として、6月14-17日の日程でフランス・アヌシーにおいて開催される「アヌシー国際アニメーション映画祭」併設のマーケット「MIFA」に商談のためのブースを出展する。それに伴い参加企業を募集している。
参加企業は、世界のマーケットへ向けて自社の企画や作品の商談機会を持てるだけでなく、参加パスでMIFAの各種パネルやセミナーなどの聴講、そして世界中から集まるアニメーション業界関係者とのネットワーキングが可能になる。
参加の条件は、日本のアニメーションコンテンツの海外販売に関する権利を有し、同マーケットで海外セールスをする意欲のある日本の企業であること、担当者などがMIFAの会期中(4日間)、可能な限り全日常駐し、自社コンテンツを積極的にPRできること、担当者および自社で手配した通訳が、英語で商談や各種問い合わせへの対応が可能なこと–など。
MIFA登録費用については、1社あたり1人分を負担する。なお、渡航宿泊費、現地移動費などは参加者の負担となるが、「コンテンツ海外展開促進・基盤強化事業費補助金(J-LOD)」の対象となる可能性がある。
応募締め切りは、4月27日17時まで。
【申し込み・詳細】www.vipo.or.jp/news/29278


● 発掘・復元された映画の上映企画/国立映画アーカイブ

国立映画アーカイブでは、5月3日から上映企画「発掘された映画たち」を4年ぶりに開く。
今回で11回目を迎える同企画では、新たに発掘・復元された日本映画の名匠による作品群を中心に、計58本/19プログラムを上映。会期中には、専門家や同館研究員のトークイベント、弁士・伴奏付きの上映も実施する(有料)。
【会期】5月3-22日(月曜休館)
【会場】国立映画アーカイブ長瀬記念ホールOZU(東京都中央区京橋3-7-6)
【詳細】www.nfaj.go.jp/exhibition/hakkutsu202204


● 第2級CATV技術者資格 全国各地で講習試験開く 5月から申し込み受付/技協

日本CATV技術協会は、5月から2022年度CATV技術者資格(2級)講習試験の申し込み受付を開始する。同講習試験では、第2級CATV技術者資格を取得できる。
CATV事業は放送と通信の幅広いサービスを提供している。これらサービスを説明するには技術や法令に関する多様な知識が必要になる。第2級CATV技術者資格を取得すれば、CATVシステムや関連技術、法令の基本的な知識が身につき、社内や営業先との会話に役立ち、顧客サービスの向上にもつながる。
また、上位資格であるCATV総合監理技術者や第1級CATV技術者資格の取得に有利になっている。資格講習試験は、eラーニングおよびCBT(Computer-Based Testing)を採用し、誰でも受験可能。
受講受験科目は「CATVの基礎」の1科目のみ。CATV総合監理技術者および第1級CATV技術者資格取得時に学習する「システム」「調査・施工」「ブロードバンド」科目の基礎と法規に関する基本的な知識を学ぶ。受講受験費用は1万9360円。
講習はeラーニングで実施し、インターネットとPCがあれば受講できる。講習実施期間中に所定の科目を学習し、章ごとの中間試験と修了試験を受け、すべてに合格すれば講習は終了する。合格するまで何度でも受けることができる
所定の科目のeラーニング修了試験に合格すると、資格試験の申し込みが可能になる。資格試験はPCを使用した試験方式で、全国300カ所以上の会場で実施する。試験の実施期間中の希望する日時および試験実施会場を選んで受験できる。
【申し込み期間】5月6-31日
【受講期間】6月20日-8月10日
【受験期間】7月4日-8月15日
なお、eラーニングとCBTによるCATV技術者資格(2級)講習試験と同時期に、10人以上の受験者が集まる企業用に対面講習による資格講習試験も実施している。
【申し込み・詳細】www.catv.or.jp

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