2022年5月9日

NABショー2022
直面する業界の課題解決へ
NAB新代表のレジェット氏が年次報告
配信新技術「放送の道具に」
重要な地域ジャーナリズム ネットメディアとの違い示唆

米国ラスベガスで4月23-27日(現地時間)に開かれた「NAB(エヌエービー)ショー2022(以下、NAB)」(主催:全米放送事業者協会=NAB)の会場では、「お久しぶり」の声が飛び交った。3年ぶりに対面形式での開催で、多くの関係者が再会を喜んでいた。今年1月に団体としてのNABを代表する立場となったカーティス・レジェット氏は、業界が直面する4つの課題を挙げ、この解決に努めると約束した。〈続きは本紙で〉

2022年5月9日号 主な記事

 ●NABショー2022 直面する業界の課題解決へ NAB新代表のレジェット氏が年次報告
 ● TSP、VGIなど4社協業でバーチャルプロダクション提供
 ●「NHKプラス」テレビアプリの提供開始
 ●サンエイテレビが九州老舗SIと資本業務提携
 ●23年開業「東急歌舞伎町タワー」地下に360度LEDビジョン常設の大規模ライブハウス

放送

● NABショー2022 配信新技術「放送の道具に」 重要な地域ジャーナリズム
/直面する業界の課題解決へ NAB新代表のレジェット氏が年次報告

CATV/CS

● CATVサービスと電気セットプランを販売/NCVと東北電力が業務提携
● 町田市と災害時支援強化で協定/J:COM町田・川崎
● 三島郡島本町と相互の連携強化/J:COM高槻
● ゲストと「地元愛」を語る新番組の放送開始/J:COM東関東

プロダクション

● TSP、VGI、ブリッジリンク、デジデリックが協業 バーチャルプロダクションを4社で提供

インターネット/通信

● 「NHKプラス」のテレビアプリ提供開始 総合・Eテレの見逃し配信

プロ機器

● AIソリューション 多様なデバイス上で活用/理経がaxと販売代理店契約
● IP Liveシステムを強化 ワークフローをさらに効率化/ソニー NABショーに出展
● 福岡の老舗SIと資本業務提携 AVシステムサポート全国展開/サンエイテレビ
● サンエイTV透過型LED/朝日無線がEDIXで展示
● 光ファイバー製の長尺USBケーブル 10Gbps対応/エーディテクノ
● NABショー レポート(1) IP化は過去の話題 中心はリアルタイム・コラボへ

ディスプレー/大型映像

● 23年に「東急歌舞伎町タワー」開業/東急、東急レクリエーション
● ボクシング・村田対ゴロフキン戦 特大のLEDビジョン設置/さいたまスーパーアリーナ
● 3D液晶ディスプレーなど医療向け製品を展示デモ/バルコ「ITEM2022」に出展
● 新常設展示の公開開始 大型映像を使って解説/科学未来館
● デジタルサイネージ設置 ラウンジなど各所で稼働/みやこ下地島空港

映画/番組/CM

● 映画「ゴースト・フリート 知られざるシーフード産業の闇」 非人道的な奴隷制と救済活動の実態

統計・調査

● 2021年「多チャンネル放送」の実態/衛星放送協会の研究所が調査

総合

● リモート観光ツアーの実証実験/住友電工
● 故・清原慶三氏の「お別れ会」開く/朋栄が5月27日に

イベント一覧

● 第2回「選挙に行こう」 ムービーコンテスト実施/保団連が作品募集

国政選挙・地方選挙の投票率低迷が続く中、医師・歯科医師10万7000人の会員を擁する全国保険医団体連合会(保団連/東京都渋谷区)は、多くの国民に選挙への関心を高めてもらい、投票を促すことを目的に、第2回「選挙に行こう」ムービーコンテストを開く。
昨年10月に実施した第1回「選挙に行こう」ムービーコンテストでは、91本の応募作品が集まったという。この成果を踏まえ、今年7月には予定されている参議院選に向けて、2回目の実施を決めた。
近年、選挙の投票率は低下傾向で、2019年の参議院選挙は48.8%と、5割を割り込んでいる。直近の21年の衆院選では、戦後3番目に低い55.93%だった。
コロナ禍により、病床不足、医療従事者の疲弊といった「医療崩壊」と言われる深刻な問題が起きている。参議院選挙は、これからの日本の医療と社会保障、平和をどう守るかを決める重要な選挙になる。
そこで、参議院選挙に向け「選挙に行こう」をテーマにしたインパクトのある動画作品を募集し、一般に公開していく。「医療と社会保障の充実」「憲法を守る」を訴える内容を含め、自由な内容・発想・表現で、投票へのモチベーションアップにつながる作品を募る。
応募されたすべての映像データは確認後、保団連が開設するYouTubeチャンネル(www.youtube.com/user/hodanren)で随時公開する。
【応募資格】個人、グループなどは問わない。1人(または1グループ)で何作品でも応募可能。反社会的勢力および反社会的勢力と関係すると認められる法人、団体、個人は応募できない
【応募作品規定】「選挙に行こう」をテーマとした60秒(1分)以内の映像作品であること。表現方法(実写、アニメーション、スチール写真によるスライド、CGなど)は問わない。応募者が制作したオリジナル作品で、他のコンテストなどに応募していない作品であること
【賞金】グランプリ1本(20万円)、準グランプリ2本(10万円)、佳作5本(3万円)
【応募締め切り】6月12日23時59分まで
【応募方法・詳細】www.govotejapan.com


● 大阪万博・大阪パビリオン 中小企業などを支援 事業企画案の募集開始

大阪産業局、大阪商工会議所が「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」において、大阪パビリオン「展示・出展ゾーン」の企画・運営を担うために共同設置している「中小・スタートアップ出展企画推進委員会」は、中小企業・スタートアップなどを支援する事業企画案を5月9日-8月31日の期間で募集する。
「展示・出展ゾーン」では、優れた中小企業・スタートアップなどを発掘・支援し、その象徴的な成果、活躍を効果的に発信できるよう、万博の会期中だけでなく、準備期間や開催後も視野に入れた取り組みを企画・推進する。
この方針に沿って、原則、大阪府内に活動拠点を有し、中小企業・スタートアップなどの支援が実施可能な金融機関、または公的な企業・団体を対象に、大阪パビリオンへの参加を目指す事業企画案を募ることにした。
5月18日には、金融機関または公的な企業・団体を対象に「事業企画案募集説明会」を大阪市内およびオンラインで開く。
【詳細】www.obda.or.jp/jigyo/expo-support/oppc.html


● CATVのIP化の実情 JCOMの取り組み報告/CRIオンラインセミナー

ケーブルテレビ情報センター(CRI)は、第24回CRIオンラインセミナー(Zoom使用)「JCOMのSTB活用『健康・生活サポート』アプリとケーブルラボのオールIPへの道筋!!」を5月17日に開く。
CATV業界においてIP化を推し進め、STBを活用したアプリを開発し、着実に普及しつつあるJCOM(J:COM)の取り組みについて報告。また最終ゴールであるオールIPへどのように取り組むべきかを、日本ケーブルラボが解説する。講師は、JCOM次世代プラットフォーム戦略部マネージャーの吉田功一氏と、日本ケーブルラボ専務理事の宇佐見正士氏。
JCOMでは、2019年末から「J:COM LINK」というアンドロイドTVをOSとする新しいSTBを導入。リコメンド機能の強化で多チャンネル放送の視聴時間が大幅に増えるなどの実績を上げている。また、OTTの取り込みを積極的に展開し、STBでネットフリックスやDAZN、Disney+なども視聴できるようになり、売り上げにも貢献しているという。
【日時】5月17日/13時30分-15時30分
【参加費】CRI会員3000円、非会員6000円
【申し込み・詳細】www.cri-info.jp/20220425_6322.html


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