2022年8月22日

加バンクーバーでSIGGRAPH2022
3年ぶりに対面形式で実施
メタバースの記述方式に注目 最有力はピクサー提案の「USD」

CGと対話型技術の学会・展示会である「SIGGRAPH2022」(以下、シーグラフ/主催=米ACM SIGGRAPH)が8月8-11日(現地時間)、カナダ・バンクーバー(ブリティッシュコロンビア州)のバンクーバー・コンベンションセンターで3年ぶりに対面で実施された。今回は、オンライン専用のセッションもあり、主催者はハイブリッド形式としている。参加者数は1万1700人以上、出展は90組織以上と発表されている。また、ライブストリームは、3万人以上が視聴した。〈続きは本紙で〉

2022年8月22日号 主な記事

 ●ヒビノが「HIPS Konan Studio」を本格展開
 ●総務省・BS右旋空き帯域割当で基本的考え方/4K・8K伝送路へ制度改正
 ●ケーブル・アワード2022第15回 ベストプロモーション大賞/シーシーエヌがグランプリ
 ●「ケーブル技術ショー2022」レポート/各社から多彩な製品群
 ●メタバースEXPOジャパンで印刷会社大手2社が出展
 ●バーチャルスタジオ市場が拡大 サイバーエージェント「LED STUDIO」の使用が増加

放送

● BS右旋 空き帯域割当で基本的考え方 4K・8K伝送路へ制度改正/総務省

CATV/CS

● 東海エリア発ご当地アニメ 9月から7社で順次放送/CNCIグループ
● ケーブル技術ショー2022 各社から多彩な製品群

プロダクション

● 「HIPS Konan Studio」を本格展開/ヒビノ
● 新会社「株式会社クープ」に/キュー・テック、ポニーキャニオンエンタープライズ
● 3DCGスタジオの公式サイトをリニューアル/イマジカデジタルスケープ

デジタル映像

● 加バンクーバーでSIGGRAPH2022 3年ぶりに対面形式で実施
● SIGGRAPH2022報告(1) インテル、新型GPUで猛攻ソニーはAI機能搭載の撮像素子
● メタバースEXPOジャパン2022 印刷会社大手2社が出展/大日本印刷、凸版印刷
● バーチャルスタジオ市場拡大「LED STUDIO」の使用が増加/サイバーエージェント

インターネット/通信

● 新通信衛星の打ち上げに米SpaceX社を選定/スカパーJSAT
● 釣りビジョンのVODサービス 「釣りビジョン倶楽部」に刷新、さまざまな特典用意

プロ機器

● クリエイター向けノートPCを刷新/マウスコンピューター
● 米オンラインフィットネスにHDカメラHDK-99を8式納入/池上通信機
● ライブクラウドサービス 機能拡張プランを販売同時設定、接続数を拡大/フォトロン
● ダビンチリゾルブ18 クラウド協業機能を提供/ブラックマジックデザインが発表

ディスプレー/大型映像

● 高精細LEDディスプレー イベント演出などで稼働/グランドハイアット東京
● マッピング映写装置を常設 結婚披露宴などで映像演出/浦安ブライトンホテル東京ベイ

映画/番組/CM

● 映画「オレの記念日」 金聖雄監督のドキュメンタリー
● 「失われた時の中で」 ベトナム戦争での枯葉剤後遺症の実態

総合

● 群馬県昭和村と地域振興で包括連携協定を締結 無料お笑いライブなど実施/吉本興業

イベント一覧

● ケーブル・アワード2022 第15回ベストプロモーション大賞 シーシーエヌがグランプリ Zoomで海外結び生番組を制作

日本ケーブルテレビ連盟とイード(東京都中野区)は、共催による「ケーブル・アワード2022 第15回ベストプロモーション大賞」の受賞作品を発表した。
今回は「チラシ部門」37本、「映像部門」44本、「グッドプラクティス部門」50本、総数131本の作品が寄せられ、予備審査を通過した54作品の中から、6人の審査員により「グランプリ」「準グランプリ」「優秀賞」を決定した。
グランプリは、シーシーエヌ(CCN/岐阜県岐阜市)の「岐阜県人会インターナショナルと連携した取組み」(グッドプラクティス部門)が受賞。CCN公式YouTubeチャンネルにおいて、ウェブ会議システム「Zoom」を活用して、CCNのスタッフ全員が岐阜市の本社をキーステーションとし、ブラジル、米国など10カ国(日本は含まず)からオンラインを活用した生中継の映像で番組を制作した。
「特別賞」は、今回のテーマ『持続可能な地域社会とともに』に適した作品に贈られ、アンバサダーを務めた女優・歌手・芸術家として活動する「のん」が選定した。また、インターネットの投票によって全国のCATV局職員が選ぶ「ケーブル・チョイス賞」、一般投票による「RBB TODAY賞」も併せて発表した。
【第15回ベストプロモーション大賞受賞作品】
★グランプリ=シーシーエヌ「岐阜県人会インターナショナルと連携した取組み」(グッドプラクティス部門)
★準グランプリ=杵築ど~んとテレビ「『おかえりの唄』杵築プロモーション」(映像部門)、入間ケーブルテレビ「クラフトコーラ界に衝撃!! 野菜を使ったコーラ『ベジコーラ』」(グッドプラクティス部門)
★特別賞=Goolight「アニメに国境無し!台湾へ日本の酒文化をプロモーション」(映像部門)
★ケーブル・チョイス賞=シーシーエヌ「CCN STORY BOOK」(チラシ部門)
★RBB TODAY賞=JCOM「J:COM ルンルンルン♪」(映像部門)
★優秀賞▽シーシーエヌ「CCN STORY BOOK」(チラシ部門)▽ベイ・コミュニケーションズ「コンセントにさすだけ!ベイコムLTE」(同)▽Goolight「須坂のタカラビト~文化を守り、繋ぐ人~」(映像部門)▽宮崎ケーブルテレビ「MCNインターネット オンライン授業編」(同)▽CATV富士五湖「富士吉田警察署から富士北麓地域の皆さんへ」(同)▽CAC「『1979 はじまりの物語』地域ドラマを通じたシティプロモーション」(グッドプラクティス部門)▽秋田ケーブルテレビ「地方創成型コンセプトショップ『ハチふる SHIBUYA meets AKITA』」(同)▽射水ケーブルネットワーク「ケーブルテレビの『力』を総結集!射水市フットボールセンター」(同)


● ケーブル技術ショー・オンライン展示会 「VRブース」など追加公開 リアル会場再現 出展者と商談も

日本ケーブルテレビ連盟、日本CATV技術協会、衛星放送協会の3団体主催による「ケーブル技術ショー2022」では、7月13日からオンライン展示会を実施しているが、8月17日より「VRブース」など追加コンテンツの公開を開始した。
VRブースでは、7月28、29日に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催したリアル展示会をオンラインに再現。360度カメラで撮影された会場内をストリートビューで探索できるほか、各出展者ブースではパネルや動画を閲覧、ダウンロードが可能。また、出展者と各種チャットや名刺交換機能で、問い合わせ、商談ができる(機能運用ブースのみ)。
リアル展示会で開いた主催者セミナーや出展者の最新情報を説明する技術セミナーのプログラムも、オンラインで配信している。
テーマ別動画ツアーでは、各テーマに沿ってオンライン上で出展者ブースを訪問し、最新の製品、サービス、ソリューションの内容を分かりやすく説明する。ツアーの内容は「4K8K最先端ケーブル技術ツアー」、「次世代高速通信・大容量化ツアー」、「防災・減災ソリューションツアー」、「地域DXソリューションツアー」、「主催者テーマ展示コーナーツアー」となっている。
オンライン展示会は9月16日まで。
【詳細】www.catv-f.com


● 特設サイトでセミナー 集合住宅の高速化など/富士通ネットワーク

富士通ネットワークソリューションズは、CATV事業者向け特設サイト「FNETS Online EXPO 2022」において、スペシャルセミナー(Zoom使用)を9月6日に開く。参加無料。
『パート1:集合住宅高速化ソリューション・CATV機器保守運用代行サービス』(13時-13時40分)では、集合住宅高速化ソリューション「GFast」で集合住宅の高速・大容量化を実現する方法について、実機デモを交えて説明する。
『パート2:ISP回線コスト削減支援サービス・上位ネットワーク最適化ソリューション』(15時-15時40分)では、増加する回線コストへの対策を提案。上位ネットワーク最適化ソリューションについて解説する。
【詳細】promotion.fnets.fujitsu.com/public/seminar/view/760


● CATV技術者資格の講習試験 「総合監理」「1級」取得へ 11月1日から申し込み受付/技協

日本CATV技術協会(以下、技協)は、2022年度CATV技術者資格(総合監理、1級)講習試験の申し込み受付を11月1日から開始する。
CATV技術者とは、放送法で定める有線一般放送の登録申請にあたっての技術的能力の確認や建造物受信障害予測調査の受注要件、元請け事業者からの工事発注要件に採用されるなど、CATV関係で広く認められた資格。
新規取得できる資格および必要な科目は、「CATV総合監理技術者」がシステム、調査・施工、ブロードバンド、「第1級CATV技術者」がシステム、調査・施工となっている。講習試験は、eラーニングによる講習とCBT(コンピューター・ベースト・テスティング)による資格試験。講習試験の申し込み期間は11月1-15日。
また、22年度CATV技術者資格の更新受付も実施する。申し込み期間および更新に必要な科目は講習試験と同じ。
講習試験および更新に関する詳細については、10月初旬に技協ウェブサイト(www.catv.or.jp)で公表する
◆22年度CATV技術者資格(2級)講習試験および更新結果
技協は、22年度第2級CATV技術者資格の講習試験を6-8月に実施した。講習試験の結果については、9月15日に技協のウェブサイトで合格者の受験番号を発表する。また、第2級CATV技術者資格の更新結果については、9月末までに本人宛てに通知する。
【問い合わせ】TEL:03-5155-6282(資格制度専用電話・平日9時30分ー17時)/eメール=syoumei@catv.or.jp


● SIGGRAPH2022を報告 映像新聞論説委員が講演/DCAJがオンラインセミナー

デジタルコンテンツ協会(DCAJ)は、カナダ・バンクーバーで開催されたCGと対話型技術の学会・展示会である「SIGGRAPH2022」の報告セミナーを9月2日にオンラインで開く。講師は、映像新聞論説委員で日本大学講師の杉沼浩司が務める。
今回のセミナーでは、メタバース表現方法の標準化とロボットを技術系の話題の中心に据える。また、現場視察報告として、毎年『一発芸』が数多く集まるエマージングテクノロジーズやVRシアター、そして展示会について報告する。
【日時】9月2日/15時-16時15分(14時45分にリンクオープン予定)
【参加費】5000円、DCAJ法人会員無料
【定員】100人
【申し込み】www.dcaj.or.jp/news/2022/08/dcajsiggraph202292.html

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