2022年9月12日

総務省
BS右旋 4K多チャンネル化に舵
22年度中にも 新たな事業者を公募へ
既存事業者の符号化方式切り替えも想定

 総務省は、「BS右旋の空き帯域の4K放送への割当てに関する基本的考え方」(以下、基本的考え方)を公表し、BS右旋を4K.8Kの伝送路とするよう制度を改正することを明記した。「衛星放送の未来像に関するワーキンググループ(主査:伊東晋・東京理科大学名誉教授/以下、未来像WG)の報告書(2021年10月29日公表)の提言を基にした、BS活性化策の一環だ。〈続きは本紙で〉

2022年9月12日号 主な記事

 ●8K特集
 ●東京オフラインセンターが動画スタジオの運用を開始
 ●秋改編 テレビの転機(1)「総個人視聴率」下落傾向の中で
 ●iPhone14発表/衛星通信機能を初搭載 非常時に緊急信号の送出を実現
 ●動画配信ユーザー実態調査有料動画利用率は32.1%

特集

● 8K特集
 ・能面「伝山姥」の真の姿再現 最新番組「人間国宝 最初で最後の舞」/NHK「8K文化財」
 ・「8K文化財」展示イベント 東京国立博物館で10月18日から開催
 ・BS8K 9月の注目番組 「日本エコー遺産紀行」 ゴスペラーズが京都で熱唱
 ・8K対応のエンコーダー 小型軽量を実現 民生用機器とも接続可能/NxVi社
 ・超小型設計の8Kカメラ 最大2キロメートルの伝送が可能/アストロデザイン
 ・総合編集システムMistika 制作の多様な要求に対応/レスターコミュニケーションズ
 ・ルーティングスイッチャー 最大144入力×144出力構築/朋栄

放送

● BS右旋 4K多チャンネル化に舵 22年度中にも新たな事業者を公募へ/総務省

CATV/CS

● NHK「のど自慢予選会」 特番をコミchで放送/J:COM八王子・日野

プロダクション

● 東京オフラインセンターがTOKYO LIVE STUDIOを開設

デジタル映像

● スマホで追悼ビデオ作成 法要にオンラインで参加も/エンディング産業展で各社出展

インターネット/通信

● 丹青社「港南ラボ マークスリー」 情報発信スタジオを開設へ

プロ機器

● フルサイズのPTZカメラ シネマライクな映像を実現/ソニーが発表
● デスクトップ型TriCaster ネット映像を直接取り込み/NewTek
● スポーツ配信の映像を保護 クラウド上で透かしを挿入/ハーモニックとNAGRAが協業
● 高精度な色変換ボックス ライブやポストプロで利用可能/AJAビデオシステムズ

ディスプレー/大型映像

● LEDディスプレー活用 各種ソリューション提案/サイン&ディスプレイショウ
● 映像とレーザー照明で演出 大型LEDビジョン2台常設/千葉JPFドーム
● 大型LEDビジョンが稼働 アビックスが設置/レクサス千葉中央
● JR川口駅前で稼働 地域に根ざした情報発信/川口キャスティビジョン

統計・調査

● 動画配信ユーザー実態調査2022/フィールドワークス、映像メディア総研

総合

● プロバレーボールチーム のクリエイティブを担当/ギークピクチュアズ
● iPhone14発表 衛星通信機能を初搭載 非常時に緊急信号の送出実現

イベント一覧

● サイバー犯罪対策 CATV局の対応を考察/CRIオンラインセミナー

ケーブルテレビ情報センター(CRI)は、第27回CRIオンラインセミナー(Zoom使用)を9月22日に開く。今回は『「サーバーが全部暗号化されてしまい、1億円払えと言ってきました。社長、どうしましょう!!」…といった事態に備えるケーブル局のセキュリティ心得』と題し、CATV局のサイバーセキュリティー対策について考察する。
近年サイバー犯罪が増加している。徳島県のある町立病院は昨年11月に被害に遭い、サーバー更新に2億円、復旧に2カ月を要したという。
日本ケーブルラボ(以下、ラボ)は、『セキュリティ調査報告書 DOC-0 7 6 ver.2』を今年6月に改訂し、組織的な対応方法を指南している。そこでセミナーでは、ラボ事業調査部主任研究員の取屋慶治氏が、セキュリティー組織の作り方と各担当事項の明確化、CATV事業者への攻撃パターン、最新のゼロトラストセキュリティー対策などについて解説する。
また、セキュリティー強化を図っているJCOM サイバーセキュリティ推進室専任部長の渡辺慎太郎氏が、インシデント(セキュリティー事故)の例、具体的な対処法、無料や安価で役立つツールなどについて話す。
【日時】9月22日/13時30分-15時
【参加費】CRI会員3000円、非会員6000円
【詳細】https://cri-info.jp/20220826_7766


● XRスタジオの体験会 幅広いジャンルに対応/ALPHABOATが開催

ALPHABOATは、高品質のCG、カメラトラッキング技術を組み合わせたXR技術によって映像表現の高みを目指したバーチャルスタジオ「ALPHABOAT XR Studio」の体験会を9月15、16日に開く。参加無料。
屋内マルチユーススタジオ空間をイメージしたスタジオと、近未来の屋外スタジオをイメージしたスタジオを用意。クライアントのニーズに合わせてフルカスタマイズしたバーチャルスタジオを制作することで、音楽ライブやCM・映画の撮影、ウェビナーまで、幅広いジャンルに対応する。
また、メタバース空間からリアルタイムで配信をすることができるような最先端のバーチャル・スタジオセットがそのまま可搬でき、『持ち運べる』モビリティスタジオであることも、大きな特徴の1つとしている。
【日時】(いずれも同じ内容)9月15日/12-13時、15日/14-15時、16日/14-15時
【申し込み締め切り】9月13日
【会場】ALPHABOAT内(東京都渋谷区渋谷2-7-5 ヒューリック渋谷二丁目ビル3階)
【詳細】https://www.alpha-boat.com/archives/2787


● 全国自作視聴覚教材コンクール 各部門の入賞作品を発表

日本視聴覚教育協会は、「令和4年度全国自作視聴覚教材コンクール」(共催:日本学校視聴覚教育連盟、全国高等学校メディア教育研究協議会、全国視聴覚教育連盟)の入賞作品を発表した。
同コンクールは、全国からの応募総数74作品(小学校部門〈幼稚園および保育所を含む〉18作品、中学校部門14作品、高等学校部門5作品、社会教育部門37作品を対象に最終審査の結果、以下のとおり入賞作品を決定した(敬称略)。
★最優秀賞(文部科学大臣賞=2作品)
[社会教育部門] ▽「わが家にソ連人がやってきた」 /育英館大学 樺太プロジェクト(北海道稚内市)
[中学校部門] ▽「矢師の挑戦~伝統文化を継承するために~」 /岡崎市視聴覚ライブラリー・岡崎映像教材研究会 令和3年度C班
★優秀賞(6作品)
[社会教育部門] ▽「越後平野に川(放水路)を拓く」 /加藤功(新潟市)▽「模擬原爆・島田空襲の真実~教科書に載っていないパンプキン爆弾の真相~」 /静岡県立島田工業高等学校情報電子科放送技術班▽「水の王国とやま『命をつなぐ水』を未来へ」 /富山県映像センター▽「おかざき匠の会~伝統を引き継ぐ新しい『つながり』~」 /岡崎市視聴覚ライブラリー・岡崎映像教材研究会 令和3年度B班
[小学校部門] ▽「大切な命を守るために~3・11東日本大震災から学ぶこと~」 /雫石洋子・庄司祐太(仙台市立鶴谷東小学校・仙台市立上愛子小学校)▽「ごみのすて方 分かるかな?」(紙しばい)/柳沢さくら(山形県鶴岡市立朝暘第一小学校5年)
★入選(8作品)
[社会教育部門] ▽「ふるさとの産業遺産 羽前エキストラ」 /南陽8ミリクラブ(山形県南陽市)▽「ジョーとモンちゃんのドキドキだいぼうけん」(紙しばい)/わ+(山形県舟形町)
[中学生部門] ▽「築堤100周年 私たちの徳良湖 花笠おどり」 /山形県尾花沢市立 尾花沢中学校芸術部▽「和算の魅力にせまる」 /北村山視聴覚教育センター(山形県村山市)▽「岡崎の川で宝探し ~密度の差を利用して~」 /岡崎市視聴覚ライブラリー・おかざき映像教材研究会 令和3年度A班
[小学校部門] ▽「酒井家入部400年 鶴岡公園ガイド」 /加賀礼大(山形県鶴岡市立朝暘第二小学校5年)▽「南極に熱中する授業をつくる」/渡邊雅浩(宇都宮大学共同教育学部附属小学校)▽「SNSって危ないもの? ~あなたならどう発信する?~」 /岡崎市視聴覚ライブラリー・おかざき映像教材研究会 令和3年度D班


● 第17回 FMMC研究会「学習環境としてのメタバース:ゲーム学習論の観点から」

マルチメディア振興センターが、東京大学大学院情報学環の藤本徹准教授を講師にオンライン(Zoom使用)で開く。ゲーム学習研究の知見を踏まえ、メタバースにおける学びの可能性を展望する。参加無料。
【日時】9月28日/15時-16時30分
【詳細】https://www.fmmc.or.jp/

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