2022年11月7日

総務省 放送システム委員会
マスター設備のクラウド化へ作業班
どの程度の可用性必要かなど 要求条件・標準規格を検討

 総務省 情報通信審議会 情報通信技術分科会 放送システム委員会は、マスター設備(番組送出設備)のIP化・クラウド化・集約化に関する要求条件、標準規格などを調査・検討する「放送設備安全信頼性検討作業班」(主任=甲藤二郎・早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部教授)を設置した。同省では放送分野において、運用効率化、コスト低減などの観点から、マスター設備を中心にIP化・クラウド化・集約化が進むことを想定。「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会」の取りまとめで、その要求条件の検討が提言されたことを受け、同作業班を設置した。〈続きは本紙で〉

2022年11月7日号 主な記事

 ●東京サウンド・プロダクション バーチャルプロダクションのデモルーム開設
 ●テレビとスポーツの栄枯盛衰(上)栄光から低迷期を経て新潮流
 ●〈CEATEC2022開催〉要素技術に活気/最終製品への期待が膨らむ
 ●ソニーがSUVタイプのEV車を披露
 ●ソリッドレイ研究所が高投入感、臨場感のVRシステム
 ●レスターコミュニケーションズがバーチャルプロダクション事業を強化
 ●映像・情報通信関連行事一覧

放送

● NABショー・ニューヨーク2022開催/開催担当ディレクターに聞く
● 放送局に必要なツールはローカリズム/レジェットNAB代表

CATV/CS

● 「オールIP」の要素技術整理/ケーブルラボが上期活動報告

プロダクション

● バーチャルプロダクションのデモルーム開設/東京サウンド・プロダクション

ディスプレー/大型映像

● 電子ペーパーモジュール IGZOバックプレーン採用/イーインク/シャープ
● シャープが「AQUOS XLED」第2弾 バックライトにミニLED搭載
● イルミネーションを開催 世界的照明デザイナーが参加/よみうりランド
● バーチャルプロダクション事業/レスターコミュニケーションズが強化

総合

● CEATEC2022 要素技術に活気 最終製品への期待が膨らむ
● CEATEC2022に各社が出展
 ・SUVタイプのEV車披露 クリスタルLEDで展示を演出/ソニー 
 ・放送分野の研究開発説明 地デジ国際普及活動も/ARIB
 ・高没入感・臨場感のVR インタラクティブに実現/ソリッドレイ研究所
 ・双方向の裸眼3D実演 視線計測と顔認識を採用/コーンズテクノロジー

イベント一覧

● CATVのIoTサービス 富山の2事業者が事例報告/CRIオンラインセミナー

ケーブルテレビ情報センター(CRI)は、第29回「CRIオンラインセミナー」を11月15日に開く。テーマは『ケーブルIoTサービスの実現成果と提案&デジタル田園都市/スマートシティの推進においてケーブルテレビにはどのようなチャンスがあるのか』。
CATVのIoTサービスとして、射水ケーブルネットワーク(富山県射水市)の事例を同社執行役員 事業本部長の渡邊正樹氏が報告する。射水ケーブルネットワークでは、市役所と一緒に課題を洗い出した上でテーマを絞り、システム構築などにかかる経費全額をいったん局で負担、そして有効性を確認できたら予算化してもらうというサイクルで回している。
もう1つの取り組み事例は、となみ衛星通信テレビ(富山県南砺市)の農業IoT。農家や農協を相手に、田んぼ、ハウスいちご、ぶどう畑などのIoTで見回り仕事の軽減や、温湿度管理による栽培のAI化に貢献。4年越しの取り組みで順次システムを拡大し、ローカル5Gを利用した林業の安全管理にまで手を広げている。これらの状況を同社代表取締役専務の宅見公志氏が解説する。
【日時】11月15日/13時30分-15時30分
【受講方法】Zoom
【参加費】CRI会員3000円、非会員6000円
【詳細】cri-info.jp/20221025_7791


● 業界人向け映画視聴サービス 日本作品の募集開始/VIPO特設ページに掲載

映像産業振興機構(VIPO)は、欧州で開発された業界関係者向けオンライン映画視聴プラットフォーム「Festival Scope Pro」にVIPO特設ページ(pro.festivalscope.com/label/show/vipo)を開設し、主に海外の映画祭プログラマーなど業界関係者向けに日本映画の視聴機会を提供しているが、新たな作品を掲載するにあたり、25作品(予定)を募集する。また掲載作品から1名の監督を選出し、「監督フォーカス」として紹介する。
掲載期間は23年1月26日から次回更新時まで(次回は23年カンヌ国際映画祭前を予定)。
応募資格は、日本の劇場公開を予定している実写長編映画およびアニメーション、ドキュメンタリー、短編映画などであること。応募締切日は11月28日。
【応募方法・詳細】www.vipo.or.jp/news/32348


● 京都映画企画市 コンテストの結果発表 優秀映画企画の制作支援

第14回「京都映画企画市」(主催=京都府、映像産業振興機構)において、映画・映像制作者を対象とした企画コンテストが10月16日に京都みなみ会館で開催され、審査の結果、優秀映画企画が決定した。
優秀映画企画は、鹿野洋平監督の『うつつの光、うつる夜』。同監督には、350万円相当のパイロット版映像(短編)制作の権利および京都太秦の撮影所協力(予定)を付与。企画実現に向けてサポートする。


● 広島国際アニメーション祭 VR空間で「写真展」実施 貴重な歴史資料を見る機会

国際アニメーションフィルム協会日本支部(ASIFA-JAPAN)は、1985年から2020年までの36年間に18回にわたり開催した「広島国際アニメーションフェスティバル」の記録写真をVR空間で見ることができる、「広島国際アニメーションフェスティバル(1985-2020)VR写真展」を11月30日まで開催している。
同イベントは、アニメーション作家たちが切磋琢磨する場を創造すると共に、アニメーション芸術を通じて世界各国の人々が集い交流する場を提供してきたが、惜しまれつつ終了した。
36年間の取り組みの中で多くの写真が撮影され、さまざまな場所に保管されていたが、これらの写真を収集・デジタル化して貴重な歴史資料として残すプロジェクト
を、京都芸術大学からの助成を得て開始。今回は、その成果の一部を発表するもの。
VR空間では文字によるチャットに加えて音声会話も可能になっている。
【期間】11月30日/18時まで
【VR写真展サイト】www.asifa-japan.net

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