2023年7月3日

総務省「放送業界タスクフォース」
中継局の共同利用「民放が受け容れやすい提案を」
民放連がNHKに要望 行政は環境整備の後押しを

総務省「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会」の下に設置された「放送業界に係るプラットフォームの在り方に関するタスクフォース」の第2回が6月29日に開かれ、日本民間放送連盟が、NHKとの地上波中継局の共同利用について見解を示した。タスクフォースは、同じく放制検の下にある公共放送WGで、公共メディアとしてのNHKのネット事業「必須業務化」が議論される中、「NHKの放送業界への貢献」を具体化するために設置された。〈続きは本紙で〉

2023年7月3日号 主な記事

 ●カバーが大規模バーチャルスタジオを新設
 ●新4Kスタジオの運用を開始 副調整室スイッチャー 「KAIROS」に更新/関西大学 総合情報学部
 ●自由視点映像の進展/次世代放送方式で個別配信へ
 ●DSJ2023で各社が最新の製品やサービスを訴求
 ●新ショールームを披露 多様なシステムを常時展示/レイヤードジャパンが内覧会

放送

● 中継局の共同利用「民放が受け容れやすい提案を」 民放連がNHKに要望
  /総務省「放送業界タスクフォース」
● 視聴質サービスの提供開始/ビデオリサーチ
● 技研公開2023 変形できるLEDディスプレー 配線の新素材開発で実現

プロダクション

● 大規模バーチャルスタジオを新設/VTuberプロダクション カバー

デジタル映像

● 実践的な3D映像講座 3DBiz研究会が協力/東京工科専門職大

プロ機器

● XR制作・配信に対応 ブラックマジックデザインが発表/大阪vpacの撮影スタジオ
● クラウド上でライブ制作 スイッチング、配信まで対応/コムワークスがサービス開始
● クリエイターPCの白モデル GPUにRTX3050搭載/マウスコンピューターが発売
● エントリー向けシステムカメラ 4Kアップグレードに対応/ソニー
● AI自動モザイクソフトを販売 日テレ開発の「BlurOn」/アストロデザイン
● 4K大型中継車と4Kカメラ12式 札幌テレビ放送に納入/池上通信機
● 新4Kスタジオの運用を開始 副調整室スイッチャー 「KAIROS」に更新
  /関西大学 総合情報学部

ディスプレー/大型映像

● 新ショールームを披露 多様なシステムを常時展示/レイヤードジャパンが内覧会
● デジタルサイネージジャパン2023
 ・日本市場でシェア伸ばす 高精細COB屋内型も投入/中国・ヤハム
 ・サイネージプレーヤー 機能を強化した「シリーズ5」/ジャパンマテリアル
 ・マルチ表示システム展示 最大8K解像度まで対応/アストロデザイン
 ・アウトソーシング配信代行 サイネージ事業者に提案/プラットワークス
 ・マイクロLEDディスプレー 日本国内の展示会で初披露/LGエレクトロニクス・ジャパン

映画/番組/CM

● Jホラーシリーズ復活 「怪談新耳袋 暗黒」/BS-TBS
● 映画 「山女」 大飢饉に見舞われる東北の村が舞台

イベント一覧

● 国際プロデューサーを育成 「PLAN75」の水野氏が講師/VIPOが今夏開講

映像産業振興機構(VIPO)は6月27日、国際的な感覚や知識を持ち広く世界で活躍する若手プロデューサーを育成する「VIPO Film Lab」国際プロデューサーコースの説明会を実施。あわせて、映画『PLAN75』プロデューサーである水野詠子氏、映画『逃げきれた夢』プロデューサーの鈴木徳至氏の2人の卒業生を招いた座談会を開催した。
VIPO Film Labは、グローバルな視野を持ち国内外で活躍できるプロデューサーや監督、脚本家などプロフェッショナルを育成する。実践トレーニングやワークショップ、オンライン講座など目的別にさまざまなトレーニングを用意しており、国際プロデューサーコースは2021年に始まった。
水野氏は同コースの一期生。既に国際共同制作を手掛けていたが「やってきたことを振り返るきっかけに」(同氏)と参加した。コースには参加者同士の横のつながりや新しい視点を得られることを期待したという。
同氏はまたコースの受講後、欧州の団体「EAVE」が実施するワークショップに参加し、企画をブラッシュアップする経験を得た。「国際プロデューサーコースは受けたら終わりではなく次のゴール(目標)が見えてくる」と話した。
鈴木氏は「話を聞きたい人が講師に多くいた」(同氏)ことから受講。それまでも国際共同制作や海外映画祭への出品経験はあったが、プロデューサーとしてのさらなる成長を求めた。
同氏は海外講師の講義が英語で進められることに苦労したが、「パワーポイントを使った説明もあり理解の助けになった」という。「同じ問題意識を持つ仲間が増えて励みになった」とも話した。
今年の同コースの応募は7月17日まで(https://filmlab.vipo.or.jp/)。水野氏も講師として登壇する。


● アイドルフェスがスティービー賞/フジテレビ

フジテレビは、2022年8月に開催した、世界最大のアイドルフェス『TOKYO IDOL FESTIVAL 2022』が、ビジネス界のアカデミー賞と称されるスティービー賞の中の、第10回スティービー・アジア・パシフィック賞・イベント部門「Innovation in Entertainment Events」において銀賞を受賞したと発表した。同フェスは10年から開催。イベントのコミュニティサイトは、配信プラットフォーム、プレイガイド、ブロックチェーン技術を活用したシステムを導入している。


● ケーブル技術ショー2023 メタバースイベントが開幕 アバターで参加 セミナーも

日本CATV技術協会、日本ケーブルテレビ連盟、衛星放送協会の3団体主催によるケーブルコンベンション2023関連イベント「ケーブル技術ショー2023」のメタバースイベントが6月28日に開幕した(8月31日まで実施)。
同イベントでは、アバターとして参加し、3D展示ホールやチャットなどの双方向コミュニケーションを利用して、リアルイベントのような魅力ある『発見』と『体験』ができる。
[メタバースイベント 出展者(50音順)] ▽伊藤忠ケーブルシステム/アイテック阪急阪神▽NECネッツエスアイ▽関電工▽KDDI▽ジャパンケーブルキャスト▽シンクレイヤ▽DXアンテナ▽日本デジタル配信▽パナソニック コネクト▽フォーティネットジャパン▽富士通ネットワークソリューションズ
◆限定配信セミナー
防災・減災DXを実現する災害情報活用プラットフォームの最新事例や、
CATV局が取り組む地域を生かすDX事例など、
業界の最新動向について説明するプレミアムセミナーをメタバースイベント内限定で3本配信する。
配信中の第1弾は、「大分の防災・減災DXを実現する災害情報活用プラットフォームEDiSON」と題して、国立大学法人大分大学教授で減災・復興デザイン教育研究センター(CERD)センター長の鶴成悦久氏が講演。CERDでは地域防災に資する支援・教育研究活動を実施している。中でも産学官が持つ防災や減災に関するさまざまな情報を一元化し、災害対応の高度化から防災・減災教育まで一貫した仕組みを構築する「災害情報活用プラットフォーム」の構築を進めている。講演では防災・減災DX、そしてドローンやIoTなど先端技術を活用した大分の取り組みについて解説する。
続いて第2弾(7月5日配信)は「CTY+四日市市『大規模スマートシティ』の戦略と可能性~ケーブルテレビ事業者、自治体、地元経済界、ベンダーが語る~」、第3弾(7月12日配信)は「メディアと広告の未来」を予定している。
【メタバースイベントの詳細】www.catv-f.com/metavers/index.html


● 映像化を目指す出版物 釜山の見本市に参加/VIPOが募集

映像産業振興機構(VIPO)は、昨年度から引き続き出版関連企業の海外展開を支援する。その一環として、釜山国際映画祭(韓国・釜山)の併設見本市として開催される「Busan Story Market 2023」(10月7-10日/以下「ストーリーマーケット」)への参加企業を募集する。
「ストーリーマーケット」は、映像化を目指す出版物(書籍/電子書籍)のための見本市として実施されており、現地での出展は今年で2回目となる。今回は、同見本市に参加する、映画/ドラマ/ゲームなどの映像コンテンツの「原作」となる作品、および企業を募集する。書籍化された小説、マンガだけでなく、デジタル出版された電子書籍や脚本も対象となる。
参加企業は、世界中から映像化のための原作を探しに釜山に集まる、バイヤーや映画祭参加者らと商談、ネットワーキングの機会を持つことができる。昨年度は2年間のオンライン出展を経て初めての釜山での出展だったが、参加5社は合計186件の商談を実施したという。
「ストーリーマーケット」登録費用については、1社あたり1人分をVIPOが負担する。渡航宿泊費、現地移動費などは参加者の負担となる。
応募締め切りは7月31日(17時)。応募者全員に対し、審査の結果を eメールで通知する。
【詳細】www.vipo.or.jp/news/36196/


● DCAJセミナー「河口洋一郎が聴く ~激変するデジタルコンテンツ。AIは何をもたらすか~」Vol.4

デジタルコンテンツ協会(DCAJ)会長で、アーチスト/東京大学名誉教授の河口洋一郎氏による、各界の専門家がAIによる変化をどうとらえ、未来についてどう考えているかを探る対談シリーズの第4弾。
今回は、身体性メディアやサイバネティックアバター、触覚デザイン、超人スポーツと、「身体」に注目したさまざまな研究、社会実装に取り組む慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の南澤孝太氏、スリランカ出身で、日本でコンピュータサイエンスの博士号を取得、コンピューターアニメーション、VR、AR、AI、CG、感性工学など、幅広く研究し、現在は台湾・台南芸術大学大学院の准教授であるジャーナカ・ラジャパク氏を迎える。
参加無料(事前登録制)
【日時】7月12日/14-15時10分
【形式】Zoom ウェビナー(録画配信)
【申し込み締切日】7月11日(17時30分まで)
【申し込み】dcaj-seminar-0712-23.peatix.com

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