2023年10月23日

総務省 デジタル時代の放送制度検討会
衛星放送の新WG設置へ 共同衛星の課題解決方策を議論
国防絡み高度な調整も
BB代替作業チーム 新たな実証事業は関東以外数カ所で

総務省は、デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会の第2次取りまとめの中で提言された、「衛星放送の新たなワーキンググループの設置」、放制検の下の小規模中継局等のブロードバンド等による代替に関する作業チームの第2次取りまとめで示された、「IPユニキャスト方式によるブロードバンド代替の実証用配信基盤による実証事業」の準備を進めている。〈続きは本紙で〉

2023年10月23日号 主な記事

 ●LTO特集
 ●TIFFCOM 2023が開催/映像を「作る」マーケット拡充
 ●3D映像イノベーション(下)
 ●CEATEC2023/各社が独自技術を披露

特集

● LTO特集
 ・バックアップの必需品 現行LTO9の容量は最大18テラバイト
 ・アーカイブメディア 重要になる使い分け LTO 低い環境負荷と高い安全性
 ・AI自動アーカイブシステム開発 スポーツ業界向けに提案/ユニテックス
 ・データ管理ソフトウエアArchiware ディスク・クラウド等連携/シナジー
 ・LTO9サーバーの出荷開始 1台で正副コピーにも対応/朋栄
 ・「映像資産DX」推進サービス/エクサインターナショナル
 ・コンテンツ管理ソフトウエア アーカイブサーバーXenData用に開発/伊藤忠ケーブルシステム

コンテンツビジネス

● TIFFCOM 2023 10月25日からフィジカル開催 映像を「作る」マーケットを拡充

放送

●  デジタル時代の放送制度検討会 衛星放送の新WG設置へ/総務省
● NHK BSP終了で空くリモコン「3ch」 新たな放送局 割り当て議論が進行中
● CMとYouTube広告 横並び評価可能に/ビデオリサーチ

CATV/CS

● 日本防災士会と連携協力 地域特性に特化した情報提供/千葉県CATV局5社
● ディズニープラスラッピングで運行/南海オンデマンドバス
● イッツコムがプロバスケチームとパートナー契約/デジタルソリューション提供

プロダクション

● 東京国際映画祭に協賛 22年に続きサポート/IMAGICA GROUP
● 韓国のアジアコンテンツアワードとATPがパートナーシップを締結

デジタル映像

● 虎ノ門ヒルズステーションタワーに開設 東京の今を発信する新拠点

プロ機器

● 「CEATEC2023」開催 各社が独自技術を披露 最新のサイネージ装置など
● 複数のハイパーデッキを一斉操作 「パワーテイク」新製品を発売/VGI
● 「データマイナー」取り扱い開始 放送業務フローのDX化を実現/オタリテック
● 高速で堅牢、大容量のCFexpress Type Bカード/ウエスタンデジタル
● Inter BEE 2023に各社が出展
 ・”つながる”コンテンツ制作 クラウド・IP製品など展示/ソニー
 ・インカメラVFX撮影を実演 ロボットアームとスタジオカメラで/池上通信機
 ・幕張-鎌倉で超低遅延伝送 54kmをつなぎ遠隔セッション/ミハル通信
 ・AJAやVizrtの最新ソリューションを展示/アスク
● YouTubeサブch開設 動画を30日連続投稿/マウスコンピューター

映画/番組/CM

● イチローの試合に松坂大輔/BS-TBS

総合

● ローカル5Gでリモートプロダクション サマーソニックで実証実験/WOWOW

イベント一覧

● 自主制作番組コンテスト2023 伊賀上野ケーブルが大賞 ケーブルフェスタで表彰式

日本ケーブルテレビ連盟東海支部は10月6-8日に「ケーブルフェスタ2023」を開催し(10月16日号既報)、6日にはホテル名古屋ガーデンパレス(名古屋市中区)で「自主制作番組コンテスト2023」の表彰式を実施した。
今回は22作品の応募中から審査の上、最優秀作品賞には伊賀上野ケーブルテレビ(三重県伊賀市)の『18歳成人式』が選ばれた。
全国で3例しかない18歳を対象とした成人式が、今年5月4日に伊賀市で開かれた。令和4年の成年年齢引き下げに伴い、伊賀市では成人式の対象年齢を18歳に変更。決定に至るまでは、20歳での成人式開催を求め、市民団体が市におよそ8000人分の署名を提出したほか、市議会を巻き込み議論が紛糾した。
番組は「大人とは何か」をテーマとし、当事者である新成人、保護者、関係者に18歳成人式への考えを聞くと共に、開催を押し進めた伊賀市長にその理由を聞いた。また受験期の中、集まった成人式実行委員を追い、当事者の想いに迫った。
番組を通して、18歳で成人式を迎える意義を考えると共に、市民の声を届けたいという思いで制作に取り組んだという。
その他の入賞作品は以下のとおり。
★優秀作品賞
▽『わたしのストーリー~あなたのエピソードを映像化~』CAC(愛知県半田市)
★準優秀賞
▽『夢を奏でるクラフトビール バタフライブルワリー』CCNet 春日井局(愛知県春日井市)
★コミュニティ賞
▽『ふたたび歩く岐阜人』シーシーエヌ(岐阜県岐阜市)
★審査員特別賞
▽『静岡彩発見 吉田町めぐり編』TOKAIケーブルネットワーク(静岡県沼津市)


● バーチャルハロウィーン 都市連動型メタバースで開催/KDDI、渋谷区観光協会など

KDDI、渋谷未来デザイン、渋谷区観光協会は、10月27-31日の期間で「バーチャルハロウィーン2023」を開催する。4年目となる同イベントでは、都市連動型メタバース「バーチャル渋谷」「バーチャル大阪」において、音楽ライブやゲームなどのエンタメコンテンツを提供する。
バーチャルハロウィーン2023では、10組以上のアーティストや芸人による音楽・お笑いライブを実施。バーチャル空間で友達同士またはファン同士で一緒に盛り上がりながら楽しめる。また「バーチャル渋谷」の街中にちらかっているゴミを、参加者できれいに掃除していくゲームを展開する。
さらに今年はKDDIのメタバース「αU metaverse」で初開催し、アーティストや配信者(ライバー)と交流できるイベントを実施。「推し」とファン、およびファン同士の新たな出会い・交流の場として、音声会話を中心としたこれまで以上に密なコミュニケーションを実現する。なお、参加ライバーには収益が還元される仕組みも用意し、クリエイターの活躍の場を支援していく。
バーチャルハロウィーンイベントはコロナ禍に始まり、これまで総勢66組のアーティストやVTuber、アニメキャラクターなどが出演。新しいエンターテインメントの形として第7回JACEイベントアワード最優秀賞・経済産業大臣賞など、さまざまな賞を受賞した。
【公式サイト】alpha-u.io/event/halloween23


● 技術者資格講習試験を実施 11月1日から申し込み受付/日本CATV技術協会

日本CATV技術協会は11月から、2023年度CATV技術者資格講習試験および資格更新の申し込み受付を開始する。同講習試験では、CATV総合監理技術者および第1級CATV技術者資格を取得できる。
両技術者の資格取得者は、放送のデジタル技術やIP・ブロードバンド技術、放送法で定める安全・信頼性や放送法に基づく有線一般放送の登録申請などに関する知識、技術的能力を有しているものと認められている。また、有資格であることが建造物障害予測調査などの受注要件となる場合もあり、CATV関係で広く認められた資格になっている。
CATV技術者資格講習試験は、時間や場所の制約をできるだけなくすためeラーニング、CBT(Computer-Based Testing)を採用。誰でも受験できる。受講受験科目は、CATV総合監理技術者が「システム」「調査・施工」「ブロードバンド」、第1級CATV技術者が「システム」「調査・施工」。
講習はeラーニングで実施し、インターネット環境とPCなどがあれば受講が可能。講習実施期間中に所定の科目を学習し、章ごとの中間試験と修了試験を受け、すべてに合格すれば講習は終了する。合格するまで何度でも受けられる。
受験は、所定の科目のeラーニング修了試験に合格すると、CBT試験の申し込みが可能となる。CBT試験は、試験会場(テストセンター)で備え付けのPCを使用した試験方式。予約は試験実施期間中の希望する日時で全国150カ所以上の会場から受験会場を選んで受験できる。
受講受験費用は、CATV総合監理技術者が5万5440円、第1級CATV技術者が3万9380円。
なお、新規講習試験に合わせて、更新手続きも実施する。
【講習試験実施スケジュール】▽申し込み期間=11月1-20日▽eラーニング講習期間=12月1日-2024年2月15日▽CBT試験期間=24年1月10日-2月19日
【申し込み・詳細】www.shikaku.catv.or.jp/
【問い合わせ】Eメール=syoumei@catv.or.jp


● CEATEC AWARD 2023 総務大臣賞など各賞を発表 展示された技術・製品等が対象

電子情報技術産業協会(JEITA)は、「CEATEC2023」(10月17-20日)で展示された技術・製品・サービスなどを対象とする「CEATEC AWARD 2023」の総務大臣賞、経済産業大臣賞、デジタル大臣賞ならびに部門賞を発表した。
同アワードはSociety5.0の実現を促し、新たな価値と市場の創造・発展に貢献、関係する産業の活性化に寄与することを目的として実施。審査委員会による厳正な審査で選出された。
総務大臣賞は「空間セキュリティマネジメントソリューション」(東芝)、経済産業大臣賞は「金属インクジェット印刷技術を用いた環境負荷低減PCB」(エレファンテック)、デジタル大臣賞は「世界最小最軽量級のカメラが『働く』を変える。リアルタイム映像DXソリューション『Xacti LIVE(ザクティライブ)』」(ザクティ)が受賞した。
デジタル大臣賞のウェアラブルライブ映像デバイス&配信サービス「Xacti LIVE」は、5G/6G時代におけるビジネスのライブをリアルな目線映像で、いつでもどこからでも共有できるソリューション。30グラムを切る軽く小さいウェアラブル映像デバイスによる臨場感あふれる現場の映像と音声が、複数拠点からの遠隔支援をリアルかつ円滑に実現する。
部門賞は、以下のとおり。
【アドバンストテクノロジー部門】▽グランプリ=「高品質なGaN系微小光源を作製するためのmicro-LED/micro-レーザー用独自基板と新工法」(京セラ)▽準グランプリ=「省電力AIプロセッサーMN-Coreシリーズ(Preferred Networks)、「『おいしさを見える化』が創る未来の食卓~野菜・果物・茶葉などのスマホ等での撮影画像からのAI 解析による食味判定と情報化~」(マクタアメニティ)
【デバイス部門】▽グランプリ=「指先が持つ繊細な感覚を可視化するマルチフィジクス・ナノ触覚センシング」(香川大学JST-CREST)▽準グランプリ=「ガラス建材一体型ペロブスカイト太陽電池」(パナソニックグループ)、
【コ・クリエイション(共創)部門】▽グランプリ=「建設段階のデジタルツイン基盤CONNECTIA活用による現場DX実現」▽準グランプリ=「いっしょに考えます、トイレのこと『A-SPEC』」(LIXIL)
【スタートアップ部門】▽グランプリ=「エアモビリティー社会を支える小型高性能ポータブルドップラー・ライダー」(メトロウェザー)▽準グランプリ=「TL-SENSING~人肌や吐息さえも高速検知。『熱』を可視化して異常現象を0.01秒キャッチ~」(TopoLogic)

連載

3D映像イノベーション(下) ローカル局にも事業機会 地元出身タレントでコンテンツ

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