2024年3月11日

民放AMラジオのFM転換
28年の「第2回特例措置」実施へ
5Gなど大容量・低遅延の通信網が整備
FMの補完にradiko検討 世帯カバー率の要件に

総務省「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会」第24会が5日に開かれ、総務省と「ワイドFM(FM補完放送)対応端末普及を目指す連絡会」から、「AM局の運用休止に関する特例措置」に基づく現在の民放AMラジオ局の運休の状況と、2回目の特例措置に向けた取り組みが示された。総務省は、民放ラジオ事業者からの要望に沿う形で、世帯エリアカバー率にインターネットラジオ「radiko」を反映する可能性に言及している。〈続きは本紙で〉

2024年3月11日号 主な記事

 ●TREE Digital Studio/カラーグレーディング室新設
 ●WOWOW新社長の山本均氏が会見「会員事業を進化へ」
 ●写真関係の「CP+2024」開催 動画対応も製品が充実
 ●「MWC24バルセロナ」報告(1) HAPSと衛星通信で広がる5G広大な地域でサービス
 ●ソニーが福岡ドームに大型LED表示装置を納入

コンテンツビジネス

● 歴史映像ポータルサイト 新たに49作品を公開/国立映画アーカイブ

放送

● 民放AMラジオのFM転換 28年の「第2回特例措置」実施へ
● NHKインターネット配信必須業務化 関連の放送法改正案が国会に提出
● 山本均新社長が会見 「会員事業を進化させる」/WOWOW

CATV/CS

● 南海オンデマンドバス実証事業の結果を公表/J:COM、堺市、南海電鉄など
● 安全・安心活動で大阪府警察と協定/ジェイコムウエスト

プロダクション

● カラーグレーディング室を新設 HDR制作を強化/TREE Digital Studio
● ベトナムVFX企業と協業 日本からの発注を取次/VRメディア

デジタル映像

● 「VR訓練」の新コンテンツ 地震編 マンション居住者向けに
/大和ライフネクスト、理経が開発

インターネット/通信

● 移動通信の祭典「MWC24バルセロナ」報告 HAPSと衛星通信で広がる5G

プロ機器

● 写真関係のCP+2024が開催 動画対応も製品が拡充 記録・編集・配信も対応
● 創立20周年を記念 創業者がKVM開発秘話/ATENジャパンが式典
● 4KスタジオカメラのCCU IP接続機能を強化/パナソニック コネクトが発売
● ZENシリーズ 信号測定器に新機能 3D-LUT読み込みに対応/リーダー電子
● 快適なズーム制御 RFレンズアダプターを販売/キヤノン
● AIカメラ取り扱いを開始 小型筐体にIMUを搭載/アスク
● 2in1型パソコンを発売 GIGAスクール構想に準拠 教育イベントで参考展示
/マウスコンピューター

ディスプレー/大型映像

● 中国で「ISLE2024」開催 最新の大型LED製品そろう
● 市販品で0.4ミリピッチ実現 8K対応屋内型LEDディスプレー/レッドマンが出展
● サイネージ運用業務の専用サポートセンター/情報技術開発が新設
● 情報技術開発が新設 サイネージ運用業務の専用サポートセンター
● 福岡ドームに大型LED表示装置 総合演出システムも更新/ソニーが4基納入

総合

● 米REDを子会社化 業務用動画市場を開拓/ニコン
● 遠隔音楽ライブの実証実験 金沢-東京間を光技術で接続/NTT Com、ドコモ

イベント一覧

● 各部門の番組を募集 29日までエントリー受付/ATP賞テレビグランプリ

全日本テレビ番組製作社連盟(ATP)は、『創り手が選ぶ創り手のための賞』「第40回 ATP賞テレビグランプリ」の番組を全国の番組製作会社を対象に受け付けている。応募締め切りは、3月29日午後5時まで。
応募対象ジャンルは「ドキュメンタリー部門」「情報・バラエティ部門」「ドラマ部門」「新人賞部門」に分かれており、期間は2023年4月から24年3月に放送・配信された番組や活躍した新人クリエイター。ATPに加盟・非加盟問わず応募できる。
今年40回を迎える「ATP賞テレビグランプリ」は、日本の映像コンテンツ産業の重要なプレイヤーである製作会社やクリエイターの社会的機能を高めるために、創り手自らが審査をする賞として1984年に創設された。毎年170本を超える番組の応募があり、夏に開催される受賞式の場でグランプリが発表される。メディアの多様化で、テレビ番組だけでなく配信番組など応募番組も拡大しているという。
ATP賞にエントリーするには、応募用紙と番組データが必要。募集・審査要項、応募用紙の入手方法、データアップロード方法など、詳細はATPのウェブサイト内に掲載している。
【ATP賞テレビグランプリ応募要項】 https://www.atp.or.jp/awards/application.php


● Inter BEE 2024 出展者募集開始 60回を迎え特別企画充実 11月13-15日、幕張メッセで開催 新たにアワードの創設も

電子情報技術産業協会(JEITA)は、11月13-15日の3日間、幕張メッセ(千葉市美浜区)でメディア総合イベント「Inter BEE 2024(インタービー2024)」を開催することを発表。出展申し込み受付を開始した。一次申し込みは5月31日、二次申し込みは6月28日がそれぞれ締切日となる。
コロナ禍以降はバーチャルプロダクションやコンテンツ制作のAI活用など、関連するテクノロジーが急速に進化し、世界的な市場の回復と共に産業全体の裾野が拡大するなど、大きな変化の中にある。Inter BEEはこのような世界的潮流の最前線において、最新のテクノロジーを発信する場であると同時に、新たなビジネス機会を発見・創出するビジネスイベントとして実施する。
特に今年は、第60回を迎える節目の年にあたり、次の新たな10年を見据えて、メディア&エンターテインメント産業分野の全体に貢献する「INTER BEE AWARD」を創設する。このアワードはInter BEEに展示予定の製品、もしくはサービスを対象として応募されたものの中から、特に優れていると評価されるものを選考し表彰する。
また新たな特別企画として、映画制作分野に特化した「INTER BEE CINEMA」を実施。映画制作技術が進化し、日本の映画が再び世界的に評価される中、この分野でのビジネス活性化を支援すると共に、次世代のプロフェッショナル育成に貢献する場として企画を展開する。
これまで実施してきた各特別企画は、さらなる拡大・強化を図る。多様で新たなコンテンツ制作とその表現を発信する「INTER BEE IGNITION×DCEXPO」では、昨年新設したスタートアップエリアを大学研究室などの参画も含めることで名称を変更、「スタートアップ&ユニバーシティエリア」として企画を拡大する。
また、映像制作分野の最前線を発信する「INTER BEE CREATIVE」は、昨年新設した動画マーケティングラウンジを継続展開し、より充実した発信を図る。放送のIP化技術を具体的に発信する「INTER BEE IP PAVILION」は、今年から「INTER BEE DX × IP PAVILION」へと名称を変更。コンテンツ制作における総合的なDXを支える技術を発信する場となる。
【詳細】https://www.inter-bee.com/ja/


● 「MWC24」開催報告 ローカル5Gの状況も開設/CRIオンラインセミナー

ケーブルテレビ情報センター(CRI)は、第42回「CRIオンラインセミナー」(Zoom使用)として、「世界最大級のモバイル展示会『MWC2024』開催報告」を3月21日に開く。
今年の「MWC2024」は2月26-29日にスペイン・バルセロナで開催。CATV業界としても注目のイベントであり、日本ケーブルテレビ連盟の一部の支部ではツアーを組んで参加している。
今回のセミナーでは、ZTV取締役新事業推進部長の朝熊淳氏、グレープ・ワン取締役副社長の熊谷充敏氏が、今年のMWCについて報告する。熊谷氏は、ローカル5Gの法整備の状況や、昨年から運用が開始された共同利用区域制度などについても解説する。
【日時】3月21日/14時-15時30分
【参加費】CRI会員4000円、非会員8000円
【申し込み・詳細】https://cri-info.jp/20240305_8071


● 短編映画コンテスト JAPAN部門の作品募集 /TBS主催DigiCon6 ASIA

TBSは、優れた映像クリエイターを発掘・支援し、国際的な相互理解を促すことを目的とした短編映画コンテスト「第26回 DigiCon6 ASIA」の開催を決定。日本国内を対象としたJAPAN部門は6月10日まで作品を募集する。
このコンテストは15分以内の短編映像作品であれば、表現手法・ジャンル・年齢・プロアマ問わず応募することが可能。JAPAN部門の審査で選ばれた受賞作品は、ASIA部門のステージへ進出。その後、アジア参加地域の優秀作品と競い、最終的に「DigiCon6 ASIA」の頂点であるグランプリを決定する。
今年から18歳以下を対象としたYouth部門がJAPAN部門と統合された。
【詳細】www.tbs.co.jp/digicon/26th/entry/
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◆関連セミナーも実施
3月30、31日には、『ニャッキ!』などのアニメーション制作やキャラクターデザインで知られるアニメーションディレクター、伊藤有壱氏による作品作り講義を開く。『PUI PUI モルカー』の見里朝希氏もゲストスピーカーとして登壇する。参加費無料。申し込み締切日は3月20日。
[会場] Tech Design X(東京都港区赤坂5-4-7 THE HEXAGON 9階)
[日程] 1回目=3月30日、2回目=3月31日/両日とも14時30分-17時40分/懇親会=18-19時30分
【セミナーの概要】https://www.tbs.co.jp/digicon/info/202312201500.html


● 「あにつく2024連動企画 第十回 アニメータードラフト会議」

これは、アニメ制作を目指す学生が、複数のアニメ制作CGプロダクションに一括で就活アプローチできる、Too主催の動画コンテスト。アニメ制作総合イベント「あにつく」の連動企画として、2015年から開始している。
題目の内容のアニメーション作品を作成して、応募すると複数のプロダクションが作品を審査。各企業から採用候補としてコンタクトしたい応募者に指名が入る。企業から指名が多かった上位の作品は、アニメータードラフト会議公式ウェブサイトで発表する。
応募資格は、2025年3月卒業予定の学生。なお、24年度中に卒業する学生でも条件によって応募を認める場合がある。
応募の締切日は5月7日。
【詳細】https://www.too.com/atsuc/y2024/draft.html

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