2024年4月22日

NABショー2024が開催
生成AIの活用模索 放送の全段階でIT定着
NAB代表レジェット氏 「重要な業界の共用資源」

NAB(エヌエービー=全米放送事業者協会)主催による電子メディアの総合イベント「NABショー2024」が4月13-17日(展示会は14日から/いずれも現地時間)に開催された。約7万5000人の参加者は、各会場を行き来しながら、放送のすべての段階におけるITのかかわりを確認していた。IP化は「当たり前」となり、AIの利用を本格的に探る段階に到達している。〈続きは本紙で〉

2024年4月22日号 主な記事

 ●NABショーレポート(1)
 ●東京サウンド・プロダクションがEXタワープラスMA室を更新
 ●KDDI、ソフトバンクなどが改正NTT法に対する見解表明 NTT法「廃止」には反対
 ●科学未来館「ジオ・コスモス」特別コンテンツ上映

放送

● 放送番組の見逃し配信 1月期再生回数ランキング 1位は『離婚しない男』
  /ビデオリサーチ
● ターゲットに応じた視聴データ オンライン販売/ビデオリサーチ
● 東京藝大と産学連携PJ アート・デザイン思考を成長の力に/TBS

CATV/CS

● シニアにスマホを無償提供/ジェイコムウエストと千早赤阪村
● 横浜市の柏尾町内会と地域安全に関する協定/J:COM南横浜
● 会場の風景を定点カメラで 大阪・関西万博の機運醸成
  /ベイコムが放送・配信を開始
● 熊本地震復興を祈念 特番で震災地の現状/ジェイコム九州

プロダクション

● EXタワープラスMA室を更新 ドルビーアトモスに対応
  /東京サウンド・プロダクション
● ポストプロ領域の提供価値拡大 「従来の映像制作の常識を破壊」
  /TBWA HAKUHODOの「DISCO」

インターネット/通信

● 改正NTT法に対する見解表明 NTT法「廃止」には反対
  /KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル

プロ機器

● NABショー2024が開催 生成AIの活用模索 放送の全段階でIT定着
● NABショー レポート
・制作環境がネットワーク活用で進化 バーチャルプロダクションも展示/ソニー
・グローバルシャッター搭載 4K、IPに柔軟に対応
  /池上通信機が新型カメラ発表
・パリ2024大会のサポート体制 KAIROS1台で最大3会場を担当
  /パナソニック コネクトが説明
・中国の大型LEDメーカー 多様なソリューション提案 米国での市場拡大を目指す
・NABショー フォトレポート 最新技術で映像表現の可能性を追求
● 観光ソリューション 自走支援型の実証実験 宮城・女川町で実施/キヤノンMJ
● HDMI分配器など発売 「ブライトサイン」を内蔵/ジャパンマテリアル
● MRデバイスを機能強化 OpenXRに対応/キヤノン
● オーディオIFがイマーシブ対応に機能アップグレード/ノイマン
● クラウドにAI認識を追加 自動ダグ付けが可能に/ワサビテクノロジーズ

ディスプレー/大型映像

● 「ジオ・コスモス」特別実演 気候変動の現状と課題伝える/科学未来館
● LEDドームで「水の惑星」上映/コニカミノルタ
● コントロール用液晶端末 非接触でタッチパネル操作
  /バルコが医用画像総合展に出展
● STB不要のサイネージ/テルミックネオが開発
● 北京・インフォコムでマイクロLEDなど展示/レッドマン

映画/番組/CM

● 「ゴジラ-1.0」4Kブルーレイが発売 山崎監督「劇場の興奮を家庭で」
● ドラマ原作と「酒場放浪記」 コラボ漫画を公開/BS-TBS
● シーザー・ミランの人気シリーズ3作目/ナショジオ
● “新たな鬼平”第1弾テレビSP 5月に全国11局で放送/時代劇専門チャンネル
● 笠智衆生誕120年記念特集 5月に放送/松竹ブロードキャスティング

統計・調査

● 24年3月 民生用電子機器の国内出荷金額 映像機器は417億円/JEITA

総合

● スター・チャンネルの全株式取得 リモコンボタンなど好条件も獲得
  /ジャパネットブロードキャスティング

イベント一覧

● デジタルサイネージアワード 24年度の作品募集を開始 新たに「XR」部門追加/DSC

デジタルサイネージコンソーシアム(DSC)は、「デジタルサイネージアワード2024」の作品募集を開始した。5月10日まで受け付ける。
同アワードは、公募した国内のデジタルサイネージ作品の中から、優秀な作品を選出し、表彰することで、デジタルサイネージ市場をさらに活性化していくことを目指す。応募作品は審査員による投票により各賞を決定し、表彰する。表彰式は6月13日に、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催予定の「デジタルサイネージジャパン(DSJ)2024」内で開く。
今回は新部門として、「XR(クロスリアリティ)」を追加。リアルロケーションでのディスプレー表示にとどまらない、デジタルサイネージの新たな可能性を目指す作品を期待するという。
応募作品の中からグランプリ(1作品)と優秀作品10点ほどを選定・表彰する予定。
【応募条件・資格】
2023年1月以降に発表されたデジタルサイネージのコンテンツ、ハードウエア、システムが対象。作品にかかわるあらゆる企業に参加資格がある。2009-23年のデジタルサイネージアワードに応募した作品は応募できない(応募費用は不要)
【詳細】https://digital-signage.jp/openevent/award/2024front


● 24年度第2級技術者 講習試験と資格更新/CATV技術協会

日本CATV技術協会は、5月7日から「2024年度CATV技術者資格(2級)」の講習試験および資格更新の申し込み受付を開始する。同協会では「CATVに係わる基本的な技術知識を有し、CATV一般ユーザへの適切な指導、助言ができる技術者」に第2級CATV技術者資格を付与している。
この資格を取得すれば、CATVシステムや関連技術、法令の基本的な知識が身につき、社内や営業先との会話に役立ち、顧客サービスの向上にもつながる。また、上位資格であるCATV総合監理技術者資格や第1級CATV技術者資格の取得に有利となっている。
資格講習試験は、年齢・経験に関係なく受験が可能。講習はeラーニングで実施し、インターネット環境とPCなどがあれば、自身の好きな時間・場所で受講できる。
資格試験はCBT(PCを使用した試験方式)で、試験の実施期間中の希望する日時および全国300カ所以上の会場から試験実施会場を選んで受験が可能。
受講受験科目は、「CATVの基礎」の1科目のみ。CATV総合監理技術者資格および第1級CATV技術者資格取得時に学習する「システム」「調査・施工」「ブロードバンド」科目の基礎と法規に関する基本的な知識を学習する。受講受験費用は1万9360円。
【講習試験実施スケジュール】▽申し込み期間=5月7-31日▽受講期間=6月20日-8月15日▽受験期間=7月4日-8月19日
【申し込み方法・詳細】https://www.shikaku.catv.or.jp/index.html


● コンテンツ法律セミナー「放送コンテンツの著作権と権利処理」

映像産業振興機構(VIPO)が開く。講師は、エンタテインメント・コンテンツ業界に精通し、知的財産権に関するアドバイスの提供などを中心に扱う骨董通り法律事務所の代表パートナー、福井健策弁護士。放送業界をはじめとして音楽、アニメなどコンテンツ業界にかかわるトピックを題材に解説する。
【日時】5月22日/15-17時、申し込み締切日17日(17時)
【会場】VIPO ホールR(中央区築地4-1-1 東劇ビル2階)
【参加費】会員5000円/一般7000円
【定員】40人(事前申し込み制・先着順)
【詳細】https://www.vipo.or.jp/news/40876/


● 若手映画作家の作品 6月に都内で特別上映/VIPO 人材育成事業

映像産業振興機構(VIPO)は、文化庁から委託を受けて運営する人材育成事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」において製作された作品を『ndjc CINEMA FESTIVAL 2024』として、6月14日から東京・恵比寿の「YEBISU GARDEN CINEMA」で特集上映する。
この上映では「ndjc2023」の完成4作品を劇場初公開。またndjc出身で、現在商業長編映画を手掛けている監督たちの近年劇場公開作品や、その『原点』ともいえるndjc過去作品を上映する。
ndjcは、優れた若手映画作家を公募し、本格的な映像製作技術と作家性を磨くために必要な知識や技術を継承するためのワークショップや製作実地研修を実施すると同時に、作品発表の場を提供することによって、次代を担う長編映画監督の発掘と育成を目指している。
【期間】6月14-27日
【上映作品】
◆ [ndjc2023]
(上映日:14-20日/配給:VIPO)『明るいニュース』(城真也監督)、『光はどこにある』(野田麗未監督)、『勝手口の少女』(山本十雄馬監督)、『恋は真っ赤に燃えて』(西口洸監督)
◆ [ndjc SPECIAL SELECT] (ndjc出身監督の劇場公開作品およびndjc過去作品)
▽「ndjc2008」=中野量太監督『湯を沸かすほどの熱い愛』(上映日:14、16、18日/配給:クロックワークス)、『琥珀色のキラキラ』(上映日:21-27日/配給:VIPO)
▽「ndjc2015」=堀江貴大監督『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(上映日:15、17、19、20日/配給:ハピネットファントム・スタジオ)、『はなくじらちち』(上映日:21-27日/配給:VIPO)
▽「ndjc2009」=岨手由貴子監督『あのこは貴族』(上映日:21、23、25日/配給:東京テアトル)、『アンダーウェア・アフェア』(上映日:21-27日/配給:VIPO)
▽「ndjc2012」=庄司輝秋監督『さよなら ほやマン』(上映日:22、24、26、27日/配給:ロングライド)、『んで、全部、海さ流した』(上映日:21-27日/配給:VIPO)
【詳細】https://www.vipo-ndjc.jp/news/6239/

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NAB(エヌエービー=全米放送事業者協会)新代表のカーティス・レジェット氏よりビデオメッセージ

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