2025年6月9日

地デジ高度化方式
年内に最新技術で実証実験
放送MMTで4K/2K各2番組

━ 今週号(6月9日号)の注目記事はコチラ ━━━━━━━━━━━━━━

キー局決算と中期経営計画④ どうなる衛星放送 相次ぐ撤退・再編・縮小 厳しさの一方で決定的強み 一定の顧客に利益率高いサービスを
 民放キー5局の2024年度決算では、テレビ広告費の減少傾向の中で、各局がネット展開やイベントなど新たな収入増に務めている様子が見えた。実は地上波テレビ以上に変化が激しいのが衛星放送だ。有料放送の両雄、WOWOWとスカパーJSATの決算は、連結は共に増収増益だが、根幹の有料加入の件数は共に大幅減だった。増収増益は放送事業以外での寄与度が大きい。また衛星放送全体を見渡しても、チャンネルの撤退や方針転換が目立ち、放送領域は明らかに後退している。衛星放送からテレビ放送の今後を考える。(次世代メディア研究所 鈴木祐司)
(続きは本紙でレポート)

ISLE2025に見る最新ディスプレー技術 ① MIPが飛躍的進展 市場の主役に 価格と応用の境界を再定義
 世界最大級のディスプレー技術展示会「ISLE2025(スマートディスプレーとシステム統合に関する国際展示会)」が、3月7-9日に中国・深(シンセン)で開催され、LEDディスプレーの最新トレンドが一堂に会した。中でも注目されたのが、「MIP(Micro LED in Package)」の飛躍的進展である。従来は開発段階にあったこの技術が、2025年に入り商用化の本格フェーズへ突入し、市場と技術の両面で新たなスタンダードを築きつつある。現地をレポートする。 (大久保洋/近畿エデュケーションセンター 事業推進室 技術顧問)
(続きは本紙でレポート)

※本紙とデジタル版は同一内容です。

2025年6月9日号 主な記事

 ●Interop25 Tokyo,DSJ2025特集
 ●地デジ高度化方式 年内に最新技術で実証実験 放送MMTで4K/2K各2番組
 ●古河電工がノキアと提携 PON製品の国内展開で
 ●JPPA AWARDS 2025発表 経産大臣賞をオムニバス・ジャパンの3氏が受賞
 ●キー局決算と中期経営計画(4)どうなる衛星放送
 ●全球測位衛星システムの代替方式/NABが技術提案
 ●アウトオブホーム ディスプレーの可能性(8) JR西日本が車内に932枚のLEDパネル

放送

● 地デジ高度化方式 年内に最新技術で実証実験
  放送MMTで4K/2K各2番組
● 放送素材シェアシステム開発 Interop ShowNet
  で展示/テレビ北海道
● バーチャルマスターオペレーター 放送文化基金
  賞/テレビ北海道
● スマホ向け公式アプリ 県最新ニュースなどプッ
  シュで/長崎国際テレビ

インターネット/通信

● 俳優ドラマ特集 夏ドラマ主役の過去作品/TVer

プロ機器

● 古河電工がノキアと提携 PON製品の国内展開で 
  平塚事業所内に25G検証環境
  今年度中にソリューションを市場に
● PTP非対応環境でTS伝送 FPU活用しIP網を構築
  /メディアリンクス、毎日放送など
● DAIVにミニタワー型 場所を問わず性能を発揮/
  マウスコンピューター
● スタジオサブをBMDで構築 生放送での安定運用
  を実現/徳島県・国府町CATV

ディスプレー/大型映像

● 万博仕様の「走るパビリオン」 車内に932枚の
  LEDパネル
  /JR西日本が「JR WEST Parade Train」運用
● ISLE2025に見る最新ディスプレー技術(1) MIPが
  飛躍的進展 市場の主役に
● クラウド型のデジタルサイネージ システムを全
  面刷新/ビーツ「クラモニ」

映画/番組/CM

● 「5時に夢中!」に東野幸治が初出演/TOKYO MX

業務用機器

● 複数カメラとマイクを連携 AVプロセッサーを発
  売/パナソニックE&C

総合

● 新会長に説田氏が就任 三上氏は理事として参画
  /JPPA
● NABが技術提案 全球測位衛星システムの代替方
  式放送波で高精度測位を実現へ ATSC3.0に時
  間情報を付加

イベント一覧

● 映像制作の基礎講座開く 専門家が分かりやすく解説/映文連TANPEN塾

映像文化製作者連盟(映文連)は、「映文連TANPEN塾 映像制作基礎講座-入門編」を6月23日にオンライン(Zoom使用)で開く。
この講座では、制作プロダクションの新入社員をはじめ、映像制作のワークフローを知りたい人などに対して映像制作の基礎的な知識を伝える。カリキュラムは企画、撮影。編集の映像制作の基礎から最新の技術情報まで含まれる。
◆第1講「プロダクションマネージャーの仕事」=広告動画制作の一連のフローと、各プロセスにおいてプロダクションマネージャーが担当する業務と注意点について学ぶ(講師:大久保絢斗氏/博報堂プロダクツ チーフアソシエイトプロデューサー)
◆第2講「ディレクターの仕事」 =ドキュメンタリー番組を中心とした制作エピソードを交えながら、映像制作の醍醐味や難しさ、キャリアアップについて語る(講師:小畑哲氏/エネット チーフディレクター)
◆第3講「カメラマンの仕事」 =スタジオマルチカメラ制作、特に音楽番組制作における役割について伝える。ステディカムなどの特殊撮影機材についても触れる(講師:関本浩則氏/NHKテクノロジーズ メディア技術本部 制作技術部〈撮影〉専任部長)
◆第4講「照明の仕事」=照明技師とは監督の作品に対する気持ちや台本の内容を理解し具現化する仕事。撮影部と共に監督に協力して画づくりをする人。映像制作における照明の重要性などを伝える(講師:西野龍太郎氏/爽風企画新社 照明技師、田中充氏/爽風企画新社 照明技師)
◆第5講「ポスプロの仕事」 =エディターが撮影後から完パケまでの流れを説明。また、カラリストがカラーグレーディングについて解説する(講師:佐藤究氏/IMAGICA Lab.VFXアーティスト、石川洋一氏/IMAGICAエンタテインメントメディアサービス カラリスト)
【日時】6月23日/11時-17時20分
【募集人員】200人
【受講料】会員1万7600円、一般2万4200円(なお、6月30日から1週間、見逃し配信を予定)
【詳細】https://www.eibunren.or.jp/?p=7007


● 日本の知的財産を海外展開 ハリウッドなどにセールス/VIPOがコンテンツ募集

映像産業振興機構(VIPO)は、経済産業省「令和6年度補正クリエイター・事業者支援事業費補助金(クリエイター・事業者海外展開促進)(JLOX+)」の一環として、2025年秋、ハリウッドを中心にした海外プロデューサー・クリエイターへ日本発の作品を紹介し、それらを原作とした映像化を目的とするIP(知的財産)ピッチ&セールスプロジェクトを実施する予定。それに向け、第5弾となるこの「A-JAPANプロジェクト」でセールスをするコンテンツを、日本全国から幅広く募集する。
これまで「A-JAPAN」では、700社を超えるハリウッドのスタジオ、制作会社、エージェンシー、マネジメント会社などに向けて、数多くの日本IPをピッチしてきた。その結果、20以上の参加作品のうち約7割がショーランナーやプロデューサーとパートナーを組み、企画開発に進むことができたという。
募集数は3作品程度。対象となるIPは、幅広いジャンルの小説、マンガ、アニメ、映画、テレビドラマ、ゲームなど。応募締切日は、7月7日/17時、参加費無料。
【詳細】https://www.vipo.or.jp/news/46435/


● AI時代の地域活性化を考える 課題解決に向けての取り組み/マルチメディア振興センターが講演会

マルチメディア振興センター(FMMC)は、情報通信月間講演会をオンラインで6月24日に開く。今回の講演会では、最新の事例報告や政策の目指すところを中心に、『AI時代の地域活性化-地域課題の解決に向けて-』と題して、基調講演やパネルディスカッションを通じて、持続可能で魅力ある地域社会の実現に向けた今後の取り組みについて考察する。参加費無料(事前登録制)。
◆プログラム
[基調講演] 「AI時代の地域社会DX(仮)」玉田康人氏(総務省 官房総括審議官)
[マルチメディア振興センター研究報告] 「EUのAI政策-挑戦と課題-」仲田陽子氏(FMMC ブリュッセル事務所所長)
[パネルディスカッション] 地域活性化に向けたAIの利活用 -先行事例から考える-」モデレーター=稲田修一氏(情報未来創研代表)、パネリスト=東博暢氏(日本総合研究所 リサーチ・コンサルティング部門プリンシパル)、浦田真由氏(名古屋大学大学院 情報学研究科准教授)、中谷純之氏(愛知県 総務局デジタル戦略監、永野善之氏(NEC インフラDX事業部門スマートシティ統括部スマートシティコンソーシアムグループ)
【日時】6月24日/13時30分-16時30分(Zoom利用予定)
【定員】300人
【詳細】https://www.fmmc.or.jp/activities/kenkyukai/kouenkai/tabid369.html


● 11、12日にプライベート展 最新ソリューションを展示/レスターグループ

レスターは「レスターグループ プライベート展2025」を6月11、12日に開催する。NAB(エヌエービー)ショー2025で発表された新製品・新機能をはじめ、映像・音響の最新ソリューションを展示。各メーカーの新製品・新機能を説明する特別セミナーも開く。
主な出展製品メーカーは、ADDER、アビッドテクノロジー、ブラックマジックデザイン、Decimator Design、DirectOut Technologies、FilmLight、ソニーマーケティング、SGO、NTP Technology、RIEDEL Communications、Seagate Technology Holdings PLC。
【日時】6月11日/10-17時、12日/10-16時
【会場】ビジョンセンター品川アネックス10階(東京都港区高輪3-23-17)
【詳細】https://www.restarcc.com/pickup/exhibition-information

連載

キー局決算と中期経営計画(4) どうなる衛星放送相次ぐ撤退・再編・縮小

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