2025年8月11日

総務省
「放送・配信コンテンツ産業戦略検討チーム」が取りまとめ案
製作力強化・海外展開へ対応策
総務省予算で調査・研究
NHK還元目的積立金の活用も

━ 今週号(8月11日号)の注目記事はコチラ ━━━━━━━━━━━━━━

TV広告最前線(1) キー局1Q決算に見る変化 フジテレビ 問題の影響大きさ物語る数字に 広告主は消費者の風評注視 視聴者は広告主とは異なる対応
 在京キー局の今年度第1四半期(1Q)の決算が出始めた。今回の決算発表では、フジテレビ問題を受け、多くの広告主が出稿を停止した結果、テレビ広告界がどう変化するかに注目が集まっている。放送100年の今年、民放における前代未聞の出来事を経て、テレビ広告や業界がどう変容していくのかを考える。今回はフジの決算に焦点を当てた。同決算では同局が想定した以上に広告主は慎重だった様子がうかがえる。その一方でフジの視聴率はあまり下がっていない。視聴者は、番組には従来通りに接しているようだ。(続きは本紙でレポート)

日本科学未来館が「深宇宙展」 大画面LED映像で没入型展示 立体的に浮かび上がる火星の風景
 日本科学未来館(東京都江東区)では、特別展『深宇宙展~人類はどこへ向かうのか』が9月28日まで開催されている。アポロ計画以来半世紀ぶりとなる有人月探査を目指すアルテミス計画、火星衛星探査「MMX」、H3ロケットなど、日本の最新宇宙技術を一堂に集めた大規模展示になっている。特に会場の奥で多くの来場者を引きつけているのが、大画面LED映像で体感する「火星ツアー」だ。(続きは本紙でレポート)

グループ各社の有志によるR&D集団 主要な技術領域における成果披露 双方向配信や体験型コンテンツなど/TBSテックデザインラボ
 「TBSテックデザインラボ」は、TBSグループ各社のテクノロジー部門・デザイン部門に所属するメンバーを軸に構成された、有志のR&D集団だ。コンテンツ制作の多様性を模索しているもので、6月には年に一度の活動報告会「テックデザイン2025」を東京・赤坂のTBSイノベーションスペース「テックデザイン X」で開催。インタラクティブ配信技術、体感型エンターテインメント、そしてデジタル美術セットの3つの主要な技術領域における成果が披露された。
(続きは本紙でレポート)

※本紙とデジタル版は同一内容です。

2025年8月11日号 主な記事

 ●TV広告最前線(1) キー局1Q決算に見る変化 フジテレビ/問題の影響大きさ物語る数字に
 ●アイ・ペアーズ「n-Links」を発表/モーキャプの制作工程に柔軟性
 ●ケーブル技術ショー2025レポート(2)
 ●科学未来館が「深宇宙展」開催/大画面LED映像で没入型展示

放送

● 「放送・配信コンテンツ産業戦略検討チーム」
  が取りまとめ案/総務省
● 開局30周年記念で昭和歌謡のイベント
  /TOKYO MX

CATV/CS

● JCOM子会社の組織再編 ジェイコム東京を存続
  会社に CATV事業者9社吸収合併
● 50G-PONを用いたFTTH 50Gbpsサービスを実証
  /CCJグループのCTY・CNS
● ケーブルインターネット ZAQの提供48局に拡大
  /J:COMがサービス展開
● ケーブル技術ショー レポート②
・ STB関連サービスを提案/パナソニック コネクト
・ IP情報カメラ送出システム/ティーブイエスネク
  スト
・ ローカル5Gの活用に向け/伊藤忠ケーブルシス
  テム
・ クラウド対応の最新システム VipeとMimirを披
  露/BCNEXXT

プロダクション

● 大型中継車「CR-1」が本格稼働/IMAGICAコスモ
  スペース
● 元日テレの清水氏とタッグ メディア横断型制
  作を推進/クリーク・アンド・リバー社

デジタル映像

● 「n-Links」を発表 モーキャプの制作工程に柔
  軟性/アイ・ペアーズ
● ボールの軌道を自動でCG生成/NPBエンタープラ
  イズとソニー
● 夜間アートイベント 京都・元離宮二条城で開
  催/ネイキッド 幻想的な光の演出

インターネット/通信

● NHKプラスの登録し直し 「フタかぶせ」などが
  課題に/NHK ONE
● LINE MUSICで公式プレイリスト配信/TVer
● 低軌道地球観測衛星 データ提供業務受注 政
  府機関向け/スカパーJSAT
● 5Gに対応 大阪「天神祭」会場で通信品質の強化
  図る/KDDI

プロ機器

● テレビ北海道開発の「VMO」 トヨタ自動車北海
  道から受注
● LOGICJAM放送機材展に出展
  /ジャパンマテリアル

ディスプレー/大型映像

● 日本科学未来館が「深宇宙展」 大画面LED映像
  で没入型展示

映画/番組/CM

● 時代劇専門チャンネル 「三屋清左衛門残日
  録」 シリーズ第9作を制作

統計・調査

● 23-24年度 利活用分野別ソリューションサービ
  ス/JEITAが市場規模を調査

総合

● ギークサイトを吸収合併 CMから映画まで事業
  拡大/ギークピクチュアズ
● 生成AIの実用化の課題と可能性 既存システム
  と結ぶサービス登場
● グループ各社の有志によるR&D集団 主要な技
  術領域における成果披露
  /TBSテックデザインラボ
● 液晶ディスプレー導入による校務効率化の検証
  成果を発表/マウスコンピューター

イベント一覧

● VR FORUM 2025 10月8、9日に開催 次の時代の「標準」考える/ビデオリサーチ

ビデオリサーチは、メディアや生活者の最新情報を多彩な切り口で示すビジネスフォーラム「VR FORUM 2025」を10月8、9日の両日、東京ミッドタウン・ホール(東京・赤坂)およびオンラインで開催する。
テーマは「Next STANDARDをともに。」。同社は、メディアや生活者を取り巻く環境が大きく変化し、人々のメディアへのかかわり方や情報収集の仕方、コンテンツの楽しみ方も急速に多様化する中、広告やメディア業界における「常識」や「標準」(STANDARD)もどのように変化・進化していくべきかが問われているとの認識を示す。
その上で実施する今回のVR FORUMでは、変化していく生活者やメディアと向き合い、最前線で活躍するキーパーソンの経験・知見を交え、次なる時代の「STANDARD」を考えていくとしている。
参加費無料(事前登録制)。プログラム詳細は、特設サイト(https://vrforum.jp/2025)で順次公開する。
申し込みは前記特設サイトで9月上旬より受け付け開始予定。


● ケーブル技術ショー2025 オンライン展示会開催中

ケーブルコンベンション2025関連イベント「ケーブル技術ショー2025」(技術展示会は7月24、25日、東京国際フォーラムで開催)では、オンライン展示会を公式ウェブサイト(https://www.catv-f.com/top.html)で9月10日まで開催している(アーカイブ配信は9月30日まで)。
オンライン展示会では、生成AIが地域課題を解決する最適なソリューション、技術、製品、サービスに加え、課題解決策を持つ出展者をリコメンド。主催者テーマ展示ブースツアーの動画も提供。
また、プレミアムセミナー「防災DXの動向と今後の展開 ~情報インフラの重要性~」の配信のほか、セミナーアーカイブ動画を公開している。


● 大阪プライベートショー 8月20、21日に開催/伊藤忠ケーブルシステム

伊藤忠ケーブルシステムは、第3回「大阪プライベートショー」を8月20、21日に大阪市中央区のオービックホールで開く(入場無料)。制作ワークフローやIPを主軸とした機器展示に加えて、CATV局を対象とした加入者世帯向けのマルチデバイス保証サービスを西日本区域では初めて展示する。
主な出展製品は、放送局向けデータアーカイブシステム「CERCA」、パッケージ型アーカイブシステム「CERCA Touch(新製品/仮称)」、共有ストレージシステム「Facilis」、KVMシステム「IHSE Dracoシリーズ」、マルチデバイス保証サービス「まるごとホームサポート」など。
また、次のパートナー企業が参加して、最新の業界トレンドに則したさまざまな展示を予定している。
【出展パートナー企業】(順不同)▽ブラックマジックデザイン▽アストロデザイン▽テレストリームジャパン▽ヒビノ▽ソニーPCL▽デジキャス▽スターコミュニケーションズ▽池上通信機▽ヴィレッジアイランド▽メディアエッジ▽エーディーテクノ▽ローランド▽arethus▽イッツ・コミュニケーションズ
【日時】8月20、21日/10-16時
【会場】オービックホール(大阪市中央区平野町4-2-3 オービック御堂筋ビル2階)
【詳細】https://www.itochu-cable.co.jp/news/2025_08_04/


● SIGGRAPH2025報告 本紙論説委員が最新情報 DCAJビジネスセミナー

デジタルコンテンツ協会(DCAJ)は、ビジネスセミナー「SIGGRAPH2025報告セミナー」を8月20日にオンライン(Zoom使用)で開く。参加費無料。
CGとインタラクティブ技術の国際会議「SIGGRAPH2025」は、今年は8月10-14日にカナダのバンクーバー・コンベンション・センターで開催。産業界が注目する『デジタルツイン』は、メタバースとつながりさまざまな分野での実装が始まった。これらは、XRと関連して多くの企業、研究機関が有効な利用方法を提唱している。映像制作については、各プロダクションが「裏側ツアー」を予定しているという。
セミナーでは、SIGGRAPHに41回にわたり連続参加し取材している、映像新聞論説委員で日本大学講師の杉沼浩司が登壇し、最新情報を伝える。
【日時】8月20日/15時-16時15分
【定員】100人
【参加申し込み】https://dcaj-siggraph2025-seminar.peatix.com


● VIPO「アフリカ諸国のマンガ産業」

映像産業振興機構(VIPO)は、令和7年度文化庁「国際文化交流・協力推進事業」の運営を受託。日本コンテンツの代表格であるマンガについて、日本・アフリカ間の文化および人材交流を深化させるとともに、アフリカで関心が高まりつつある日本のマンガの将来的な展開につなげることを目的としている。
同事業の一環として「第9回アフリカ開発会議(略称TICAD9)」(8月20-22日/パシフィコ横浜)において、「アフリカ諸国のマンガ産業」に関するシンポジウムを開く(参加無料)。アフリカのマンガ家2名とマンガ研究者、日本政府関係者を交え、マンガ産業や市場動向について議論する。
【日時】8月21日/14時-15時30分
【定員】150人
【申し込み期限】8月18日(17時)
【詳細】https://www.vipo.or.jp/news/47028/

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