イベント

2023/12/182023年12月18日

● 映文連アワード2023 3部門計152作品が応募 BS4K作品がグランプリ 人知れず表現する芸術家記録

映像文化製作者連盟(映文連)は11月27日に、優れた短編映像作品を表彰する「映文連アワード2023」の表彰式・上映会を、東京・六本木の国立新美術館講堂で開いた。同アワードは今年で第17回となり、映文連創立70周年行事としても実施された。翌28日および29日には、受賞作品や海外の優れた企業映像を紹介する「インターナショナル・コーポレート・フィルム・ショウイング2023」、70周年記念映像などの上映会を、「映文連 国際短編映像祭」として、都内で開催した。
今年の映文連アワードで最優秀作品賞(グランプリ)に輝いたのは、プラネタフィルム/NHKエデュケーショナル/NHK製作の『人知れず表現し続ける者たちⅣ』(59分、BS4K版)。作品は、誰のためでもなく独創的な創作を続けるアーティストを記録したノーナレーションドキュメンタリー。家族以外誰も見たことのない西村一成の創作現場に、ディレクターが単身で入り込み、1年を記録した。
文部科学大臣賞は『ノブさんからのメッセージ 手記に学ぶ関東大震災』(19分、製作:桜映画社/クライアント:公益財団法人東京防災救急協会)。アニメーションによる再現映像と、大震災の中、幼児2人を連れ生き延びた松本ノブさんの手記を読み解く物語。
経済産業大臣賞には、『LIVE, BREATHE, EAT EEL:YAMADA NO UNAGI』(18分37秒、製作:鈴木企画/クライアント:山田水産)が輝いた。日本初の薬を使用せずに鰻の養殖を実現した水産加工品メーカーの記録映像。
今年度は、「コーポレート・コミュニケーション部門」「ソーシャル・コミュニケーション部門」「パーソナル・コミュニケーション部門」3部門合計で、152作品の応募があった。


● VIPOアカデミー 冬期3コースの募集開始 コンテンツ業界の人材を育成

映像産業振興機構(VIPO)は、コンテンツ業界に特化した人材育成事業「VIPOアカデミー」の冬期コースを開講する。今回は「グローバルビジネスコース」(会場開催)、「リーガル・エッセンシャルコース」(オンライン開催)、「アカウンティング・エッセンシャルコース」(同)の3コース。いずれも短期集中型での開催となる(受講有料)。
各コースの概要は次のとおり。
【グローバルビジネスコース(交渉・コミュニケーション編)】
実践を重視した講義(英語・日本語)と英語での演習を通して、グローバルなビジネスシーンにおけるコミュニケーション力と交渉力を強化する。効果的な表現方法や有効な分析ツールを学び、ロールプレイとフィードバックを通じて、実践力の向上を目指す。
想定レベルは中級(TOEIC600-700点程度)以上。定員10人(各社2人まで)。
[日時] 2024年2月8日・15日・22日、3月7日(各日18時30分-21時30分)
[申し込み締切日] 24年1月25日
【リーガル・エッセンシャルコース(基礎編・実践編)】
コンテンツ業界のビジネスパーソンとして必要不可欠な、著作権、ライセンス、契約などのリーガル知識を身につけることで、契約トラブルを未然に防ぎ、ビジネスを広げていける人材を育成する。定員は各16人
[基礎編] 24年1月30日、2月6日・13日(各日18時-21時30分)
[申し込み締切日] 24年1月16日
[実践編] 24年2月27日、3月5日・12日(各日18時-21時30分)
[申し込み締切日] 24年2月13日
【アカウンティング・エッセンシャルコース(財務会計編・管理会計)】
コンテンツ業界のビジネスパーソンとして必要不可欠な、財務諸表、プロジェクト会計、予算管理などの会計知識を身につけることで、会社やプロジェクトの数字を常に意識しながら業務を推進できる人材を育成する。定員は各16人。
[財務会計編] 24年2月15日・22日(各日18時-21時30分)
[申し込み締切日] 24年2月1日
[管理会計編] 24年3月7日・14日(各日18時-21時30分)
[申し込み締切日] 24年2月22日
なお、最少催行人数に満たない場合、開催を中止する場合がある。
【各コース詳細・申し込み方法】www.vipo.or.jp/news/38215/


● 東映の研究所による講義 東京撮影所内の見学も/映文連が技術セミナー

映像文化製作者連盟(映文連)は、技術セミナー「東映ツークン研究所で学ぶ最新のデジタル映像技術」を1月19日に開く。
今回は東映の研究機関として、『コンテンツの未来をデザインする』ことをミッションに、映像文化にデジタル技術を取り入れることで、どのような未来が生み出せるかを追求し、実践的に制作に生かしてきた東映ツークン研究所による、講義と実例報告を実施する。講師は、東映ツークン研究所 テクニカルディレクターの三鬼健也氏。
【講義内容】
[東映ツークン研究所とは] ▽ツークン研究所長あいさつ▽バーチャルヒューマン事例▽映像技術を応用した映像作品だけにとどまらない多様な実績を報告▽UnrealEngine中心の体制▽モーションキャプチャー/フェイシャルキャプチャーの高い技術▽XRの拡大▽バーチャルプロダクションへの挑戦
[東映東京撮影所内見学] ▽美術セットや大道具・小道具倉庫▽日本最大級のLEDスタジオなど(内容は都合により、変更になる場合がある)
【日時】2024年1月19日/15時-17時30分(移動、休憩含む)
【会場】東映・東京撮影所(東映ツークン研究所ほか=詳細は後日連絡)
【定員】40人(申込み先着順)
【参加費】会員3000円、一般3500円
【申し込み】映像文化製作者連盟TEL:03-3662-0236、Eメール=info@eibunren.or.jp


● 江戸川区のイベントでマッピング作品を上映/千葉商科大の学生が制作

千葉商科大学(千葉県市川市)政策情報学部・楜沢順教授のゼミナールは、12月23日に「クリスマス eco イルミナイト in Koiwa」(主催:江戸川区、開催時間16-18時)で、プロジェクションマッピングを実施する。
同イベントは、JR小岩駅周辺地域の活性化および子供たちへの環境教育の一環として、脱炭素や資源リサイクルなどの環境問題に対する意識啓発を目的に開催されるもの。学生たちは、イベントのテーマでもある「環境」をコンセプトに、未来の小岩をイメージしたプロジェクションマッピング作品を制作し、イトーヨーカドー小岩店の建物に投映する。
同大学の政策情報学部では「まちづくり×メディア」のコンセプトのもと、ITやアートの力でより豊かな社会づくりに貢献する人材を育成しているという。楜沢教授(専門:映像・CG)のゼミナールは、メディア表現を通した地域活性化の施策としてプロジェクションマッピングを制作し、イベントで上映するなど複数の実績がある。


● 国立映画アーカイブ・上映企画「蘇ったフィルムたち チネマ・リトロバート映画祭」

チネマ・リトロバート映画祭とは、イタリアのボローニャを拠点として映画保存活動をするチネテカ・ディ・ボローニャ財団が1986年に本格始動させた映画祭。世界各地で実施されている映画復元・発掘の取り組みを紹介する一大拠点として、映画史に刻まれた作品だけでなく、アーカイブ活動によってよみがえった知られざる作品を上映する。関係者、識者らによるトークイベントも随時実施する。
【会期】2024年1月5日-2月4日(月曜休館)
【会場】国立映画アーカイブ 長瀬記念ホールOZU(東京都中央区京橋3-7-6)
【詳細】www.nfaj.go.jp/exhibition/cinema_ritrovato202312

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