イベント

2024/03/042024年3月4日

● アート&サイエンスフェスティバル 大阪・万博記念公園で開催 東京などで「展覧会」も

TSP太陽(東京都目黒区)は、大阪府の「2025年大阪・関西万博と連携した万博記念公園魅力発信事業」企画運営業務の委託先に選出され、万博記念公園で「アート&サイエンスフェスティバル」を3月9日から開催する。
同イベントでは、1970年万博当時のアーカイブと2025年大阪・関西万博につながる最新テクノロジーを活用した『現在進行形の大阪万博』を表現。ロボットアームによる映像をリアルタイムに再構築するテクノロジーアートをはじめ、1970年大阪万博の情景や2011-17年に冬の風物詩として好評を博した「太陽の塔」へのプロジェクションマッピングの新作およびアンコール上映など、エンターテインメントコンテンツによって半世紀を経た万博公園の新たな魅力を体感できる。入場無料(ただし万博記念公園への入園料が必要)。
併せて、福岡、兵庫、東京の3拠点を巡回する「1970大阪万博展覧会」(主催:大阪府)を展開(福岡会場は3日に終了)。東京会場(16、17日)では、1970年大阪万博の膨大な資料をベースに生成AIによって再編集し、アートとして現代によみがえらせる。
兵庫会場(9、10日、12-14日)、では、70年万博のパビリオンをイメージした空間に、数万点に及ぶアーカイブから厳選したポスターやチラシ、パンフレットなどのビジュアル資料を中心に展示。実物だけでなく、現在的な視点からアーカイブを再解釈したデジタルコンテンツも併せて展示する。いずれも入場無料。
◆アート&サイエンスフェスティバル
[日時] 3月9-12日、14-17日/10-17時、9、10、16、17日は21時まで延長(夜間コンテンツ上映)
[会場] 万博記念公園(大阪府吹田市千里万博公園)
◆1970大阪万博展覧会
[兵庫会場] ▽3月9、10日、12-14日/10-17時▽デザイン・クリエイティブセンター神戸(神戸市中央区小野浜町1-4)
[東京会場] 3月16、17日/11-20時▽寺田倉庫G3-6F(東京都品川区東品川2-6-10)
【詳細】https://artsscience-expo70.com/


● 第78回 毎日映画コンクール 「せかいのおきく」が大賞 江戸時代の循環型社会を描く

「第78回 毎日映画コンクール」の表彰式が、2月14日に東京都目黒区のめぐろパーシモンホールで開かれた。同コンクールは、戦後間もない1946年に創設され、毎日新聞社やスポーツニッポン新聞社などが主催する。
グランプリにあたる日本映画大賞は『せかいのおきく』が受賞した。江戸の下肥(ふん尿)にかかわる物語を通して、江戸時代の高度な循環型社会などを全編モノクロで描いた。
脚本賞も受賞したこの作品を手掛けた阪本順治監督は「普段から低いところから世の中を見て、脚本を考えたり映画を作ったりしようと心掛けている。フンまみれの映画を作るということで、皆で覚悟して多少業界にケンカを売ったようなところもある。携帯電話やPCもない時代を書くのは本当に楽しかった」と述べた。
各賞は以下のとおり(敬称略)。
【日本映画大賞】「せかいのおきく」(阪本順治監督)
【日本映画優秀賞】「ほかげ」(塚本晋也監督)
【外国映画ベストワン賞】「TAR/ター」(トッド・フィールド監督)
【男優主演賞】鈴木亮平(「エゴイスト」)
【女優主演賞】杉咲花(「市子」)
【男優助演賞】宮沢氷魚(「エゴイスト」)
【女優助演賞】広瀬すず(「キリエのうた」)
【スポニチグランプリ新人賞(男性)】アフロ(「さよなら ほやマン」)
【スポニチグランプリ新人賞(女性)】サリngROCK(「BAD LANDS バッド・ランズ」)
【監督賞】石井裕也(「月」)
【脚本賞】阪本順治(「せかいのおきく」)
【撮影賞】鎌刈洋一(「月」)
【美術賞】上條安里(「ゴジラ」)
【音楽賞】ジム・オルーク(「658km、陽子の旅」)
【録音賞】志満順一(「せかいのおきく」)
【アニメーション映画賞】「アリスとテレスのまぼろし工場」(岡田麿里監督)
【大藤信郎賞】「君たちはどう生きるか」(宮崎駿監督)
【ドキュメンタリー映画賞】「『生きる』大川小学校 津波裁判を闘った人たち」(寺田和弘監督)
【TSUTAYA DISCAS 映画ファン賞・日本映画部門】「劇場版 美しい彼~eternal~」
【TSUTAYA DISCAS 映画ファン賞・外国映画部門】「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
【田中絹代賞】薬師丸ひろ子
【特別賞】鈴木敏夫(スタジオジブリ プロデューサー)

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