2024年3月4日

MWC24バルセロナ開催
世界の通信関連企業が集結
6G提案が現実路線へ センチメートル波FR3が中心に
5Gの応用は産業向け分野強調

移動通信の祭典「MWC24バルセロナ」(主催:英GSMA/以下、MWC)が2月26-29日の4日間、スペイン・バルセロナで開催された。今年は、コロナ前9割弱となる9万5000人の来場が見込まれ、会場のフィラ・グランビアは、従来のにぎわいを取り戻していた。展示フロアでは、「6G」の表示が見え始めた。〈続きは本紙で〉

2024年3月4日号 主な記事

 ●東京俳優・映画&放送専門学校/バーチャルプロダクションスタジオを本格運用
 ●スター・チャンネル「2」「3」5月末に終了
 ●東京都庁壁面で常設マッピング/パナソニック コネクトがシステム構築
 ●国内動画広告の市場調査

放送

● スター・チャンネル「2」「3」5月末に終了 1チャンネルに集約
● SXSW2024に出展 最新デバイスで「SASUKE」 ミスターもARで参戦/TBS

CATV/CS

● 光インターネット 「極10Gコース」/東京ケーブルが提供開始
● 地域発の防災・減災情報 7エリアで番組を制作/J:COMが放送
● 「北海道」イベントを開催 9,10日 二子玉川ライズで/イッツコムが地方振興支援

プロダクション

● VPスタジオを4月から運用/東京俳優・映画&放送専門学校
● Avid Creative Summit メディア・インテグレーション 立体音響の制作事例を紹介

インターネット/通信

● MWC24バルセロナ開催 世界の通信関連企業が集結 6G提案が現実路線へ
● 5G NSA基地局外部から トラフィックの制御に成功/ソフトバンク、エリクソン・ジャパン
● eスポーツ部応援プラン ゲーミング光回線を提供/GameWithが開始

プロ機器

● 8K HDMIの光ケーブル 高い伝送品質とデザイン性/ジャパンマテリアルが発売
● HDMIトランシーバー ステージ用のタフモデル ケーブル1本で双方向伝送/IDK
● 超低遅延 映像・音声・制御信号伝送ソフト「LMS」無償提供/TBSテレビ、WOWOW
● ジャパンゴルフフェアに4Kレーザー投写機など/ベンキュージャパンが初出展

ディスプレー/大型映像

● 東京都庁壁面で常設マッピング ギネス世界記録認定 パナソニック コネクトがシステム構築
● 松屋店舗のDX化 ダイナスキャン製大画面液晶を導入
● LED製品を販売・レンタル 中国有力ブランドを安価で/Y・T・Japan
● ProLight & ProVisual 2024 各社から舞台演出システム

映画/番組/CM

● 映画「ビニールハウス」 韓国の社会問題を土台にしたサスペンス

統計・調査

● 電通「2023年日本の広告費」 総額は過去最高7兆3167億円
● メディアミックスの可能性探る 経済波及効果を推計/PwCコンサルティング
● 国内動画広告の市場調査結果を発表 23年の市場規模 前年比112%の6253億円/サイバーエージェント

総合

● さっぽろ雪まつりで伝送実験/ミハル通信が機材を提供
● イマジカ・ライヴを吸収合併 スポーツビジネスを推進/フォトロン

イベント一覧

● アート&サイエンスフェスティバル 大阪・万博記念公園で開催 東京などで「展覧会」も

TSP太陽(東京都目黒区)は、大阪府の「2025年大阪・関西万博と連携した万博記念公園魅力発信事業」企画運営業務の委託先に選出され、万博記念公園で「アート&サイエンスフェスティバル」を3月9日から開催する。
同イベントでは、1970年万博当時のアーカイブと2025年大阪・関西万博につながる最新テクノロジーを活用した『現在進行形の大阪万博』を表現。ロボットアームによる映像をリアルタイムに再構築するテクノロジーアートをはじめ、1970年大阪万博の情景や2011-17年に冬の風物詩として好評を博した「太陽の塔」へのプロジェクションマッピングの新作およびアンコール上映など、エンターテインメントコンテンツによって半世紀を経た万博公園の新たな魅力を体感できる。入場無料(ただし万博記念公園への入園料が必要)。
併せて、福岡、兵庫、東京の3拠点を巡回する「1970大阪万博展覧会」(主催:大阪府)を展開(福岡会場は3日に終了)。東京会場(16、17日)では、1970年大阪万博の膨大な資料をベースに生成AIによって再編集し、アートとして現代によみがえらせる。
兵庫会場(9、10日、12-14日)、では、70年万博のパビリオンをイメージした空間に、数万点に及ぶアーカイブから厳選したポスターやチラシ、パンフレットなどのビジュアル資料を中心に展示。実物だけでなく、現在的な視点からアーカイブを再解釈したデジタルコンテンツも併せて展示する。いずれも入場無料。
◆アート&サイエンスフェスティバル
[日時] 3月9-12日、14-17日/10-17時、9、10、16、17日は21時まで延長(夜間コンテンツ上映)
[会場] 万博記念公園(大阪府吹田市千里万博公園)
◆1970大阪万博展覧会
[兵庫会場] ▽3月9、10日、12-14日/10-17時▽デザイン・クリエイティブセンター神戸(神戸市中央区小野浜町1-4)
[東京会場] 3月16、17日/11-20時▽寺田倉庫G3-6F(東京都品川区東品川2-6-10)
【詳細】https://artsscience-expo70.com/


● 第78回 毎日映画コンクール 「せかいのおきく」が大賞 江戸時代の循環型社会を描く

「第78回 毎日映画コンクール」の表彰式が、2月14日に東京都目黒区のめぐろパーシモンホールで開かれた。同コンクールは、戦後間もない1946年に創設され、毎日新聞社やスポーツニッポン新聞社などが主催する。
グランプリにあたる日本映画大賞は『せかいのおきく』が受賞した。江戸の下肥(ふん尿)にかかわる物語を通して、江戸時代の高度な循環型社会などを全編モノクロで描いた。
脚本賞も受賞したこの作品を手掛けた阪本順治監督は「普段から低いところから世の中を見て、脚本を考えたり映画を作ったりしようと心掛けている。フンまみれの映画を作るということで、皆で覚悟して多少業界にケンカを売ったようなところもある。携帯電話やPCもない時代を書くのは本当に楽しかった」と述べた。
各賞は以下のとおり(敬称略)。
【日本映画大賞】「せかいのおきく」(阪本順治監督)
【日本映画優秀賞】「ほかげ」(塚本晋也監督)
【外国映画ベストワン賞】「TAR/ター」(トッド・フィールド監督)
【男優主演賞】鈴木亮平(「エゴイスト」)
【女優主演賞】杉咲花(「市子」)
【男優助演賞】宮沢氷魚(「エゴイスト」)
【女優助演賞】広瀬すず(「キリエのうた」)
【スポニチグランプリ新人賞(男性)】アフロ(「さよなら ほやマン」)
【スポニチグランプリ新人賞(女性)】サリngROCK(「BAD LANDS バッド・ランズ」)
【監督賞】石井裕也(「月」)
【脚本賞】阪本順治(「せかいのおきく」)
【撮影賞】鎌刈洋一(「月」)
【美術賞】上條安里(「ゴジラ」)
【音楽賞】ジム・オルーク(「658km、陽子の旅」)
【録音賞】志満順一(「せかいのおきく」)
【アニメーション映画賞】「アリスとテレスのまぼろし工場」(岡田麿里監督)
【大藤信郎賞】「君たちはどう生きるか」(宮崎駿監督)
【ドキュメンタリー映画賞】「『生きる』大川小学校 津波裁判を闘った人たち」(寺田和弘監督)
【TSUTAYA DISCAS 映画ファン賞・日本映画部門】「劇場版 美しい彼~eternal~」
【TSUTAYA DISCAS 映画ファン賞・外国映画部門】「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
【田中絹代賞】薬師丸ひろ子
【特別賞】鈴木敏夫(スタジオジブリ プロデューサー)

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