● 長編アニメクリエイター 海外活動挑戦へ多様な支援 第2期企画・作品を募集/ユニジャパン
ユニジャパンは、文化庁から受託している文化芸術活動基盤強化基金 クリエイター等育成プログラム「Film Frontier(フィルム・フロンティア)」の長編アニメクリエイター支援において、第2期企画・作品の募集を開始した。
長編アニメクリエイター支援では、若手クリエイター(監督、プロデューサー、脚本家、アニメーター)が参加する長編アニメーションの「企画開発」あるいは「完成から発表」のいずれかの海外展開を目指す過程において、国際的な視野を獲得するためのアドバイザーによる助言や専門家によるトレーニングなどを含む多様な支援をする。
ユニジャパンでは、このプログラムを通して「海外活動にクリエイター自身が目的をもってチャレンジすることによって経験を積み、知見やネットワークを広げ、将来へ向けて成長することを目指す」としている。
◆長編アニメクリエイター支援
[対象とする企画の要件]
以下3点を全て満たす企画であること。
▽若手クリエイター(育成対象者)が参加する開発中の企画、あるいは完成後の海外展開を見越した進行中の企画
▽劇場公開あるいは配信を前提とする、海外展開を目指す60分以上の長編アニメーション企画
▽原則として、育成対象者が属する法人格を有する制作会社による応募であること
[若手クリエイター(育成対象者)の要件]
アニメーション作品の監督、プロデューサー、脚本家、アニメーターのうち、以下①~③のいずれかに該当する者で、日本国籍または日本の永住権を有しており、海外渡航に支障がないこと(育成対象者は海外派遣が必須のため)。
①国内外主要映画祭へのアニメーション作品の出品実績、②商業アニメーション作品の公開実績がある、③TVアニメーションシリーズの制作実績が1本以上ある
合計で2企画程度を選抜。応募締切日は9月12日。
【詳細】ユニジャパン(https://www.unijapan.org/)
● Too「あにつく2025」 14本のメインセッション 展示や交流会なども実施
Tooは、アニメを「作る人」と「見る人」のための総合イベント『あにつく2025』を、9月20日に東京・外神田のUDX GALLERY NEXT/UDX GALLERYで開く。
『あにつく』は、作品のメイキングや2D作画ソフトの運用、3Dアニメーション技術の解説を通して、アニメをつくる楽しさを伝えることやマーケットアピール、人材発掘、育成を目的に2015年から開催している。
11回目となる今回は、14本のメインセッションに加え、最新技術に触れられる展示コーナー、登壇者や参加者同士の交流を深めるアフターパーティーなど、充実したプログラムを用意している。
受講料無料(事前登録制/満席になり次第受付終了)。
[主なセッション内容]
▽『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』CGIアニメーションメイキングセミナー(カラー/岩里昌則氏、森本シグマ氏)
▽アニメ『俺だけレベルアップな件』キャラアニメーションにおけるmocopi活用について(A-1 Pictures/織田健吾氏、森岡俊宇氏、伊藤龍一氏)
▽『キミとアイドルプリキュア♪』プレゼンツ アニメータードラフト会議で夢をつかんだ次世代アニメーターたちが語るキラッキランランなCGアニメーション(東映アニメーション/近藤まり氏、野島淳志氏、香月誠亮氏、滝野翔氏)
▽TVアニメ『LAZARUS ラザロ』制作事例:Blenderで挑んだCGワークと画面作りの舞台裏(MAPPA/淡輪雄介氏、坂本拓馬氏、渡辺大貴氏、石田たまき氏)
▽「Blender」導入への挑戦『パチスロ東京喰種』から紐解くルック開発講座(サブリメイション/小川喬右氏、大橋めぐみ氏、土屋嘉廣氏)
▽リアルとアニメの融合-『MFゴースト』における3DCGレース表現の舞台裏(Felix Film/中智仁氏、内田博基氏、白石優也氏、林里美氏)
▽オリジナル短編アニメ『星の子どもとはじまりの樹』に込めた企画と世界観のつくり方(武右ェ門/七五三慶紀氏、垰田浩一氏)
【日時】9月20日/11時-20時30分
【会場】UDX GALLERY NEXT/UDX GALLERY(東京都千代田区外神田4-14-1)
【詳細】https://www.too.com/atsuc/y2025
● デジタルコンテンツ白書 市場規模などを解説/DCAJが発行セミナー
デジタルコンテンツ協会(DCAJ)は、9月4日に『デジタルコンテンツ白書2025』発刊セミナーをオンライン(Zoom使用)で開く。参加費無料。
プログラムの第1部では、前年に引き続きプラス成長を記録し、DCAJが調査を開始した2001年以降で過去最高を更新した24年のコンテンツ産業の市場規模について、DCAJ調査研究部主任研究員の福島寿恵氏が解説する(関連記事6面)。
第2部のパネルディスカッション「2025年コンテンツ業界の現在地:万博×クリエイター経済の最前線」(モデレーター:青山学院大学 総合文化政策学部教授/内山隆氏)では、大阪・関西万博の会場運営プロデューサーである石川勝氏(シンク・コミュニケーションズ代表取締役)が、万博における取り組みやその背景にある社会的変化について報告。また、PT.MU Research and Consulting Indonesiaマネージャーの新村高史氏が、急成長を遂げる「クリエイターエコノミー」の現状と今後の展望について話す。
【日時】9月4日/16時-17時30分
【申し込み】https://dcwp2025.peatix.com