イベント

2021/4/122021年4月12日

● 3部門の作品募集を開始 短編映像業界の活性化へ/映文連アワード2021

映像文化製作者連盟(映文連)は、第15回「映文連アワード2021」の募集を開始した。
映文連アワードは、プロフェッショナルの仕事にふさわしい作品を積極的に発掘・顕彰することによって短編映像業界の活性化を図るとともに、次世代を担う新しい才能(学生・個人)を発掘し、映像業界のインキュベーターとしての機能を担うことを目的として、2007年に創設された短編映像祭。
15年目を迎える今回のコンセプトは「reborn(新生)」で、キャッチコピーは『時代ヲ突破スル映像、求ム。』。コロナ感染拡大によって、映像制作の環境は大きく変容しようとしている。映像表現も、映像メディアも、新たな映像コミュニケーションが求められている。今回のコンセプトは、そうした映像制作者たちに対する呼びかけであり、エールでもあるという。
映文連アワードの公募部門は、「コーポレート・コミュニケーション部門」、「ソーシャル・コミュニケーション部門」、「パーソナル・コミュニケーション部門」の3部門からなる。1次、2次審査を経て、最優秀作品賞(グランプリ)、文部科学大臣賞、経済産業大臣賞、優秀作品賞(準グランプリ)、部門優秀賞、優秀企画賞、i賞(個人賞)、そのほか企画奨励賞や特別賞が決定する。
応募の締め切りは5月31日(消印有効)。受賞作品は9月中旬に映文連ウェブサイト上で発表し、11月中旬に表彰式(都内ホール)、11月-22年2月にかけて全国各地で受賞作品の上映会(一般公開)を予定している。
【応募要件】▽20年4月1日-21年3月31日に完成した作品(コロナ禍での影響を受けた作品については、別途相談)▽作品の上映時間は原則として60分以内▽受賞した場合に受賞作品上映会での上映に支障がないこと
【募集部門】▽「コーポレート・コミュニケーション部門」=企業のアウター・ブランディング、インナー・ブランディングなどを目的とし、産業または企業文化を伝えるための作品▽「ソーシャル・コミュニケーション部門」=教養(教育、文化、社会)を目的とする作品や社会性のあるテーマを広く一般に伝えるための作品▽「パーソナル・コミュニケーション部門」=映像製作を志す学生または個人グループが製作した作品で、自由課題を想定。
【詳細】https://www.eibunren.or.jp/top/eibunren-award2021.html

2021/4/52021年4月5日

● 第44回日本アカデミー賞 「ミッドナイトスワン」が最優秀作品賞など受賞

「第44回日本アカデミー賞」は3月19日、授賞式を開催し、正賞15部門の最優秀賞を発表した。
最優秀作品賞は『ミッドナイトスワン』が受賞。プロデューサーの森谷雄氏は「スタッフキャスト全員が同じ方向を向き、眼差しが1つになって作り上げた作品。劇場に来てくれた観客の眼差しもやさしかった」とあいさつ。内田英二監督も「後ろ盾のない映画だったが、見てくれる人が徐々に増えた。スタッフと役者、観客があってこそ映画だと感じた」と感謝した。なお同作品からは、草なぎ(弓へんに剪)剛が最優秀主演男優賞を、長澤まさみが優秀主演女優賞を受賞している。
最優秀監督賞は『Fukushima 50』の若松節朗監督。「この作品が語り部となって残ってほしい」と話した。
同作では、制作スタッフとして江原祥二氏と杉本崇氏が最優秀撮影賞と最優秀照明賞に、柴崎憲治氏と鶴巻仁氏が最優秀録音賞に、瀨下幸治氏が最優秀美術賞に選ばれた。また、渡辺謙も同作品で最優秀助演男優賞を受賞している。
最優秀編集賞は『男はつらいよ お帰り 寅さん』の石井巌氏と石島一秀氏、最優秀音楽賞は「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の梶浦由記氏と椎名豪氏に贈られた。
その他の最優秀賞受賞は以下のとおり。
最優秀アニメーション作品賞=「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」▽最優秀脚本賞=野木亜紀子「罪の声」▽最優秀主演女優賞=長澤まさみ「MOTHER マザー」▽最優秀助演女優賞=黒木華「浅田家!」▽最優秀外国作品賞=「パラサイト 半地下の家族」


● 「しばれるアワード」2部門の受賞作品発表/ケーブル連盟・北海道、東北支部

日本ケーブルテレビ連盟北海道支部・東北支部は、北海道・東北発コンテンツの祭典「第2回 しばれるアワード」を開催、3月25日にYouTube配信で受賞作品を発表した。
「しばれるアワード」は、北海道と東北のCATV局で放送された番組の中から優れた作品を選ぶ番組アワード。今回は、放送番組部門37本、配信動画部門17本の応募があった。1次審査会を経てノミネートされた放送番組部門16本、配信動画部門9本の中から各賞が決まった。
受賞作品は、全国のCATV局から配信する予定。各賞は、以下のとおり。
【放送番組部門】▽グランプリ「アップルは届かず」(秋田ケーブルテレビ)▽準グランプリ「函館図鑑旧戸井線を訪ねて」(ニューメディア函館センター)▽審査員特別賞「拝見出羽テレビんだず!」(ニューメディア米沢センター)▽優秀賞「オンラインみちYOSA」(仙台CATV)、「クイズ遠野ふしぎ再発見!#1」(遠野テレビ)、「まちなかの音楽の火は消さない。活性の火」(ニューデジタルケーブル 苫小牧ケーブルテレビ)
【配信動画部門】▽グランプリ「百景~雪あかりの動物園」(旭川ケーブルテレビ)▽準グランプリ「ウィズコロナ フェイスシールドをしながら食べてみた」(ニューメディア函館センター)▽審査員特別賞「秋田犬たれみみだいちゃん」(秋田ケーブルテレビ)▽優秀賞「The Four Seasons in Osaki」(ニューデジタルケーブル 大崎ケーブルテレビ)


● 「コンテンツ東京」「XR総合展」同時開催 最新の技術・サービスをリアル展示 見て・触れて体験 講演内容も充実/リード エグジビション ジャパン

年間300本を超える業界見本市を開催しているリード エグジビション ジャパンは、さらにその規模を拡大し続けている。4月14-16日に東京・有明の東京ビッグサイトで開催される、同社主催の「コンテンツ東京2021」は、コンテンツの作り手、IT、権利、マーケティング、技術という5本を柱とし、6つの専門展で構成する。また、同時開催の「XR総合展」は、今回が初開催にもかかわらず、日本最大級のVR・AR・MRの専門展となる。両展とも製品・サービスの展示デモを「商談の場」として活用できるのが大きな特徴だ。時代の最先端技術・サービスが一堂に集うこれらの展示会について、同社取締役で事務局長を務める岡部憲士氏に聞いた。
―――
–どのような展示会なのか。
「『コンテンツ東京』は、今や欠かせない映像・動画制作、映画やゲーム、アニメーションなどのエンターテインメント、医療や建築などさまざまな業界で活用が進む最新ディスプレーなどのデジタル技術をはじめ、コンテンツを制作・配信・活用するためのサービスや、キャラクター・ブランドなどのライセンス、そして多様な分野のクリエイターまで、日本のコンテンツ産業を支えるあらゆる要素が集結する、日本最大のコンテンツビジネスの総合展となる」
「今回初開催となる 『XR総合展』は、HMD(ヘッドマウントディスプレー)などのハードウエアからXR制作サービスまで、多彩な製品やサービスがそろう」
–イベント開催の経緯は。
「クールジャパンを育てる核となるコンテンツ産業が、日本の国策として非常に重要になっている中、総合的な商談展を望む多くの関係者からの声に応え、2011年に第1回の『コンテンツ東京』を開催し、今回で11回目を迎える」
「XR総合展に関しては、昨今の5G商用化などによるXR技術のニーズ急増を踏まえ、前身となる『先端デジタルテクノロジー展』内の [VR・AR・MRワールド] が独立し、誕生した」
–会場ではどんな商談ができるのか。
「最先端技術を実際にその場で体験しながら、出展各社と導入にあたっての概算費用やスケジュールなど、具体的な商談ができる。『効率的に、一度に、多くの企業の商品を比較検討できる』というのは、まさにリアルな展示会の大きな魅力だ。展示会場で製品を手に取り、来場者ごとの悩みを直接相談できる場というのは非常に有用である」
–注目すべきポイントは。
「今の社会を語る上で、度外視できないのが新型コロナウイルスの存在と、それによるニューノーマル社会の実現である。ステイホームの中、映像・動画に触れる時間は圧倒的に増え、それを配信するためのシステム、制作等の需要は飛躍的に高まっている。映像・動画・CGなどのサービスを提供する企業が集まる『映像・CG制作展』、動画マーケティング、SNS活用のための『コンテンツマーケティングEXPO』、最新VR・AR・MR製品サービスを見られる『XR総合展』は、特にお薦めとなる。コンテンツ東京とXR総合展を同時開催することで、より多くの製品をまとめて比較検討できるのは大きなポイントだ」
–展示以外の見どころは。
「展示会と同時に、業界の第一人者が講演するセミナーを毎日開く。昨年に引き続き今回も注目のセミナーがそろっている。例えば『メディア多様化時代のコンテンツ発信』では、放送作家の鈴木おさむ氏、芸人・絵本作家の西野亮廣氏らが登壇。ほかに『テクノロジー×エンタメDX』では、クラスター代表、エイベックスグループ執行役員が講演、『最新XRデバイス』では、日本マイクロソフト、KDDIの担当者が解説する。ほかにも、多彩な講師・内容のセミナーを用意している。定員になり次第締め切るので、早めの申し込みを薦める」
–会場での感染症対策の取り組みは。
「政府や業界団体が示すガイドライン以上に厳しい基準を設け、感染症対策を実施する。来場者にはマスクの着用を徹底してもらい、手指消毒、入場ごとの検温実施、ソーシャルディスタンスも確保する。開催済みの弊社主催展示会の出展社からも評価は高い。考え得る限りのあらゆる対策を施し、安全・安心な展示会を実現している」
–今後の展望について。
「1年ほど前、コロナの影響で社会の様相は大きく変化した。展示会やイベントも一時は開催が危ぶまれたが、今ではかつての盛況さを取り戻しつつある。弊社はノウハウを蓄積し『コロナ禍以前より良いものを作ろう』と取り組んできた結果、開催済みの展示会にも多くの来場者があった。人々が心から求めているのはリアルの場であり、フェイス・トゥ・フェイスなしにビジネスは成り立たないと思う。来場を心よりお待ちしている」
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◆開催概要
【コンテンツ東京2021/XR総合展】▽会場=東京ビッグサイト▽会期=4月14-16日/10-18時▽入場料=展示会招待券があれば無料、ない場合は当日入場料5000円/ 〔招待券の請求〕 www.content-tokyo.jp/inv/または www.xr-expo.jp/inv/(どちらか1枚で両展入場可能)
【セミナー聴講申し込み】www.content-tokyo.jp/seminar/


● ベンチャー賞7社を発表 産業発展に期待の企業支援/JEITA

電子情報技術産業協会(JEITA)は「JEITAベンチャー賞」の受賞企業7社を発表した。JEITAベンチャー賞は、電子情報技術産業の総合的な発展かつ、経済発展に貢献しうるベンチャー企業を表彰するもので、過去には計32社が受賞しており、今年が6回目の取り組みとなった。
今回も「JEITAベンチャー賞審査委員会」(審査委員長=荒川泰彦・東京大学名誉教授/特任教授)が成長性(先導性)、波及性、社会性の3つの視点から審査・選考した結果、アイポア、エアロシールド、HMS、ナレッジオンデマンド、ファームシップ、福島SiC応用技研、LiLzの7社が受賞した。
JEITAでは現在、Society5.0(最新技術により経済発展と社会的課題の解決を両立する社会)の実現を事業指針として、新たなビジネスの創出を目指し、各種事業を展開している。JEITAベンチャー賞はその取り組みの一環で、IT・エレクトロニクス業界の発展につながるベンチャー企業を支援するとともに、JEITA会員企業とスタートアップ(優良ベンチャー)企業との共創・連携、エコシステムの構築支援を目的としている。
なお、受賞企業がJEITAへの入会を希望する場合「ベンチャー優遇特例制度」を活用できる。


● Inter BEE 2021 11月17-19日に開催へ 「コンテンツ」中核に展開

電子情報技術産業協会(JEITA)は、11月17-19日の会期で、メディア総合イベント「Inter BEE 2021」(会場=幕張メッセおよびオンライン)を開催すると発表。同時に出展申し込み受付を開始した。申し込み締切日は第1次が5月31日、第2次が6月30日となっている。
Inter BEEは、国内最大級のメディア総合イベントとして、映像、プロオーディオ、放送、通信、プロライティング、配信関連の業界関係者、技術者、クリエイターなどが一堂に会する。
57回目となる今回は、「コンテンツ」を中核とし、コンテンツを「つくる(制作)」、「おくる(伝送)」、「うける(体験)」のすべてを網羅した、メディアとエンターテインメントのビジネス空間を提供する。
前回のInter BEE 2020はオンラインのみでの開催となったが、対面で機器やサービスを体験してユーザーとの対話を望む声が非常に大きかったことから、オンラインと連動した上でリアルな会場での実施を決定したという。各種ガイドラインを遵守するなど、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策を講じて開催するとしている。
【出展申し込み・詳細】www.inter-bee.com


● DCEXPOもInter BEEと同時開催 先端技術体験する多様な展示

デジタルコンテンツ協会(DCAJ)は、「デジタルコンテンツEXPO(DCEXPO)2021」を幕張メッセで「Inter BEE 2021」と同時開催する。出展募集などの案内は4月中に発表する予定。
DCEXPOは、先端技術やコンテンツを体験する多様な展示を中心に、「新しいアイデアに触れ、新しい人と出会い、新たなビジネスやクリエーションの可能性を見出す」イベントとなる。
【詳細】www.dcexpo.jp


● 第16回大阪アジアン映画祭 受賞結果を発表 日本作品「いとみち」が大賞

第16回大阪アジアン映画祭が3月5-14日の10日間、大阪市内で開催された(配信は20日まで実施)。グランプリは、『いとみち』(日本/横浜聡子監督)が受賞、「観客賞」にも選ばれた。その他の各賞は以下のとおり。
[来るべき才能賞] チェ・ジニョン監督(韓国/作品「生まれてよかった」)
[ABCテレビ賞] 「姉姉妹妹」(ベトナム/キャシー・ウエン監督)
[薬師真珠賞] リー・リンウェイ(台湾/作品「人として生まれる」)
[JAPAN CUTS Award] 「B/B」(日本/中濱宏介監督)
[JAPAN CUTS Award スペシャル・メンション] 「4人のあいだで」(日本/中村真夕監督)
[芳泉短編賞] 「イニョンのカムコーダー」(韓国/オ・ジョンソン監督)

2021/3/222021年3月22日

● 「CEATEC 2021」10月19-22日開催 リアル展示会とオンライン 24日から出展申し込み受付

電子情報技術産業協会(JEITA)は、「CEATEC(シーテック)2021」を10月19-22日に千葉市の幕張メッセおよびオンラインで開催すると発表、併せて出展者の募集を開始する。
2000年の第1回開催以来、歴史を積み重ねてきた同展示会は、昨年初めて完全オンラインにて開催し、延べ15万人以上が来場した。
CEATECには毎年CPS(サイバーフィジカルシステム)/IoT(モノのインターネット)の革新技術が集結することから、CEATECそのものも革新的な展示会へと飛躍するべく、サイバーとフィジカルを統合することで実現する「共創を実現するための場」を目指し、今年は幕張メッセとオンラインの両会場をシームレスにつなげて実施。新たなCEATECの形成にチャレンジしていくという。
開催テーマは「つながる社会、共創する未来(Connecting Society, Co-Creating the Future)」、スローガンは「ニューノーマル社会と共に歩むCEATEC(Cyber Physical Exhibition with/after COVID-1 9)」。4日間の会期前後にもオンラインにおける企画を予定している。
出展の申し込み受付は3月24日から開始。CPS/IoTの活用をリードするIT・エレクトロニクスをはじめ、モビリティー、工作機械、運輸、住宅、金融、観光、流通・小売り、医療・ヘルスケア、エネルギーなど、さまざまな産業・業種における企業・団体の参画を幅広く募集する。優先申し込み期限は5月31日までとなっている。
【出展の申し込み】CEATEC 2021公式サイト=https://www.ceatec.com/ja/application/


● SXSW2021 Onlineで実施 DCAJのイベントを公開 TechBiz採択のピッチなど

デジタルコンテンツ協会(DCAJ)は、経済産業省が進めるビジネスマッチング事業の一環である「TechBiz(コンテンツ技術 海外展開支援プログラム)」の採択8社と、毎年3月に米国テキサス州オースティンで開催される音楽・映画・インタラクティブなどを組み合わせた大規模イベント「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)2021 Online」(現地時間3月16-20日オンライン開催)に出展した。
今回、SXSWのオフィシャルイベントにおいて、VTuber(バーチャルユーチューバー)としても活躍する東雲めぐをナビゲーターに、8社のピッチと音楽ライブを組み合わせたイベントを実施、アーカイブで6月末まで公開する
【公開サイト】https://vimeo.com/524247062
【タイトル=Tech Cave Japan [ハイテク洞窟日本] Music*Session】▽スタートアップ・ピッチ=①TCS インタラクティブな音楽体験「Avatar Jockey」/②知能技術 ウイルスの接触感染を防止する空中操作AI「Ubimouse」/③理経 防災訓練VR「RIVR」/④Synamon ビジネス向けVRコラボレーションサービス「Neutrans」/⑤XPAND 空間リンクツール「XPAND Code」/⑥Recika デジタルコンテンツ販売と投票のブロックチェーン活用アプリ「livesola」/⑦withID「魔法の世界へ誘う3DCG VRコンテンツ」/⑧Gugenka デジタルフィギュア「HoloModels」


● CRIオンラインセミナー ソーシャルキャストサービスの現況解説

ケーブルテレビ情報センター(CRI)は、第11回CRIオンラインセミナー「急速拡大する『ソーシャルキャスト』の実力を知る」を4月13日に開く。
企業やメーカーをはじめ、学習塾などの教育機関、エンタメ(TV局、BS・CS局、スポーツ団体、ジャズクラブ)などの事業者では、自社で所有する動画を有料で配信する「ソーシャルキャスト」が急速に普及している。視聴者を限定した無料サービス分野では、食材メーカーによるレシピ紹介や社内教育、ファンクラブ、同好会、代理店等への動画研修などに活用されている。
そこで今回のセミナーでは、「ソーシャルキャスト」サービスを手掛けるストランダー(東京都新宿区)マーケティング部長の空閑由次氏を迎え、「ソーシャルキャスト」時代到来の背景、活用ユーザーの意向・動向や、「動画配信プラットフォーム」の概要(配信から加入者管理、課金)、限定公開の仕組みなどについて聞く。
また、CATV局が保有する「コミchコンテンツのIP配信」(4Kコンテンツの全国配信や、エリア内未加入者の視聴が可能に)の対応や、エリア内事業者や視聴契約者が有する地域コンテンツを取りまとめて配信するなど、「B2B2C」の連携サービスについても解説する。
【日時】4月13日/13時30分-15時
【受講方式】Zoom
【参加費】CRI会員=3000円、非会員=6000円
【申し込み】https://www.cri-info.jp/conference.html

2021/3/152021年3月15日

● 23日に著作権セミナー 教育利用での新制度を解説/映文連

映像文化製作者連盟(映文連)は、著作権セミナー「改正著作権法第35条と補償金制度の動き」を3月23日にオンライン(Zoom)で開く。
2018年の著作権法第35条の改正に合わせて、教育利用における著作権者の権利制限が進んでいる。運用指針の協議が続けられ、他方、公衆送信においては利用者(教育関係者)が権利者に補償金を支払うことで許諾不要とする「授業目的公衆送信補償金制度」が今年4月から本格的に運用される。
今回のセミナーでは、本格運用直前のタイミングで、授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)の事務局長と映像担当の理事、著作権関連法実務の第一線で活躍する法曹家・北村行夫弁護士(虎ノ門総合法律事務所)を講師に迎え、この動きについて解説してもらう。
また理解度が深まるように、映文連理事を交えてのパネルトークも設ける。
映像制作者やその関係者にとって、これから認識と理解が必要な内容となっている
【日時】3月23日/16-18時
【定員】90人
【参加費】会員4000円、一般5000円
【申し込み締切】3月19日
【申し込み・詳細】https://www.eibunren.or.jp/?p=5426


● ドラマ制作セミナー 「ドクターX」など題材にヒロインの描き方を学ぶ/VIPOが18日にオンラインで

映像産業振興機構(VIPO)は、テレビドラマ制作セミナー「ヒットの法則 国境を越えて共感されるヒロインの描き方」を3月25日に、日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムとの共催によりオンライン(Zoom)で開く。
講師は、『七人の秘書』『ドクターX外科医・大門未知子』など多くのヒットドラマを手掛けている脚本家・中園ミホ氏と同ドラマのテレビ朝日エグゼクティブプロデューサー・内山聖子氏。モデレーターには、日本放送作家協会の理事長のさらだたまこ氏を迎え、ドラマ制作と番組の海外展開などについて聞く。
受講対象者は、将来のテレビ・映画など映像産業を担うスタッフ・プロデューサー、コンテンツ業界でのプロデューサー志望者など。
【日時】3月25日/18-20時
【参加費】VIPO会員2500円、一般3500円、学生1500円
【定員】70人
【申し込み締切】3月18日15時
【申し込み・詳細】https://www.vipo.or.jp/news/25968


● ARコンテンツ制作技術のガイドライン/VIPOが公開

映像産業振興機構(VIPO)は、『AR等のコンテンツ制作技術活用ガイドライン』のドキュメントを公開した。
VIPOは、経済産業省の支援を受けて作成した『VR等のコンテンツ制作技術活用ガイドライン2018』に続き、今後の市場成長ならびに活性化が大いに期待されるARに対しても同様に「制作技術活用ガイドライン」の制作作業を進めてきた。
また、『VR等のコンテンツ制作技術活用ガイドライン2018』の改訂作業も実施し、同時に公開している。
【詳細】https://www.vipo.or.jp/news/26004


● 映画制作でのクラウド編集 IMAGICA Lab.の事例を聞く/フォトロンがウェビナー

フォトロンは、クラウドソリューションAvid|Edit On Demandの映画制作における日本初事例を解説する「IMAGICA Labに聞く、ニューノーマル時代におけるクラウド編集ウェビナー」を3月19日に開く。
ニューノーマル時代における制作環境の変化に対応するため、クラウドを活用したリモート編集が注目されている。また、新型コロナウイルス感染症拡大の状況下においても、リモートで編集をすることで編集室での感染リスク低下や緊急時にも作業を止めずに進行できるといったメリットもある。
ウェビナーでは、IMAGICA Labの西尾光男氏が映画『都会のトム&ソーヤ』(2021年夏公開予定)制作時の様子やAvid|Edit On Demandの使用感について説明。リモート編集による映画制作の現場の声が聞ける機会になる。
【日時】3月19日/15時-16時30分
【申し込み・詳細】https://www.photron-digix.jp/info/2021/101548.html


● 国立映画アーカイブ 『ファンシイダンス』 バリアフリー上映

開催中の上映企画「1980年代日本映画-試行と新生」において、『ファンシイダンス』(1989年、周防正行監督)をバリアフリーで上映する。聴覚障がい者向けの日本語字幕と、映画の音声を増幅するヒアリングループシステム座席を用意。また、視覚障がい者向けの音声ガイドをFM配信し、ラジオも貸し出す。障がい者(付添者は原則1人まで)は無料(事前予約制)。
【日時】3月27日/13時の上映回
【会場】国立映画アーカイブ 長瀬記念ホールOZU 2階(東京都中央区京橋3-7-6)
【詳細】https://www.nfaj.go.jp/exhibition/japanese1980s202101/#section1-5


● InterBEEオンラインが終了

電子情報技術産業協会(JEITA)は、初のオンライン開催となった「Inter BEE 2020 ONLINE」(ライブイベント期間=2020年11月18-20日、オープン期間=20年11月18日-21年2月26日)が終了し、登録来場者数が2万1056人(うち国内2万746人、海外310人)だったと発表した。


● オーディオ協会が展示イベント中止

日本オーディオ協会は、6月19、20日に東京国際フォーラムで開催予定だったオーディオ展示会「OTOTEN 2021」の中止を決めた。開催中止は2年連続となる。
コロナ禍の終息が未だ見通せない中、リアルなオーディオ機器の試聴 体験やイベント内容について検討した結果、「来場者が十分に満足できる展示会の開催は厳しい」と判断した。

2021/3/82021年3月8日

● ADFEST 2020でプロダクション賞を受賞 国内ポストプロとして初の快挙/オムニバス・ジャパン

オムニバス・ジャパンは、2月15日にオンラインセレモニーが開催された「第23回アジア太平洋広告祭(ADFEST 2020)」で、「プロダクション・カンパニー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
同賞は制作会社やポストプロダクションに贈られる。受賞作品とファイナリストに対して決められた点数がそれぞれ与えられ、合計点によって決められる特別賞となる。同社は、幅広い部門で多数受賞したことによってこの賞を受賞した。国内ポストプロダクションでは初という。
同社が技術協力した作品も、最高賞であるグランデ(グランプリ)2本を含む多くの賞を受賞した。
以下、同社が参加した作品と作業となる。
◆森ビル 企業ブランドムービー「DESIGNING TOKYO」(スペシャルエフェクト)
◆パナソニック「MrOil」(ポストプロダクション)
◆ポカリスエット「青ダンス 魂の叫び」(ポストプロダクション)
◆JMS「[連続10秒ドラマ]愛の停止線(第8-21話)」(ポストプロダクション)
◆NOK「なかのひと」(ポストプロダクション)
◆BOUM!BOUM!BOUM!「BOUM!BOUM!BOUM!」(ポストプロダクション)
◆相鉄ホールディングス「100 YEARS TRAIN」(ポストプロダクション)


● disguiseの機能を解説 18日にウェビナー開く/アークベンチャーズ

アークベンチャーズは、ウェビナー「Why disguise ? シーンごとのdisguiseのサーバー選定方法」を3月18日に開く。
「disguise」(ディスガイズ)は、3Dシミュレーション機能を待った高性能なメディアプラットフォーム。事前にシミュレーションできるため、作業を効率化でき、また外部機器との連携によりインタラクティブ演出や、大規模なショーコントロールを可能にする。大規模なライブ・イベント、放送関係、常設など、数多くの実績があるという。
同セミナーではライブ、バーチャルプロダクションにおいてdisguiseがどのような役割を担うのか、使用シーンによってどのメディアサーバーを選定すればいいのかを説明する。
【日時】3月18日/15-16時
【オンライン受講方式】Zoom(参加費無料)
【申し込み】https://www.kokuchpro.com/event/disguisewebinar2103


● オンラインで技術講座 2月実施のセミナー配信 実務レベルの内容/リーダー電子

リーダー電子は2月にオンラインにより、「4K8K衛星放送の受信技術」「SDIおよび波形モニターの基礎講座」「IPライブ制作における技術(初級編・中級編)」をテーマにした技術セミナーを開いたが、同セミナーの録画を配信する。基礎からトラブルシューティングなど実務レベルの内容となっている。
参加費無料。各回定員100人(配信方式Zoom)。
【配信日】3月22-24日
【配信時間】(各日同じ)
[SDIおよび波形モニターの基礎講座] 放送機器使用者向け▽10時30-12時
[IPライブ制作における技術(初級編)] 放送機器使用者向け▽13時30分-14時30分
[IPライブ制作における技術(中級編)] 放送機器使用者向け▽15時-16時30分
[4K8K衛星放送の受信技術(初級者向け)] 電界強度計使用者向け▽17-18時
【申し込み・詳細】https://www.leader.co.jp/event


● 映像・放送機器内覧会 完全予約制でデモを実施/デジキャス

デジキャスは「映像・放送機器内覧会」を完全予約制で3月15-26日(20、21日除く)に開く。
同社の納入実績ベースで、リモートワークに必要となる技術的な要素を詰め込んだデモを実施。また、主要テーマによるディスカッションをする。
予約制のため、事前にデモ内容についての相談を受け、最適なソリューションを提案する。
新型コロナウイルス感染予防対策を施しながら内覧会を実施することから、1セッション1社5人までに制限する。なお、参加には感染症予防対策として、マスクの着用、アルコール消毒、検温の協力を求めている。
◆デモ機器の製品
[IPシステム] ▽異なるベンダー想定でのネットワーク構築とシステム連携(制御)▽OpenFLowとIGMPの共存とSDNとブロードキャストコントローラー
[リモートAR・VR制作システム] ▽グラッフィクスの送出における、リモートプロダクションと制御▽密を避ける、新しいOTCシステム(グラフィックス・スイッチャー・送出サーバー制御)でのワンマンオペレーション▽オートマチックフタシステム(コンパクト・完全自動での運用を実現)
【日時】3月15-26日(20、21日除く)/完全予約.1日3部制=10-12時、13-15時、16-18時
【会場】デジキャス内(東京都千代田区岩本町2-13-6 ミツボシ第3ビル7階)
【申し込み・詳細】acs-l.jp/corp/digicas/news210303.html


● シーグラフアジア2021 展示会出展企業など募集 12月14-17日に東京で開催

CGと対話型技術の専門学会・展示会である「SIGGRAPH Asia(シーグラフアジア)2021」(運営=ケルンメッセ)が12月14-17日に東京・丸の内の東京国際フォーラムで開催されるが、スポンサーシップならびに展示会出展の企業を募集している。
シーグラフアジアでは最先端のデジタル映像技術が披露され、その舞台裏で活躍するアーチストや技術者が集結する。東京での開催は2回目(日本開催は4回目)となる。
なお、国内のコロナ感染状況によっては、オンライン開催、またはハイブリッド開催に変更になる場合があるという。
【詳細】http://www.koelnmesse.jp/SA2021(公式ウェブサイトは3月中旬オープン予定)


● 第2回FMMC研究会「携帯電話料金の低廉化に向けた取組み」

マルチメディア振興センター(FMMC)では、eビジネス異業種交流会とシームレス・ネットワーク研究会を発展的に統合し、FMMC研究会として開催している。
2回目の今回は、講師に総務省総合通信基盤局料金サービス課長の川野真稔氏を迎え、「携帯電話料金の低廉化に向けた取組み」をテーマにオンライン(Zoom)で開く。参加費無料。
【日時】3月18日/15時-16時30分(申し込み締め切り3月15日)
【申し込み・詳細】https://www.fmmc.or.jp

2021/3/12021年3月1日

●  シーグラフアジア全面的にサポート /フォーラムエイト

フォーラムエイトは、今年12月14-17日に東京都千代田区の東京国際フォーラムで開催予定のCGとインタラクティブ技術の学会・展示会「SIGGRAPH ASIA(シーグラフアジア)2021 東京」において独占プラチナスポンサーとして出展し、同展示会を全面的にサポートすることを正式発表した。
出展テーマは『DX時代におけるFORUM8バーチャルプラットフォームシステム』。同社は、2018年12月に東京国際フォーラムで同じく開催された「SIGGRAPH Asia 2018 東京」でも独占プラチナスポンサーとして全面協力した。そのとき以来の東京開催となる。
シーグラフアジアは、コロナ禍で20年(韓国)はオンライン開催となったが、同社は19年の豪州開催でもプラチナスポンサーになっている。


●  コンペ作品の公募を開始 4月5日締切 今秋に上映・表彰/SKIPシティ国際Dシネマ映画祭

若手映像クリエイターの登竜門「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021(第18回)」(主催=埼玉県、川口市、SKIPシティ国際映画祭実行委員会ほか)は9月25日-10月3日に開催を予定しており、このほどコンペティション(国際/国内)の作品公募を開始した。応募締め切りは4月5日(必着)となっている。
同コンペティションは、次代を担うクリエイターを発掘・支援することを目的に実施している。「国際コンペティション」は、60分以上の作品が対象で世界中から募る。「国内コンペティション」は長編(60分以上)と短編(15分以上、60分未満)の2部門に分かれ、国内からエンターテインメント性とデジタルの新たな表現の可能性を感じる作品を公募する。
ノミネート選考審査を経て選出された作品は、映画祭期間中に4K映像で上映。最終審査を経て表彰式で各賞を授与する。
さらに両コンペティションを通じた国内作品を対象として、今後の長編映画制作に可能性を感じる監督に対し「SKIPシティアワード」が贈られる。期間中には、審査員や作品関係者をはじめ、世界各国からゲストが参加し、観客との交流も図る。
同映画祭では、これまでに白石和彌(『孤狼の血』『凪待ち』)、中野量太(『湯を沸かすほどの熱い愛』『浅田家!』)、上田慎一郎(『カメラを止めるな!』)、片山慎三(『岬の兄妹』)、大庭功睦(『滑走路』)など多数の新鋭監督が受賞・ノミネートを果たし、その後の活躍の場を広げている。
2020年の第17回は、過去最多となる106の国・地域から1169作品の応募があった。新型コロナ感染拡大防止の観点から、ノミネート作品24本をオンラインで配信。開催期間(9日間)で合計8142回の視聴があったという。
なお、今年の開催方法や内容は、今後の状況を考慮し、後日決定する。
【公募内容・詳細】https://www.skipcity-dcf.jp


●  映テレ技協・中部支部 民放連大賞作品の上映会 制作者トークセッションも

日本映画テレビ技術協会 中部支部は、勉強会「『がらくた ~性虐待、信じてくれますか~』上映会と番組制作者トークセッション」を会場とウェビナー(Teams)で同時に実施する。参加無料。
『がらくた』は、2020年日本民間放送連盟賞グランプリ作品(制作=中京テレビ放送)。長年にわたり実父から性暴力を受けていた女性の苦しみ続ける姿、記憶を上書きする行為がありのまま映し出される。彼女の言葉は、被害者たちから社会への問いかけのように響く。
同セミナーは、作品の上映と、中京テレビ放送およびCTV MID ENJINの番組制作者による対談の2部構成になっている。
【日時】3月19日/13時30分-16時
【会場】中京テレビ放送(名古屋市中村区平池町4-60-11 1階プラザC)
【定員 60人】
【申し込み・詳細】https://mpte.securesite.jp/information/2021/chubu-202103.html


●  第16回 大阪アジアン映画祭(OAFF)

例年のスクリーン上映に加え、過去にOAFFで上映された作品を「大阪アジアン映画祭オンライン座」としてオンラインで配信。より幅広い層に対して映画文化およびアジア映画の魅力を伝える。なお、トークやサイン会など交流の場は設けない。
【スクリーン上映】(第16回OAFF入選作品)▽期間=3月5-14日▽会場=梅田ブルク7、シネ・リーブル梅田、ABCホールほか▽料金=1300円/22歳までは当日券500円
【オンライン座】(過去の上映作品)▽期間=2月28日-3月20日▽配信=OAFF公式サイト上の特設ページ▽料金=長編1作品1000円、短編1作品500円ほか
【詳細】http://www.oaff.jp/2021/ja/index.html


●  CATV局の業務効率化 DX推進支援サービスを解説/CRIオンラインセミナー

ケーブルテレビ情報センター(CRI)は、第10回CRIオンラインセミナーとして、「ケーブル局の業務効率化&DXに貢献する簡易な『AI+RPAソフト』の最新動向を知る」を3月9日に開く。
企業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)は、ITを活用したビジネスモデルの変革や、それに伴う業務、組織、企業文化などの変革を指す。こうしたDXへの対応は、CATVのビジネスにも求められており、規模や地域にかかわらず、「DXの推進による業務の効率化」に取り組む事例が始まっている。
今回のセミナーでは、企業におけるDXの推進を支援するベンダー2社の新たなサービスについて解説する。
パート①では「テレワークにおける情報共有化で効果を発揮するビジネスチャット『direct』」と題して、L is B パートナーセールス部部長の大和栄二氏が講演する。国産のチャットソフト「direct」は、業務での使用を前提とし、セキュリティー管理機能を強化している。CATV局の業務を想定した「ビジネスチャットによるコミュニケーション効率化」について考える。
パート②「初心者に優しく、社内のDX推進を革新する、進化するRPA『ロボパットDX』」では、FCEプロセス&テクノロジー執行役員 営業推進部部長の梶原淳司氏が登壇。専門知識を持たなくとも実務の担当者がRPA(ロボティックプロセスオートメーション)のプログラムが作成でき、現場で使える「ロボパットDX」について解説する。中でも、CATV事業の「どの分野が自動化・効率化できるのか」、「うまくいくRPAの導入方法」などについて聞く。
【日時】3月9日/13時30分-15時
【受講方法】オンライン(Zoom)
【参加費】CRI会員3000円、非会員6000円
【申し込み・詳細】https://www.cri-info.jp/20210222_6090.html

2021/2/222021年2月22日

● IBC2021 12月開催も視野に検討

欧州最大の放送関連展示会「IBC」を主催する英IBCは、新型コロナの状況によっては、12月開催を検討していることを明らかにした。18日付の報道資料で、IBCのCEOマイケル・クリンプ氏は「今年は9月10-13日までオランダ・アムステルダムの会場とデジタルの両方での開催を予定しているが、状況に応じて12月3-6日に設定する」との2段構えの状況を示している。このシナリオは、会場および出展者など関係者間で了解を得ているという。
また、同氏は「現状では、今年のIBCは19年と同規模にはならないだろう。遠隔地からの参加が減少するとみている。一方、欧州域内からは旺盛な参加意欲を感じる」としている。IBC2021は、これまでに650ブース(3万平方メートル)の展示区画が埋まっているが、これは19年比で60%に相当する。


● 九州放送機器展2021中止に/日本ポストプロダクション協会

日本ポストプロダクション協会は、6月16、17日に福岡市博多区の福岡国際センターで開催を予定していた「九州放送機器展2021」の開催中止を発表した。
同協会は、昨年3月の九州放送機器展2020の中止から、復活を目指して準備をしてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大と国内外への影響の終息が見えない中、出展社、来場者、およびすべての関係者の健康・安全を最優先に考慮した結果、中止の決定に至ったという。
同協会では「スタッフ一同、九州で開催する意義を再確認した1年でもあり、これまで協力してくれた方々とこの気持ちを共有できるコンテンツを企画中」とのこと。決定次第ウェブサイトで告知するという。


● 東北映像フェスティバル 「映像コンテスト」作品募集 3月31日応募締切/東北映協

東北映像製作社協会(東北映協)は、東北映像フェスティバル2021「映像コンテスト」を開催するにあたり、映像作品の募集を開始した。
「映像コンテスト(一般部門)」は、地域で制作された優れた映像作品を選奨し、映像制作者のスキルと資質の向上を図るための場とすることで、地域映像産業の振興に寄与することを目的としている。
応募資格は、東北在住の制作者(個人・団体・プロ・アマ不問)。応募対象は2020年1月1日-21年3月31日の完成作品とする。
【募集分野】
[番組部門] 作品ジャンルは問わず、地上波・BS・CATV・インターネットなどで放送されたもの
[CM・PRキャンペーン部門] CMコンテンツは、15秒/30秒コマーシャル映像。PRキャンペーンコンテンツは、デジタルサイネージをはじめ、ウェブなどを含むPR・キャンペーン広告や、行政・企業・団体のPR映像コンテンツでセールスにつながっている、3分程度の映像コンテンツとする
[地域振興コンテンツ部門] 地域の経済活性化や人材育成、地域文化の継承など地域一体となって地域振興に深くかかわっていること。企業として地域に根差した企業の歴史・技術、ヒット商品開発の取り組み。また、インバウンド、アウトバウンドコンテンツ制作に地域として取り組んでいる作品
このほか、高校生、専門学校、大学、大学院の学生を対象とした「学生部門」も募集する。作品のジャンルは問わず、20年1月1日-21年3月31日の完成作品で、上映時間は15分以内を基本とする。
いずれも応募締め切りは3月31日(必着)。各賞は新型コロナウイルス感染拡大防止から、東北映協公式サイト上で6月4日に発表する予定。表彰式の会場は未定。なお、6月に開催を予定していた「東北映像フェスティバル 映像機器展」は、コロナ感染状況を踏まえて中止を決定している。
【応募方法・詳細】http://www.tohoku-eikyo.or.jp/contest_2021/#entries


● 中映協が映像コンテスト 地域の映像制作者を対象に 3月22日から応募受付開始

中部映像関連事業社協会(中映協)は、「第19回 中映協映像コンテスト」を実施するにあたり、映像作品の募集を3月22日から開始する。
「一般部門」の参加資格は、中映協エリア(愛知県・岐阜県・三重県・静岡県)に本社を置く(または拠点とする)映像制作事業者。2020年4月1日-21年3月31日に完成または完成予定の作品。分野は次のとおり。
[番組部門] 地上波、衛星、CATV、インターネット放送局で放送されたもの
[CM・キャンペーン部門] 地域経済促進のために制作されたCM映像やキャンペーン告知映像。デジタルサイネージ向けの作品も可
[文化・産業部門] 地域の歴史や文化を取り上げたものや教育・人材育成を目的とした作品。行政・企業・団体からの依頼で制作されたVP。地域の産業振興や発展または地域活性化への貢献を目的としたもの
また「学生部門」は、中映協エリア在住の高等学校生、専門学校生、大学生、大学院生が対象。20年4月1日-21年3月31日に完成または完成予定の作品でジャンルは問わない(30分以内)。
いずれも応募締め切りは4月9日。入賞作品の発表と表彰は、中部映像関連事業社協会定時総会(5月26日)で実施する。新型コロナウイルスの影響で定時総会が中止となった場合、表彰状および副賞は郵送し、受賞結果と受賞者コメントは中映協の公式サイトで公開する。
【応募方法・詳細】https://www.chueikyo.jp


● イメージニクス「HDMI映像信号チュートリアル セミナー」

◇イメージニクス「HDMI映像信号チュートリアル セミナー」
HDMIシステム設計・運用・保守に不可欠なEDID(Extended Display Identification Data)の通信の基礎的な解説、同社エミュレーターの特色や使い方、トラブルシューティングなどについて説明するウェブセミナー。参加無料。
【日時】2月25日/10時30分-11時30分(URLオープン10時)
【申し込み・詳細】https://www.imagenics.co.jp/info/210205-01.html


● NHK文研フォーラム2021 「コロナ時代のメディア」考察 3月3-5日にライブ配信

NHK放送文化研究所は、「NHK文研フォーラム2021『コロナ時代』のメディア ~その役割を問う~」を3月3-5日の3日間、オンラインによるライブ配信で開催する。同フォーラムは、プログラムごとの事前申し込み制(無料)。締め切りは2月24日
【プログラム】
[3日] ▽研究発表&シンポジウム「正確で信頼できる情報を分かりやすく-新型コロナ特設サイトの取り組みと利用実態」▽研究発表「『コロナ時代』の家庭学習とメディア利用」▽同「『自分快適化装置』としてのメディア-『全国メディア意識世論調査.2020』より」▽シンポジウム「メディアは『機密の壁』にどう向き合うか-『豪放送局への家宅捜索』を手がかりに」
[4日] ▽研究発表&シンポジウム「私たちは東日本大震災から何を学んだのか-震災10年・復興に関する世論調査報告」▽研究発表「市民が描いた『戦争体験画』の可能性-地域放送局が集めた5000枚の絵から考える」▽シンポジウム「メディアのダイバーシティ推進をどうする? -ジェンダーバランスの視点から」
[5日] ▽シンポジウム「新『再放送』論-コロナ禍緊急意識調査×『放送の価値』再定義」▽同「東日本大震災から10年-災害を伝えるデジタルアーカイブとメディアの公共性」▽同「いま改めて『公共』とは何かを考える」
【日時】3月3-5日/10時30分-17時30分(4日は15時45分まで)
【申し込み・詳細】https://www.nhk.or.jp/bunken/forum

2021/2/152021年2月15日

● 若手監督3人の作品披露 26日から順次一般公開/VIPO「ndjc 2020」

映像産業振興機構(VIPO)は3日、日本における商業映画監督の育成を目指した文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2020」の「合評上映会」を開催した。
ndjcは、ワークショップから選出され製作実地研修に進んだ3人の若手監督が、講師による脚本指導を経て、制作プロダクションの協力のもと、プロのスタッフ・キャストとともに35ミリフィルム撮影による短編映画(30分)を制作する。完成した作品は関係者などによる合評上映会の後、劇場で一般公開される。
映画・ドラマ・ドキュメンタリー作品の助監督および映像作家として活動する植木咲楽監督は 、『毎日爆裂クッキング』で上司からのプレッシャーによってストレスを溜めていく女性を描いた。植木氏は「重い空気を笑い飛ばしたかった。悔しい思いやそこから助けてもらえる嬉しさを忘れることなく、誠実に映画を作っていきたい」と抱負を述べた。
木村緩菜監督は、在学中からピンク映画や低予算の現場で働き、現在は助監督として活躍する。『醒めてまぼろし』は私小説的な作品。「今後も、言葉で説明できない感情を伝える映画を作れれば」とあいさつした。
映像ディレクター/エディターとしてMVやウェブCMを手掛ける志萱大輔監督は、恋人たちの『どうしようもないある日』を切り取った『窓たち』を制作した。目指す監督像を問われると「映画制作を長く続けたうえで、自分がどんな映画を撮れるのかに興味がある。人との出会いも大切にしたい」と話した。
3作品は2月26日-3月4日に東京・角川シネマ有楽町で、3月12-18日に名古屋・ミッドランドスクエア シネマで、19-25日に大阪のシネ・リーブル梅田で、それぞれ期間限定の一般公開がされる。
【詳細】ndjcウェブサイト=vipo-ndjc.jp/screening/ippan2020/


● 第6回「関西放送機器展」開催へ 出展申し込み受付開始 大阪で6月30日から2日間

関西放送機器展実行委員会(構成:アジア太平洋トレードセンター、テレビ大阪、テレビ大阪エクスプロ)は、「第6回 関西放送機器展」を6月30日-7月1日に開催することを決定、出展申込みの受け付けを開始した。
「関西放送機器展」は、関西最大級のプロフェ ッショナル向け放送・業務用機器の展示会。今年も企画ゾーンとして「プロオーディオゾーン」「動画配信ゾーン」を用意するほか、「5G・次世代通信ゾーン」を新設。さらに、新型コロナウイルスの影響で番組制作のあり方も大きく変わる中、インタビューやスタジオ収録など、コロナ収束後も定着が見込まれるリモート関係の放送機器を集めた「リモート放送機器ゾーン」も新たに設ける。
なお、今回も日本映画テレビ技術協会の特別協力を得ており、同法人会員は特別料金で出展が可能になっている。
会場は、大阪市住之江区の大阪南港ATCホール。業界関連機関による展示会業界における「コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」などに沿って、状況に合わせた感染防止対策を講じながら運営し、来場者および出展者、関係者の安全を最優先に考えて取り組んでいくとしている。
【出展申し込み】www.tv-osaka.co.jp/kbe/pdf/KBEE2021_goannai_A4.pdf


● ライブ配信システムLiveUの新機能/三信電気が解説

三信電気は「LiveU最新バージョン機能 紹介セミナー」を2月26日にオンラインで開く。
セミナーでは、携帯回線ライブ配信システム「LiveU」の最新バージョンについて説明する。最新バージョンでは、現場とのネットワーク環境構築、映像の送り返し機能といったさまざまなオプション機能が利用できる。参加無料。
【日時】2月26日/14時-14時30分
【オンライン受講方式】Zoom
【申し込み】zoom.us/webinar/register/2016098228094/WN_Qr6Ce9DzQRa8NuFiziXP1Q
【問い合わせ】映像システム営業部TEL:03-5484-7270(担当=木幡〈こはた〉)


● 25日に音楽著作権セミナー スペースシャワーと共同で開く/オーディオストック

ストックミュージックサービスを運営するオーディオストック(岡山市北区)は、スペースシャワーネットワーク(東京都港区)と共同で、放送業界や映像制作業界の関係者を対象にオンラインセミナー「TV・ラジオの音楽著作権セミナー~実践編~」を2月25日に開く。参加無料(事前申し込み制)。
オーディオストックとスペースシャワーネットワークは、音楽原盤のTV・ラジオ放送利用を促進するサービス「Audiostock Artists directed by SPACE SHOWER」を協同で開発・運営している。
セミナーでは、①「番組をネット配信する際の著作権の処理方法」、②「番組を海外配信する際の権利処理」、③「その他著作権に関する処理」、④「音楽原盤のTV・ラジオ放送利用を促進するサービス『Audiostock Artists』」–について、前半は事例を交えた講演形式で、後半は実務に携わる音響効果の担当者から事前に受け付けた質問にも答える。
【日時】2月25日/11-12時
【オンライン受講方式】Zoom
【定員】100人
【申し込み】docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfpEBfkC1r8A09KLM6fNskdzS1PUJ4CuHC0I9bk33iW2dap2A/viewform?usp=sf_link


● Inter BEE 2020 ONLINE 20代局員がTVの将来語る 16日に追加セッション

2月26日まで開催中の「Inter BEE 2020 ONLINE」では、追加セッション『RKB福岡放送・静岡放送・テレビ東京/20代テレビ局員が語るテレビのこれから~XR、Clubhouse、新たなファンエンゲージメント』を16日に配信する。
映像表現の最先端技術を披露する「Inter BEE IGNITION」において、XR(VR、AR、MRの総称)空間上でテレビのこれからを新たな視点で述べたZ世代(20代)のテレビ局で働く3氏が再び登場。テクノロジーや組織・働き方について、テレビのこれからを語る。テレビの新たな未来が垣間見れるセッションとなる。
【配信日時】2月16日/10時開始
【パネリスト】▽テレビ東京 ビジネス開発部 プロデューサー/加瀬未奈氏▽RKB毎日放送 メディアイノベーションセンター地域ソリューション担当/金城らんな氏▽静岡放送/和田啓氏
【詳細】www.inter-bee.com/ja/online/conference/session/?conference_id=1677
なお、以下の関連セッションを配信(アーカイブ)している。
◆「XRピッチ・チャレンジ PART-1「テレビ局Z世代が考えるテレビのイグニション」(RKB毎日放送、静岡放送、テレビ東京)
[VRピッチ登壇者] 前出の4氏
[コメンテーター] フジテレビジョン 総合事業局イベント事業センターライツ事業戦略部 兼コンテンツ事業センターコンテンツ事業室/下川猛氏ほか
[詳細] www.inter-bee.com/ja/online/conference/session/?conference_id=1477
◆XRピッチ・チャレンジ PART-2「テレビ局Z世代が考えるテレビのイグニション」(テレビ朝日、日本テレビ、フジテレビ、毎日放送)
[VRピッチ登壇者] ▽フジテレビジョン 編成制作局 編成センター編成メディア推進部/枝根聡樹氏▽日本テレビ放送網 データマネジメント室R&Dラボ/久野崇文氏▽毎日放送 東京制作局制作室部/原田大地氏▽テレビ朝日(兼務出向)/TELASA インターネット・オブ・テレビジョン局 先端コンテンツビジネス班チーフ/増澤晃氏
[コメンテーター] 日本テレビ放送網 情報・制作局 専任部次長/宮下仁志氏ほか
[詳細] www.inter-bee.com/ja/online/conference/session/?conference_id=1483


2021/2/82021年2月8日

● 事業者向けセキュリティー ハンズオンセミナーを開く/日本ケーブルラボ、連盟

日本ケーブルラボ(以下、ラボ)と日本ケーブルテレビ連盟(以下、連盟)は共同で、CATV事業者向けに「セキュリティーハンズオンセミナー」を2月16日からリモートで開く。両団体がセキュリティー分野に特化し、ハンズオン型で開催する初めてのセミナーとなる。
これまでラボと連盟は、汎用的な社内システムおよび顧客管理データベースを利用していることが多いCATV業界において、サイバーセキュリティー対策の底上げが急務と考え、セキュリティーに関するさまざまな取り組みを進めてきた。
その取り組みの一環として、セキュリティーへの意識向上、実践基礎技術の習得、最新の技術動向の啓蒙を目的として、セキュリティー情報に関する講義と、実際にPCを使ったセキュリティー戦略構築のための実習をするハンズオンセミナーを企画した。
セミナーはリモートによる「座学」と「ハンズオン実習」の2部構成。受講者のレベルに合わせて初級・上級レベルのセミナーで実施する。受講者にはPC操作を通じて「脅威」と「守り方」を体感してもらう内容になっている。
【Aコース/初級レベル】(経験の浅い人向け)▽第1回=2月16日/13時30分-17時30分▽第2回=3月2日/13時30分-17時30分
【Bコース/上級レベル】(経験の豊富な人向け)▽第1回=2月18日/13時30分-17時30分▽第2回=3月4日/13時30分-17時30分
【プログラム(予定)】
[座学] ▽セキュリティーに対する連盟の取り組み▽自社のサイバーセキュリティー強化への必要な取り組み▽最新のセキュリティー脅威
[ハンズオン実習] ▽ポートスキャン手法▽ネットワーク脆弱性検査手法▽ウェブサイト脆弱性検査手法
【定員】各回10人
【参加費】税別1万5000円
【申し込み・詳細】https://www.jlabs.or.jp/archives/23611


● MPTE AWARDS 各賞の募集を開始 4月1日締切/映テレ技協

日本映画テレビ技術協会は、「MPTE AWARDS 2021」各賞(技術開発賞、映像技術賞)の募集を開始した。
「技術開発賞」は、毎年著しい成果業績が認められた映画・テレビなどの技術に関係ある、原則として日本国内における発明・考案・研究・開発などから特に優秀なものとして推薦された候補を対象として選定する。
「映像技術賞」は、2020年4月1日から21年3月31日までに、日本国内で公開された劇場公開作品および放送作品を制作するために使われた技術で、特に優秀なものとして推薦されたものについて選定する(再上映、再放送、編集版などは除く)。
応募締め切りは、いずれも4月1日(必着)。
「MPTE AWARDS 2021」第74回表彰式は10月末開催を予定している。
【詳細】http://www.mpte.jp/news/2021/02/03/mpte_awards_2021


● EIZOがアカデミー科学技術賞 「ColorEdgeシリーズ」で受賞 本体に内蔵の自動キャリブレーションなどが評価

EIZOは、クリエイティブ市場向けカラーマネージメントモニター「ColorEdge CGシリーズ」の企画・開発で、アカデミー賞の一部門である「アカデミー科学技術賞」を受賞した。同賞は映画界に貢献する技術を生んだ企業や技術者を讃えるもので、同社はこれが初受賞となる。
ColorEdge CGシリーズに搭載される自動キャリブレーションなどの開発に貢献した上野幸一氏(映像技術開発部主幹エンジニア)、米光潤郎氏(同部主幹エンジニア)、作田淳治氏(モジュール&ものづくり統括部シニアエンジニア)、中島賢人氏(企画部シニアプロダクトマネージャー)の4人に、「技術貢献賞」が贈られる。
同シリーズは、キャリブレーションセンサーをモニター筐体に内蔵し、自動でキャリブレーションできること、画面表示の輝度・色度ムラを抑え、表示均一化を図るデジタルユニフォミティ補正回路を搭載すること、他ソフトウエアとの連携を容易にするSDK(ソフトウエア開発キット)を提供することなどが評価された。
授賞式の模様は、日本時間2月14日午前6時から、映画芸術科学アカデミーのウェブサイトでインターネット配信される。


● VIPOアカデミー「コンテンツ業界の興行展開」攻略セミナー

映像産業振興機構(VIPO)がオンライン(Zoom)で開く。「業界分析」「事例研究」「グループディスカッション」により、業界のマーケットやビジネスモデルと現状を学ぶ
【日時】2月17日/18時-21時30分
【参加費】VIPO会員5500円/団体会員6600円/一般7700円
【定員】50人(事前予約制・先着順)
【申し込み・詳細】https://vipo-academy.jp/course/ib/#sec05

2021/2/12021年2月1日

● 日本アカデミー賞 優秀賞が決定 Fukushima 50が最多12部門 3月19日に最優秀賞を発表

日本アカデミー賞協会は1月27日、「第44回日本アカデミー賞」の正賞15部門の優秀賞を発表した。今回はコロナ禍による映画館休業などを考慮し、2019年12月16日から20年12月31日までに公開された作品から選考した。
3月19日には、グランドプリンスホテル新高輪で授賞式を開催し、優秀賞の中から最優秀賞を発表する。司会は羽鳥慎一と、外国人俳優で初めて最優秀主演女優賞を受賞したシム・ウンギョンが務める。
主な受賞は以下のとおり(各項50音順アルファベット順。カッコ内は対象作品)。
◆優秀作品賞=浅田家!▽男はつらいよ お帰り 寅さん▽罪の声▽ミッドナイトスワン▽Fukushima 50
◆優秀アニメーション作品賞=劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン▽映画 えんとつ町のプペル▽劇場版「鬼滅の刃」無限列車編▽ジョゼと虎と魚たち▽STAND BY ME ドラえもん 2
◆優秀監督賞=内田英治(ミッドナイトスワン)▽河瀨直美(朝が来る)▽土井裕泰(罪の声)▽中野量太(浅田家!)▽若松節朗(Fukushima 50)
◆優秀脚本賞=内田英治(ミッドナイトスワン)▽中野量太、菅野友恵(浅田家!)▽野木亜紀子(罪の声)▽前川洋一(Fukushima 50)▽山田洋次、朝原雄三(男はつらいよ お帰り 寅さん)
◆優秀主演男優賞=小栗旬(罪の声)▽草なぎ(弓へんに剪)剛(ミッドナイトスワン)▽佐藤浩市(Fukushima 50)▽菅田将暉(糸)▽二宮和也(浅田家!)
◆優秀主演女優賞=小松菜奈(糸)▽永作博美(朝が来る)▽長澤まさみ(コンフィデンスマンJP プリンセス編)(MOTHER マザー)▽倍賞千恵子(男はつらいよ お帰り 寅さん)▽広瀬すず(一度死んでみた)
◆優秀助演男優賞=宇野祥平(罪の声)▽妻夫木聡(浅田家!)▽成田凌(窮鼠はチーズの夢を見る)▽星野源(罪の声)▽渡辺謙(Fukushima 50)
◆優秀助演女優賞=江口のりこ(事故物件 恐い間取り)▽黒木華(浅田家!)▽後藤久美子(男はつらいよ お帰り 寅さん)▽桃井かおり(一度も撃ってません)▽安田成美(Fukushima 50)
◆優秀撮影賞=伊藤麻樹(ミッドナイトスワン)▽江原祥二(Fukushima 50)▽河瀨直美、月永雄太、榊原直記(朝が来る)▽近森眞史(男はつらいよ お帰り 寅さん)▽山本英夫(罪の声)
◆優秀照明賞※撮影賞に準ずる=井上真吾▽杉本崇▽太田康裕▽土山正人▽小野晃
◆優秀音楽賞=岩代太郎(Fukushima 50)▽梶浦由記、椎名豪(劇場版「鬼滅の刃」無限列車編)▽亀田誠治(糸)▽佐藤直紀(罪の声)▽山本純ノ介(男はつらいよ お帰り 寅さん)
◆優秀美術賞=磯見俊裕、露木恵美子(罪の声)▽倉田智子、吉澤祥子(男はつらいよ お帰り 寅さん)▽黒川通利(浅田家!)▽瀬下幸治(Fukushima 50)▽我妻弘之(ミッドナイトスワン)
◆優秀録音賞=伊藤裕規(ミッドナイトスワン)▽加藤大和(罪の声)▽岸田和美(男はつらいよ お帰り 寅さん)▽柴崎憲治、鶴巻仁(Fukushima 50)▽ロマン・ディムニー、森英司(朝が来る)
◆優秀編集賞=石井巌、石島一秀(男はつらいよ お帰り 寅さん)▽上野聡一(浅田家!)▽志良(Fukushima 50)▽ティナ・バズ、渋谷陽一(朝が来る)▽穗垣順之助(罪の声)
◆優秀外国作品賞=スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け▽パラサイト 半地下の家族▽フォードvs フェラーリ▽1917 命をかけた伝令▽TENET テネット
◆新人俳優賞=服部樹咲▽蒔田彩珠▽森七菜▽岡田健史▽奥平大兼▽永瀬廉


● 5日から「第13回恵比寿映像祭」開催 映像とアートの国際イベント 東京都写真美術館などで実施

「第13回恵比寿映像祭」(主催=東京都、東京都写真美術館・アーツカウンシル東京ほか)が、2月5-21日(月曜休館)に開催される。今回の総合テーマは「映像の気持ち」。見る人の気持ちを動かす映像の力に着目し、「動画」であるということにスポットを当て、その豊かさを提示しながら、映像とともに生きる現在を見つめなおす機会をつくるという。
恵比寿映像祭は、2009年の第1回以来、年に一度、東京・恵比寿の地で実施。展示、上映、パフォーマンス、トーク・セッションなどを複合的かつ、領域横断的に実施する映像とアートの国際フェスティバルで、東京都写真美術館の全フロア、恵比寿ガーデンプレイスおよび地域に広がる文化施設とともに開催。映画、アニメーション、実験映像、ドキュメンタリー、現代美術ほか、多様なジャンルの映像芸術表現が一堂にそろう。
映像分野における創造活動の活性化と、映像表現やメディアの発展をいかに育み、継承していくかという課題について広く共有する場になることを目的とする。主催者は「今回も、これまでに培った地域とのつながりや国際的なネットワークを支えに、さらなる充実と発展を図る」としている。
なお、東京都写真美術館展示室への入場に関しては、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために事前予約制を導入する。
また「ラウンジトーク」「シンポジウム」「YEBIZO MEETSトーク」などをオンラインで実施する。
【主な上映プログラム】▽カワイオカムラ特集-最新作《ムード・ホール》と短編集2004-2019▽湯浅政明《マインド・ゲーム》(35ミリフィルム上映)▽ヴィンセント・ボーイ・カース《ドラマ・ガール》-現実とフィクションの間▽揺動PROJECTS: Retouch Me Not〈日本現代作家特集〉▽オスカー・フィッシンガー、初期モーショングラフィクスとヴィジュアル・ミュージック▽新千歳空港国際アニメーション映画祭短編特集▽感情ゆさぶられる(E-MOTIONAL)アニメーション-Digi Con6 ASIA▽モノグラフ2020-アジア・エッセイ映画特集
【会期】2月5-21日(休館日の8日、15日を除く)/10-20時(最終日は18時まで)
【会場】東京都写真美術館/日仏会館/地域連携各所ほか
【料金】入場無料/定員制のプログラムは有料
【詳細】https://www.yebizo.com


● CRIオンラインセミナー 秋田ケーブルのDX戦略 地域の課題解決対策など聞く

ケーブルテレビ情報センター(CRI)は、第9回「CRIオンラインセミナー」を2月15日にZoomで開く。
今回は「秋田ケーブルテレビのDX戦略を聞く-幼稚園の開設、高齢者支援、複合ビル買収…と、新たな『地域貢献策』で収益基盤の強化を実践」と題し、秋田ケーブルテレビ社長の末廣健二氏を講師に迎え、ローカル5Gの活用で「地域の課題」解決と「地方創生」に取り組む秋田ケーブルテレビのDX(デジタルトランスフォーメーション)戦略を聞く。
また、「地域課題解決」の取り組みとしてスターとしている「ALL-A(高齢者の社会参加の継続・生涯活躍の機会を創出など、高齢者支援活動)の取り組みなども含め、
「地域の課題解決にローカル5Gをどう活用するかの秋田モデル」について解説する。
【日時】2月15日/13時30分-15時
【参加費】CRI会員3000円、CRI非会員6000円
【申し込み】https://www.cri-info.jp/conference.html


● Premiere Proの活用術 18日に「映像匠塾」開く/イマジカデジタルスケープ

イマジカデジタルスケープは、映像制作に関する技術講習・セミナー「映像匠塾」の2021年第1弾として、『AI時代のPremiere Pro活用術~最新&時短Tips!』をテーマにZoomウェビナー(無料)で2月18日に開く。
YouTubeなど映像コンテンツは近年身近なものになり、企業のプロモーションにも欠かせないコンテンツになっている。それら映像編集に対応した「Premiere Pro」の最新情報をアドビの吉崎誠多氏が提供、意外と知られていない効率裏テクニックをエース(ACE)の市井義彦氏が解説。ビジュアル・グラフィックスの川船公雄氏を『ご意見番』として交え、トークセッション形式で進行する。
【日時】2月18日/16時-17時30分(延長あり)
【セミナー内容】▽トークテーマ1「動画制作ニーズの高まりとAdobe Creative Cloud」▽トークテーマ2「これを知るだけで効率アップ!Premiere Proの時短術」▽質疑応答▽イマジカデジタルスケープについての説明
【申し込み締め切り】2月17日/15時
【申し込み・詳細】https://www.dsp.co.jp/tocreator/movie/event-movie/takumi2021_event

2021/1/252021年1月25日

● オンラインで技術セミナー 4K8K受信やIP制作など リーダー電子が2月に全4回開く

リーダー電子は、2月に4回の技術セミナーをオンライン(Zoom)で開く。各セミナーでは、4K/8Kの放送やIPシステムの運用など放送環境が多様化する中、放送システムの運用や構築・施工を担当する関係者に役立つ、基礎からトラブルシューティングなど実務レベルの内容をテーマにしている。受講は無料、各回の定員は500人。
【4K8K衛星放送の受信技術】(初級者電界強度計向け)2月3日/16-17時
4K8K衛星放送を受信するために必要な受信技術について解説。従来の衛星放送と異なり、設備環境や電波漏洩によるほかの機器からの影響が受信品質に大きく影響してくる。今回はシグナルレベルメーター「LF965」での実演を交えて4K8K衛星放送の特徴から受信技術までを分かりやすく説明する。
【SDIおよび波形モニターの基礎講座】(放送機器向け)2月10日/13時30分-15時
HD-SDI、3G-SDI、12G-SDIとHDから4Kまでの概要およびSDIの特性、また波形モニターによるSTATUSおよび波形測定について説明する。SDI信号の基礎が理解できる。
【IPライブ制作における技術】(初級編放送機器向け)2月17日/13時30分-15時
IP初級編では、これからIPの勉強を始める人や始めて間もない人を対象として、IP信号の特徴や映像伝送、同期についてSDI信号と比較しながら説明。IPの基礎が学べる。
【IPライブ制作における技術】(中級編放送機器向け)2月24日/13時30分-15時
IP中級編では、IP信号の切り替えなどで使用されるNMOSについての概要と仕組み、波形モニターを使用したIPシステムのトラブルシューティングについて解説する。IP信号の基礎知識を習得している人やIPシステムを運用する実務担当者が対象となる。
【申し込み・詳細】https://www.leader.co.jp/event


● NGC World 2021 橋本昌嗣社長らが講演 29日にオンラインで開催

エヌジーシー(NGC)は、「NGC World 2021 ONLINE」を1月29日に開催する。
講演では、NGCの橋本昌嗣社長(デジタルハリウッド大学院 客員教授)が、「コロナ禍/5G/DX時代のNGCの取り組み」をテーマに登壇する。橋本社長は、「Pepper」の感情エンジンの発明者である東京大学 道徳数理工学の光吉俊二特任准教授のもとで、将来アバターに搭載することを目指した「人工自我」の論文を共著、デジタルハリウッド大学院の支援を受けTheWallを使ったVisual Jockeyのパフォーマンスなどを手掛けている。
そのほかの講演内容は以下のとおり。
▽「TheWall概要説明およびビジュアルショールームの御紹介」(NGC ビジュアルソリューション事業部事業部長/河村英之)=TheWallの概要および昨年12月に豊洲オフィスにオープンしたビジュアルショールームについて説明
▽「アプライアンス型オブジェクト・ストレージのご紹介」(日本クアンタムストレージ プリセールスコンサルタント/齋藤健一氏)=メディア、エンターテインメント、監視/セキュリティー、高度運転支援システム/自動運転車両の研究などでは、膨大な量のデータが常に生成されており、このようなコンテンツには、高速なキャプチャと処理、長期的な保存と可用性が必要。次世代技術を搭載したクアンタムの高耐久性オブジェクト・ストレージである『ActiveScale』を提案する
▽「リモートレンタルサービス〈ServerNEST〉の御紹介」(NGC BSI事業部 営業2課/木村大樹氏)=昨年12月から提供を開始したリモートレンタルサービス「ServerNEST」の概要と特徴について説明
【日時】1月29日/14時-16時50分
【参加方法】Zoomによる専用URL
【申し込み・詳細】https://www.ngc.co.jp/news/ngcworld2021


● リモート制作環境の構築 EVS社の担当者が解説/フォトロンがウェビナー

フォトロンは、より現実的なスポーツ中継リモートプロダクション環境について説明する「EVSリモートプロダクション2021 ウェビナー」を2月2日に開く。
スポーツ中継をはじめとするライブ番組制作において、IP技術を用いたリモートプロダクションは海外を中心に広がりを見せており、コロナ禍
においてニーズがさらに高まっている。しかし、映像・音声・制御といったすべての制作系信号をIPで伝送する環境の構築には解決すべき課題も多いという。
今回のウェビナーでは、そうした実情を踏まえ、スローオペレーション環境のリモート化からスタートする現実的なリモートプロダクション環境の構築を段階的に解説。EVS社(本社:ベルギー)の担当者が「リモートプロダクション~今日から取り組める事例とこれからの姿~」と題して講師を務める(日本語通訳あり)。
参加無料(事前登録制)。
【日時】2月2日/16-17時
【申し込み・詳細】 https://www.photron-digix.jp/info/2021/101537.html


● クアンタムウェブセミナー「トランスフォーメーション最新製品ポートフォリオ」

◇クアンタムウェブセミナー「トランスフォーメーション最新製品ポートフォリオ」
日本クアンタムストレージが、放送局・ポストプロダクション向けソリューション、新製品ラインアップ、編集・アーカイブ用ストレージについて説明する。
参加無料。セミナー参加後、打ち合わせを申し込むとギフト券(3000円分)を進呈。
【日時】2月4日/15-16時
【申し込み】http://mv.alliance.quantum.com/Surveys/3B123D4087106253/register.aspx


2021/1/182021年1月18日

● アナウンサーによる話術の特別セミナー/フェローズ

フェローズは、元フジテレビアナウンサーで、現在はフリースポーツアンカー、フリーアナウンサーとして月10-15本の実況中継を手掛ける田中大貴氏を講師に迎え、「フェローズアナウンススクール オンライン特別セミナー」を、1月25日と30日に開く。
セミナーでは、第一印象をアップさせるコミュニケーション法から、相手の心をつかむテクニックまで、ビジネスシーンにおいて、すぐ応用できる話術の磨き方を1対1でレクチャーする。
なお「FASフェローズ アナウンススクール」では、ほかにも全国の著名なナレーター、アナウンサー、声優など現役で活躍する声のプロを講師に迎え、さまざまな声の仕事に必要なスキルが学べる1対1のオンライン講座を開講している。
【日時】1月25日/15-16時、30日/20-21時
【受講料】税別1万円 【定員】各1人
【申し込み】https://www.fellow-s.co.jp/new-s/1526


● スタートアップ企業が集結 ピッチセッション実施/DCAJがオンラインで

デジタルコンテンツ協会(DCAJ)は、Venture Cafe Tokyoが講演やワークショップを毎週開催している「Venture Cafe Thursday Gathering」において、XR(VR/AR/MR)、AIなどのテック・スタートアップをはじめとする企業が、自社の技術やサービスをそれぞれ5分間で説明する「オンライン・リレー・ピッチ」を2月4日に実施する。参加無料。
それに先立ち、オープニングトーク(対談形式)として、経済産業省 コンテンツ産業課の石澤義治課長補佐が「テック・スタートアップが時代を変える」をテーマに語る。
なお、Venture Cafe Tokyoは、ベンチャー企業・起業家・投資家をつなげることで、世界に通じるイノベーションの創出を狙いとする組織である。
【日時】2月4日/19時-20時30分
【申し込み】 thursdaygathering-20210204.peatix.com


● 9.6万人が来場登録 オンデマンド配信が終了/CEATEC 2020

電子情報技術産業協会、情報通信ネットワーク産業協会、コンピュータソフトウェア協会の3団体で構成するCEATEC実施協議会は、「CEATEC 2020 ONLINE」(会期:2020年10月20-23日/オンデマンド配信期間は12月31日まで)が終了し、登録来場者数が9万6625人だったと発表した。
オンライン開催により複数日にわたって入場した来場者が多かったことから、延べ来場者数は15万人以上になったという。
また、コンファレンスの聴講者数は延べ12万847人で、前年実績(延べ2万8228人)の4倍以上となり、オンラインならではのメリットを最大限生かすことができたとしている。
なお「CEATEC 2021」は、10月19-22日の会期で開催する予定。

2021/1/112021年1月11日

● JSC賞は「仕事の流儀」阿部氏 三浦賞にはフリーの伊藤氏/撮影監督協会が授賞式

日本映画撮影監督協会(JSC)は5日、第29回JSC賞および第64回三浦賞の授賞式を、調布市文化会館たづくり(東京都調布市)の映像シアターで開催した。会場は人数制限をした上、Zoomオンライン参加を併用して開き、恒例の授賞式後の新春パーティーは中止した。
【JSC賞】
JSC賞は、劇場映画以外の映像作品において優れた撮影技術を示した撮影者を表彰する。今回受賞したのは、NHKプロフェッショナル 仕事の流儀『餅ばあちゃんの物語』(2020年6月2日放映/45分、制作・NHK/伊藤麻衣ディレクター)で撮影を担当したNHK青森放送局技術部の阿部崇人氏。
作品は、青森県五所川原で30年以上、年間5万個の笹餅を1人で作り続ける93歳の菓子職人・桑田ミサオさんのドキュメンタリー。東北の原風景とともに、つつましくも心豊かに暮らす、通称「餅ばあちゃん」の日常をたんたんとつづる。
単焦点レンズ、三脚使用を基本とする一貫した撮影視点というこだわりは、主人公の場の動静を効果的にとらえて、その心境までも表現することに成功している。笹の葉や小豆に餡、つきあがった熱い餅の質感が伝わってくる。鮮明でありながら、質素で心地良い色彩の映射、主人公の美しい肌艶が印象的。こうした優れた撮影技術とともに、番組のテーマと作品の狙いに貢献していることが評価された。
カメラはARRIスーパー35ミリフォーマットカメラ「アミーラ」が使用されたほか、ハイスピードカメラも利用されている。
阿部氏は「撮影には正解・不正解はないと思っているが、このように多くのカメラマンに評価されたことは、正解とも言えるし、何より自信につながる。いま、コロナ禍で映画業界もテレビ業界も制作しづらい部分はあるが、この機会をチャンスととらえ、新しい表現方法、撮影手法を模索していきたい」と述べた。また、審査員より、撮影の狙いについて尋ねられ「NHKではズームレンズを使い、カメラを担いで被写体に寄り添うスタイルが多いが、今回は空気感を切り取りたいと考え、単焦点レンズで三脚を据えて撮る方法に至った。助手やフォーカスマンもいない中、ドキュメンタリーの現場としては厳しいものもあり、毎日苦悩しながら撮影した」と話した。
【三浦賞】
三浦賞は、劇場用映画において優れた撮影技術を示した新人撮影監督を表彰する。2020年度の候補作品は、『ソワレ』池田直矢氏、『ミッドナイトスワン』伊藤麻樹氏、『浅田家』山崎裕典氏の3作品がノミネート。選考の結果、技術的チャレンジ精神が伺え、陰影と色彩に富んだ画作り、聢りとした構図、躍動感を損なわない常に安定した撮影が評価され『ミッドナイトスワン』を撮影したフリーの伊藤氏が選出された。カメラはARRIスーパー35ミリフォーマットカメラ「アレクサミニ」が使われた。
伊藤氏は「全員が同じ方向を向いて作れた作品なので、この作品で賞を取れたことが嬉しい。監督からは一発目の感じを大事にしたいということで、テストなしの一発撮影で臨んだ。移動を抑え、対比を大事にした。その分ラストシーンのダンスでは、ステディカム(オペレーター運用)を使って伸び伸びとした表現にできた」と話した。


● オンラインセミナー IP関連製品を解説/オタリテックが再配信

オタリテックは「IPネットワークソリューション」をテーマとして昨年11月に開催したオンラインセミナーを1月13、14日に再配信する。
同社の取り扱いブランドのLAWO社、RIEDEL社の製品を中心として、海外の導入事例、オープンな標準規格に基づくIPシステムの構成、スタジオ設備から中継車まで、今後のさまざまな制作フォーマットに対応するための柔軟性と拡張性について説明する。
【スケジュール】
[13日] ▽13時30分-14時30分「LAWO社が提供するIPリモートプロダクション事例紹介」▽15時-15時50分「RIEDEL社 MicroN/MetroNとLAWO社 VSMコントローラーによる分散型ルーターシステム導入事例紹介」▽16時30分-17時35分「AoIPファーストステップ AoIPの規格と導入・運用事例、LAWO社製品」
[14日] ▽13時30分-14時40分「RIEDEL社のAoIPおよびBolero Ver2.2リリース 子機60台のワイヤレスインカムシステム」▽15時-16時30分「OTARITEC/Arista合同セミナー ST2110オールIPシステムを実現した導入事例」
【申し込み・詳細】https://otaritec.co.jp/news-release/event/3527gy


● スイート千鳥エンジン体験セミナー/フォーラムエイト

国産クロスプラットフォーム3Dゲームエンジン「スイート千鳥エンジン」は、国産ゲームエンジン「Chidori」をリニューアルした製品。ウィンドウズ、アンドロイドやiOSなどさまざまな環境への対応を図っている。プログラミング教育・非商用の利用は無料で利用できる。
さらにゲームだけではなく、業務用アプリやデジタルサイネージ、ARなどのCGを活用した各種ソリューションの開発に活用が可能。
セミナーでは、スイート千鳥エンジンのセットアップから、簡易なゲームの作成までを体験できる。参加無料。
会場は東京本社をはじめ全国の事業所、ショールームなど計10カ所。オンラインでも受講できる。
【日時】1月15日/13時30分-16時30分
【定員】24人(各会場)
【申し込み】https://seminar.forum8.co.jp/form/165
【詳細】https://seminar.forum8.co.jp/detail.html?id=165

2021年1月4日

● CATV活用したオンライン診療 J:COMが実証実験の概要報告 CRIが19日にウェビナー

ケーブルテレビ情報センター(CRI)は、第8回CRIオンラインセミナー「注目されるケーブルテレビの新ビジネス-家庭のテレビでオンライン診療!!」を1月19日に開く。
厚生労働省は2020年4月10日から、新型コロナウイルスの感染対策のためオンライン診療の規制緩和を実施した。オンライン診療とは、医師がスマートフォンなどの情報通信機器を使って離れた場所にいる患者の診察・診断、薬の処方などの診療行為をするもので、15年にスタートし、18年4月から保険適用となっている。
従来のオンライン診療の対象者は「慢性疾患患者」などの再診のみを対象としていたが、昨年4月からは対象疾患を問わず、初診まで拡大することになった。
そうした中、ジュピターテレコム(J:COM)では、CATVのインフラを活用したオンライン診療の実証実験を19年度に実施。家庭のテレビ画面で診療が受けられるシステムを自社開発して、医療機関向けシステムを提供する医療系ベンチャー企業と提携し、福岡市と東京都内において実際に患者の診療で使用した。
J:COMが開発した遠隔医療システム(オンライン診療アプリ)と、国内の主要オンライン診療サービス事業者のシステムを連携することで、患者宅のテレビ画面上でのビデオ通話による診察や服薬指導、医療機関の予約や問診などを実現した。
そこで今回のセミナーでは、J:COMイノベーション推進本部長の櫻井俊一氏を講師に迎え、オンライン診療の現状(政府・事業者対応)や実証実験の概要(実験映像)などについて聞く。
なお、参加者からの質問を事前に集め、当日解説してもらう。
【日時】1月19日/13時30分-15時
【受講方法】Zoom
【参加費】CRI会員=3000円、非会員=6000円
【申し込み】www.cri-info.jp/conference.html


● 東京アニメピッチグランプリを開く/東京都が参加者募集

東京都は、海外へのビジネス展開を志す都内のアニメーション制作会社などを対象に、ピッチに挑戦する機会としてピッチコンテスト「東京アニメピッチグランプリ」を2月18日に開催する。
「東京アニメピッチグランプリ」に出場して入賞すると、最大100万円の賞金や海外見本市「MIFA」(フランス・アヌシー)への出展権獲得に加え、英語でのピッチング・商談指導など、都から海外展開に向けたサポートが得られる。
会場は、東京都23区内を予定。応募書類提出期間は1月12-22日。
【申し込み・詳細】anime-tokyo.com/program/#grandprix


A

● 「中国映画」の上映企画 名作・代表作をそろえる/国立映画アーカイブ

国立映画アーカイブは、上映企画「中国映画の展開-サイレント期から第五世代まで」を1月5-31日に実施する。
市場開放と経済成長により、今や北米と肩を並べる世界有数の市場規模となった中国映画。しかし20世紀におけるその道のりは、戦争と革命に揺れ動き続けた中国社会の歩みと同様、決して平坦なものではなかった。
この企画は、中国電影資料館との共同により、サイレント期から「第五世代」までの中国映画の名作や代表作を上映し、その歴史を回顧する。
上海アニメーション作品や舞台劇映画といった独特のジャンルも交えながら、計29作品(24プログラム)を上映する。会期中には、サイレント映画のピアノ伴奏付き上映も予定している。
なお、会期中の月曜日は休館日となっている。
【会場】長瀬記念ホールOZU(東京都中央区京橋3-7-6 国立映画アーカイブ 2階)
【定員】310人(各回入れ替え制・全席指定席=前売あり/伴奏付き上映の日は301人)
【詳細】www.nfaj.go.jp/exhibition/chinesecinema202012


● 三浦賞・JSC賞発表 5日に授賞式を開く/日本映画撮影監督協会

日本映画撮影監督協会(JSC)は、撮影新人賞の第64回「三浦賞」と第29回「JSC賞」を発表した。
三浦賞は『ミッドナイトスワン』(内田英二監督、アットムービー製作)の伊藤麻樹氏が受賞。「JSC賞」は『餅ばあちゃんの物語』(伊藤麻衣監督。NHK製作)に決定した。
「三浦賞」は1956年に制定され、名撮影監督であった故三浦光雄氏の優れた功績を記念するとともに、同氏が新人育成に注がれた情熱を継承して、優れた撮影技術を示した劇場用映画の新人撮影監督を顕彰するもの。
「JSC賞」は、劇場用映画以外の映像作品で、豊かな感性と技術成果を上げた撮影監督を候補として、社会的貢献度や業績をもとに受賞者を選定している。
なお、今回の受賞者は、1月5日に東京都調布市の文化会館たづくりで開かれる「三浦賞/JSC賞授賞式」の会場で表彰される。


● 「DCEXPO 2020 ONLINE」コンファレンス動画を配信

デジタルコンテンツ協会(DCAJ)は、昨年11月18-20日に実施した「DCEXPO 2020 ONLINE」のコンファレンス動画を、2月16日までアーカイブ公開している
【コンファレンス動画サイト】www.dcexpo.jp/online-conference

2020/12/212020年12月21日

● 最新Media Composerのインタフェースを解説/アビッドがウェビナー

アビッドテクノロジーは「Media Composer:GUIマスターウェビナー」を2021年1月15日に開く。
Media Composerのインタフェースは、より直感的に使いやすくなるよう検討が重ねられ、すっきりとしたデザインで、クリエイティブな作業に集中できるようデザインされている。
ウェビナーでは、このインタフェースにフォーカスし、必要なものが一目で分かる視認性の高さや、向上したナビゲーションを体感してもらう。最新のMedia Composer 2020・12の機能についても説明する。参加無料(事前登録制)。
【日時】21年1月15日/14時-14時45分
【登録・詳細】connect.avid.com/MediaCompsoerGUI_JP_Q121.html


● 芸術クリエイター育成支援 海外派遣プログラム/VIPOが参加者を募集

映像産業振興機構(VIPO)は、文化庁「メディア芸術クリエイター育成支援事業」の一環として、2021年5-10月(予定)に実施される「キュレーター等海外派遣プログラム」の参加者を募集している。同プログラムを通じて、新しい文化、新しい枠組みを作り出せる次世代のキュレーター(展覧会の企画・構成・運営などを司る専門職)や、文化プロデューサーとして幅広く活躍する人材の育成を目指す。
21年度の実地研修プログラムでは、アルスエレクトロニカ(オーストリア・リンツ市)のビジョン、哲学、実践が学べる。世界最大のメディアアートフェスティバルである「アルスエレクトロニカ・フェスティバル」の運営のほか、教育、研究、コンペティションなど、幅広い領域の業務を体験することで、知識やスキルが取得できる、
採択者(1人)には、渡航往復の航空賃、支度料、滞在費(規定額)を支給する。
なお、新型コロナウイルス感染症の流行状況によって、渡航前、渡航後にかかわらず、派遣プログラムの内容や期間を変更、または中止とする場合があるという。
【応募期間】21年1月8日正午まで
【応募方法・詳細】https://www.vipo.or.jp/news/25602


● 短編作品「ごん」が大賞 撮影に10カ月をかけて制作/映文連アワード2020表彰式

映像文化製作者連盟(映文連)は、「映文連アワード2020」の表彰式を11月18日に東京・六本木の国立新美術館講堂で開き、受賞者に賞状とトロフィーが贈られた。
映文連アワードには、「コーポレート・コミュニケーション部門」、「ソーシャル・コミュニケーション部門」、「パーソナル・コミュニケーション部門」の3つの部門があり、今年度は合計144作品の応募があった(受賞作品は10月5日号既報)。
最優秀作品賞(グランプリ)は、太陽企画、エクスプローラーズ・ジャパンが制作した『ごん GONTHE LITTLE FOX』(以下『ごん』)が受賞した。
『ごん』は、新美南吉原作の児童文学作品『ごんぎつね』に、新たな解釈を加えたストップモーション・アニメーション短編。小ぎつね「ごん」から見た世界では、人間と同じ二足歩行のキャラクターで、人間から見た世界では四足歩行になる。2つの視点を使い分け、動物と人間の垣根が引き起こす悲劇を、普遍的な問題へと昇華させている。28分の短編の中で生と死が描かれ、優しさと哀しさが同居する儚(はかな)いストーリー。人形と美術制作に1年、撮影に10カ月をかけて制作されたという。
なお、文部科学大臣賞は『つつんで、ひらいて』(製作:「つつんで、ひらいて」製作委員会)、経済産業大臣賞は『トヨタイムズ』(製作:KEY pro、AOI Pro/クライアント:トヨタ自動車/代理店:電通、篠原誠事務所)が受賞した。
【受賞作品一覧】https://www.eibunren.or.jp/top/eibunren-award2020_4.html


● 映像表現・芸術科学フォーラム2021における発表・作品募集

映像情報メディア学会は、CG-ARTS(画像情報教育振興協会)と共同で「映像表現・芸術科学フォーラム2021」を2021年3月8日にオンラインで開催するにあたり、各種発表・作品を募集している。
発表形式は「口頭発表」、「ポスター発表(技術・作品展示発表を含む)」、「作品上映発表」。応募の締め切りは、発表申し込みが21年1月18日、原稿の締め切りが2月12日となっている。
【日時】21年3月8日/発表会=9時30分-18時、表彰式=18時-18時30分
【詳細】https://www.ite.or.jp/contents/tech-group/ait/CFP_20210308.pdf

2020/12/142020年12月14日

● 第4回 羽倉賞を発表 「能登ひばスピーカー」が受賞

「第4回 羽倉賞」は、「第14回FORUM8 デザインフェスティバル」で発表された。
「羽倉賞」は、最先端表現技術利用推進協会(表技協/伊藤裕二理事長=フォーラムエイト社長)の創設者の1人であり、3D(立体視)映像、ホログラフィー、VRなどの研究・普及に多大な功績を残した、故・羽倉弘之氏(2016年没)の功績を称え、17年に創設された。分野を問わず、最先端の表現技術を活用した作品および取り組みを通して、社会に貢献した功績を表彰している。
今年の羽倉賞には、北陸最先端音響工学研究所(石川県金沢市)の「能登ひばスピーカー」に決定した。これは、スピーカーユニットを電流駆動し、検知した起電力および電流信号からボイスコイル速度を高速アナログ信号処理により予測して、フィードバック系を構成する革新的なスピーカー駆動回路技術。センサーレスのため高速応答で、一般的に使用されるスピーカーユニットに使えるという。
表彰式でプレゼンターを務めた表技協会長でデジタルアーチストの長谷川章氏は「音響関連が羽倉賞を受賞するのは、今回が初めて。今後も多様な分野のユニークな技術を待っている」と感想を述べた。
また、フォーラムエイト賞は「1枚画像からのフォトリアリスティックな歌唱およびダンスキャラクタ自動生成」で早稲田大学 先進理工学部 応用物理学科が受賞した。顔写真のみから高精細な顔モデルを作成する技術、歌唱音声のみからリアルな表情を生成する技術、着衣全身写真から3次元人物モデルを生成する技術、ダンスのマーカーレスモーションキャプチャーの技術を組み合わせ、歌って踊るキャラクターの自動生成を実現した。


● MPTE AWARDS 表彰式 TBSの「文字起こしアプリ」 第23回経済産業大臣賞を受賞

日本映画テレビ技術協会は、映像制作現場の優秀な技術や開発をより広く顕彰する「MPTE AWARDS 2020」の表彰式を、11月2日に東京都港区の六本木アカデミーヒルズ49オーディトリアムで、例年どおり、CoFesta 2020のパートナーイベントとして、また、東京国際映画祭の一環として実施。十分な新型コロナウイルス感染症の予防対策をした上で、受賞関係者のみに限定して開催した。
表彰式では「第73回 技術開発賞」および「第73回 映像技術賞」、「第38回 青い翼大賞(学生作品の映像技術賞)」、そして「第23回 経済産業大臣賞(日本映画テレビ技術大賞)」の各賞が関係者に贈られた(「技術開発賞」「映像技術賞」は9月28日号既報)。
経済産業大臣賞(日本映画テレビ技術大賞)は、同協会が選定した「技術開発賞」および「映像技術賞」から、それぞれの担当理事会で選定した技術開発賞1件、映像技術賞2作品を合わせた3件の中から選出される。
今年の同賞は、TBSもじこラボ(TBSテレビ)の「文字起こし地獄を救うweb アプリ『もじこ』~音声認識AIによる文字起こしエディタの開発」が受賞した。
「もじこ」は、テレビ・ラジオ業界で大きな負担となってきた「文字起こし業務」に特化したウェブアプリ。取材した音声・動画ファイル、リアルタイム音声のしゃべり言葉を、IT各社の最新の音声認識AI技術を自由に選択して自動でテキスト化する。その後、修正・編集が可能で、世界120の国と地域の言語に対応している。TBS・JNN系列で導入、労働時間の削減に大きく貢献し、評価されており、外販も開始している。


● 16、17日にプライベート展 Mistika製品などをデモ/レスターコミュニケーションズ

レスターコミュニケーションズは「プライベート展」を12月16、17日に開く。
出展内容は「遠隔地プレビュー対応カラーマネジメントのデモ」、「マスターモニターキャリブレーション効果比較デモ」、「Mistika Ultima Ver10.1(新バージョン)の機能説明」、「Mistika Workflowsのデモ」となっている。
なお、この内容とは別に「Mistika ウェブセミナー」も1月に実施する予定。
【日時】12月16日/13-17時、17日/11-17時(密をさけるため開催期間内で1社1時間を事前に設定/新型コロナ感染予防対策を実施。接触人体温度計測器の設置を予定し、体調によっては入場を控えてもらう場合がある)
【会場】レスターコミュニケーションズ 大崎本社(東京都品川区北品川5-9-11 大崎MTビル3.4階)
【申し込み・詳細】https://www.restarcc.com/mistika_reservation.html


● 最新ディスプレー情報 ウェブセミナーで解説/アークベンチャーズ

アークベンチャーズは、グループ会社のTEProS東京企画装飾と合同セミナーをオンライン(Zoom)で開く。欧州やアジアなど海外で採用されている最新ディスプレーの事例報告や、コロナ禍において社会が求める空間づくりにサイネージをどう役立てるかなど、最新情報を伝える。
テーマ1「LEDディスプレイのトレンドから考えるデジタル空間デザイン」では、LEDディスプレーのトレンドの高精細LED、自由度の高いLEDから、今後のLEDディスプレーの常設設置を考える。
テーマ2「withコロナ時代のデジタルサイネージ活用法」では、フィジカルとデジタルが融合したハイブリッドサイネージや、非接触、ソーシャルディスタンスを意識したデジタルサイネージ活用法を提案する。
【日時】12月17日/16-17時
【参加費】無料(事前登録制)
【申し込み・詳細】https://www.ark.ventures/webinar


● リアル展示会を中止 オンラインのみで開催/CP+2021

カメラ映像機器工業会(CIPA)は、「CP+(シーピープラス)2021」について、パシフィコ横浜 展示ホールでの開催を中止し、「CP+2021 ONLINE」の単独開催とすることを決定した。
国際的なカメラと写真映像のイベント「CP+(シーピープラス)2021」は、パシフィコ横浜での展示とオンラインが複合した新しい形態での開催を目指していたが、現在の新型コロナウイルス感染者数の急速な再拡大という事態により、やむなくリアル展示を取りやめた。今回はオンラインという形で、カメラ・写真映像産業と写真映像文化を引き続きアピールしていくとしている。
【日程】2021年2月25-28日、アーカイブ公開は3月31日まで
【入場事前登録】21年1月20日開始
【詳細】https://www.cpplus.jp

2020/12/072020年12月7日

● 全映協グランプリ2020 各部門の受賞作品を発表

全国9地域・約200社が加盟する全国地域映像団体協議会(全映協)は、映像作品コンテスト「全映協グランプリ2020」を開催。各部門4人の審査員による審査の結果、各賞の受賞作品を決定し、ウェブサイトなどで発表した。
各部門の最優秀賞は、番組部門(総務大臣賞)が札幌映像プロダクションの『ソラタビ北海道 ~海岸線 3000kmスペシャル~』、地域振興コンテンツ部門(経済産業大臣賞)が北陸メディアセンターの『シリーズ北陸の工芸作家 石川の匠たち 重要無形文化財「沈金」保持者 山岸一男 ~彩を創る~』、CM・キャンペーン部門(映像新聞社会長賞)が電通九州/VSQの『JA宮崎 AWARD BEEF「やさしい嘘」』、そして学生部門(文部科学大臣賞)には、国際教養大学 栗原栄見さんの『沼山からの贈りもの ~A Gift from Numayama~』が選ばれた。
全映協は、1993年に全国地域映像団体懇談会として発足。地域の特性、各制作会社の個性を生かし地域映像のアーカイブに参画、さらに全映協共同事業として先導的コンテンツ市場環境整備事業に参画するなど、多岐にわたり活動している。
活動の一環として、毎年「全映協フォーラム」と「全映協グランプリ」の表彰式を同時に開催。近年は「Inter BEE」の会期に合わせ実施していたが、今年はコロナ禍の影響で結果発表のみとなった。最優秀賞には賞状とトロフィー、優秀賞にはトロフィーが贈られた。


● 6月開催へ出展募集を開始 会場展示とオンラインを併催/ケーブル技術ショー2021

日本CATV技術協会、日本ケーブルテレビ連盟、衛星放送協会の3団体は、ケーブルコンベンション2021関連イベント「ケーブル技術ショー2021」の開催を決定し、出展募集を開始した。2021年は技術展示会とオンライン展示会のハイブリッドで実施する。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、新しい生活様式の定着化を求められるようになった。働き方改革や教育の現場、医療や消費スタイルに至るまで、社会が大きく変わる「ニューノーマル時代」を迎えている。
CATVのサービス・技術においても、近年、「放送と通信の融合」により市場は劇的に変化してきた。そして、ニューノーマル時代の到来に向けてオンライン化が加速する中、地域BWA(広帯域移動無線アクセス)やローカル5Gの導入による「ケーブルと無線の融合」が推進。CATV事業は、新しい地域社会の構築に向けた社会インフラとして、ますます重要な役割を担っている。
ケーブル技術ショー2021は、CATV事業者などに対し、ソフト/ハードベンダー企業などが、同事業にかかわる自社の製品、システム、ソリューションとともに自社の技術力をアピールする場となる。21年は、開催コンセプトを「新価値創造 Cable New Normal~ケーブル事業の新たな挑戦~」とし、CATV業界全体の活性化を目指す。
また、「ケーブルコンベンション2021」も同時開催を予定しており、CATV事業者ほか関係者が一堂に集う。
出展申し込みの第1次締め切りは、21年1月15日(詳細=www.catv-f.com/application)。
【ケーブル技術ショー2021】
[会期] ▽技術展示会=6月3、4日/9時30分-18時(4日は17時まで)▽オンライン展示会=6月14日-7月30日
[会場] ▽技術展示会=東京国際フォーラム ホールE(京都千代田区丸の内3-5-1)▽オンライン展示会=公式ウェブサイト(www.catv-f.com
【ケーブルコンベンション2021】
[会期] ▽式典、基調講演、情報交換会=6月4日(予定)▽オンラインセミナー=6月4日-7月31日
[会場] ▽式典、基調講演、情報交換会=東京国際フォーラム ホールE▽オンラインセミナー=特設サイト(URLは別途案内)


● 「フォトキナ」終了へ 今後の開催を見送る/独ケルンメッセ

ケルンメッセ(本部:ドイツ)は、2年に1度開いてきたカメラ・イメージング市場を対象にした見本市「フォトキナ」の今後の開催を見送ると発表した。
コロナ禍の影響を受け、予定していた今年5月の開催を2022年に延期して準備を進めていた。しかし、低迷が続くカメラ・イメージング市場における世界的な傾向に加え、コロナ禍による各業界への影響で、関連産業との新たな連携や、業界の期待に応えられるグローバル見本市としてのプラットフォームの再構築が、昨今の市場環境では非常に困難であるとの結論に至ったという。


● JPVAの新代表理事に神保成章氏/Oval Jr社長

全国の街頭大型ビジョン事業者で構成される、日本パブリックビューイング協会(JPVA)は、11月20日に東京都千代田区のパス・コミュニケーションズ本社で2020年後期の理事会を開き、新代表理事にJR名古屋駅前で大型LEDビジョンを運営するOval Jr(オーヴァルジュニア)の神保成章社長を選出した。
1997年1月に発足した前身団体の日本大型ビジョン事業者協議会(JMBA)会長に就任以来、四半世紀近くにわたり同団体のトップを務めた星野睦郎氏(パス・コミュニケーションズ会長)は、80歳を超えたこともあり第一線を退く。


● 20年度ケーブルマン 受賞者2氏を発表/CRI

ケーブルテレビ情報センター(CRI)は、「ケーブルマン・オブ・ザ・イヤー2020」を発表した。「ケーブルマン・オブ・ザ・イヤー」は、CATV業界の発展のために貢献した業界関係者(個人・団体)を対象にした表彰制度で、1988年の第1回から今年で33年目を数え、この間に111の個人・団体が選ばれている。
2020年度は業界発展に多大なる貢献を果たした2氏を選出した。なお、新型コロナウイルス感染症対策として、贈呈式は12月10日(16時-16時45分)に関係者のみで開き、その模様はオンライン(アーカイブ含む)による映像配信を予定。例年開催している「記念講演会」ならび「懇親会」は見送る。
【ケーブルマン・オブ・ザ・イヤー2020】
[受賞者] 荻野喜美雄氏(入間ケーブルテレビ 代表取締役社長)CATVとコミュニティFM局連携の推進をはじめ、コミュニティFMでのAIアナウンサーの導入や、先端技術を駆使した「次世代型スマート農業事業」など、サービス向上と合わせ、新たな事業領域の拡大に大きく貢献した
[特別功労賞] 吉崎正弘氏(日本ケーブルテレビ連盟 前理事長)総務省(郵政省)入省以来、放送・通信、マルチメディア、IT戦略など、情報通信政策の要職を歴任。1998年「有線放送課長」に就任以来、業界をけん引し、今日のCATV産業の基盤を築いた


2020/11/302020年11月30日

● クリエイター向けにライブ配信 12月2-3日にYouTubeで/キヤノンマーケティングジャパン

キヤノンマーケティングジャパンは12月2-3日、同社のYouTubeチャンネルで「Canon Creator Society LIVE」をライブ配信する。さまざまなジャンルのクリエイターが、キヤノンの製品やそれが実現するクリエイティブについて語る。
◎12月2日(視聴URL:https://youtu.be/2B 1 6WMwUoSQ)
◆セッション1(17時40分-18時20分)
「映画撮影の現場から」三本木久城氏(撮影監督)小川ミキ氏(撮影監督)
◆セッション2(18時30分-19時10分)
「クリエイティブディレクターとカメラマン」Haruta氏(カメラマン)日座裕介氏(クリエイティブディレクター)
◆セッション3(19時20分-20時)
「山と映像制作」井上卓郎氏(映像家)田中嵐洋氏(THE NORTH FACE JAPAN)
◆セッション4(20時10分-20時50分)
「写真家と映像家」手嶋悠貴氏(映像監督・撮影)公文健太郎氏(写真家)
◎12月3日(視聴URL:https://youtu.be/-KaivXZJ5cU)
◆セッション1(17時40分-18時20分)
「Yahoo! CREATORS Program ドキュメンタリーの現場から」深田志穂氏(ドキュメンタリージャーナリスト)伊藤詩織氏(ドキュメンタリージャーナリスト)金川雄策氏(ヤフークリエイターズプログラムプロデューサー)
◆セッション2(18時30分-19時10分)
「映画『私をくいとめて』撮影について」中村夏葉氏(撮影監督)
◆セッション3(19時20分-20時)
「ディレクターとシネマトグラファー」湯越慶太氏(シネマトグラファー)酒井洋一氏(映像監督)
◆セッション4(20時10分-20時50分)
「若手フリーランスのいま」由井友彬氏(映像監督)角洋介氏(映像監督・撮影)
◆詳細=https://canon.jp/event/exhibition/interbee2020/ccslive01/


● 知的財産権の海外展開支援 米TV関係者らとマッチング VIPOがコンテンツ募集

映像産業振興機構(VIPO)は、経済産業省「令和2年度コンテンツ海外展開促進事業(コンテンツ関連ビジネスマッチング事業)」の一環として、北米でのTVドラマシリーズ化およびリアリティーショー(バラエティー番組)化を目指す、日本のIP(知的財産権)コンテンツを募集している。
VIPOでは、2021年6月ごろにハリウッド関係者(北米ならび海外のプロデューサー、クリエイターなど)とのマッチングを予定しており、今回は、その参加募集となる。募集ジャンルは、TVドラマ、TVバラエティー、アニメ、映画、マンガ、小説、ライトノベル、ゲーム、ノンフィクションなど。
北米テレビ業界は、20年ほど前からハリウッドを中心に活況になってきている。ブロードキャストと言われるメジャーネットワークを筆頭に、CATV向けの専門チャンネルなど多くのアウトプットがある。近年では、ネットフリックス、アマゾン、Hulu、アップルTVなど、ネット系の参戦が加わっている。19年には1年間で532ものドラマシリーズが製作されているという。
そうした市場に対し、日本の原作アイデアを提案して、TVドラマシリーズ化およびバラエティー番組化を図り、グローバルコンテンツを促進する新しい試みとなる。VIPOでは、今回のプロジェクトを「A-JAPAN」(Acceleration-JAPAN)と名付け、参加作品を強力にサポートしていく。
【マッチング時期】2021年初夏(6月ごろ予定)
【実施場所】オンライン(新型コロナウイルス感染症の状況によっては一部リアルイベントの要素も取り入れる可能性がある)
【募集数】5作品程度
【応募締め切り】12月18日/17時
【参加費】無料
【応募方法・詳細】https://www.vipo.or.jp/news/25499


● ライブ開催に1.7万人登録 公開はオンデマンドで継続/Inter BEEオンライン

電子情報技術産業協会(JEITA)は、11月18-20日の3日間をライブイベント期間とし、初めてオンラインで開催した「Inter BEE 2020 ONLINE」が終了し、会期中の登録来場者数が1万7046人だったと発表した。ライブイベント期間中、複数日にわたって入場した来場者が登録来場者数の半数を超えており、会期中の延べ来場者数は2万7000人以上となっているという。
ライブイベント期間終了後も新規来場登録を受け付けており、2021年2月26日までオンデマンドでアーカイブの閲覧・視聴ができる。
【Inter BEE 2020 ONLINE】https://www.inter-bee.com/ja/online


● 梅田メトロビジョンが大賞 「インパクトのある大画面」評価/デジタルサイネージアワード

デジタルサイネージコンソーシアム(DSC/東京都港区、中村伊知哉理事長)は、11月11日に2020年の「デジタルサイネージアワード(DSA)」受賞者および受賞作品を発表した。DSAはこれまで、DSC主催の展示会「デジタルサイネージジャパン(DSJ)」の会場で表彰してきたが、今年はコロナ禍の影響でDSJが開催中止になったため、この時期に報道資料などでの発表となった。
DSAは、公募したデジタルサイネージ作品の中から優秀な作品を選出・表彰することで、デジタルサイネージ市場のさらなる活性化を目指すもの。今年の募集は、7月13日-8月31日にDSCサイト上で実施し、9-10月にかけてウェブ上で審査会を開き、グランプリ1点と優秀賞10点を選出した。
グランプリに選出されたのは、大阪市の大阪メトロ御堂筋線梅田駅構内において稼働する大型LEDディスプレー「梅田メトロビジョン」で、運営する大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)が受賞した。「インパクトのある大画面」という点が高く評価された。
同大型ビジョンは、19年12月1日から放映を開始(設置はピーディーシー)。大阪メトロでは「地下におけるLEDスクリーン最大ディスプレー」としてギネス世界記録の申請をした。横40メートル×縦4メートル(160平方メートル/3.91ミリメートルピッチ)の大型LEDディスプレーは、ほかの液晶サイネージの映像と連動させた演出が可能だ。
「大阪から世界へ」をデザインコンセプトに、今後リニューアルする梅田駅の新しいシンボルとして、環境演出映像や伝達力の高い広告を流し、利用客に「やすらぎ」や「最新の情報」を届けている。待ち合わせや情報発信の起点として大阪の新しいランドマークとして注目される。

2020/11/162020年11月16日

● 新千歳空港国際アニメーション映画祭 現地とオンラインでの併催 多彩な上映プログラムで展開

世界でも珍しい「空港内映画祭」として2014年に開幕し、今年で7回目を迎える「新千歳空港国際アニメーション映画祭」は、11月20日から、空港現地(20-23日)とオンライン(20-30日)での併催として、北海道千歳市の新千歳空港シアター限定の特別上映や、有料・無料のオンライン配信など約60の多彩なプログラムを実施する。
空港開催では新千歳空港シアターをメイン会場に、2000件以上の応募作品からノミネートされた短編・長編コンペティション計105作品の上映をはじめとして、世界の最新アニメーション作品上映や特別上映プログラムを用意。
シアター限定の特別上映プログラムとして、没後10周年を迎える北海道出身のアニメーション監督、今敏(こん・さとし)氏の特集上映(4作品)を実施する。そのほか、韓国や台湾のアニメーション特集や国際審査員の幸洋子監督が過去発表した短編作品に新規素材を加え制作した新作長編アニメーションの世界初プレミア上映など、44プログラムを上映する。
同映画祭初の試みとなるオンライン開催では、有料オンデマンド配信と無料ストリーミング配信の2つの方式で実施。有料配信では、コンペ作品や韓国・台湾の特集作品など150作品以上が「オンラインチケット(1500円)」の購入で、視聴期間中無制限で鑑賞できる。
無料ストリーミング配信では、ライブストリーミング番組「SUPER DOMMUNE」とコラボし、トークセッションなど特別プログラムを現地会期中、配信する。
また、映画祭公式YouTubeチャンネルでも開催期間に合わせた国際審査員やコンペ参加作家によるトークのライブ配信や、各プログラムの見逃し配信などを実施する(いずれも視聴無料)。
【新千歳空港国際アニメーション映画祭公式サイト】https://airport-anifes.jp


● 防災気象情報を解説 避難勧告ガイドラインなど/CRIオンラインセミナー

ケーブルテレビ情報センター(CRI)は第6回「CRIオンラインセミナー」として、『自分の命は自分が守る!! 気象庁の「防災気象情報」(避難勧告ガイドライン)を知る』をテーマに11月27日に開く。
政府(中央防災会議)は、2019年3月に、新たに「水害・土砂災害の報告(避難勧告)に関するガイドライン」を策定。ガイドラインでは、情報伝達の手段として、携帯電話やスマートフォンなどを活用したプッシュ型での伝達に加え、CATVやコミュニティFM、地域メディアを積極的に活用するために、平時から報道機関との信頼関係を構築しておく必要があると指摘している。
こうした背景を受け、19年5月には、国土交通省と日本ケーブルテレビ連盟が「河川情報および映像情報の提供に関する協定」を締結し、既に複数のCATV局では、国交省の各地方整備局と連携し、河川の映像情報を提供するなど、地域住民の安心・安全サービスに努めている。
そこで、気象庁 気象リスク対策課 防災気象官の高橋賢一氏を講師に迎え、「避難勧告等に関するガイドライン」の概要と、ガイドラインに基づいた「防災気象情報」(避難行動・情報伝達編)について解説する。
また、注目の新製品・新サービス(CRI会員企業)コーナーとして、ヒロテック(横浜市港北区)が開発したIP入力OFDM変調ユニット「NBC9004」を取り上げる。コミュニティチャンネルをIPで伝送し、加入者の宅内端末で地上波と同じOFDM信号に変換する装置で、ここでは防災情報や河川の監視映像、道路情報など、番組の充実やCATVならではのサービスが可能なIP↓RF宅内変換装置について説明する。
【日時】11月27日/13時30分-15時
【参加費】CRI会員2000円、非会員5000円
【受講方法】Zoom
【申し込み・詳細】http://www.cri-info.jp/20201109_6009.html


● シーグラフアジア2020 12月4日からバーチャルで アニメ界の重鎮が基調講演

バーチャルイベントとして12月4日から開催されるCGと対話技術の学会・展示会「SIGGRAPH ASIA(シーグラフアジア)2020」の参加登録が始まった。当初は11月に韓国・テグで開催予定だったが、世界的な新型コロナウイルス感染症流行に対応し、バーチャル化された。
シーグラフアジア2020では、事前収録されたオンデマンドのイベントが12月4日から始まる。一方、80本以上のライブイベントは翌週の10-13日に実施される。
ライブの基調講演には、ウォルト・ディズニー・アニメーションスタジオに38年間在籍した伝説のアニメーター、グレン・キーン氏が登壇。キーン氏は、自身の監督デビュー作である『オーバー・ザ・ムーン』などについて解説する。
シーグラフのハイライトである論文発表には、最新の研究成果113本が集まった。メディア関連の新技術が集まるエマージングテクノロジーズでは19の作品が展示される。
ライブプログラムの多くは録画される予定で、イベント参加者は、事前収録コンテンツと合わせ3月上旬まで視聴可能となる。参加登録は、映像新聞ウェブサイト(www.eizoshimbun.com)上のバナーからできる。


● シーグラフ2021 バーチャル開催に変更

米ACM SIGGRAPHは8日、「SIGGRAPH2021(シーグラフ2021)」をバーチャルで開催すると発表した。シーグラフ2021は、当初、2021年8月1-5日に、米国のロサンゼルス・コンベンションセンターで開催されることになっていた。しかし、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、バーチャル化を決定した。新たな日程は、現時点では発表されていない。
今年開催された「シーグラフ2020」は、当初は7月にワシントンDCにおいて開催予定だったが、新型コロナの影響で8月にバーチャル化し実施している。


2020/11/092020年11月9日

第36回ATP賞テレビグランプリ 大賞はバンエイト「おじさん、ありがとう」 12年にわたる地道な取材が評価

全日本テレビ番組製作社連盟(ATP)は10月22日、「第36回ATP賞テレビグランプリ」の受賞式を開催し各賞の受賞者を表彰した。
最高賞であるグランプリは、発表済みの優秀賞3作品から、会員投票によってBSフジ サンデースペシャル「ザ・ノンフィクション特別編『おじさん、ありがとう~子供たちへ…熱血和尚の遺言~』」を選出。取材・構成・演出を担当したバンエイトの八木里美氏がトロフィーを受けとった。最優秀新人賞は梅澤慶光氏(テレビ朝日映像)が受賞した。
審査委員長の井上啓子氏は同作は12年にわたる地道な取材が評価されたとする。優秀賞2作品(「オオカミちゃんには騙されない」「ドラマ24『コタキ兄弟と四苦八苦』」)は「オリジナル脚本で仕上げ配信にも載せた」「F2世代に支持され映像業界の未来を切り開く力を感じさせた」ことがポイントとなった。


4K・VR徳島映画祭2020 オンラインで受賞作品発表 11月30日までネット視聴可能

とくしま4Kフォーラム実行委員会は、10月30日-11月1日にオンラインで開催した「4K・VR徳島映画祭2020」(共催=徳島県、神山町)において、応募総数190作品の中から受賞作品を発表した。これら作品は、11月30日午後6時までオンデマンド配信(4kforum.jp/movie)により視聴できる。
同イベントは、4K.8K、VR映像に特化した映画祭。2013年にフォーラム、15年に映画上映を開始した。今年は「どこでも映画祭-Tokushima everywhere-」をテーマに、新型コロナウイルス感染防止の対策として、オンライン上の3D空間によるバーチャル開催となった。作品の上映、セミナーやワークショップなどすべてのコンテンツを自宅やオフィスにいながら視聴および参加できた。
また、昨年新設した「あわ文化振興部門」(徳島にかかわるテーマや題材を取り上げた作品)と、「高校生部門」(高校生制作の作品)も引き続き公募した。受賞作品は次のとおり(敬称略)。
【一般部門】
▽大賞=「奇跡の手仕事」(北陸朝日放送)▽4K.8K映像賞「サマルカンド-青の継承-」(パナソニック映像)▽VR賞「GEIMU」(ドリアン後藤ストーン)▽ドキュメンタリー賞「acoya 琴の海、真珠の海の物語」(長崎ケーブルメディア)▽徳島県知事賞「UYUNI days」(逸見秀幸)▽神山町長賞「ビーンズ・ラブ」(植木英理)▽ケーブルキャスト賞「CBC創立70周年記念 根のことの葉 伊勢神宮の森が倉本聰に伝えたこと」(CBCテレビ)
【あわ文化振興部門】
▽大賞「新青春」(DRAWING AND MANUAL)▽映像賞「真夏の残響」(Ruben Frosali and Hamish Campbell)▽PR賞「徳島ドローン紀行そらたび#41 道づくりに挑む 四国横断自動車道」(ケーブルテレビ徳島)
【高校生部門】
▽大賞「Tokyo Scenes」(The American School in Japan)▽アイデア賞「吉田高校ボート部 PV2020」(山梨県立吉田高等学校)▽ニューフェイス賞「Dance promotion video-karim-」(徳島県立小松島高等学校)


18日にオンラインセミナー 広告効果の可視化など解説/衛星テレビ広告協議会

専門多チャンネル放送の34社67chが参加する衛星テレビ広告協議会(CAB-J)は、無料オンラインセミナーを11月18日に開く。
セミナーでは、CS/BSペイテレビの基本情報をはじめ、デジタル潮流におけるペイテレビの広告効果を可視化する試みや、ペイテレビ広告の価値・役割についてもケーススタディを交えながら解説する。
第1部では、CS/BSペイテレビ広告の標準データとして、これまで採用してきた機械式ペイテレビ接触率共同調査に代えて2021年4月から導入される、地上波、無料BS放送と同一パネルを使用する「テレビ接触率 全国ペイテレビ調査」について説明。
第2部では、ペイテレビの広告効果がどの程度あるのかを具体例を挙げながら、動画広告との比較を示す。第3部では、メディアコンサルタントの境治氏に「広告の価値」や「デジタル広告とテレビ広告の役割」について聞く。
【日時】11月18日/14時-15時30分
【詳細・事前登録】https://www.sendenkaigi.com/event/cab-j/202011/(申し込み締切日=11月13日)


来場者数は延べ13万人超 12月31日までブース「来場」可能/CEATEC 2020 ONLINE

電子情報技術産業協会、情報通信ネットワーク産業協会、コンピュータソフトウエア協会の3団体で構成するCEATEC実施協議会は10月20-23日の4日間、オンラインで開催した「CEATEC 2020 ONLINE」の会期中の登録来場者数が8万5650人だったと発表した。
オンライン開催により複数日にわたって入場した来場者が多く、会期中の延べ来場者数は13万人を超えたという。なお、会期終了後も新規の来場登録および会場への入場を受け付けており、12月31日まで各出展者のブースをオンライン上で見ることができる。
また、会期中に実施したコンファレンスの聴講数は10万5210人(延べ人数)で、昨年の聴講者数2万8228人(延べ人数)を大きく上回る結果となった。
幕張メッセ(最大定員1000人)の会場では実現できなかった、1セッションで4000人を超える聴講者を集めたものもあり、オンラインならではのメリットを最大限生かすことができたという。各セッションは順次オンデマンド形式で配信している。
CEATEC実施協議会の鹿野清エグゼクティブプロデューサーは「『ブースの来場者数が昨年よりも大幅に増えた』といった出展者の声が多く、オンライン開催で来場者1人あたりの来場ブース数は例年よりも多くなったと推察している。また、来場者からも、オンラインならではの可能性を感じる意見・感想をもらっている。一方で、CEATECならではの未来体験や出展者同士の交流といった観点は、幕張メッセでの開催と比べて課題を残した結果となった。今回の開催を通じて、オンラインのメリットや課題を多岐にわたって把握できた。オンラインプラットフォームもまだまだ改善できるものと考えている。今後のCEATECは、リアルとオンラインのハイブリッド開催を念頭に、これからも社会貢献に努めていく」とコメントしている。
【CEATEC 2020 ONLINE公式ウェブサイト】www.ceatec.com/ja


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